番外

 2019年リピの山


村岡城址
能化山
坂戸山
青田南葉山
高城城址
赤尾岳
月山
東篭ノ登山、池の平湿原
八石山

3月3日、3月10日 村岡城址、六万部山
                                                                    
2019年は冬場にほとんど雪が降らなかった。あとで分かったが、どうも平野部だけの状態だったようなのだが、とにかくほぼ積雪のない冬だった。ということで、早春の花々もいつもより早めの開花となった。
3月に入って早々にいつもの城址に行く。
いつもは数台の駐車しかなかったのに、道路まであふれていた自動車にびっくり。どうも花を見に来た人ではなく、お寺の行事があったらしい。こういうことに会うこともある。
この前の週に一人で花の状態を見に来ていたダンナの情報どおり、昨年工事をしていたお寺の裏に通じる道路が舗装されていてびっくり。自動車でも楽々行けるくらいになっていたが、さすがに通行はしていなかった。舗装道路は村岡城址の本丸の少し手前まで。その先は今まで通りだ。

      
  道まではみ出た自動車。右2つの写真は新し作られた道。いずれ自動車も通れるようにするのか。

      
  思った以上に咲いていた雪割草たち。

ユキワリソウは咲き始めで、みずみずしい感じだった。まだ3月初め、例年より半月以上早いのにかなりの数の株が咲いていてびっくり。今年はやっぱり春が早いらしい。

翌週の3月10日、実は先週はこの日の下見と言えなくもない。昨年、国上山に案内した私の友人2人がもっと手軽に雪割草が見たいというので、城址に連れて行く約束をしていたのだ。
道の駅良寛の里わしまで集合。集合したのに一人道の駅間違いをして30分出発が遅れてしまった。30分で済んだので笑い話である。
私の同級生なので、ガッツリ登山できる体力があるわけではなく、花を見るなら手軽なほうがいいという友人たち。この城址はとても喜んでもらえた。
雪割草も先週よりもたくさん咲いていて、案内した甲斐があったというもの。
いつまでも案内したくなる花園であってほしいものだ。

      
  思い思いに花を撮影する友人たち。雪割草もたっぷり咲いていた。

この翌週には、私は行けなかったのだが、ダンナがabeちゃんご夫妻とこの城址周辺を歩いている。多少ユキワリソウには遅い感じだったそうだが、カタクリなどがきれいだったとか。毎年何度もお世話なる山だ。


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4月14日 能化山
昨年、登ることができなかった能化山。今年は行ってきましたよ。
実は4月の頭に寒の戻りがあって、山間部では積雪してしまった。その後、いきなり暑くなったり、またいきなり寒くなったりと天候が安定しなかった。しかし、さすがに4月半ばになってしまっては、能化山のカタクリには遅いだろう。
でも、きっとイワウチワはいい感じに咲いているんじゃないかな。
そんな予想のもと、能化山の登山口に行ってみると、さすがに花には遅いとの判断か、いつもなら2、3台は駐車している登山者の自動車が全くない。代わりに地元のじいさんが話しかけてきて、今日はあたりの人間はみんな花見だという。そういえば、近くのお寺の桜が満開だ。なかなか聞き取れない県北訛りだったが、どうもじいさんは能化山には登ったことがないそうだ。地元民なのに~。
さて、登り始めると、いつも最初に迎えてくれるはずのエンゴサクはもう終了していた。やっぱり遅かったか。代わりにスミレがたくさん咲いてる。
次に広がっているはずのカタクリの群落も、なんとか咲いているかな、といった程度で見栄えはしない。カタクリの中にヒトリシズカが集団で咲いているのが面白いくらいだ。
林道を横切ってさらに登るとイワウチワが出現。おお、たくさん咲いているぞ。今回はイワウチワがメインだね。
さらに登り、いつもならシュンランが咲くあたりで探してみたが、姿がない。うーむ、こっちも遅かったかな。
山頂には誰もいなくて、なんだか地面に小さな穴がたくさん開いていて、蟻に羽が生えたみたいなにやつがたくさん飛んでいた。ちょっと気持ち悪い感じだ。できるだけそいつらがいない場所に陣取って昼食。ちょっと蝶に遊んでもらってから下山した。
下山はいつも通り焼山コースを下る。
こちらのほうがイワウチワがたくさん咲いているようだ。
さらに下って、杉林に入ったあたりで、まさかのシュンラン発見。こんな場所にあるなんてびっくり。
焼山コースのカタクリは、なんとか紫色のじゅうたんっぽい感じに残っていた。でも、やっぱりちょっと遅かったなぁ。でも、一番最後のカタクリの群落のいつもの場所にいつもの白い子がいてくれたのは、かなり嬉しかった。
登山口に戻ると、また登りの時のじいさんが散歩していたので、戻って来たと挨拶。聞き取れない方言でなにか言っていたけど、とりあえず駐車させてもらったお礼を言って別れた。
今年は4月も半ばに来た能化山だが、やっぱりちょっと遅めだったかも。カタクリの咲きそろう時期がいいなぁ。

      
  スミレロードと化した登りはじめの登山道。カタクリのあった場所にはたくさんのヒトリシズカ。

      

  今回遊んでくれた蝶たち。  粟島がぼんやり見えた山頂。

      
  焼山コースは年ごとに荒れていく感じがする。倒木も増えていた。

    
  意外な場所にあったシュンラン。林道近くにごっそり咲いていたイワウチワ。

        
  焼山コースのカタクリはまだ見ごろ。白い子もちゃんといてくれた。

  10時15分 登山開始。   10時55分 林道合流点。   11時35分 山頂。   12時15分 下山開始。
  12時50分 林道合流点。   13時35分 登山口到着。

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5月3日 坂戸山

定番の春の山、坂戸山。昨年行けなかったので、今年こそはと思っていた。
予定では4月末のお休みに登るつもりだったが、ネットの情報でまだカタクリが咲きそろっていないというので、5月のお休みに行くことにシフトチェンジ。ところが、5月に入ったら気温が急上昇して、暑いくらいになってしまった。
ホントにカタクリはまだ咲いているのか?もうカッサカサなんじゃないか?と心配する羽目に。
とにかく今年は山間部は雪が多かったから花も遅いのだと言い聞かせて出発した。
10時もだいぶ回っての到着だったが、ちょうど下山した人と入れ替われる時間だったので、駐車場に入れることができた。けっこう銭淵公園に駐車して登山する人も多いようだ。
薬師尾根コースを登るのだが、暑くて暑くて。直射日光ギラギラ。5月とは思えない汗が流れる。
でも、花は春で、足元にはイワウチワが咲き、タムシバが空にかかる。なんだこのアンバランスは。
それでも、相変わらずファミリーに愛されている坂戸山。赤ちゃんを背負ったお母さんだの、幼児の手を引いたお父さんだのも登っている。
おチビちゃんもがんばっているんだもの、へこたれてはいられない。
山頂の富士権現にはたくさんの人がいたが、大城に行く人は少なかった。
我々はほぼ貸し切りで大城でお昼を食べたり、カタクリを堪能したりできた。
下山の城坂コースの楽しみは桃ノ木平のカタクリだ。
カタクリは本当にものすごく見事に咲きそろっていたのだが、残念なニュースが。
桃ノ木平のシンボルツリーの白い花を咲かせる木が倒れていた。積雪によるものなのか。とても残念。二代目を植えてくれないかなぁ。

      
  すっかり初夏の登り口。あれ、神社の鳥居って、こんなに数があったっけ?

      
  坂道にへこたれながら登るが、道は花だらけ。ミツバツツジ、タムシバ、あっ、シュンランまで咲いている。

     
  大城までの道は、それだけで絵になる。

      
  残雪の山々と花。右は大城のカタクリとたぶん金城山。

      
  大城の白い子たちは、今年は2つみつけられましたよ。

    
  令和になって初登山なので、令和カップラーメン。

       
  こちらは、桃の木平のカタクリの海。もう、つくだ煮状態。

      
  そして、倒れてしまった梨の木。残念でならない。

    
  城坂コースのイカリソウも楽しみの一つ。いろいろな色がある。

  10時35分 駐車スペース出発。  10時45分 薬師尾根コース登山口。  10時50分 鳥居。  10時52分 二合目。  
  10時55分 一本杉への分岐。  10時57分 三合目。  11時05分 四合目。  11時12分 五合目。  11時20分 六合目。
  11時30分 七合目。  11時37分  八合目。  11時45分 九合目。  11時50分 山頂。  12時10分 大城。
  12時40分 下山開始。  12時58分 山頂。城坂コースへ下山。  13時07分 九合目。  13時13分 桃の木平(八合目)
  13時33分 六合目。  13時52分 四合目。  14時07分 一本杉(三合目)。  14時20分 坂戸城跡の碑。
  14時27分 トイレ。  14時33分 駐車スペース。

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5月18日  青田南葉山

今年のゴールデンウィークは改元のために大型連休となり、ダンナもありがたくその恩恵にあずかって9連休を享受した。しかし、その余波は当然その後の土曜休み返上という形で支払わされることになる。
ということで、5月18日の土曜日は当然出勤のはずだったが、仕事の都合上、いきなりお休みになってしまった。
当初の予定では日曜一日きりのお休みなので、1、2時間の登山ですむ簡単な山に行くはずだった。ところが土曜日のお休み。あまりにいきなりだったので、当初の予定どおりの斑尾山に向かって自動車を走らせることにした。
が、その途中、上越インター近くから見える青田南葉山の姿が、なんとなーく登れそうな感じだった。と、いうのは、今年は山間部では雪が多い年で、5月の半ばではまだ青田南葉山は雪も多く、登山は無理だろうと思っていたのである。
でも、登れそうだし。土曜日だから、歩行時間が長い青田南葉山でも明日疲れをとればいいんだし。
急遽行く先を変更して青田南葉山に行くことにした。
青田南葉山は例年であれば5月の20日過ぎの土曜日に行っている。そのころになると、雪もほとんどなくなり、また、ネマガリダケの筍がとれるので、山菜目当ての入山者も多くなる。が、雪が多いうえにやや早いこの日は、キャンプ場の駐車場にも自動車は数台しかなかった。
ちょっと早いかと心配していたが、キャンプ場内のシラネアオイも咲いている。
いつものとおり木落坂コースから登る。意外にも木々の葉っぱの濃さは例年以上で、すでに初夏の様相なのだが、地面はカタクリが咲いていたりする。
GWに気の迷いで大蔵山菅名岳の周遊コースを登ってしまったので、いつもの年よりは多少長い歩行に耐えられる。意外にバテずに木落坂を登りきることができた。
さて、心配された雪だが。
なんと、七合目の見晴らしの前から登山道が雪で埋まってしまっていた。この山はちゃんと目印があるので、迷わないのだが、やっぱり今年は雪が多いなぁ。
結局七合目から先はほぼ雪の上。どの木にピンクのリボンや赤い丸がついているか探しながら雪の上を歩くという、オリエンテーリングか何かのような登山になってしまった。
でも、青空と雪と木々の緑は本当に美しい。青田南葉山の大きな魅力だ。
山頂も雪。山頂表示も全く見えない。どこが山頂なんだやらさっぱりわからない光景は久しぶりだ。
風が来ないちょっと篭町がわに行って昼食。
途中、数人の団体さんが来て、風で飛ばされた私たちの袋をとってくれて、ついでにシャッター押してくれと頼まれた。彼らも雪の多さに驚いているようだ。よく登って来る人らしく、前に雪で迷いかけたと言っていた。今日は明神沢コースから登って来て、木落坂コースで下るという。ということは、これから我々が下る明神沢コースもちゃんと通れるんだな、と確認できた。
明神沢コースも雪は多かったが、以前迷いかけた教訓があるので、雪原の左寄りに進むと登山道が出てくる。木落坂コースよりは雪は少ないような感じだった。
そのおかげで草花が咲いていて、シラネアオイなどはむしろこちら側のほうが多かった。
しかし、雪が多ければ明神沢などの沢の上の雪も厚く残っていて、通るのは怖くないだろうと思っていたのに、意外にも沢の上の雪は中途半端にとけていて、かなりおっかなかった。明神沢に至ってはまったく雪がなく、増水した沢を渡るのに決死の覚悟が必要だった。山頂で会った団体さんたちはさぞこまったことだろう。
まだ早いと思っていた、コース終盤のサンカヨウも少しではあるが咲いていて、春の草花オンパレードを楽しむことができた。

    
  キャンプ場から見た青田南葉山の雪はこんなもんだったのに。右は見晴らしからの風景。

      
  花はまだだけど、5枚葉のツクバネソウ。7合目から先はもう雪原。

  
  新緑と雪と青空。どこを見ても絵画です。

    
  山頂は雪の下。妙高と火打がよく見える。

      
  山頂あたりでお昼を食べている人たち。明神沢コースの沢の上の雪はこんな感じ。ちょっと怖い。

      
  明神沢コースにはシラネアオイが咲いている。

      
  この山でははじめて見るフデリンドウ。ミツバツツジ、ショウジョウバカマ。

      
  アズマシロカネソウ、緑色のカンアオイの花。まだ出始めのサンカヨウ。

      
  キバナスミレ。まだ見ごろのカタクリ。ギフチョウも遊んでくれた。

      
  チゴユリやカタクリもたくさん咲いていた。

 9時40分 登山開始。  9時48分 木落とし坂2合目。  10時18分 5合目。  10時28分 6合目水場。
 10時52分 7合目見晴。  11時40分 山頂到着。
 12時18分 下山開始。  13時07分 明神峠分岐。  13時50分 明神沢。  14時11分 筍平。  14時15分 水場。
 15時12分 駐車スペース到着。

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5月26日  高城城址

今年もヒメサユリの季節がやってきた。見ごろだというので、ダンナが日曜しか休みがないので日曜日に行ける地元の高城城址に行ってきた。
昨年は足元がぬかるんでいて、初めの見晴らしあたりで戻ってきたが、今年はカッサカサに乾いていたので歩行も楽だ。ついつい歩けてしまって、結局高城城址まで行った。さすがにその先の袴腰山までは行けない。なにせ、登山の支度さえしていないのだもの。
それに、この日は5月とは思えないくらいの暑い日だった。真夏日くらいまでの気温になったと思う。ヒメサユリを見てハルゼミの声を聴いているというのに、気温は真夏。季節感が混乱する。
あまりに暑かったせいで、例年よりも駐車場も混雑していなかった。
ヒメサユリは可憐に咲き誇っていましたよ。本当に見ごろで、この先さらに暑くなる予報だったので、高城のヒメサユリを見られる最後の週末だつたかもしれない。

      

      

      ヒメサユリたち。今年は色がはっきりしているのが多かった。


      
  はじめの眺めにあった地蔵尊。前に来た時にはなかった。ヒメサユリが守門岳を見ている。右は中のながめからの守門岳。

    
  久しぶりに城址まで来た。こんなことならおにぎり握ればよかった。城址はたくさんの人でにぎわっていた、
  
      
  この道の花ははヒメサユリだけじゃないですよ。ヒメシャガがもう終わっていたのがちょっと残念。

  9時55分  駐車場出発。  10時05分  林道から遊歩道入り口。  10時10分  鉄塔。  10時25分 はじめの眺め(高城地蔵尊)。
  10時30分 上りの松。  10時32分 二の坂。  10時34分 中の眺め。  10時39分 見晴らしの尾根。  10時41分 たら沢のへつり。
  10時49分 牛窪の城址。  10時50分 眺めの松。  10時52分 終わりの坂。  10時58分 高城城址。下山。  11時09分 眺めの松。
  11時23分 見晴らしの尾根。  11時27分 中の眺め。  11時28分 二の坂。  11時30分 上りの松。  11時32分 はじめの眺め。
  11時47分 鉄塔。  12時04分 駐車場。

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6月2日  赤尾岳
  
毎年ありがたいことに春の花を見たいと思ったらここに来さえすればあらかた見ることができる。赤尾岳は本当に楽で密度の濃い山だ。
今年もその恩恵にあずかろうとやって来たが、雪の加減だったのか、昨年並みの日に来たわりに花にはかなり早かった。
いつも楽しみにしている、きはだ清水がわのサンカヨウの群生もまだ出始め。見晴らし台方向にあるギンランも今年はみつけることもできなかった。
山は毎年毎年表情が違う。だから面白いのかもしれない。

      
  サンカヨウの葉っぱはまだ出始め。昨年邪魔だった倒木は切られていて、通れる状態に。

      
  ニリンソウ、サンカヨウ、右のシラネアオイはストックの先より小さなつぼみだった。

      
  ツバメオモトもまだ出始め。マイヅルソウは尾根に出たらけっこうたくさん咲いていた。

    
  山頂あたりから見た妙高、火打。雪が多い。

    
  ミズバショウは化けていたんだけどね~。林道にも雪が残っていた。

赤尾岳に登った時は恒例なのだが、苗名滝に立ち寄ることにしている。この季節に咲くラショウモンカズラも楽しみだ。
赤尾岳の花の様子では、まだ花は咲いていないかな、と心配したが、いつもよりむしろたくさん咲いていた。
観光客も多くやってきていて、大きな駐車場も車だらけだった。
それに応えるように、滝はドウドウと落ちていて、豪快そのもの。
ただ、遊歩道が倒木などがあり、多少荒れている感じだった。やはり雪の害なのかしらん。
簡単な靴で来ている観光客も多いので、気をつけてほしいものだ。

      
  あらまあ、遊歩道に倒木。 ラショウモンカズラはたくさん咲いていた。

      
  吊り橋にたくさんの観光客。春の苗名は大放水。

      
  堰堤のほうで虹を見ることができた。 
 
  11時40分 きはだ清水出発。  12時20分 山頂。  12時30分 展望台。  12時50分 林道。  13時10分 きはだ清水到着。

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7月14日 月山
7月、いよいよ高山植物の花のいい時期になって、今年はどこの山に登ろうかとあれこれ計画を立てていた。
ところが、なぜかこの年は週末になると雨が降る。県内ではカラ梅雨かというくらい雨は少なかったのに、なぜだか週末には雨が降る。
いかに雨の遭遇率が高い我々といえど、最初から雨だとわかっている山には登りたくない。
さらに、ダンナの仕事や私の行事などが重なって、どうにも花のいい7月の登山を諦めざるを得ない状況になっていた。
そんななか、唯一行けるだろう日程が7月14日。頼む、この日だけは晴れてくれ。
晴れたら八ヶ岳とか行きたいよね。昨年行ってクロユリには遅かった乗鞍もいいよね。などと計画をたて、毎日天気予報を睨んで一番天候のよさそうな場所に行くことにしていた。
ところが、直前になって山の天候はほぼ雨。どこに行っても雨。今年は夏山だめだ~。
しかし、ちょびっと方向を変えて、毎度おなじみ月山であればやや雨の確率が低い予報。
変わり映えしないが、月山に行くか。ここで行かなきゃ、本当に今年は山の思い出がなくなる。
そういうことで出発したのだが。
どんな予報だったんだよぉぉぉぉ。確かに雨じゃなかったけどさ。雨ならいっそ最初から登らなかったのにさ。
確かにリフトに乗るまでは太陽も顔を見せていて、月山にして正解だったね、といった感じだったのだが、リフトに乗って山頂駅に着くと霧。登りはじめても霧、さすがに7月も半ばなので、残雪もぐずぐずに溶けていて、姥ケ岳まで登るのもアイゼンがあったほうが安全な状態だった。ので、アイゼン装着する人で霧の中大渋滞。
姥ケ岳の山頂では暴風が吹き荒れ、そこから鞍部に下る場所では体重のない人は吹き飛ばされかねない大風。なのに霧で真っ白。
風上がわのメガネが曇って見えなくなって片目だけで歩く状態で、かなり危険だった。
だというのに、登山者はけっこうたくさんいて、濃霧の中、ゾンビみたいに登って行く。
唯一の救いは草花がちゃんと咲いていてくれたこと。
小さな花って、雨が降ると開いてくれないものも多いので、きっと花なんか咲いていないと思っていたが、そんなことはなく、たくさん咲いていた。
片目で登る岩場はかなりキツくて、やっと芭蕉の碑が霧にけぶってぼんやり見えた時にはあれは幻かしら、と思ったくらいだ。
そんな天候なもんだから、山頂の山小屋は足の踏み場もないくらい満員で、我々の入る隙間がなく、我々は月山神社の下にある岩場の比較的大きな岩の影に身を潜め、風を避けてそそくさと昼食をとり、ほぼ休憩なしで下山した。
ところで、下山前にそんな場所でご飯食べているもんだから、けっこう人に道を尋ねられ、外国の女の人に「八合目はどっちですか」と聞かれて困惑した。八合目ってば、どっちにも八合目はあるだろう~。よくよく聞いたらバスで来たというから、八合目は弥陀ヶ原なんだとわかった。方向を示すが、霧でよく分からないし、残雪期はいくつもエスケープルート的な踏み跡があって、初めての人は戸惑う。でも、向こうに進めば道は最終的には1本になるからと教えた。幸いそっちに下山する人も見えたので、たぶん彼女も八合目に行けることだろう。
考えてみたら、月山リフトがわのコースには八合目という場所はないしね。
そういえば、湯殿山に行くのはどうすればいいかと尋ねられもしたが、初めての場所は霧の濃いときは登山はやめようよ。道標を見落とす場合があるから。そうでなければ、地図とGPSは持とうよ。自分の身を守るには大切なことだと思うよ。

      
  月山リフト。月山の講があったのか、白装束の人たちがたくさん下って来た。山頂駅の鐘が令和の鐘になっていて笑えた。姥ケ岳も霧の中。

    
  山頂付近。濃霧の上に強風。かなり近づかないと山小屋さえ見えない始末。

    
  帰りの姥ケ岳。立っているのは私です。右はスキーを担いで登山してた人たち。

        
  花はたくさん咲いていた。コシジオウレン、ハクサンシャクナゲ、ハクサンイチゲ。

        
  
ヨツバシオガマ、タカネスミレ、ハクサンイチゲ、ちっさ~いシラネアオイも霧にうつむきながら咲残っていてくれた。

        
  キスゲはたくさん咲いていた。イワベンケイ、アザミの仲間、ツマトリソウ。

        
  
これもお目当ての一つ、ヒナザクラ。チングルマ、タカネバラ、ミヤマキンバイ?。

  
そして、最大に嬉しかったのがクロユリがまだ咲いていてくれたこと。意外に知らない人も多くて教えてあげたりした。

  8時50分 駐車場  9時08分 リフト下駅  9時32分 リフト上駅  9時46分 雪渓のとりつき。アイゼン渋滞。10分後出発。
  10時05分 姥ケ岳
。  10時35分 金姥。  11時00分 牛首。  11時52分 鍛治稲荷。  11時59分 芭蕉の碑。
  12時03分 山小屋到着。  12時56分 昼食後、下山開始。  13時13分 鍛治稲荷。  13時55分 牛首。
  14時28分 金姥。  14時46分 姥ケ岳。  15時13分 リフト山頂駅。  15時30分 リフト麓駅。 15時43分 駐車場到着。
  
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8月24日 東篭ノ登山、池の平湿原
長い夏休みを終えて、いよいよ夏山も終盤だが、この夏、まだ見ていない花がある。コマクサとマツムシソウだ。
あれだけどっさりと花が咲いていた至仏山だが、この2つは咲いていなかった。
しかし、さすがに8月も終わり近くなると、コマクサが咲いている場所はなさそうだ。ギリギリ咲き残っていてくれて、さらにマツムシソウが咲いていて、さらにさらに手軽に行ける場所といえば、我々は1つしか知らない。群馬県の池の平湿原である。
長野県の中で、我が家からは近いような遠いような微妙な位置にある池の平湿原、この日は午前11時ころに到着。篭ノ登山の登山口にあるベンチで先に昼食を食べてしまう手もあったが、やっぱり山頂がいいと、登りはじめた。
いや、始めようとしたところで、ダンナが立ち止まった。なんと、カメラにSDカードが入っていないというのだ。どひゃ~、そりゃマズいでしょう。私のコンデジはとにかく花にピントが合いづらい。何と言ってもメインカメラはダンナのカメラなのだ。しかし、カードがなければ、カメラはただの重りでしかない。じゃあ、私のコンデジをダンナに使ってもらって、私はスマホで撮ろうと思ったが、待てよとダンナが言い出した。自動車に戻ろう。
戻ってどこかにカードがあるのかしら。ありましたとさ。こんなこともあろうかと、ずっと前に予備のカードを入れておいたような気がしたとのこと。ただあまりに前だったので、ホントに入っているのかどうか不確かだったそうで。ちゃんと入っていましたよ。ああ、ダンナが用心深い性格でよかったよかった。
仕切りなおして、さあ、東篭ノ登山に登るぞ。
何度も登っているこの山だが、意外にも8月の終わりというのは経験がなかった。
登りはじめの樹林帯の中でも花の姿があり、なかなか楽しめる。
ちょっとだけ楽しみにしていた富士山はちょうどその方向だけ雲が出ていて見ることができなかった。残念。
山頂ではマツムシソウだらけの中、四阿山の雄大な姿を眺めながらトンボに遊ばれながら昼食。
下山して、池の平湿原に足を運ぶと、ヤナギランにはちょっと遅い感じだったが、ホントにもう花だらけ。蝶だらけ。珍しいはずの高山蝶であるベニヒカゲが掃いて捨てるほど飛んでいた。うーむ、今年はたくさん蝶を見た気がするぞ。
もう咲いていないだろうとあきらめながらコマクサの咲いている場所に登って行くと、おお、たった一つ咲いていた。さらに先にある場所にもポツンポツンと咲いている。今年は見られないと思っていたので、感無量。
どの花も毎年ちゃんと咲いてね。どの蝶も毎年ちゃんと飛んでね。

      
  トモエシオガマは登山道に入ってすぐに咲いていた。あら、もうイワインチンが咲いている。山頂から池の平湿原を見下ろす。

      
  ウスユキソウ。山頂手前でずっと遊んでくれたのは、オオルリ。わ~、オオルリなんかが見られるんだ~。ホントに瑠璃色なんだ。

  よーく晴れていましたよ。


      
  池の平湿原に行くと花だらけ。ハクサンフウロやマルバタケブキ。

      
  たぶん、シロバナウツボグサ。マルバタケブキの花にはどっさりとベニヒカゲ。

        
  惜しいかな、富士山はこの日は見えなかった。ウメバチソウはたくさん咲いていた。シュロソウかなぁこれは。ヤナギランはもう終わり。

        
  池は波だっていて、鏡のようではなかった。ベニヒカゲまみれ、三頭が吸密中のマツムシソウ。三方ケ峰にはホタルブクロやイブキジャコウソウ。

        
  コマクサは本当に最後の最後だった。クガイソウ、イチヤクソウ、ツリガネニンジン。

      
  見晴らし方向から湿原を見折ろす。遊歩道の両側にも花だらけだ。

            
  キオン、ワレモコウ、キバナノオダマキ、カワラナデシコ。写真にはないが、シャジクソウ、アキノキリンソウ、ノアザミなどなど。8月も花が多いです。
      
  11時12分 東篭ノ登山、登山開始。  11時40分 樹林帯からガレ場へ。  11時57分 山頂。  12時27分 下山開始。
  13時10分 登山口到着。  13時15分 池の平湿原入り口。  14時17分 湿原一周後、三方ケ峰へ。
  14時30分 三方ケ峰。  14時48分 見晴らし。  15時15分 湿原に戻る。  15時40分 駐車場到着。

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11月23日  八石山
今年の秋は10月は週末ごとに大きな台風がやってきて、ろくに登山も観光もできなかった。
11月に入って、あまり冷え込まないうちに秋も深まり、実感もないまま冬が近くなってしまった。そんなわけなので、紅葉も2週間ほど遅くなっていたのだが、それにしても気温が低くならない。
キリっと冷えないと紅葉も美しくならない。美しくならないまま散ってしまうのかな。
天気予報で夏日一歩手前まで気温が上がるという予報が出ていた土曜日、低い山であればまだ見ごろの紅葉があるかもしれない、と柏崎市の八石山に行ってみることにした。
滝好きの我々のこと、八石山から落ちる善根不動滝を無視するわけにはいかない。
善根不動滝の駐車場からすぐに八石山への登山口があり、そこからは2010年に一度登ったことがある。その時も黄色く色づいた木々が美しかった。
人間とは忘却の生き物で、美しかった記憶しかない。
標高が518メートルしかない山なので、1時間くらいで登れる簡単な山だと思い込んでいた。
うむ、善根さまから登るルートは長くて急な登りがあるって忘れてました。

まずは善根不動滝へ。自宅から高速道路を使わず来たので、午前10時に到着。駐車スペースには自動車が2台。1台は滝を見に来たらしいファミリー、もう一台はどうやら八石山に登っているらしかった。

    駐車場から見る滝は紅葉の中に落ちている。遊歩道は緑色の苔だらけになっていた。

    この日の善根さま。相変わらず美しい流芯だ。

八石山に登るのに、最初とんでもない急登だったというのはおぼろげに記憶がある。でも、あんなに急で長かったっけか~。
途中の紅葉に励まされながらとにかくガンガン登る。本当に気温が高く、風が生ぬるい。ダンナは早々に半そでになった。

      

      

青空がきれいでね。やっぱり紅葉と青空はベストマッチだ。黄色も赤も一色ではなく、いろいろな色彩になる。

    

眺望も素晴らしい。途中の城址からは海いっぱいに広がる佐渡ケ島と原子力発電所が見え、山頂近くでは紅葉の里山の向こうに越後三山が白い雪をかぶって横たわっている。

    

山頂には我々よりかなり先輩の男性が2人。記念撮影を頼まれた。いつまで山に登れるか、なんておっしゃっていたが、我々よりずっと元気そうだ。
それから遅れて一人青年が登って来て、山の名前がわからないと言ったら、越後駒しかわからないな、と答えつつ、次々と山の名前を数え上げ、しまいに新潟市街やビックスワンまで見えると教えてくれた。全部知ってるんじゃん。

    

下りは久之木方向に下る。正面に米山がゆったりと座しているのを眺めながら、左手の谷に流れる沢の小滝の音を聞きながら下る。久之木の登山口からは舗装道路をけっこう歩くが、善根不動滝からの急登をそのまのま下るよりはかなり楽だ。

    

せっかく柏崎まで来たのだから、帰りは松雲山荘に立ち寄ってもみじの紅葉を楽しんだ。ただ日没近かったし、さすがに紅葉も終わりかけだったので、ちょっと寂しい感じだったかな。八石山の紅葉のほうがずっときれいだったわよ。

  10時04分 善根不動滝駐車場到着。不動滝へ。  10時25分 登山口より登山開始。  いきなりものすごく滑る木の橋。急登。
  10時55分 不動滝20分・八石城址25分・石川峠25分の標識。  11時08分 ベンチ。  11時21分 八石城址。
  11時24分 八石城址の石碑。水場5分の標識。八石山頂へ約30分の標識。  11時43分 三角点。  
  11時48分 長岡市八王寺からの登山道との合流の標識。  11時51分 ステーキハウス登山口との分岐。9年前は間違ってこっちに行ってしまった。相変わらず標識はボロボロでどっちに行っていいのかわからない状態だった。ステーキハウスがわではないやや下る方向に行くと八石山なので、要注意。見晴らし台のあった場所だがなくなってました。  12時13分 中八国山山頂到着。  12時54分 久之木登山口へ下山開始。
  13時09分 中八石と下八石の分岐。どちらに行くにも20分とある。たぶん、20分じゃ無理だな。下八石はパスしてそのまま下山。
  13時15分 御堂平。  13時40分 不動像。多分この下あたりに屏風滝があるんじゃないかな。
  13時49分 八石山登山口 久之木コースの標識。  14時ちょうど 登山口到着。山頂まで1時間だそうだ。
  14時15分 善根神社。  14時28分 不動滝駐車場到着。
                                                                           ↑ページのトップへ




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