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9時少し前、グランデコリゾートに到着。リフトは午前8時半からしか運行していないので、ちょうどいい到着だ。
なんだかこれから向かう山の上が雲の中だが、お天気は回復傾向のはずだし。
グランデコリゾートのゴンドラリフトはリフトと言っても個室のロープウェイみたいなものだ。
意外に長い時間(10分以上)リフトに乗った。 |
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9時15分 ゴンドラリフト山頂駅に到着。
ここから駅を背にして左側に行くとデコ平という湿原になるらしいが、我々は右側、西吾妻山の登山道に進む。
が、ちょっとその前に駅前のヤナギランの花壇で撮影。
ヒメシジミがものすごくたくさんいた。 |
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9時22分 駅からほんのちょっと歩いて小さな小川を渡ると登山道開始だ。 |
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すぐに木のあまり生えていない、夏場のゲレンデになる。だが、ヨツバヒヨドリがそこいらじゅうに咲いている。ヤマハハコなども咲いている。
空は今にも雨が落ちそうな、いや、もはや霧雨が降っている状態なのだが、晴れていたらたくさん蝶が飛んでいただろう。
それにつけても、九十九折りでゲレンデを登るのだが、こいつがキツい。
どんな山でもスキー場出発の山ってばスキー場が一番キツいと実感する。
9時46分 ゲレンデから離れる。
ここでも小さな沢を渡るのだが、無いほうがいい丸木橋がかかっていたりする。
しかも、登山道にとりつくのに、崖か、というくらいの岩を登る必要がある。グランデコさん、もうちょっとここ、なんとかしてください。
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登山道に入るといきなりぬかるみになって、横木が並べられている。が、それが濡れていてむしろ滑る。
道は泥の中に大きな岩が埋まって積み重なっている感じの道だ。そこに水が流れて、なんだか沢を登っているような気になる。
よじ登るほどではないが、岩を登るのでけっこうな段差があって、足に負担がかかる。 |
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道しるべは全くない。
ということで、自分がどのあたりを歩いているのかさっぱり分からない。
少し行くとゴゼンタチバナがまだ綺麗に咲いていた。 |
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唯一といっていい目印の営林署の保全利用地区と書かれた杭。登山道中、2か所ある。
10時28分 1本目の杭。
10時33分 2本目の杭。左写真は2本目の杭。 |
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10時48分 小さなピークに出る。人が休んでいたので確認できなかったが、見晴台みたいなのがあったかもしれない。ただし、霧が出ていたので、何も見えなかっただろうが。
そこから少し下ると、あ、シャクナゲがまだ咲いている。
11時ちょうど それに慰められて霧の中を進んで行くと、目の前にとんでもない坂が出現。ほぼ崖。こいつをよじ登るのかとげっそりする。
なんとか登りきると、切れ落ちた右手の奥にうわっとばかりのコバイケイソウの群落が霧のなかでも白く見えた。 11時10分 |
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最初のシャクナゲが咲き残りかと思っていたら、進むうちにシャクナゲに囲まれてしまった。
おお、登山道がシャクナゲのトンネルになっているぞ。
これはすごいなぁ。霧でなかったら、もっとよく見えただろうになぁ。 |
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シャクナゲの林を通り抜けるとほとんど木がなくなった。
霧で先がよく見えないが、人の声がするぞ。 |
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11時20分 なんだか赤茶けたガレ場に出て、人の声のするほうにちょっと登ったら道標があった。ここが西大巓(にしだいてん)だそうだ。霧で眺望は全くない。
よくよく探すと右写真のような道の案内があって、左の道標に登りつく前に西吾妻山に向かう道が下っているのだと分かった。
これがなかったら別のコースに下って行ってしまったかもしれない。それほどわかりづらい。
なにせ、ただのガレ場で道らしい感じはしないのだ。
我々がどっちだろうと迷っている時にちょうど西吾妻山から西大巓に来る登山者がいたので、そこが道だと分かったくらいだ。
霧の時は見通せないので注意が必要だ。 |
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西吾妻山に向かって歩き出そうとしたら、西大巓で昼食中の人たちが、「西吾妻山まで行くの、すごいね」と言ってくれたのだが、山地図によれば小一時間で西吾妻山だ。県外から来て、百名山に行かない手はないでしょぉぉぉ。
と、いうことで、赤茶けたガレ場を下る。
うえっ、霧だらけ。 |
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下る下る。
ネバリノギランと大きなアザミとコバイケイソウが斜面に咲いている。
11時40分 右手にロープで仕切られた道が分けられていて、どうやらそっちがわが水場らしかった。
しかし、なんの道しるべもない。
向かい側から登山者が来て、やっぱり道しるべがないので迷っていたが、お互いがお互い来た道を教える形で迷わずにすんだ。ま、水場は遠くないだろうので遭難することもないだろうが、道しるべつけといてよぅ。 |
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水場が一番下りきった場所らしい。
ここから登りになる。
が、左側の斜面にどわわわわわわっとコバイケイソウの群落が出現した。すごいすごいすごい。こんなにたくさんのコバイケイソウは見たことがない。
水場のあたりからはたくさんの花が咲いている。
山地図にはお花畑とは書いていないが、十分なお花畑である。 |
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ミヤマリンドウ、ウメバチソウ、イワオトギリ。 |
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ハクサンチドリ、イワイチョウ、キソチドリ。 |
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モウセンゴケ、シナノキンバイ、チングルマ。 |
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登りは大きな岩が積み重なったような道だ。
植生保護のためのロープが両側にある。 |
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12時02分 いきなり道しるべ。50分の38、西吾妻、白布峠とある。ええーーっ、まだ50分の12あるってことなの〜。ってか、それ、何合目ってことだ?8合目ちょっと手前ってことか?
そこからほんのちょっとだけ歩くと、階段状に整備された道になった。時折水がたまっているが、比較的歩きやすい。 |
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12時08分 階段を登りきると木道になった。
12時11分 木道が分岐している。右に行くと西吾妻山。え、山頂の手前に山小屋があるはずなんだけど。 |
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と、思ってちょっとだけ先に行くと、左にも木道が分岐している。霧にけぶって道標があるぞ。おおお、西吾妻小屋と書いてある。小屋ってどこ?
左写真、小屋がうっすら見えるのがわかりますか〜?処理した写真でこの程度。肉眼では真っ白でしたとさ。
分岐からほどなく、西吾妻小屋。 |
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12時12分 西吾妻小屋、到着。
人が外にあふれているので、中はどうですかと聞いてみたら、入れるけど、団体さんがいるよ、新潟からだって。と、物好きだね〜と言わんばかりに返された。私たちも新潟からですぅ。
入ってみると、15人ほどの団体が盛り上がっている。でも、隙間があったので、端っこに座って昼食にした。
彼らはどうやら天元台から来たようで、リフトがとても寒かったと言っていた。
リュックを小屋にデポして、山頂を目指すことにする。
12時58分 小屋出発。 |
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笹の中をなだらかに登って行く。
あれ、なんだか道しるべがあるぞ、と思っていたら、なんとそこが西吾妻山の山頂だった。 13時09分。
つつつつ、つまんね〜っ。
低木と笹の中にちょっとした空間があって、杭が1本立っているだけの場所である。
このつまんなさ加減は平ケ岳の山頂以来だ。
どうやら通り越したらしい登山者が2人戻ってこられて、写真を撮影していたので、シャッターを押しましょうかと言ったらかたくなに断られた。いや、我々も断ったけどさ。 |
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とりあえず、山頂の空間に左写真みたいな表示もあります。もちろん、眺望はゼロ〜。
13時18分 小屋に戻り、トイレなど借りて、仕度を整えて下山開始。 13時25分。
帰りには霧が晴れていてくれと願ったコバイケイソウの群落も、より深い霧の中。
14時ちょうど、水場。 |
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14時23分 登り返しがおもんぱかられた西大巓もなんとか登り、急ぐぞと言いながらなかなか急げない岩と水の登山道を頑張って下る。もう、ドロドロである。が、スパッツをつける時期も逸している。
14時58分 1本目の保全利用地区の杭。
15時34分 ゲレンデ。
遮る木々がないので、雨具が必要になる。ほぼ霧雨から雨に変わっている。回復傾向はどーしたーーーっ。
ここでリフトの最終時間のアナウンスが駅から聞こえて、もう最終の時間が間近だと知る。ところが私が疲労していて、ちょっと急ぐと転んでしまうので、なかなか急げない。
それでも急ぎ足で下り、平らになったら駆け足で駅に飛び込んだのはなんと5分前。
泥だらけびしょ濡れの状態で係りの人にすみません、濡れているんですけど、と謝りながらリフトに乗った。
左写真、リフトの窓に流れる雨が分かりますか〜?本降りじゃないの。天気予報のうそつき〜っ。
ともあれ、無事でよかった。 |
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