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三段滝
この左右はもう国道の隧道の入り口。
ほんのちょっとした谷間に滝はある。
途中で左右に分かれて落ちていた。
三段滝というからには三段だと
思うが、見える範囲の最上段より
上にも何かありそうだった。



左右に分かれる部分。
岩がちょこんと乗っている。



ぎりぎり左側から見た最上段。
緑が濃くなるともっと見えづらく
なりそうだ。



こちらは海に注ぐ場所。
最下段から国道8号線の下を通って、
この場所から水は海に注ぐ。
国道から見下ろしてみた。
おそらく海から滝を見ようと思っても
ほんのワンポイントしか見える場所は
無いだろう。
2004/3/13  三段滝   青海町 (落差20メートル以上?)
実は、この滝の存在は全く知らなかった。
2月の早滝オフでお会いしたフタツギさんのページで知り、フタツギさんから詳しい場所を教えてもらって訪れてみることにした。
場所はいたって簡単だった。なにせ、国道8号線沿いである。
しかし、新潟県でおそらくもっとも西よりにある滝のため、恐ろしく遠かった。
この日は朝から雨模様であまり滝を探すにふさわしい天気ではなかった。が、目的がはっきりしているので、自動車に乗ってしまえばそれでいい。とりあえず、9時過ぎには自宅を出発。雨のためいつもなら快適に進むことができる国道8号線の海岸沿いの道も全体的にスピードが遅くなっている。上越市に入るあたりでもうお昼になってしまった。懐具合の理由で高速道路を利用できないのがなかなか痛い。ファミレスで昼食をとり、さらに8号線を富山方面に向かって進む。
途中、いつも気になっていた名立谷浜インターのそばにある崖から落ちるチョロチョロ滝が雨のため立派な滝になっているのを発見。ザバザバ降る雨の中、自動車から撮影した。
この8号線の有間川駅から名立谷浜IC入り口までは富山方面に向かって走っていると右は日本海、左は崖という地形になる。(はるか上のほうを北陸自動車道が走っている)その崖からいくつか用水とも滝ともつかないチョロチョロとした流れが何本か落ちているのだ。毎回ここを通るたびに気にしていたが、あまりにチョロチョロすぎて滝とはカウントしていなかった。
が、今回は雨のおかげで立派に滝と化していた。
国道と崖の間に久比木サイクリングロード(名前は不確かです。申し訳ない)というのが通っていて、そこに上れば滝のそばにある祠らしいのが確認でき、もしかして滝の名前もわかったかもしれないが、なにせ豪雨だった。またの機会にすることにした。(3ケ月後に行ってみた。詳しくは下へ
  
白いガードレールがサイクリングロード。名立の無名滝。
とにかく、今回の目的は三段滝である。まず道の駅「親不知ピアパーク」に寄って情報収集してみようと思ったが、ここには三段滝の情報は全くなかった。代わりに翡翠の巨大な原石などが展示されていて、つい近くの海岸で翡翠を探してしまった。もちろん、見つかりませんでしたけどさ。
  
かなりの荒波だった。
このあたりまで来ると雨は小雨になっていた。
情報が無いのでは仕方がない。道の駅を出て、とにかく富山県境に向かう。
フタツギさんの情報によれば三段滝は天険トンネルの手前にあるらしい。
しかし、この道、トンネルというか隧道というか、海側が見えるようになっているトンネルがずーっと続いていて、どれが天険トンネルやらさっぱりわからない。
わからないが、いくつもある隧道は入り口にしっかり名前のプレートがついている。例え自動車1台分くらいしか隙間がなくても、別の隧道にはプレートで名前がくれてあり、海とは反対側の壁にも隧道の名前のプレートが貼り付けてある。分かりやすい。
と、ダンナが「あっ」と声を上げた。
隧道のプレートが『三段滝』とある。その手前、わずかな隙間に滝発見!あった、三段滝、間違いない。
しかし、通り過ぎてしまった。当たり前だ。その隙間ほんの10メートルあるかないか。自動車で走っていれば、1秒もなく通り過ぎてすぐに隧道に入ってしまう。
も、も、戻らなければ-!
いや、待て、フタツギさんによればこの先にも滝の表示があったとか。ここは一つ県境にある道の駅「市振の関」まで行って情報を得よう。
道の駅「市振の関」は小さい道の駅だがどういうわけか大型トラックがごっそり駐車していた。そこの情報ステーションにあった青海町の詳細な地図には三段滝の文字はなかった。が、二階にある海がわから見た親不知の写真に三段滝の文字が。あるんだ、やっぱり。しかし、その他には滝は見当たらなかった。
あとは注意して国道8号線を戻ればいい。
戻りながら、さて、どこに駐車すれば三段滝を写真におさめられるか悩んだ。三段滝隧道は長い。その手前にとめて隧道の中を歩くのは、大型トラックがびゅんびゅん走る国道8号線上ではあまりにも危険すぎる。さりとて、三段滝の前には全く駐車スペースが無い。
あるとしたら、その向こうの隧道の出口付近である。
駐車スペースよ、あってくれ。と自動車を進めると上手いぐあいに工事現場のプレハブが海沿いに立っていて、その前にスペースがあった。どうも現場の事務所らしく、土曜日の今日はプレハブの中にも人がいるらしかったが、そんなこたぁ構わない。自動車をとめ、ダッシュで三段滝に向かう。
  
隧道の右側が歩道らしいスペース。ここを歩いた。
ちょうどこの隧道の途中までは車道に出ずに脇に歩道らしい道がある。ほとんど危険な思いをせずに滝の前に出ることができた。
それにしてもフタツギさんはよく気がついたものだ。この隧道と隧道の間にチョロっと出ている滝に。国道にはびゅんびゅん自動車が通るし、左右は隧道の入り口である。写真に収める場所も限られるが滝を見る場所自体限られる。じっくり見る雰囲気ではとてもないので、早々に滝を後にした。
自動車に戻るとプレハブから人が不審げに覗いていたが、やはり構わずに出発した。
親不知付近には、高速道路から滝らしい姿を発見したのだが、国道8号線は高速道路よりはるか下を通っているので、視界は全く違う。
今回はその滝を確認することはできなかった。
が、とにかく新潟最西端の滝を見ることができた。
改めてフタツギさんに感謝である。
ちなみに、国道8号線沿いの青海町には三段滝以外には滝はなかった様子である。
交通
国道8号線の富山県境からやや親不知寄りにある。
北陸自動車道親不知ICを降り、8号線を富山方面に向かう。天険トンネルを抜けると右側の海を見ることができるトンネル(本文では隧道)がいくつも連続して出てくる。右欄の写真のように入り口に青いプレートで名前が出ているので注意して進む。『赤崎』という名前の隧道が右欄の写真の隧道で、その手前に道路工事用のプレハブがある。唯一の近い駐車スペースである。『赤崎』隧道を徒歩で超えると次の『三段滝』隧道との間の崖側に三段滝はかかっている。
名立の無名滝は北陸道名立谷浜ICから国道8号線を上越方面に進んで200メートルほどの所にある。路肩がやや広くなっているので路上駐車できる。

2004年6月13日 上記の名立谷浜IC近くの国道8号線脇にある滝に立ち寄ってみた。
晴れていたので、祠まで行って名前を確認できないかと思ってのことだ。久比木自転車歩行者道路から滝前に進む道があった。コンクリート板などを敷いてあり、歩きやすくなっている。祠もあったが、不動様なのかどうかさえもよくわからない祠だった。と、いうことで名前はまったく確認できなかった。が、この祠の存在でこの滝が雨後だけ出現する滝ではなく、常時ある滝であることがわかった。滝名は名立町に確認したいと思う。  ※「鳥ケ首の滝」という名前であることが分かりました。
  
  


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