番外

の山

2024/2/10  坊谷山(306m) 愛宕山(321m)      
2024年の新潟の冬は、とても雪が少なかった。
時々とても寒くなったり雪が降ったりするのだが、平年より高い気温が続き、雪も積もらない。
せっかく昨年入手したスノーシューが物置でつまらなそうにしている。
そこで、群馬在住のダンナのYAMAP仲間Yutaさんに紹介してもらった、初心者でも楽しめるスノーシュートレッキングできる山に行くことにした。
実は群馬の山に行くということで、その週は体調がイマイチ芳しくない私は家で留守番するつもりでいた。
しかし、急遽魚沼の低山に変更になったということで、なんだか大丈夫な気がしてきた。
近いし、低いし。
そんなこんなで、とてもよく晴れた2月10日、坊谷山の登山口に向かった。
ところが、よく晴れていたが、霧もすごかった。
新潟の山のはずなのに、全く場所を知らないので、途中のパーキングで坊谷山の場所をナビで探す。
なになに、ぼうやさん?
ナビ、出してくれませんでした。
そりゃそうなのだ。
ぼうやさん、と読むのではなかったのだ。
ぼたんやま、だそうです。
仕方がないので、スマホの漢字で入力できるナビで場所を検索。
ありましたよ、よかったよかった。
霧で真っ白な大和スマートインターで高速を下りて、霧で真っ白な道をスマホの案内で進む。
おいおい、まったく見えないじゃないの。
でも、スマホがこのあたりだと言う場所に登山口の文字を見つけた。
おお、もうYutaさんは到着しているぞ。
この日の参加者は、Yutaさん、ユキさん、やすさん。
私はやすさんとはお初なので、ご挨拶。
支度をして、さあ出発しましょう。

8時30分 集合時間ギリギリに一番最後に我々が到着。
坊谷山の柳古新田コースの登山口は、(株)みやまの第二工場の入り口にある。
スノーシューをつけて登るかどうか協議したが、積雪が少なく、スノーシューはむしろ邪魔だと判断。
各々リュックにくくりつけて登山開始した。  8時36分
健康増進推進ロードだそうだ。
霧は出ていたが、快晴の朝である。
気温はぐっと下っていて、葉っぱや木々が凍り付いていた。
朝日に照らされて、綺麗に輝く。
8時38分 熊よけのためのものかね鐘が。
石の小さな祠もある。
杉林の中をなだらかに登って行く。
ねじねじに巻かれた木や、400歳と書かれたイタヤカエデの大木などがある。
8時53分
雪はそれほど深くない。
いつもはこの倍以上は積もっているらしいが、登山靴にスパッツの我々でも全く困らない程度の積雪だ。
だが、思った以上に傾斜がキツイ。
足跡から外れないように注意しながら、ひいひい息をきらして登る。
YUTAさんの言うにはここが一番坂のキツい所なんだそうだ。
右写真の角度ですよ。
も、よじ登る感じだ。
その後、ややなだらかになる。
青空が広がり、木も杉から広葉樹に変わる。
9時02分 城山 見晴所 と書かれたプレートが木につけられていた。
広めの稜線、といった感じの道が続く。
なだらかな登りからガッツリと登ったりする。
現在地から愛宕山までの道順が書かれている看板があるのだが、たぶん、この雪に埋もれている下のほうに坊谷山と書かれていたんじゃなかろうか。
初めての我々は全く気がつかなかったのだが、とりあえず、第一目的の坊谷山山頂である。
見晴らしがよく、下の県道や遠くのスキー場、さらに遠くの山々がよく見えた。
しばらく杉の多めの道を歩く。
杉だからか、意外に小鳥などを見ない。
9時21分 右に下ると稲見神社との道標。
むむ、戻る方向が坊谷山、進む方向が愛宕山、と案内されている。
ここで初めて私は坊谷山を通り過ぎている事に気づく。
さらに進むと、広々と見晴らしのいい場所に出た。
9時23分
どうも、眼下に見えたのは、国際大学らしい。
あとからGoogleマップで見て分かった。
9時24分。
ここから水平に稜線を歩く感じだ。
ずっとはるか遠くまで1本の道が続いているのが分かる。
とても綺麗な真っ白い道である。
先に輝く真っ白い山は、八海山なのかなぁ。
道には随所随所に石仏がある。
おそらく、見たものよりももっとたくさんの石仏があったのだと思うが、雪に埋もれてしまっている。
9時31分 五重塔。
石で作られた五重塔で、見て分かる通りけっこうデカい。
江戸中期に建てられたものだと書かれていたが、どうやって運んでどうやって立てたのやら。
よく元日の地震で倒れなかったものだ。
白い道はさらに続く。
まだ2月なので、植物はほとんど葉っぱを落としている。
昨年の実がかろうじて残っている。
本当に空が青い。
すっかり暖かくなってしまった。
9時45分 愛宕山山頂到着。
かろうじて山頂を示す表示が顔を出している。
さっそくYUTAさんが群馬県民の証のダルマさんを制作。
赤城の雪はサラサラで作りづらいけど、魚沼の雪は作りやすいんだって。
まだ午前も早いので、山頂ではコーヒーのみ。
YUTAさんが美味しいコーヒーを御馳走してくれましたよ。
10時52分 下山開始。
ダルマさんに別れを告げ、とりあえず来た道を戻る。
途中で見た稲見神社へ下る道に曲がる。 11時05分
おっと、この杉林の中を下る道は、利用者が少ないので、雪が踏み固められていないぞ。これならスノーシュー履いたほうがよかったかも。
ただの荷物になっちゃってるもんね。
いちいち足を雪にとられながら、なんとか杉林を抜けると、目の前に何やら不思議なサークル状のものが。
水道施設なのかしらね。
そこからポンと林道に出た。
登山口、と書かれているので、ここがたぶん稲見神社コースの入り口である。
林道、と言っても、除雪はされていないので、ほぼ雪の上を歩く。
意外にも登山道よりこの林道沿いのほうが小動物の足跡が多かった。
あ、建物が見えてきた。
薪なんかが積まれている。ここが除雪最終地点だ。 11時08分。
  少し歩くと、煙突から煙の出ている建物が。
ここが「柳木山荘」坊谷山の山小屋である。トイレが利用できる。
常駐しているらしいおじいさんがやって来て、山の整備に充てるのでコースターを買わないか、という。
これが山の様々な木を切って、坊谷山と焼き印を押したもので、けっこう可愛い。
1つ300円なり。
山のために、と、それぞれ購入。
いろんな種類の木、大きさがあり、楽しめた。
右写真は、そのコースターを物色する人々。
 
  この先は普通にアスファルトの道を歩く。
途中の小高い場所に神社があり、これが稲見神社。  11時45分
あとは県道に出て少し歩けば、集合場所の柳古新田コースの駐車場だ。
ご苦労様でした。
 
  ちょうどお昼ということで、八海山のお蕎麦を食べてから解散することに。
八海山尊神社の裏にあたる場所にある宮野屋さんでいただきしまたよ。
テーブル席が埋まっているとのことで、囲炉裏の席になって、ちょっと嬉しい。
 
  私もダンナも季節限定そばをいただきました。
右は私の芹そば。あったかい芹入りのつゆにそばをつけるスタイル。
右はダンナの辛味大根そば。
美味でした。
 

それにしても、軽い散歩のつもりで行った私がバカだった。意外にもかなりの歩行距離だった。
バカだったが、行ってよかった。
真っ青な空に白い道が延々と続く風景は、本当に素晴らしかった。
この日は天気予報では午前中だけ晴れて、すぐに雨になるという予報だったのだが、新潟でこんなに空が青い冬は数えるくらいしかない。
そんな日に歩けて、本当によかった。
天気予報はしっかりと当たって、我々が家に戻る頃には本格的に降り出していた。
たぶん、一行に晴れ男か晴れ女がいるんだな。
みなさん、ありがとうございました。

坊谷山、愛宕山(柳古新田ルートから稲見神社ルート)
最寄りICは、関越自動車道大和スマートインター。我々はナビに案内されたので、イマイチどう通ってそこに着いたのかさっぱり分からないのだが、たぶん、こんなルートだったんじゃなかろうか。インターを出たら、まず県道265号に出て左側、国道17号を目指す。国道17号にも左折で乗る。
八色の森公園の真ん中を突っ切り、T字に当たったら、また左折。これが県道28号である。
右手遠くに魚野川を見ながら進み、高速道路の上を通過したら、とにかく一生懸命左側に注意を向けていて欲しい。緑の濃い斜面が途切れるとすぐに(株)みやまの第二工場がいくつかの建物と駐車場の奥にある。そこが坊谷山の柳古新田コースの駐車場である。
登山者用の駐車スペースは登山口のすぐそば。
  



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