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結局早起きするでもなく、午前7時ころに自宅を出発。
新潟から山形がわの蔵王に入るには、実はほとんど高速道路が無いので、お釜に到着したのは午前11時である。
駐車場は一番遠い場所に入れたくらいの満車状態。 |
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レストハウスのトイレを利用して、お釜に出る。おお、あれが今日登る熊野岳か。
左写真、しっかり熊野岳、と案内がある。
右写真、ちょっと展望台から離れて撮影した熊野岳。お釜の向こう側のこんもりした山の左端の一番高いあたりが熊野岳のピークだ。 |
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まずは、刈田岳から攻めよう。
とはいえ、お釜の駐車場まで自動車で来たなら刈田岳はサンダルでも簡単に行けちゃう。
私の足で4分で山頂の神社に着く。
11時17分 刈田岳山頂。 |
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山頂は意外に広くて、石碑だのケルンだのがたくさんある。 |
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神社からお釜を見下ろすたりに刈田岳山頂と書かれた看板があり、それが一番わかりやすい山頂表示だ。
ここからお釜を見てみたら、なんとすぐ縁まで人が行っていた。ちゃんとルートがあるらしく、道も見てとれる。
お釜の水、触れるのかしらん。
右写真が道と粒々にしか見えない人。 |
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さて、ここから先が本番である。
刈田岳から下りて、またもう一度レストハウスでトイレに行ってから熊野岳に向かって出発。11時30分。
馬の背と呼ばれるお釜を見下ろす道はリフトの終点もあるので、しっかりとした道になっている。
途中、道をはずれて人がしゃがみこんで何かを撮影しているので、近寄ってみたら、もうコマクサ出現。
ただし、馬の背のあたりのコマクサはほぼ終わりかけで、くしゃっとなっているものが多かった。 |
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お釜を見下ろす場所の柵が途切れるまでがたぶん馬の背だと思う。
荒涼とした風景で、空の青さばかりが目立つ。
3メートルないくらいの杭が道沿いに点々と立てられていて、ルートの目印になっている。 |
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そのルートは、直進すると山頂とほぼ同じ高さを直登して避難小屋に至る道と、ゆるやかに斜めに登って山頂に至る道に分かれている。 |
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12時ちょうど、その直登ルートと緩やかルートの分岐。
緩やかなほうにはいくらか緑色の濃い場所があり、その中にオノエランを発見。ここでもオノエランが見られるんだ。
ハクサンチドリも少しだけ遅い感じだったが、可愛い姿を見せてくれた。 |
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写真を撮影しながらなので、ゆるゆると登り、平らな場所に出る。
12時11分。遠くに山頂の神社が見える。
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12時13分 山頂到着。
鳥居の奥は石積みになっていて、その塀の中に神社と避難小屋がある。 |
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こちらの山頂もかなり広く、たくさんの人がおのおのお昼にしていた。
我々は神社の石積みに腰かけて昼食。
風がけっこう強く、この石の塀は冬場の厳しい風を避けるためなのかしらん、とも思った。
大量のトンボが風に乗って川みたいに流れていた。 |
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12時50分 下山開始。
下山もガレた下りが怖いので同じルートで戻るつもりだったが、せっかく別ルートがあるので行ってみることに。
知らないとは恐ろしいことで、実はこっちがわのルートにコマクサがたくさん咲いている場所があったのだ。
いや〜、適当に来た道を下らないでよかった。 |
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登りのルートの合流点から少しだけ歩いただけで、左右のガレ場にとんでもない数のコマクサが出現した。
げげ〜っ。このピンク、全部コマクサか。
ロープが張ってあって、近づけないし、腕に黄色い腕章をした人が数人山頂の神社に待機していて見張っているので、ロープを跨ぐわけにはいかないが、本当にすぐそばにも咲いているので、撮影するのに困らない。 |
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おいおいおい、コマクサってば、こんなに手軽にこんなに大量にみられる花だったのか。
そりゃまあ、シーズンによるとは思うが、それにしても、我々の中にあった「コマクサは希少植物である」という概念が壊されるくらいたくさん咲いていた。
13時ちょうど 下から見えた避難小屋に到着。
石づくりの頑強な建物で、これもまたここまで頑丈にしなければならない気象的な理由があるのだろう。
途中、昔の避難小屋の跡もあった。周りの石積みの塀だけが残っていた。 |
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道はほぼ水平だ。
右側前方ににお釜。
左側も切れ込んでいて、下のほうから道が合流しているのがよく見える。 |
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避難小屋のすぐそばから踏み跡だけのまっすぐ下る道もあったが、少しだけ先に進んで、地蔵山から熊野岳を経由しないでお釜に至るコースとの分岐まで行って下ることにした。
13時05分 分岐から馬の背に下る。
この分岐の道しるべの下にどわっとした株のコマクサがあった。 |
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道しるべから馬の背に至るガレ場もコマクサだらけだった。
あっちにもこっちにもコマクサが咲いている。
エメラルドグリーンのお釜をピンクのコマクサが見下ろしている。
13時33分 手すりのある場所まで下ってきた。
この先はほぼ水平移動だ。
13時45分 観光客でごった返すレストハウスに到着。
ご苦労さまでした。 |
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せっかく蔵王に来たのだから、と、エコーラインを来た道とは反対側に進んで、滝見台に行った。
もちろん、百選の滝である三階滝を見るためである。
2007年9月に見て以来だ。(2007年のレポはこちら)
あの日もかすんでよく見えなかったが、今回も空気自体がなんだか白っぽくて、谷を挟んですぐ近くの滝なのにぼんやりとしか見えなかった。
上段左:三階滝上部。上段中:三階滝全体。上段右:不動滝。
左:三階滝下部。右:三階滝と不動滝の位置関係。 |
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どうせなので、不帰の滝と振り子滝も見て行こう、とコマクサ平に。
これがまあ、この2つの滝がコマクサ平という場所にあることをすっかり忘れていて、自動車から下りて滝見台に向かう途中のガレた場所にたくさんのコマクサが咲いているのを発見してかなり驚いた。
お釜周辺よりもガレ場の色が赤茶色をしている。
左:不帰の滝。右:振り子の滝。 |
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よくよく見ると、白っぽいコマクサも咲いていた。 |
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ここだと、滝の一部を背景にしたコマクサが撮影できる。
滝好き、花好きにはちょっと嬉しいスポットだ。 |
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これで今回の避暑は終了、と思って、自動車を山形側に進める。
と、蔵王山頂リフトの乗り口の大きな駐車場を通り過ぎたところで木道を発見してしまった。
実は熊野岳の山頂でお父さんが子供に「あとは湿原の木の道をちょっと歩いて花を見よう」と言っていたのをちらっと聞いたのである。
蔵王に湿原なんてあるのか?
木道があったじゃないの。
エコーラインはなかなかUターンする場所がなく、かなり通り過ぎてから戻って、駐車スペースを探したがなかったので蔵王山頂リフトの駐車場まで行って駐車。そこから歩いて木道の入り口に行った。
入り口には「御田ノ神園地コース案内図」という看板があり、総延長0.8キロと書いてあった。 |
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これが見事に拾い物の素晴らしい湿原だった。
規模は大きくないが、蔵王で期待していなかった湿原の風景がみちっと集約されている。
入り口にまずトキソウがあって、キンコウカはどっさりあるし、シャクナゲが咲いているわチングルマの穂はあるわ。
少し進むとワタスゲが風に揺れていて、本当にここは蔵王かしらん、と思うくらいである。
なんだか一か所で二度美味しい思いをした感じだ。 |
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