新潟の滝118−3

 118-3



雷岩の滝(仮)
居座り寒波の産物。
奥の奥まで凍っていて、美しい。


真ん中よりの黒い部分が
まだ凍っていない水流。


一番最初に見える谷の風景。


近づいて、


見上げてみる。


繊細な氷だよね。


対岸にも氷の膜。


氷のオブジェ。


なんか、アニメのキャラみたいだ。


これは凍っていない水流部分。


青空を待って撮影。


雲の流れは速い。

2025/2/22  雷岩の滝(仮) (落差8m?)  新潟市

2023年の冬に10年に1度の最強寒波がやって来て、角田の氷壁、我々の言うところの雷岩の滝がガチゴチに凍った。
その時のレポは新潟の滝118-2に詳しい。
さて、その翌年は暖かく、この滝が凍ることはたぶん無かったと思う。
その翌年、2025年。
最強まではいかなくても、居座り寒波というのがやって来た。
1週間居座って、海岸よりの新潟市に珍しく30センチ以上の積雪をもたらした。
さらにその後、1週間おいてまたもや居座り寒波がやって来て、雷岩の滝のあるお隣の市でもある長岡市に6時間で30センチ以上の降雪を落として行った。
気温は実は2023年よりはおとなしい。
でも、滝が凍るのは、百葉箱の置いてある場所の気温ではない。
向きとか、風とか、日照とか、色々と要素が噛み合わさって凍る。
と、いうことで、行ってきましたよ、雷岩。
いや〜、この年は、見ごたえのある凍り方をしていた。
分厚くはないが、美しく凍っている感じである。
さすがにアイスクライマーの姿はなかった。
なにせ、2月22日は新潟県は不要不急の外出は避けたほうがいいという大雪の予報が出ていて、長岡市には大雪警報も出ていたのだ。
だけど。
晴れていたのよ、このあたり。
不思議な話ではあるのだが、佐渡ケ島と弥彦山は雪雲を遮る力があるらしく、2つの衝立の影になる東側の平野部は、見事に雪雲が割れて避けて通る。(もちろん、衝立効果が及ばない時も多々ある)
その恩恵を預かってか、角田浜方面も青空が覗いていた。
さて、氷壁だ。
山に向かって左手の本流はもちろん、右手の壁にも高い位置から氷の壁ができていた。
手前の草原と氷の壁と黒い岩盤、そして青空。
広がる谷の風景がまるで日本ではないみたいな風景になっていた。
誰もいない谷を氷壁に近づく。

  
  積雪はそれほどない。

まだ水流は残っていたが、本当にきれいに凍っていると分かる。
さらに、お楽しみのにょろにょろもたくさんできていた。
こいつらは、草の茎に水滴がくっついて凍ったものだ。
ぽこぽこもこもこ、なんともいえずかわいらしい。

  
  にょろにょろになりかけの氷。

  
  うまく撮れなかったなぁ、たくさんのにょろにょろ。

  
  にょろにょろも海とシーサイドラインを見下ろす。

滝のそばから振り返ると日本海。
遠くには佐渡。
この連休が終わると、気温は10度以上になって春が近づく。
きっとこの氷壁も何日も持たずに消えてしまうだろう。
来年は見られるかな。
気まぐれな大自然の戯れを楽しみにすることにしよう。

  
  滝から海、シーサイドライン。

  
  
分かるかな〜、水平線に佐渡ヶ島。

交通
国道402号線、越後七浦シーサイドライン沿いにある。新潟方面から行くと、角田浜を通り越し、角田岬の灯台の下をぬけてすぐに海とは反対側に開ける谷にある。
ガードレールが切れている場所から谷に向かって入ることができる。滝前までは徒歩5分とかからない。凍っている時は軍手等があったほうがいいと思う。
角田山の登山口に近いためにシーズンにはこのあたりにも駐車している自動車が多い。


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