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とりたてて早起きもしないでだらだら家を出て、高速道路を利用してナビの案内するとおりに岩原スキー場に着いたのは午前10時かなり前。多少バタバタして(後述)10時3分には出発した。
スキー場はこれからのシーズンのために業者が建物の工事などをしていたが、どこに駐車すればいいのかわからずに、とりあえずほかの登山客らしい人たちが駐車しているゲレンデの真ん前に駐車。
その登山客がこれを登ればいいんですよね、と聞いてきたので、我々も初めてです、と答えた。 |
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ゲレンデの第二ペアリフトの下を歩く。
けっこうな斜度があるが、作業用のコンクリートで舗装された道なので歩きやすい。が、直線なのでものすごく長く感じる。
10時17分 標高630メートルと書かれた第二ペアリフトの終点であまりに暑いので上着を脱いだ。ダンナは半袖だが、それでもちょうどいいと言っていた。 |
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やや左に寄って、第三ペアリフトと並行に登る。
第二ペアリフトまでの途中から道がなく、直接ゲレンデを登るのだが、さらに斜度が増したような感じだ。
ただ、同じゲレンデを直登した安達太良山の藪こぎに比べれば草が刈られているだけありがたいのかもしれない。
10時37分 第三ペアリフト終点に到着。
先に歩いていた三人組はここで休憩しているが、われわれは水分補給だけで先に進む。
ここからが登山道になる。登山道の入り口に標高700メートルの表示があった。
つまり、第二ペアリフトの終点から標高差70メートルを20分かけて日光を遮るもののないゲレンデをヒイヒイ言いながら登ったワケである。キツかった〜。
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振り返るとゲレンデが広々と広がり、はるか下方に我々が駐車した場所が見える。
周りの山々もいつの間にか眼下だ。
登山道に入るなり、周りは紅葉になった。
やっとマトモな山歩きになった気分だ。 |
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尾根っぽい道のかなたにちょこんと飯士山の山頂の三角が見える。このままなだらかに山頂かと思いきや、いきなりロープのたれた急登だ。登る分にはロープをつかまなくても登れるのだが、下りはたぶん怖いと思う。
我々の行った時は比較的乾いた状態だったので登りやすかったのだが、泥の中に岩があるような道だったので、濡れている時は滑りやすいだろうと想像できた。 |
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とにかく木々の色づきが綺麗だ。
道はなだらかになったり急登になったりを繰り返す。
右手が開けて、山頂クワットリフトの終点が見える。あの山頂クワットリフトってば、だいぶ高い場所にあるぞ。まだ我々よりも上のほうだ。 |
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紅葉の中に突入する感じでガッツリ登って行く。
途中、昨日は谷川に登ったけれどあまりに寒いので途中で戻ったという老人を追い越した。トンネルを超えたら青空だったそうだ。
11時15分 南峰到着。神弁橋からのコースの分岐だ。
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ここにきて、ようやく山頂クワットリフトの終点の建物が眼下になった。なんか、あっちに行ける道があったら、向こうから下ったほうが楽かもしれないぞ、と思ったりして。
あとは目の前の飯士山に向かうだけである。
南峰からちょっとだけ下る。 |
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南峰から見ると山頂までは三角形で急な登りばかりかと思っていたが、それほどガッツリ登ることはなかった。時々手を使わないと体を持ち上げられないような段差はあったが、予想よりも楽だったかも。 |
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11時30分 おや、登山のガイドブックになかった分岐の表示だぞ。山頂とは別の方向に「奥添地」とある。その先はどうやら山頂クワットリフトの終点のようだ。
ちょうど下山する女性が我々とのすれ違いのためにそこで待っていて、山頂は賑やかですよ、と教えてくれる。
え、山頂混雑してるの?
分岐を過ぎるとすぐにまっ白く見える裸の岩盤がそそり立っていた。
ひえ〜、予備知識なし。ロープが垂れ下がっていて、これを登るのは間違いないらしい。
飯士山の三角を見るとハゲた部分があったが、どうもそのハゲはこれらしいぞ。 |
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いきなり今までの登山道とは違う岩なのでびっくりしたが、足場はきっちりしているので、それほど苦労せずに登りきる。
そこからちょっとだけ歩くと山頂だ。
11時38分 山頂到着。
女性が言ったようにかなりの人数のパーティーがどういうワケか立ち話をしている。15人くらいいたと思う。もう少しで出発してくれそうなのに、いつまでも立ったまま話し込んでいる。
山頂はそれほど広くないので、その人たちの隙間にシートを広げる場所をむりやり見つけて昼食にした。
結局その人たちは我々が湯を沸かしてカップラーメンを作って食べ始めてから下山。
10時半にはついていたのよ〜なんて言ってたけど、のんびりしてたのね。 |
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負欠岩という奇岩を通るコースの西峰が見える。人が何人が頂に立っている。
大パーティーがいなくなって静かになった山頂は我々のほかは先着の女性と追い越した老人と三人組だけになった。 |
山頂からはぐるりと山が見通せた。
360度とガイドブックに書いてあったが、
実際には十日町方面は木立で見えない。 |
六日町方面。
金城山、坂戸山などが見える。 |
圧巻なのが巻機山。
飯士は巻機を見る山だ、などと思うほど素晴らしい。 |
大源太山方向。 |
中央に伸びる高速道路。
谷川岳方向。 |
湯沢駅方向。奥に苗場山。
スキー場の刈込が巨大な地上絵に見える。 |
石打丸山スキー場方向。 |
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12時25分 眼下に南峰を見下ろしながら下山開始。
このコース唯一の危険個所の岩は、慎重に下る。 |
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12時32分。奥添地と書かれた分岐に。
山頂でダンナと下山はそっちで、と相談したので、奥添地がわに進む。おおむね普通の下りで、一か所だけロープをつかまないと下れない場所があったが、それ以外は危険もなく楽に歩けた。 |
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ナナカマドが美しく揺れている。
12時46分 山頂クワットリフトの終点に到着。標高985メートルとある。
ここから中級者コースと初級者コースに分かれていて、中級者コースはかなりの角度になっていたので、スキーでなくても私は腰が引けた。
初級者コースから下ろう。 |
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初級者コースの矢印通りに歩くと、横から飯士山が見える。
ここから見る飯士山は綺麗な形をしていて、なるほど別名の「上田富士」というのが頷けた。
ほかの角度からだと、ちょっと富士に見えないんだもの。
12時54分 岩原ゴンドラの山頂駅に到着。
その手前に林道のような道があったので、ここから下れるだろうと下り始める。
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道は作業道のようで、ずっとなだらかに続いている。
ただし、なだらかにしなくちゃならない分、距離が長い。
こりゃ、中級者コースから直下りすべきだったかな〜とうんざりするくらい林道っぽい道を歩く。
ただ、正面に巻機山の雄姿を見ることができたりして、かなり気持ちのいい道ではある。
ゲレンデに近づいたかな、と思うあたりでは一面のススキに埋もれた平原を見ることができる。 |
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ちゃんともとの道に戻れるのかしらん、と思っていると、なんと、ゲートが。左写真は振り返って撮影したのだが、振り返ったがわに「立ち入り禁止、湯沢町」とあった。
つまり、我々、立ち入り禁止地区から立ち入りオッケー地区に入ったワケだ。知らなかったんだもん〜っ。
そこから少し進むと、メインゲレンデと書かれた場所に出た。
13時26分。
おお、どうやらあの建物は第三ペアリフトの終点らしいぞ。
どうもこの林道は自動車で入って来れるらしく、1台の自動車が下って行くのが見えた。
我々はゲレンデに復帰。
13時34分 第二ペアリフト終点。
13時45分 駐車スペース到着。ご苦労様でした。
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帰りに、行く途中に見つけておいた足湯に立ち寄った。
湯沢インターから岩原スキー場に案内通りに進むと途中にある中央公園のトイレの隣にある。
ちょうどいい温度で、足を入れているとツルツルした感じになる。
久々の登山でパンパンになった足がゆるるっとほどけた感じだ。
岩原スキー場のリフトの山頂駅を眺めながらしばらく休ませてもらった。 |
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