番外

 の山

2010/5/30  尾神岳(おかみだけ) 標高757.0m 
5月の最終週末は、日曜日1日きりのお休みだった。となると、それほど体力を消耗する山に登るわけにはいかないし、他にやることもある。そんなわけで、短時間で登れて、なにかしら付加価値のある山を選ぶことにした。
そんななか、みつけたのが尾神岳である。
この山は、上越方面にドライブする時に必ず見ている山で前々から気になっていた。確か、ずっと前に湧き水を探してウロウロしたこともある山である。
登ってみたい山ではあったのだが、調べてみると、なんと山頂近くまで林道が通っている。山頂までの道は、登山道というより遊歩道といった感じで、実にお手軽に登れる山なのである。しかも、この山、オマケがついている。パラグライダーの施設があって、運がよければ飛んでいる姿が楽しめるのだ。
そんなワケでこの日の登山は尾神岳に決定。
          (写真数が多いので、サイズを小さくしています。)
ほんの山頂でランチの気分で、ごく遅くに駐車スペースのあるパラグライダーのテイクオフ場所のパノラマハウスに到着。
林道に入る段階ですでに尾神岳の山頂が雲の中だと分かったのだが、このあたりも雲の中。
パラグライダーをする人たちが数組いたのだが、少し飛び出しを待っている状態のようだった。
11時25分 テイクオフ場所と反対側にある遊歩道案内の看板の脇の入り口から出発。
はっきり言ってナメてかかっていたが、いきなりものすごい急角度の階段になってしまった。
嘘っ、というくらいの角度である。
ただ、両側にチゴユリなどが咲いている。
トリガタハンショウヅルの花など見つけて、なんとか上り詰めると、右側からの道と合流、左に曲がる。
ずっと石段のような跡があり、ずいぶんと昔から整備されていた道らしいとわかる。
1分も歩かずにさらに右からの道に合流。そこからも1分くらいで前方に展望台が出現。
11時33分。
しかし、すでにかなりガスっていたので、私は登らずにパス。
左は、ダンナが展望台から見た米山とは反対側の風景。
おお、雲が山から湧いている。
空が低いったらありゃしない。
展望台から先はとてもなだらかな道だった。
ほとんど登りらしい登りは無い。
なんとなーく登って、なんとなーくちょっと下って、なんとなーくまた登るといった感じだ。
霧がどんどん深くなり、とんでもなく山奥に来た気分にだけはなった。
11時53分 道の左側に小さな祠があった。
え、もう、祠?この先がすぐに山頂のはずだ。展望が開けているはずだが、あたりは霧で真っ白。
11時56分 山頂到着。
4畳くらいのスペースで周りはすべてブナの木である。まったく眺望は無い。ここで昼食。
とんでもなく羽虫がすごくて、慌てて昨年のままリュックに入れていた蚊取り機をつける。多少効いたようで、なんとか昼食をとれた。
が、やっぱり虫がうるさくて、追い立てられるように下山開始。
12時30分。

途中でネマガリタケなどを取りながら、展望台に到着。
展望台の上で少し待っていると、
幾つかのパラグライダーがテイクオフした。
水を張った田んぼに気持ちよさそうに映えている。

結局20分近く展望台の上でパラグライダーを見ていた。
この山で何が楽しかったかって、パラグライダー見学でしょう(笑)
13時20分 パノラマハウス到着。
パノラマハウスから下って、尾神岳キャンプ場を通り過ぎると、大出口泉水に行くことができるので、そこで水を汲むつもりだったが、通り過ぎて坂を下ったらすぐになんと「小出口湧水」というのがあった。だれも水を汲んでいなかったので、さっさとそこで水汲み終了。
同じ尾神岳の湧水だもの。おいしい水だ。県道でもなんでもないので、案内が難しい。(N:37.12.47 E:138.29.27)

帰りの自動車の中から撮影した本日の尾神岳。山頂雲の中。

遊歩道の途中にはチゴユリを初めとしてけっこう色々な花が咲いていた。ちょっと遅かったがオオイワカガミも咲いていて、気楽に登れるわりには楽しい道である。また、ブナの林はとっても綺麗で森林浴にもオススメ。ただし、虫、多いです。

尾神岳 
  最寄ICは、北陸自動車道柿崎IC。県道25号を南下、下小野交差点で県道61号に入りさらに南下。原之町交差点で左折、県道78号に入る。しばらく走って、スカイトピア遊ランドという施設を通り過ぎてすぐの道を標識にしたがって尾神岳方面へと左折。細い道を登って行くと、尾神岳キャンプ場に出る。この真ん中の道をさらに登って行くと(細いうえにくねっているので注意)左折するとテイクオフパノラマハウスという青い小さな看板がある。ここを左折するとパノラマハウスで、駐車スペースとパノラマハウスがある。ハウスにはトイレもある。ただ、ここから登ると我々が登ったとんでもない急な階段を登る必要がある。
青い看板のところで曲がらずにもう少し進むと駐車スペースがあって、そこから登ることも可能だそうだ。そっちからのほうが距離が短いらしい。
パノラマハウスから30分強で山頂。この季節だと虫対策をしたほうがよい。
展望台からパラグライダーをぜひ見てほしい。


新潟の滝もくじ  ときどき週末温泉族になる  んがお工房の日本百名滝めぐり  掲示板