![]() 滑床の滝 かなりの遠望の滝である。 雪崩で磨かれた岩盤をするりと水が落ちている。 下の写真からも推測できるが、 見えている範囲は滝のほんの一部だ。 ![]() 記念碑なめの滝。 霧っぽい天候だったので、はっきり見えない。 少なくとも1キロ以上向こう側の 山の岩盤を滑るように落ちている。 ![]() 鈴ケ滝に向かう林道との分岐の図。 青い線が鈴ケ滝に向かう未舗装の林道。 赤い線が滑床の滝に向かう道。 すぐに橋になり、橋を渡ってすぐに右折する。 真っ直ぐは通行止めになっている。 ![]() 赤土橋の滝(仮) 霧でけぶってしまって。 落ち口の奥もさらに滝があるらしいのだが、 真っ白で見えなかった。 細い沢が川に向かって落ちている。 赤土の橋の名まえどおり、 岩盤が赤茶色だった。 ![]() これが赤土の橋。 どうせ自動車は通らないと ど真ん中に止めて滝を撮影。こらこら。 |
2010/6/20 滑床の滝(落差少なくとも30M以上?) 村上市(旧朝日村) 前もってお断りしておかなくてはならないが、滑常の滝は遠望につき滝の写真がほとんど1種類しかない。そのために、むしろ同日に行った鈴ケ滝のほうがたくさん写真があったりする。それもこれも、遠望ということでお許しいただきたい。 さて、この滝のことを知ったのは、実は雪の多かったこの年、鈴ケ滝に向かう林道の開通はいつ頃になるのか、村上市の観光協会に問い合わせた。その時に滑床の滝というのがスーパー林道に向かう林道沿いから見ることができる、という情報を得ることができた。 けっこう詳しく案内してくれたので、鈴ケ滝詣でも兼ねて、林道が開通したら行ってみよう、ということになったのだった。 そんなこんなで、朝からなんとなく雨っぽい日曜日、降水確率は低いという天気予報を信じて自動車を村上市に向けて走り出した。 まずは、鈴ケ滝に向かう。 が、いつもの舗装された林道から未舗装の林道へと右折したあたりから、あれれ〜、霧っぽい?いや、雨っぽい?という状況になってしまった。すれ違う自動車もほとんど無い。こんなにどんよりとした天気の日に滝を見るつもりにはなれないのかもしれない。 鈴ケ滝の駐車場に着いた時、1台だけ自動車があった。おや、関東ナンバーだ。この日しか都合がつかなかったら、天気も関係ないかもね。 雨が降っているので、滝前でランチのつもりだったが、そうもいかず、自動車のハッチバックのドアをあげて、腰掛けてご飯にした。 雨は小雨だったが、滝のすぐ前まで下らなくても、鈴ケ滝を見に行かなくちゃ、この細い林道を走って来た意味がない。 ということで、遊歩道を歩き出す。幸い、ブナの林の中を歩くので、ほとんど濡れることはなかった。 ![]() ![]() 鈴の小滝はあいかわらず美麗だ。フタリシズカも咲いていた。 と、吊り橋の手前でなんと釣りをしている青年と出合った。関東ナンバーの自動車の人らしい。この天気はあいにくかと思ったら、釣りにはかえっていいそうだ。もう2人くらいが吊り橋のあたりで釣り糸をたらしていた。 釣り人の頭上にかかっている吊り橋をきゃーきゃー言いながら渡る。濡れて滑りやすくなっているもんで。 滝見台があった場所はすっかり骨組みも取り払われて、鈴ケ滝がスコンと見えるようになっていた。 ![]() ![]() 本日の鈴ケ滝様。雪解けの水量豊富な姿である。 結局雨もひどくないので、滝前まで下りてみて、以前滝仲間のYouさんから教えられていたヒメサユリはあるかしらん、と探してみた。 あれ、左岸の林道下になんだか黄色い花がたくさんあるが、あれはキスゲじゃないかしらん。ヒメサユリじゃないしなぁ。 あった。滝のすぐ脇に、岩に貼り付くようにして咲いているピンクの姿が見てとれる。ええー、あんな場所に咲いているんた、ヒメサユリ。 滝があんまり大きいので、すぐ脇に咲いていても、さっぱり印象が無い。しかし、立派にヒメサユリである。 ![]() ![]() 赤い矢印の場所にだけヒメサユリが咲いてる。 ![]() ![]() 左岸のキスゲは数が多かったが、写真撮影するには遠いし、林道からだと見下ろす感じになる。 もしかしたら、林道のほう、つまり鈴ケ滝の落ち口のほうに行けばもっと咲いているかもしれない、と、戻って林道を歩いてみた。ところが、キスゲはあったが、ヒメサユリは無かった。鈴ケ滝の上のほうも目を凝らして見てみたが、ピンクの花は無い。つまり、我々が行った時には、あの滝のすぐ脇の一箇所にしかヒメサユリは咲いていなかったのである。 いったいどういう径路であの場所に咲くようになったのやら。本当に不思議な花たちだ。 とりあえず、鈴ケ滝詣でも終了して、未舗装の林道を戻る。 左欄の舗装道路と未舗装の林道の分岐点で、高根の集落とは反対側に曲がる。すぐに橋になって、まっすぐ進む方向には通行止めのゲートが立てられている。橋を渡ってすぐに右折する道は通行可能。この道を川を右手にみながら進む。この道はスーパー林道に通じている道ではあるが、今現在は工事のためか林道までは通じていないらしい。 もしかしたら、鈴ケ滝に行く未舗装の林道なみの運転しづらい道かと思われたが、ものすごく快適なアスファルト舗装の道で、すれ違いも楽々できる。ただし、対向車はいなかった。 一つ橋を渡り、次の橋でふと右手を見ると、おお、立派な滝が落ちているじゃないか。 ただし、霧っぽい天候だったために、霧でけぶっていて、滝の全体像がよくわからない。本流の滝ではなくて、沢が合流する滝なので、もしかしたら雪解け限定の滝かもしれないが。とりあえず、橋の名まえをとって赤土橋の滝(仮)としておこう。赤土は、あかど、と読む。 さらにもう一本橋を渡り、けっこう長い距離走って行く。標高もだいぶ上がったようだ。 距離にして、鈴ケ滝への分岐から4キロほど走る。 すると、右手に左欄写真のような記念碑が立っている。けっこう大きな記念碑なのでまず見落とさない。 その記念碑の向こう側の山の斜面に滑床の滝は落ちている。 滑床っていうか、滑壁っていうか。滑滝には間違いない。 遠望で落差はまったく特定できない。どこかもうちょっと落ち口まで見通せる場所はないかとウロウロしたが、なんとこの記念碑の場所だけピンポイントで見えるのだ。あとは間に立ちはだかる山だったり木だったりで見えなくなってしまう。ほんの上部の半分ほども見えていないと思うのだが。 かなりストレスではあるが、木々の葉っぱが落ちる頃となると林道が閉鎖されているので、まず全貌は見ることができない滝なのだろう。 観光協会の人の話によると、時期によっては涸れることもあるとか。うーむ、この季節でこの程度の水量だとしたら、それも頷ける。 この滝のためだけに行くのはちょっともったいないかもしれないが、鈴ケ滝とセットにしたら、いいドライブコースになるかもしれない。 |
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交通 鈴ケ滝への行き方は鈴ケ滝のレポのページに詳しいです。 滑床の滝、赤土橋の滝(仮)については、本文を参考にしてください。 |
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