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城滝
右欄の山全体の写真を見てもらうと
わかるのだが、
水源がさっぱり分からない。
地図を見るとこの山の上に
池か何かがあるらしい。
ここに城があったので、
城(じょう)滝というらしい。



最も近づいた場所から撮影。
手前の木々が邪魔をして
さっぱり見えなかった。
ただ、上の写真では細身に
見えたのだが、右側にもう一条
水流が存在していて、
雪解けや雨後はもう少し
太い滝になりそうである。



とにかく緑で見えない。
何段にもなって落ちる
綺麗な滝なのだが。





今井の滝(仮)
一応地名で命名してみたが、
この滝は通年ある滝ではないと
思われる。
この山肌には水の流れの跡が
何箇所かあって、これもその一つ。
たまたま水が存在していた。



とてもトンボの多い場所で、
色々な種類のトンボがいた。
中央に茶色の川トンボがいるのが
わかりますか?
2005/7/24  城滝(じょうたき)(落差40m?)
            今井の滝(仮)
(落差40m?) 
梅雨明けした翌日の日曜日、天気予報が晴天というので、家でじっとしている気にもなれず、外に飛び出した。
しかし、1日しかお休みのない週末は、それほど羽目をはずしたこともできない。と、いうことで、今回は滝仲間の金さん(だりこっぺの部屋)から情報をいただいた滝を探しに行くことにした。
なんでも、超豪華本の「日本滝名鑑」という本に載っていた滝らしいのだが、我々も本当に知らない滝だった。
掲示板に書かれた情報を握り締め、津南町に向かう。水を汲みに行ったり、温泉に入りに行ったりと何度も利用している国道117号線から少し山に入った所にある滝らしい。
まず、スタート地点のポイント、「今井オアシスパーク」で水を汲んだ。
国道117号線を津南町の市街から右側に信濃川を見ながら長野方面に向かって進むと、左側に休憩スペースが出て来る。
まず反里かりんパーク。次に今井オアシスパーク。この今井オアシスパークでは湧き水が汲める。
ここから長野方面を見ると、信濃川に橋がかかっているのがわかる。これが「山伏山森林公園」に向かう橋。
滝へ行くにはその反対側の道を山に向かって進むことになる。つまり、国道117号線を長野方面に向かって走っている場合、左折である。
ところがこの道はただいま工事中だ。おまけにものすごく細い。しかも、目標物の橋の本当に向かいにあるわけでなく、ちょっと手前にある。
一番わかりやすいのは、今井オアシスパークから長野よりにある一番最初の左折できる道、という説明だろう。どんなに細くてもそれが目標の滝に行く道である。
ただ、今は工事中なので入りづらい。
ちょうど我々が行った時は、日曜日だったので、むちゃくちゃ走りづらい道を無理やりに突破して、先に進んだ。
国道117号線から1キロ走らないくらい、ぐねぐねと曲がりつつ登るので、距離的にはもっと走ったかと思うあたりに、写真のようなカーブミラーと駐車スペースがある。ただし、この駐車スペースはどうも田んぼに作業に来る人の駐車スペースのようなので、農繁期には利用できないと思う。
  
手前が農道、赤い矢印がコンクリートだがあぜ道。
駐車スペースから矢印のあたりまで出て山の方を見ると、もう滝が見えていた。
ここで自動車をおりて、矢印の方向、棚田のど真ん中に行くコンクリートの道を徒歩で進む。左にある杉林が途切れたあたりで、滝から目をずーっと左に移動していくと、もっと大きな滝が落ちているのが分かる。これが城滝である。
なぜこちらの大きな滝のほうが城滝かというと、金さんからいただいた資料に田んぼのあぜ道を進むと水路につきあたり、この水路を左にたどって徒歩6分で滝前に出るというものがあったからだ。正面の滝は左に進んで徒歩6分は必要ない。
  
コンクリートのあぜ道は右にカーブしているが、そのまんま田んぼの土のあぜ道へと直進して、杉の木立方面に進む。

  
赤い矢印の所に駐車スペースから見える今井の細滝がある。

  そのまま左に目を移すと、城滝が落ちている。

ともかく、田んぼのあぜ道を進んで、水路まで出た。水路は、コンクリートのU字溝の細いもの跨げる程度のものだ。それを水流に逆らう形で左側に進んで行く。田んぼのための水路のようなので、周りを刈り込んでいるので歩きづらいわけではない。ただ、しばらく歩くと刈り込みもなくなり、やや藪っぽくなってくる。
その藪もあまり歩かずに沢に到着する。この沢の上流が城滝である。
  
水路の脇は道ではないが歩きやすい。

  
やや歩くづらくなったら、沢は近い。
ただし、滝まではかなり遠い。途中に茂みやら木立やらあって距離感が全くつかめないのだが、300メートルくらいあるのではないか。
  
距離がわかるだろうか。突き当たりが滝、手前が沢である。草が茂っている。
長靴を履いていれば、沢の中を遡行できたのだが、今回は本当に何の準備もしなかった。田んぼのあぜ道を歩いて水路を歩くだけでいいと思っていたから、靴も普通の靴、軍手も持って来ていない。
沢を進むこともできず、さりとて、巻いて茂みを突き進むわけにもいかない。あえなく断念した。
細いほうの滝も杉林の中を進まなくてはならず、道らしい道など全くない。こちらも諦めた。
遠望のみの中途半端な滝見となったてしまった。木々の緑が無い頃にもう一度行ってしっかりとした姿を見てみたいと思った。おそらく、雪解けの頃であれば、この山肌には、細滝のみならず、もう数本の滝が出現しそうなのである。
春の楽しみができた、というのが最大の収穫だった。


その後2006年11月に再訪した。再訪時のレポはこちら
交通
本文を参考にしてください。
田んぼのあぜ道を歩くので、農繁期には作業の邪魔になります。遠慮しましょう。
沢を遡行する場合は、長靴、軍手が必要。
右欄の駐車スペースに駐車せずに農道をそのまま直進すると突き当たりになる。そこから田んぼのあぜ道を強引に進み、よじ登り(棚田なので、よじ登る必要あり)山に向かうと一番近道だったりする。
また、突き当たりから山に向かって立ち、左側に進むと滝の下流の沢に突き当たるんじゃないかと思われる。


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