番外

 近県の山

2012/9/15(土)  安達太良山 標高1699.9m  
ここのところのレポートで毎回書いているが、私の体調がよくない。なんと、まだ病院に通っていたりする。だというのに、三連休だ。しかも、とってもいいお天気との予報が出ている。いくらなんでも家で過ごすのはもったいなさすぎる。
そんなこんなで、白状します、安達太良山はネームバリューと登山時間の短さで選びました。
しかし、そこは貧乏人なので、ゴンドラを使えばもっと登山時間が少なくなるが、使わずにすまそうと、最短距離のコースを選んだ。ここでも、白状します。失敗でした(笑)ま、なんとか登頂できて、なんとか戻れたから、三連休をもったいないままで過ごさずに済んだ。それだけはよかったと思わねば。
        (写真が多いためにサイズを小さくしています。花の写真は、ダンナのサイトからご覧いただけます。)
朝5時に起きて、6時過ぎに自宅を出発。9時半にあだたら高原スキー場の駐車スペースに到着。
ついてみてびっくり、ものすごい数の自動車がとまっていて、空きスペースはあとわずかだった。
レストハウスでトイレのあと、出発。
ゴンドラ乗り場に向かう階段に立派に「安達太良山奥岳登山口」と書かれてある。
我々はゴンドラを利用しないので、階段を登らずに道をそのまま進む。
9時40分 進むと、右手に右のようなパトロール棟があり、そのそばに登山届のポストがある。
9時43分 さらに道を進んで行くと右手に自然遊歩道の道が分かれる。この道にはたくさん滝があるので、滝好きにはオススメ。(2009年の自然遊歩道のレポはこちら
出発時には下山する時には遊歩道で帰ろうとスケベ根性を持っていたりもしたんだが。
さらに道は続いているので歩いて行く。
9時54分 と、左手の草地の上にリフトの建物みたいなのが見えて、そこに踏み跡があった。
我々はゲレンデコースなのでそちらに登る。
大半の登山者はまだ道を先に進んで行く。そちらは峰の辻を経由するコースだろう。
踏み跡を登りきると夏場は運転されていないリフトがぶら下がっている道の下に出た。
しかし、よく分からないのでウロウロしていたら、後ろから来た登山者が、「スキー場を登るならこの先だよ」と教えてくれたので、彼らの後をついて行くことに。
スコーンと広がるゲレンデを踏み跡があるんだかないんだかわからないような場所を登って行く。
草ぼうぼうなのだが、時々リンドウやらハハコやらが咲いていて、慰めてくれる。
ゲレンデ登り始めは9時56分。
途中、左の林の中を通るリフトの下をくぐる作業道らしいのがあったのだが、前を行く人たちはどんどんゲレンデを直登していく。
げぇぇぇ、ホントにここを登るのか?
滝めぐりの藪漕ぎでさえ、こんなひどい藪はないぞ、といった感じのススキの中を泳ぐように上を目指す。
雨に洗い流されたような土砂のような場所に出たら、左手にリフトの終点があった。10時19分。
25分近くゲレンデの斜面と格闘していたことになる。
リフトの終点から下を見ると、なんと登山道が。
一回左側にぐるっと下ってから登山道に合流する道が見てとれたが、登山道はリフトのすぐ直下にあって、登山者の頭がすぐ近くの笹の向こうに見えたりする。よくよく探すと、ショートカットの踏み跡があったので、それを利用して登山道に復帰。
って、我々はどこから登山道を外れたんだ〜っ。
登山道、と言ってもちゃんと細い道があるだけで、草ぼうぼうには変わりなかった。
あまり利用者がないのかもしれない。
このまま草ぼうぼうを進むのかと思いきや、岩の重なったような段差の大きな場所を進む場所もある。
いったいどれだけ登ればゴンドラの終点と合流するんだ〜とヘタばりながら登って行くと、左写真のようなちょっと広いピーク。
さらに進むと、おお、やっと五葉松平に出た。
10時45分。ここで冷やしたエネルギーゼリーをとっての休憩。
五葉松平からはほぼ平坦な道を10分ほどでやたら人の声が聞こえてきた。
広い場所に出ると、薬師岳の道標が。
11時02分。
むちゃくちゃ軽装の人たちがカンカンと鐘を鳴らしている。ヘロヘロになっている我々がやたら場違いだ。
鐘と反対側の方向にもう一つ道標があって、
「この上の空がほんとの空です」と書かれている。
その、ほんとの空を写したら、写真が真っ暗くなってしまった。
さて、登山道はどこ?
広場をぐるりと見回すとちゃんと道しるべがあった。
行ってみると、木道になっていた。
少し歩くと、分岐になった。11時05分。
ここからゴンドラの乗り場に行くらしい。
この先安達太良山へは軽装登山は慎むようにと看板が出ている。
思ったよりも長く木道が続く。
木道が終わっても、石が敷き詰められた整備された道になっている。
時々木々の間から安達太良山の山頂が見える。
山頂、「乳首」って言うんだけど、なるほどな〜、と思える。ペチャパイだわねぇ(笑)
笑ってたら、いきなり私の足が予告もなくとんでもないことに。左足に力が入らなくなり、体重をかけるとヘナヘナっとなってしまう。少し休むとなんともなくなり、また歩くとヘナヘナとなる。
なにがなんだか、さっぱりわからず、登るか、ゴンドラで戻るか判断を迫られる。
ダンナは戻ろうと言うが、なにせ、痛くない。休むと歩けるようになる。
次の分岐まで、とにかく行ってみることにしようと提案。
11時42分 仙女平分岐。
道標にはそう書いてあるが、山地図によると表登山口分岐、だと思う。
足はなんとか大丈夫そうだ。
ゆっくりゆっくり、かなりの人に追い越されながら登って行く。
両側の木々の背丈がどんどん低くなり、しまいに赤茶けた石がゴロゴロした道になった。
と、なんだか登山道が賑やかに。
なんと、幼稚園児の団体が休憩中だ。ひえ〜、ホントに未就学のちびっこだよぉ〜。
20人くらいのちびっことその保護者に先に行かせてもらう。
ゴンドラ利用にしても、幼稚園児にはかなりのがんばりが必要な山じゃないのかなぁ。すごいなぁ。
足を心配しながらなので、石のゴロゴロした登山道はけっこうしんどい。
12時13分。山頂と言ってもいいくらいの広場の端っこに到着した段階で、疲労がピークに。ここで昼食にすることにした。
昼食の後、リュックを置いて「乳首」と呼ばれるあの岩にチャレンジしよう。
と、いうことで、昼食後、13時08分、乳首直下の山頂表示に到着。
それにしても、安達太良山の山頂ってば、広いなぁ。
岩がボコっと出ているような「乳首」にチャレンジ。ほとんど危ない道のなかった安達太良山のゴンドラコースの唯一の危険個所かもしれない、ロープがある。
ちなみに、幼稚園児も登っていたので、ちっとも登るのが困難というワケではありません。
ものの3分で「乳首」の上に。
八絋一宇と書かれた石碑があり、さすがに岩の上なので、ぐるりと360度見渡せる。
方向はよくわからないが、「乳首」の上からの眺望。 遠くに猪苗代湖らしい湖の光が見える。
右写真、あっちの山は磐梯山かなぁ。
左写真、噴火中の一切経山方面かと思うけど。
右写真、眼下に広がる街並みは、二本松と思います。
「乳首」直下の山頂の道標。
ここから「乳首」に登るのにかなりの斜面をずるずると登る。ロープのある場所より怖いかも。
下山開始。
13時20分 峰の辻入り口。
13時52分 仙女平分岐。
14時11分 木道。
14時19分 ゴンドラの分岐。
それまで、足に支障はなかったのだが、この先がけっこうハードな道のりなのを知っているので、大事をとってゴンドラで下山することを選択。
3分ほど木道を歩くと、ゴンドラ駅。
ゴンドラ=あだたらエクスプレスは、我々は片道のみの利用なので900円。
待ち時間ゼロで出発。
駅から出る時はジェットコースターなみの角度の下降でちょっとドキドキするが、そこはゴンドラなのでゆっくり下降。
10分弱でふもとの駅に到着。けっこう乗りごたえがあって、これはこれで楽しかった。
ふもとの駅にはコスモスの畑などがあって、ここだけでもいい雰囲気だ。 トイレに寄ったりして、14時42分に駐車スペース到着。
ご苦労様でした。

今回は、そもそも私の体調が思わしくないままに出発して、どういうワケか足に謎の症状が出てしまった。痛くなかったのでつい登ってしまったが、もし下山時に山頂付近で歩けなくなってしまっていたら、と考えるとちょっと無謀だったかな、と反省。
偶然にしても、ゴンドラが並行して運行しているコースだったので、とんでもない事態を回避できたのかもしれない。ちなみに、私、翌日発熱しまして、寝込みました。とにもかくにも、登山は自分の力だけが頼りなので、体調管理と下山する勇気は持たないといけないなぁ、とさらに反省。
安達太良山は、本文中にも書いたが、ゴンドラを利用すれば幼稚園児でも登れる山で、「乳首」の上から見る360度の眺望は圧巻である。
ゴンドラを利用しないで、ゲレンデを登る場合は、ゲレンデ内で道を見失いやすいので注意。ゴンドラ駅との分岐までは岩ゴロゴロの道でいつまでたっても先に進んでいないような感覚にさせられる。

安達太良山(奥岳登山口ゲレンデ内コース) 
最寄ICは、磐越自動車道猪苗代磐梯高原IC。国道115号を北上し、とても長い土湯トンネルを通り抜け、道の駅つちゆのとてもややこしい立体交差で国道459号に入る。そのまま岳温泉方面に南下するが、岳温泉まで行かずに右折するとあだたら高原スキー場という表示があるので、そちらに向かって進む。かなり標高を上げて進むと、終点に広い駐車スペースがある。広いが、我々の行った時でも午前9時にはほぼいっぱいになっていたので注意。トイレはゴンドラ駅の手前に案内所があり、その奥にある。
駐車スペースから休館中のホテルの前の道を歩いて行くと登山道。まっすぐ進むと勢至平やくろがね小屋を経由するコースで、どうやらこっちのほうが一般的らしい。途中、左に折れるとゲレンデ直登コース。ただし、ゲレンデ内は道が分かりづらいので注意が必要。


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