番外

 の山

2014/6/14  根子岳 (2207m)   長野県
昨年、2013年にこの根子岳のすぐ隣の百名山「四阿山」に登った。
実は、その時に周遊して根子岳にも立ち寄ってから下山する予定だった。
しかし、思いのほか体調が悪く、四阿山の登頂だけで根子岳周遊を断念。なんか、もったいないことをした、という思いがつきまとう山だった。
さて、翌年の今年だが、相変わらずガッツリ登る山はちょっとな〜という体調をひきずっている。
今年もやっぱりお花狙いで、比較的楽なコースをかいつまんで歩くつもりだ。
そんなこんなで、6月の半ば、レンゲツツジのよさそうな時に、宿題として残っている根子岳に登ることにした。
それほど早起きもせずに、自宅を出発。なんと新潟は雨。きっと長野に入れば晴れているんだと信じて自動車を進める。
が、長野県に入って、降りるインターの一つ手前、信州中野IC付近になって、むしろ雨脚が激しくなってきてしまった。土砂降りじゃん〜っ。
それでも、ここまで来たんだし、高速道路を下りたら結構標高を上げるし、と、一縷の希望を持って先に進む。
進むと、あらまあ、晴れてきた。
菅平牧場に着く頃には、道路も濡れていない状態になってしまった。ああ、信じて長野に来てよかった。

9時30分頃に菅平牧場に到着すると、3つある駐車場のうち登山口に近い上のほうの駐車場から2つめまで満車。係員が3つ目に入れと誘導している。昨年はこんなに混んでなかったのになぁ。って、昨年より1時間も遅いから仕方がないかも。
菓子パンを食べたり準備をして、登山口に来たのは9時50分。
昨年は右に行ったトイレの前の分岐を今年はまっすぐに進む。
公園か、と思うくらい整備された階段の道だ。
左側は牧場の緑が広がっている。
レンゲツツジが真っ赤な花を開いていて、とても綺麗だ。
足元にはスズランやハルリンドウ、ベニバナイチヤクソウなどが咲いている。
それにつけても、階段状の道、けっこうハードだ。
歩幅が合わずにどっちの足で登ればいいのかもたもたする。
10時15分 登山口に写真つきで紹介されていたあずまやに到着。
あれ〜、案内には徒歩20分ってあったけど、私たち、25分かかってるぞぉ。
あずまやからは牧場を隔てて、ビニールハウスか何かの農業系の施設の光で覆われた高原を見ることができる。 何を作っているのかしらん。
キャベツかもね〜と話したりして。
あずまやでは風景を見ただけでとりたてて休憩もせずに出発。
しばらく平坦な樹林の中を歩く道になる。
しかし、平坦な場所は10分も続かずにすぐにけっこうな登りの道になる。
10時30分 根子岳まで1.5キロの道標。
10時45分 根子岳まで0.8キロの道標。
このあたりで白樺の中をゆるゆると登る道になる。
青空と白樺の白と笹の緑の間にチラホラとツツジの赤紫が見える。
とにかくゆるゆると、しかし確実に登りの道がひたすら続く。
それほど登った感じはしないのに、なんだか足腰が重く疲れてくる。
このだらだら登りは、意外に体にダメージがある。
11時10分あたりで道が左に曲がる。
このあたりで白樺が姿を消して、笹だけになる。
だんだんと道がガレてくる。
道端にミツバオウレンを発見。イワカガミと混ざって可憐に咲いている。
11時18分 根子岳まで0.5キロの道標。
おいおい、0.8キロから0.5キロまでの間は300メートルなんじゃないのか。ものすごく長かったぞぉ〜。
道がガレて白樺がなくなっても、とにかくだらだらとゆるゆると登って行く。
空が青いったら。ホント、これが着色ナシのこの日の空の色です。
11時45分 ようやく山頂に到着。
ダンナってば、自分の登頂写真を撮る前にほかの登山者にシャッターを頼まれている。で、右が山頂にある祠。
山頂はわりと広く、祠の周りに20人以上の人がそれぞれ休んでいた。
我々は風を避けて、祠の裏側の回って、祠の台座に腰かけて昼食にした。
そこから四阿山がとてもよく見えた。
別の登山者の話によると、いつもガスって、こんなによく見えることは珍しいとのこと。実際にすぐにガスが下から上がってきた。
ところで、四阿山までの道の途中にテラスみたいな場所があって、人が立っているのが分かった。
右はそのアップ。
12時26分 下山開始。
ガレ場で同時に下山した女性がズルッと転んでしまった。
なかなか歩きづらい場所である。
12時40分 根子岳まで0.5キロの道標。
13時02分 根子岳まで0.8キロの道標。
13時13分 根子岳まで1.5キロの道標。
途中、雲が湧き上がってきて、降られるかと思ったが、すぐに通り過ぎ、
再び晴れてきた。
13時25分 あずまや。
13時45分 登山口
13時50分 駐車スペース。
ご苦労様でした。

花の百名山、ということで、レンゲツツジもそうだがほかの花も咲いているかしらん、と期待したわりに四阿山より花は少なかった。
歩く時間が短いので仕方ないかもしれない。
しかし、登り返しがただの1度もない、ひたすら行きは登り、帰りは下りだけのほぼ直登と言っても過言でないコースで、斜度がゆるやかなわりに疲労した。
春のよき日にファミリーで登るには適した山で、たくさんの家族連れが登っていた。
何より、青空と雲と緑とレンゲツツジの赤がとても鮮やかでした。

根子岳(菅平牧場より)
最寄ICは、我々は新潟からなので、上信越自動車道須坂長野東IC。県道58号経由で国道406号に出て南下。
ずんずん標高を稼いで、菅平高原へ向かう。高原に着くとちょっとだけ込み入るが、菅平牧場を目指せばよい。
道の端々に「菅平牧場」とか「四阿山」とか道標があるので迷わないと思う。
登山口は菅平牧場内にあり、牧場に入るのに1人200円の協力金が必要だ。
本文通り、右に行くと四阿山、まっすぐ行くと根子岳としっかり案内が出ている。
登山道はほぼなだらかな登り。ずーっと単調に登り。危険な場所はほぼ無く、山頂直下のガレ場だけ足元を気をつければよい。
我々の足で登り2時間下り1時間半の行程だ。


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