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八海山のロープウェイは2007年に乗ったことがあるが、ずいぶんと様変わりした感じだった。こんなだったっけ〜、と思いながら、「ベースキャンプ」という建物からもう一つ上のロープウェイの駐車場まで行く。
9時少し前だったが、けっこうな数の自動車が駐車していた。
トイレに行ったり仕度をしたりしていたら、9時発のロープウェイが目の前で出てしまった。
20分待って、次のロープウェイに乗る。
いっきに標高を700メートル以上上げてくれるので頼もしい。
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ちなみに、この日のロープウェイの運行は、各時、00分、20分、40分発だった。
乗客はほぼ満員。大盛況だ。
ロープウェイを下りて、大半が登山するようだったが、少なくない人数が登山するわけでもなく展望台で終えて戻って行くようだった。
売店などがあり、紅葉を見るにはいいかもしれない。 |
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ロープウェイをおりると、すぐ目の前が登山道だ。小さな鳥居をくぐって階段を登る。9時32分。
3分も登らずに避難小屋になる。
ここの標高は「いい老後」、1165メートルと書いてある。
左に行くと展望台。右に行くと登山道。我々は右。 |
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熊に注意と書かれた木道を進む。
少し行くとガッツリ登る階段になる。 |
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階段を登りきると、大崎道と書かれた道標。
左に曲がって、もうちょっとガツっと登ると展望が開ける四合目だ。
ちなみに、ロープウェイの山頂駅を四合目としているが、道標の四合目にたどり着くまで、けっこう登る。9時42分。 |
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ここからはこれから登る八海山がよく見える。
特徴的な八峰のゴツゴツも見えるし、女人堂、千本檜小屋なども見てとれる。
右は女人堂。あんな崖っぽい所にあったのね。 |
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同じロープウェイに乗った人たちがたくさん登って行く。
あんまりのんびり歩けないかなぁ。 |
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そう思っていたが、けっこうバラけるものである。
いつの間にか登山道の見える範囲に人はいなくなっている。
かなりの数の人に追い越されたからなぁ。
四合目から少し歩くとなんだか道が下って行く。
涸れた小さな沢を渡る。 |
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すぐに大倉口コースの分岐になった。9時53分。
ここが四合半だそうだ。
このあたりで、なんとアカモノの花をみつけてしまった。
いくらなんでも狂い咲きだろう。 |
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10時10分 目前に薬師岳の姿が見えたらすぐに五合目の石の道標があった。ちょっと地味で見落としそうだ。
10時16分 コギ池の分岐になったが、立ち寄らずに先に進んだ。 |
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ちょっと登りがキツくなり、岩をよじ登るような箇所も出てくる。 |
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おやおや、ハシゴまで出てきた、と思っていたら、女人堂を仰ぐ場所に飛び出た。10時30分。 |
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もうちょっとで女人堂だと元気を出したのもつかの間、これがまあ、手を使わないと無理な登りになってしまった。 |
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ここもハシゴつけてよ、という登りもある。
10時36分 女人堂到着。とてもたくさんの人が休憩中。
我々も小休止。 |
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今来た方向を振り返ると、見事なまでに色づいた山だ。
おや、ぽっかりとコギ池も見えるぞ。
人が何人か立ち寄っているみたいだ。 |
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小休止してから、女人堂を出発。
ここから見えるピークは薬師岳だと思う。
八海山の山頂と手前の八峰は、ここからは見えない。 |
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いきなりガッツリ登るのかと思いきや、なだらかに進み、この標高で珍しく流れのある沢を渡った。
道より上流を見ると水場であるらしいことが分かった。
10時52分。 |
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女人堂から薬師岳を見上げると、中腹あたりにまるで芝生を敷いたような草原が見えたのだが、その端っこに到着。10時57分。
ここからの登りはほぼ泥がえぐられたような道になり、角度も急になる。なかなか過酷だ。
上から下って来た人が、ゆっくり行ったほうがいいですよ、とアドバイスしてくれた。いわく、どうせ鎖場で詰まっていると思いますから。とのこと。
え、登山者が詰まってしまう鎖場があるの? |
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その鎖場に到着。11時30分。
ひえぇぇぇ。長い。
ちょうど父母と息子とおぼしき家族連れが下って来ていたが登る人は詰まってはいなかった。
鎖は2本並行しているので、同時に2人は鎖場にとりかかれるワケだ。
ところが、家族連れのお母さんがものすごく怖そうに下って来るので、お父さんと息子さんが心配して脇をガードしているもんで、我々が登れない。
面倒くさいので、私は右側のブッシュを伝って登った。登りはそれでオッケーでした。
なるほど、登りと下りの人がかちあって、なおかつ何組もいたとしたら、詰まるわな、この鎖場。
しかも、左写真から登りきったと思ったら、右写真みたいにもう一登り鎖がある。ホントに長い。 |
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鎖場を登りきるとすぐに左側にお地蔵様がいらっしゃる。11時36分。
そこを通り過ぎると、八合目の鐘がある。 |
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薬師岳と書かれた道標と鳥居もある。
ここが我々の本日の目的地である。11時38分。
すぐ手に届きそうな所に千本檜小屋も見えるが、実はガツっと下って、ちょっと登らないと到着しない。
地元の人はだいたいがあの小屋が終点だと、休憩中の登山者が言っていたが、小屋までの上り下りはちょっとイヤなのでやめておいた。 |
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薬師岳の山頂は見事なまでのパノラマが広がっていた。
お昼を食べていたら、団体さんが並んで記念撮影をはじめて、何事かと思ったら、ここからなら駒ケ岳、中岳、八海山の越後三山が納められるらしい。
とはいえ、かなり広角に撮らないと三山いっぺんには無理。
上の段の写真の真ん中と右を合わせると三山が写っていることになるかしらん。
私としては、実は三山が見られるということよりも、弥彦と佐渡が見えたことのほうが感激だった。
右の写真が弥彦と佐渡。分かるかな〜。かなりコントラストいじってみました。左の写真はがんばれば北アルプスが見えるはずの方向。妙高や火打が見えているらしい。
とにかく、雨率の高い我々にしては珍しいくらい眺望はよかった。
ちなみに、薬師岳の山頂はそんなに広くない。
さすがに八合目で、登山途中のちょっとした休憩くらいのスペースしかない。
が、我々同様、ここまででいいと決めた人も多くて、けっこうな人数がここで昼食にしていた。
ほぼ登山道の脇で食べているようなもんである。 |
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で、滝好きはつい探してしまうのだが、滝、見えました。
左は正面にあった駒ケ岳の中腹に落ちる滝。右はそれよりもかなり左がわの谷に落ちる滝。
どちらかがカグラ滝やサナギ滝のあるオツルミズ沢だと思うが、今一つ山地図との照合ができませんです。
あとで気がついたが、ちゃんと大日岳まで登っていれば、この日の眺望であれば、並び滝や関門ノ滝、幣ノ滝が見えたかも。いや、憶測で実際に見えるかどうかはわからないけど、かなり惜しいことをした。これらの滝じゃなくても、他の沢の滝が見えたに違いない。
あーあ、体力なくて、残念無念。 |
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12時28分 下山開始。
12時57分 水場。
13時06分 女人堂。
女人堂の少し上の芝みたいな場所にどういうワケか大勢の子供連れの団体が休んでいた。 |
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女人堂の下の崖は下山時のほうが日光が当たって、紅葉が綺麗だった。
ちなみに、女人堂のすぐ下の下りは急で、下山渋滞になってしまった。
登って来る人と下って行く人の擦れ違いができないのだ。
鎖場で渋滞しなかったが、きっと女人堂までの人も多かったのだろう。 |
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13時31分 コギ池。
ここまで渋滞の余波でぞろぞろ並んで下山する羽目になっていたので、自分のペースで下るためにコギ池に立ち寄った。
小さな池で、たくさんのオタマジャクシがいた。
そういえば、2006年にここで出会った山伏っぽい人は、サンショウウオの小さいやつを捕まえて丸のみしていたっけか。
今日は親子連れが一休みしていた。 |
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13時37分 五合目。
13時51分 四合目半。
14時04分 四合目。
14時09分 避難小屋。 |
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帰りは、展望台のほうまで行って見た。
「いい老後」の避難小屋が紅葉の中だった。
午後のほうが空気が霞んで、朝よりも眺望はよくないようだった。 |
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展望台からロープウェイ山頂駅へ。
あらまあ、アイスクリームを買うのに並んでいるわ。 |
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すぐにロープウェイが出るので待ち時間なく乗れた。
14時20分。
四合目、展望台、ロープウェイから、刻々と角度を変えて八海山を見る。 |
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最後が右の写真。駐車場から見上げた八海山。
我々の登った薬師岳は一番左のなだらかな部分だ。一番右のぽこっと高い部分がたぶん入道岳じゃあるまいか。 |
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ロープウェイを下りたあと、トイレの脇にある更衣室で全部着替えることができた。ただのなんにもない小さな部屋だったけど、男女別の更衣室があるのはありがたい。
けっこう汗になったものね。 |