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実にタラタラと朝を過ごして、ごくごくのんびりと家を出発して、登山口である善根不動滝の駐車場に着いたのは10時20分くらいのこと。 まずは善根さまにご挨拶だ。 紅葉はもう少し先といった感じだったが、あいかわらずご機嫌うるわしく、美しい姿を見せてくれた。 |
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左写真が善根不動滝の駐車場。トイレもある。 駐車場の先の橋を渡ってすぐ右側に登山道の入り口がある。 10時40分 登山開始。
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すぐに小沢を渡る橋が出現。 しかも、この橋、「すべる」という貼り紙がつけられていて、嘘でも冗談でもなく本当に滑る。たった3歩にものすごい恐怖を感じた。 橋を渡るとまたすぐにトラロープが垂れ下がった壁のような斜面が出現。これはロープが無いと登れないくらいの角度だ。ただし、そんなに登らない。 |
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ロープが必要な斜面ではないが、その後もけっこうアキレス腱が伸びるような角度でぐんぐんと登らされていく。 10分ほどひいひいと登ると杉の林になる。杉が出てくるんだから少しは斜度が緩くなるかと思いきや、やっぱり急坂のままさらに登る。 |
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まさか、あの遠くに光るように見える黄色い紅葉のあたりまでこの急坂が続くのか、と思って息も絶え絶えに見上げる。 振り返ると、柏崎の市街を経て日本海が見渡せた。 うーむ、一挙にこの高度まで登らせられたのか。 |
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懸念どおり、はるか先に見えていた黄色い紅葉のあたりまで、きっちり急登だった。だが、そこまで来てみたら、あたり一面黄色くなった。黄葉の世界だ。 11時02分 ちょっとだけ広い場所に出たと思ったら、「八石小城跡」とあった。 あまりに暑いので、ここで一枚シャツを脱ぐ。ついでに小休止。 |
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11時08分 八石小城跡からすぐの場所に石川方面からの登山道との合流点があった。 その先はゆるやかに登って行く道だ。 |
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あたり一面黄色い世界である。 青空に黄色い木々が映える。 |
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11時29分 いきなり広い場所に出た。 ただ今建造中らしいあずまや「楓亭」があり、そこから何が見えるかと見てみたら、柏崎刈羽の原子力発電所がかすんで見えた。 |
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なんだかやたらに広いスペースだ。 小学生が団体でやってきてお昼を食べるによさそうな場所である。 ちょっと先まで進んで前方を見てみたら、これから向かう男八石(手前)と今回はパスの予定の女八石(奥)が見えた。 ほどよく紅葉していて美しい。 |
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さらに広場の奥に進むと、「八石城跡」という石碑があった。 あ、なるほど、さっきのが小城で、こっちが本当の城跡か。 石碑のそばに、この先登山道という杭が立っていたので、そちらに向かう。 山頂まで30分だそうだ。 城跡を過ぎると、ちょっとだけ下る。 |
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11時35分 水場と書かれた場所に出たが、見た感じ近くなさそうだったのでパス。 その後も緩やかに登りながら黄色い世界を進む。 11時49分 とりたてて表示のない三角点があり、そこでご夫婦らしい2人が休んでいた。山頂はまだ先だとのこと。 11時53分 長岡市八王子へと書かれた分岐のT字につきあたる。ここは山頂方面に左折。
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左折するとすぐくらいに見晴台が登場。 しかし、見晴台は崩れかけているらしく、中には入れないように封鎖されていた。 ここはステーキハウス方面からの道との合流点になっているらしいのだが、それがよくわからず、我々は見晴台の足にとりつけられていた山頂矢印の矢印どおりの方向に道に向かった。 |
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この矢印のすぐそばに実は道があったのを見落としていたんですね〜。 そっちの道のほうが山頂で、なんと我々が向かった道はステーキハウス方面への下山道。 いきなりかなりの急降下のうえにロープをつかまないと下れないようなとんでもない斜面も出現。おいおい。 |
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でも、途中で、見事に真っ赤になった木を見つけて、かなり喜んで撮影。 それにしても、まだ下るの? ふと見ると、どうも山頂への道は別の尾根らしい。このまま下って行くと、完全に麓に行くと思えた。 まだそれほど下っていないので、とりあえず見晴らし台まで戻ろうということになった。 |
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見晴台までひいひい言って戻る。そりゃそーだ、とんでもない急降下だったもの、とんでもない急登になるわよ。 見晴台では山頂から下山してきたらしいご夫婦がいて、見落としていた道が山頂方面だと教えてくれた。 左写真が問題の矢印。これ、きっちりステーキハウスのほうを向いているのよ。山頂への道はこのナナメ下になります。 と、いうことで仕切りなおし。 12時13分 見晴台(上八石)出発。 まず、ちょとだけ下る。 |
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その先は平坦になったり下ったりちょっと登ったりを繰り返す。この繰り返しがけっこう足に来る。この低い山で、もう足が出ないくらいに登るのがイヤだと思った。 |
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それでも、途中に綺麗なモミジを発見しては気力を奮いおこす。 12時32分 山頂の表示が出てきた。 |
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表示からすぐに山頂だった。 先客のご夫人が2人だけだ。 ベンチがたくさんあり、けっこう広い山頂だが、人がいないのが寂しい。 昔あった電波中継反射板の跡地という石碑があったり、方位版があったりする。 |
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それにしても、見晴らしのいい山だ。 遠くに見えるあの山は何だろうと 方位版で確かめると、 越後駒ケ岳、中の岳、八海山とのこと。 |
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別の方向では苗場山や妙高、火打などが 見られるらしいが、ちょっとかすんでいた。 |
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日本海がわに目をやると、すぐ隣に女八石山(下八石)が見える。 山頂には山小屋の三角屋根が見えて、なにやら賑やかな声も聞こえた。 どうやらあっちがわのほうが登山者が多いらしい。 |
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13時09分 下山開始。 下山は久之木方面に下る。 いきなりロープが設置してある急降下になった。 |
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前方に女八石を見ながらぐんぐんと下って行く。 ちょっと滑りやすくなっていて、怖い場所もあった。 13時23分 久之木と下八石の分岐。ここからだと、どちらの八石山も20分かかると書いてある。 |
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分岐から先はゆるやかに下る道だ。 途中、背丈よりかなり高いススキの真ん中を通る。ほとんど利用する人がいないのか、踏み跡くらいになってしまう場所もあった。 |
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13時28分 御堂平。 とはいえ、それほど平らな場所でもなく、開けてもいない場所だ。 ここから、ちょっとジグザクに下って、左手に沢を見ながら進む。 沢には小さな滝もあった。 |
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左手の沢がどんどん下になり、V字の谷が広くなっていく。 対岸に滝状の沢が落ちていたりして、滝好きには楽しい道だが、左側に足を踏み外すと危ないかも。 13時43分 不動明王の小さな石碑。 この下くらいに屏風滝があると思うのだが、登山道からは決して見えない構造の滝なので、谷側に進んだりしないように。 |
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13時56分 杉林の中に入ると、登山道も終盤だ。 |
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14時04分 久之木コース登山口到着。 なんか、登りに比べたらめちゃくちゃ楽だったぞ。 ここから先は林道歩きになる。登山口からちょっと歩くと、10台くらいはとめられそうな登山者用の駐車場があった。トイレはなさそうだったけど。 |
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善根神社の角を曲がり、不動滝へと歩いて行く。 前方に男八石の姿が見える。あれに登って、ぐるっと回って帰って来たワケだ。 14時35分 駐車場到着。ご苦労さまでした。
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