![]() 朝霧大橋下流の滝 右欄の通り、唐沢洞門の長野側の入り口から 姫川の向こう側に見える滝。 名まえは無い。 この日は右側にも小さな水流があった。 ![]() 滝を横切る憎っき電線の主。 鉄塔と比較しても大きな滝だ。 ![]() さらに引くとこんな感じ。 手前の道が国道148号。 ガードレールの向こう側が姫川。 その向こう側の鉄塔の横に滝。 ![]() 朝霧大橋上流の滝 通年見られそうなほうの滝だ。 朝霧沢に注ぐ支流の滝である。 支流と言っても小沢ほどなのだが。 ![]() はるか上の木の大きさと比べてみて。 落差はかなりあると分かると思う。 写真では大きさが上手く伝えられないのが ちょっと悔しい。 ![]() 黄葉に縁取られて、秋満喫。 ![]() 一番上のアップ。 ![]() その下まで入れてみる。 ![]() 上の滝の手前に見える滝。 滑ている範囲が広いので 遠目でも目立つ。 ![]() で、その滑た部分のアップ。 涸れることもありそう。 ![]() 滑た部分から下って、 朝霧沢にたどり着く部分。 かなり細い。 ![]() その細い部分を撮影するダンナ。 ダンナと滝の間に朝霧沢がある。 |
2011/11/23 朝霧沢の滝たち 糸魚川市 晩秋になると、樹木の葉っぱが落ちて、木の陰になっていた滝が姿を現す。 遠望の滝や、沢の奥の滝を探すのには、晩秋から積雪前の季節が最もよいのである。 そんなこんなで、ここ数年、柏崎市の滝仲間Youさんと晩秋になっては道なき道を進み、藪を掻き分けては滝探しをしていた。 さて、今年のターゲットは、前々から気になっていた糸魚川市の滝に決まった。 と、いうのも、わが掲示板に中村商店さんという方が情報を寄せてくださって、国道148号から姫川の向こうに見える滝の上流にも滝があるとのこと。これは行かなければなるまい。 週末になると雨が降るといういやなパターンが続いたこの秋だが、勤労感謝の日は朝からよく晴れていた。 我が家から多少遠い糸魚川市ということで、午前10時半ころにYouさんとインター近くのホームセンターの駐車場にて待ち合わせ。まずは、国道148号からの滝を見ることにした。 この日は、数日気温の低い日が続き、高い山では積雪があったばかりだ。しかし、いきなり気温が高くなり、うっすら積もった雪が溶けて、春先の融雪時と同じ条件になっていた。国道148号沿いの姫川に向かって、あっちからもこっちからも、滝状の流れが落ちているという滝好き狂喜の好条件の日である。 うわ、あっちにも滝、こっちにも滝、と騒ぎながら、唐沢洞門をくぐり、大前トンネルとの間の左側のスペースに自動車をとめる。おお、姫川の向こうに見事に滝が落ちているのが分かる。融雪時の季節滝ではない、通年の立派な滝である。 ![]() 唐沢洞門のすぐ近くまで徒歩で行くと、滝の全体が見通せる。 おお、右手に別沢の小さな滝が落ちているオマケまでついているぞ。 だが、ここからだと、電線がバッツリと滝を横切って、全くもって絵にならない。もうちょっと近づきたいのだが、姫川を渡ることはできないし。 ところで、この段階で、私はこの日は、ここから見える滝に近づいて藪コギするものだと思い込んでいた。いや、違うのだ、その上流の滝なのだ、と、この場で分かった。あの滝は朝霧沢という沢で、あの滝の上がわに朝霧大橋という橋がある。そこから入渓して、上流に進み、別の滝を見るというのだ。読解力のない私ですみません〜。前々から気になっていたのはここから見える滝なので、ちょっぴり残念だが、近づくのが危険ならいた仕方ないだろう。 下流の滝を遠望で我慢して、自動車に戻る。 ここから今井不動滝に向かう道に進む。小滝の集落から坂道を登って行くが、冬季は積雪によって早めに閉鎖している場合があるので注意が必要だ。この日はゲートも閉じていずに進むことができた。 小滝の集落からしばらく林道で標高を上げていくと、朝霧大橋になる。この橋のたもと左側に自動車をとめられるスペースがあるので、そこに駐車。 さて、沢に行こうと思ったら、橋から沢までとんでもなく高さがある。はるか下が沢なのである。げ、どうやって沢まで下りるんだ? ![]() 橋の向こう側こっち側とウロウロして沢までの状態をチェック。こっちがわからのほうがいい、とかあっちがわからのほうがいいとかさんざん悩んで、結局自動車をとめた場所から沢に下ることにした。多分、ルートは他に無いと思う。 沢にたどり着き、上流に進む。 ![]() ![]() 朝霧沢はけっこうな勢いの流れになっていて、浅い場所ならまだしも、深い場所になると流されそうな勢いだ。で、当然のことながら、渡渉のシーンで私が足手まといになる。どこか楽に渡れる場所はないものか、高巻きすれば大丈夫か、とさんざん困ったシーンもあった。高巻きを試みた場所では、見事に滑り落ち、半身泥まみれになるハメに。とほほ。結局Youさんの助けを借りてきゃーきゃー騒ぎながら数度渡渉。 ![]() 30分ほどかけて沢が大きく蛇行している場所で沢から少し離れて直進。ちょっと高い場所から沢を見下ろすと、あらまあ、小さな滝がある。いや、まて、遠くの山肌に滝があるじゃありませんか。ものすごく高い場所から落ちている白い筋が木々の間に見え隠れしている。 あれに近づきたい。 近づくにはどう考えてもあの滝を越えなくちゃならないでしょおぉぉぉ。 ダンナが沢に向かって下って行って、滝の上を渡れるがどうか確認しに行った。もし渡れなければ、少し下流に戻って、渡れる場所を模索しなくてはならない。 待っていると、滝の上にダンナ登場。 わわ、渡っちゃったよ。おいおい、渡れるって言ってるよ。 そりゃあ、ダンナやYouさんなら渡れるでしょうよ。問題は私だってばさ。でも、あの遠くの滝は見たいしなぁ。 仕方がないので、ぶつぶつ文句を言いながら滝に近づき、思っていたよりも深さのない沢をダンナの手助けで渡りきる。ずるっと滑ったら、キャニオニングだわよね〜。 ![]() ![]() ![]() ![]() 右上に滑た部分のある沢滝。この落差の滝である。少しでも大きさが分かるかしらん。 そこから先がまたとんでもない藪になった。 まだ完全に葉っぱが落ちきっていずに紅葉の終わりかけの状態である。下草も現役で行く手を阻む。 あまりにひどい藪の状況にダンナがいっそ沢をじかに遡行したほうが楽かもしれない、と沢の方へ。いや、どうもヘつっていたり淵があったりして、遡行は無理だろう、と、私とYouさんはそのまま藪を掻き分けて上流を目指した。 近づいて行くと、下から見えた滝は、2本あるのだと分かった。 手前は上側が平らに滑ていて、沢に合流する場所は細くなっている。これは融雪時にしか見られない滝かもしれない。 向こう側は数段になって落ちている滝で、こちらは通年見ることができそうな滝だ。ただし、今日の絶好の条件のもとで立派な滝に見えたのであって、普段はもっと細い滝なのかもしれない。 滝が見通せる場所に出た。 ここから先も藪はものすごい状態だ。沢に下ることも可能だが、あの長い滝の直下に行ったとしても全体が見通せるわけではないだろう。この先に行っても得るものはない、と判断した。 しばし、Youさんとともに滝を撮影。 ところで、沢がわに行ったダンナはどうしたんだ? かなり下に見える沢にはダンナの気配は無い。しかも、両側崖になっているので、そこまで沢沿いに来るのは無理だろう。おーい、ダンナ、どこに行った? ほどなく、Youさんが、来た来たと言った。後ろの藪がザワザワ言ってダンナが追いついて来た。沢沿いからここに来るまでも結局藪がひどかったようだ。 今見えている滝が中村商店さんが教えてくれた滝であるかどうかは全く不明である。 だが、泥だらけ植物の種だらけになってやってきた甲斐のある滝が目の前にある。これが今回のミッションの成果ということで充分じゃなかろうか。 協議の結果、ここで引き返すことにした。 しかし、引き返すのもまた藪の中。 今来た道だから大丈夫かって、そんな問題ではない。 ![]() 幸いなことに朝霧大滝が見える場所まで水没せずに戻りつき、入渓した場所に行くには1度渡渉しなくてはならない所まで来た。 が、沢が深い。行きに私がかなりすったもんだした場所である。 それを心配して、男性2人は渡渉しないでこのまま左岸から橋に戻ろうと決めてくれた。つまり、駐車した場所から橋 渡った向こう側、ということになる。 ![]() ![]() ここからが長かった。 橋がすぐそこに見えたのに、いっこうに橋にたどり着かない。 藪をかきわけ、急斜面を枝だの草だのを頼りによじ登ったり下ったり。橋、どんどん逃げているんじゃないか。 ひいひい言いながらやっと橋にたどり着いたのは、20分もたってからだった。 あとで我々が橋まで向かったルートを自動車を置いた場所から見てみて、ゾッとした。ほぼ垂直の斜面である。そりゃそうだ、入渓する時にそこは無理だろう、と思ったから自動車がわから行ったんだった。そんな場所を横移動して橋にたどり着いたとは。濡れてもいいから渡渉すれば楽だったのに。 まあ、怪我もなく、濡れもせず、多少泥だらけにはなったものの、普通の人は見られないいい滝を見ることができた。思いがけず、秋をどっぷり堪能したし。 あとは、この先にある今井不動滝にご挨拶して、今回のディープな滝めぐりを終了しよう。 錦秋の今井不動滝のレポはこちら。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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交通 北陸自動車道糸魚川ICを降り、国道148号線松本街道を松本方面に向う。そのまま中山橋、山本橋、大正橋を渡る。大正橋を渡るとすぐに右折するとひすい峡という表示が出ているので、その通りに右折。あとはひすい峡、高浪の池、不動滝という案内板どおりに行くが、途中小滝の集落で不動滝とひすい峡へ行く道が別れるので注意。案内板があるので、見落とさないようにする。 すれ違い困難な細い道なので注意。しばらく走り高度を上げると、朝霧大橋になる。 ちなみに、朝霧大橋の手前に字切地蔵というお地蔵様がいる場所があるらしいと自動車から発見したが、確認はしていない。朝霧の字は、もしかしたら字切の当て字かもしれない。 なお、この道は冬季は閉鎖される。雪の状況にもよるので、要問合である。 朝霧大橋から素人がきゃーきゃー言いながら進んで、滝の見える場所まで小一時間。ただし、熊のいる場所でもあるので、単独では絶対に行かないほうがよい。 |
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