新潟の滝120

 120



落合の滝
この写真で滝のスケールを測るのは
難しいと思う。
我々の共通した意見で、
下段30メートル、上段20メートル、
あわせて50メートルほどの滝と見た。
ただし、見下ろす角度なので、
まったく推測でしかない。


上段のアップ。
美しいつぼを持った直瀑だ。


下段のアップ。
上段との間に1段、段差かある。
そのため、上段とは少し距離があるようだ。
もし滝下まで行けたとして、
滝つぼ付近から見上げると、
上段は隠れてよく見えないかもしれない。



下段、滝つぼ。
とても綺麗に分岐している。
真ん中に黒い岩が出ていて、
それに流れが当たって分かれていた。
下段の滝つぼはそれほど深くないようだ。



滝見台。からはこう見える。
ちなみに、本当に手作りといった感じの
滝見台なので、
あまり大勢では乗れないと思う。



山を含んだ滝の風景。
こうすると、滝の大きさが分かる。
2008/6/15  落合の滝 (落差50m?)  上越市
久しぶりに新潟の滝でオススメの滝が出現した。
いや、いきなり出てきた滝というわけではないのだが、今まで我々の情報収集にひっかからない滝だったのだ。
インターネットでつらつら調べていると、上越市に大きな滝があるらしい、ということがわかった。どうやら、南葉山と呼ばれている山なみから流れ落ちる川にかかっている大瀑布らしい。
新潟にまだ我々の知らない大瀑布があったのか。そりゃあ山深い素人では近づけない場所にはたくさんあるだろう。だが、その滝は林道の脇にあり、滝見台まであるという。
そいつはぜひにも行ってみなくちゃ。
情報を得たその週の日曜日に我々は自動車を走らせていた。
とにかく、上越市の最深部中ノ俣地区に行けば案内看板があるらしいのでナビに中ノ俣地区を入れる。
あとは勝手にナビが案内してくれると、安心して自動車を走らせた。
ところが、である。
我が家のナビ「じゅごん」ちゃんは、妙な癖のある子なのだ。同じ距離なら大きな道路はまず選ばない。海が好きで、山が好きだ。
そんな「じゅごん」ちゃんが選んだ道は、海沿いの国道8号線をひた走り、谷浜海水浴場を通り過ぎたあたりにある大きな「くわどり湯ったり村」の案内看板どおりに左折する道だった。
ちょっと待て。地図上ではその道から中ノ俣地区に向かう県道523号は冬季は通行止めになるというバッテンマークがついている道だぞ。
さすがに6月なので通行止めということもないだろうし、一応県道だしぃ。「じゅごん」ちゃんの言うとおり行ってみることにしよう。今さら別のルートって言ったって、かなり戻ることになるし。
そんなこんなで、「くわどり湯ったり村」に向かう道から左に曲がって県道523号に入った。
とんでもない道だった。
まず、絶対に県道だと思ってはいけない。林道である。すれ違いはできない。
最初すぐ隣にあった中ノ俣川が、どんどん眼下になり、道はかなりの高度を走るようになる。でも、細いまんまで、うねうねと曲がりくねり、先が見通せない。
ところで、この県道に入る時に我々のすぐ前をモミジマークをつけた軽自動車が走っていた。あら、村のおじいちゃんがトロトロ走ったら邪魔だわね、なんて思っていたら、この道の達人だった。この道のカーブが全て体に染み付いているがごとくスイスイと走り、あっという間に見えなくなった。すげぇ。モミジマーク侮りがたし。
いったいいつまで続くんだ、この細い林道は、と思っていたら、やがて少し下りになり、田んぼがぽつぽつ見えはじめた。
よ、よかった。ちゃんと着いた。
この時点でナビによって導かれたのだということをすっかり忘れている。
ナビはちゃっかり
「目的地に到着しました」
なんて言って案内を終了しているしさ。
とにかく、なんとか中ノ俣地区に着いた。
あとは案内があるはずだが、闇雲に走るわけにもいかないので、近くにいるおばあちゃんに聞いてみることにした。よく晴れた日なので、山菜などを干すために、けっこう住民が外に出ているのだ。
おばあちゃんの案内によると、県道199号を桑取方面に進むと看板が出ていて、そこから砂利道になるという。その通りに進むと、確かに看板があった。
    
上の写真の案内図が滝の目印である。
案内図の下のほうが現在地、県道199号で、右側が桑取方面。下側が中ノ俣地区の中心。
この案内図を発見して、よし、行こう、と自動車を走らせ、まずY字を右側に行くのだな、とY字の交差点を探したが見つからなかった。なんちゅうこと、我々はそのまま県道199号を走ってしまった。Y字は、この案内看板のすぐ手前でした〜。
  
上の写真は、Uターンして案内看板の裏がわから見ている。看板のあるカーブミラーの向こう側に下るようにして道がついていて、すぐに橋になっている。赤い矢印のように進む。中ノ俣がわから行った場合は、看板がよーくみえる場所まで行っちゃったらちょっとバックして左折する感じである。
さて、なんとか林道に入って、橋を渡り、舗装されている道なりに進んだら、げげ、なんか雰囲気違う。「田んぼの学校」なんて書いてある旗が貼ってあって、若い人が数名ウロウロしている。これはおかしい。またしても聞いてみた。「落合の滝に行きたいんですが」
「田んぼの学校」のスタッフらしい若い女性がにこやかに、「それだったら、少し戻って、橋を渡ったらすぐに右側の砂利道に行ってしばらく走るとあります」と教えてくれた。
「田んぼの学校」を通り過ぎて道は行き止まりになり、回転場所のように少し広くなっている。そのことも教えてくれて、さらに、滝を通り越すとずっと広い道に出て、その道を通って一周することができる。上の道のほうが広くて走りやすい、とも教えてくれた。
とても丁寧に教えてくれた女性にお礼を言って、Uターン。橋まで戻ろう。
ところが、その「田んぼの学校」に来たらしい女の子の運転する自動車と鉢合わせしてしまった。お見合い状態ですれ違えない場所である。
バックが苦手という女の子がバックして片輪を溝に落としてしまい、同乗者と我々で持ち上げ、さらにはダンナが橋まで女の子の自動車を運転してバックしてあげた。
その間に「田んぼの学校」って何ですか、と聞いたら、都市部の人が棚田を体験する場らしい。今日はその草刈の日なのだそうだ。
落合の滝に行きたいのだと言うと、同乗者のおばあちゃんが、遠いよ、と言って心配してくれた。今は草が生えているから見えるかなぁ、と心配なことまで言う。
とにかく、そのために来たのだから行ってみます、と2人と別れた。
そこから先は、さっき通った県道523号並みの林道だった。
最初こそ右側に田んぼや畑があったのだが、だんだんと山っぽくなり、右側の川がずっと下に見えるようになる。砂利道であるくらいで、県道523号と大差ない。むしろ右側の谷がちょっと開けているので、県道523号より明るい。
ただやっぱりスピードは出せない道だ。
案内看板によると3キロほど走ったあたりで、右側に自動車3、4台とめられる駐車スペースが出現。青い看板がおいてあった。
  
落合の滝、と書かれてある。となりの白い看板には、落合の滝コノシタ→とある。おお、思ったよりも早く着いた。おばあちゃんに遠いといわれたので、もっと時間がかかると思っていた。
自動車を止めておりると、本当に看板の下に滝が覗きこめた。
うわぁ。
予想よりはるかに大きな滝だった。
中ノ俣川本流がおおまかに2段になって落ちている。
自動車から下りてゼロ分でこんなに大きい滝が見れていいのか、というくらい大きい。ただし、見下ろす角度だ。
ふと見ると、滝見台に通じる道がある。どうやら看板に書かれている「田中産業」さんが下草などを刈り込んでいるのだろう。そこだけ本当に夏草が繁茂していない。
    
いかにも手作りといった滝見台に立ってみた。
駐車スペースより1段下になった程度の滝見台ではあるが、少しばかり滝に近づけたような気がする。
本当にすばらしい滝だ。
だが、滝つぼまで下りる道はない。
今は夏草が勢いがよくて、滝見台の下がどうなっているのかさっぱりわからない。なにか手がかりがあれば、河原まで立てるのか。中ノ俣まで戻って、川に出られる場所をさぐり、遡行すればいいのか、そのあたりはさっぱり分からない状態だ。
だが、滝見台からでは、その落差もよくわからない。遠望というもどかしさがある。
何年後になるかわからないが、滝つぼまでぜひとも行ってみたいものだ。
遠望で滝を堪能して、自動車に戻り、「田んぼの学校」の女性が教えてくれた通りに滝を通り越して先を進んだ。
ほどなく、T字にぶちあたる。目の前に「中ノ俣牧場」と書かれた石碑があった。ここを右折。
本当に広くて快適な道だった。
途中、ビンゴ沢大橋という立派な橋で自動車をおり、上流を見てみたら、滝らしい水流を発見したが、橋より下に下りるルートがすぐそばになかった。どうやらさっき通った林道から入る道らしい。戻るのもなんだし、この先の予定もあったので、今回はビンゴ沢には行かないことにした。
それにしても、この道は本当に綺麗で走りやすい道だ。
南葉高原林道、と書いてあり、途中には海前峰山登山道入り口、なんていう看板もあった。
どんどん先に進むと、ポン、と県道199号に出た。ここを右折すると、落合の滝の案内看板の前に着いた。本当に一周できた。
もし滝だけが目的なら、南葉高原林道を通って、牧場の前で左折して少し進んだほうがずっと安全に行けると思う。
その後、中ノ俣地区を通り越して、今度は県道199号を利用して上越市街に向かった。やっぱりこっちの道のほうが、確実に県道523号で行くより楽だ。カーナビ「じゅごん」ちゃん、距離ではないものさしも必要だろう〜。
ひさびさに新しい新潟の滝で規模の大きいものを見ることができた。南葉高原林道の快適さもプラスして、オススメの新潟の滝になった。
交通
最寄ICは、上信越自動車道上越高田IC。県道63号で日本海方面に進むと、県道199号の交差点に出る。ここを左折。中ノ俣地区に向かって進む。曲がりくねった細い道で、土砂崩れの補修工事なども行われているので、充分に注意して進んで欲しい。
中ノ俣地区に入り、さらに桑取方面に進むと、右欄の落合の滝案内図という地図看板がカーブミラーのそばにある。
その地図看板の手前の道を左折。ちょっと坂を下ってすぐに橋になる。
橋を渡って、すぐに左折。コンクリート舗装された道のほうに行くと行き止まりになってしまう。
右手に川を見ながら、田んぼや畑のある道を進む。
やがて、本当に林道らしい道になる。離合が困難なので、充分に注意すること。
しばらく走ると、右欄のような自動車3台ほど止められる駐車スペースが川がわ(右がわ)に出てくる。青い看板に落合の滝、とある。滝はこのすぐ下だ。
帰りは来た道を戻らずにまっすぐ先に進むと、小さな橋を渡りT字に突き当たる。ここを右に。これが南葉高原林道だ。
最近できたばかりらしい広い道をドライブする。
いくつかの橋を渡り、林道は県道199号に突き当たる。
突き当たったら、右折すると落ち合いの滝案内図の地図看板まで戻れる。
細い林道の運転に自信のない人は、地図看板を通り越してこの南葉高原林道から滝に向かうとよい。つまり、逆まわり。
とても綺麗な「ビンゴ沢大橋」という橋を渡って、道なりにカーブした先に左に曲がる細い道がある。道の正面に「中ノ俣牧場」の石碑があるのが目印だ。そこから入り、小さな橋を渡って少し走ると川がわに駐車スペースを見つけることができるだろう。帰りも南葉高原林道を利用すれば安全だ。
ちなみに、我が家のカーナビが示した落合の滝の緯度経度は以下の通り。
 N: 37.05.14
 E:138.10.08
この数字を入力して、ナビが県道523号を案内しようとしたら、やめておいたほうが無難である。県道199号で中ノ俣入りしたほうがずっと楽で早い。


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