番外

 近県の山

2020/1/2(木)  月居山 標高404m  茨城県
一応、近県の山というカテゴリーに分類するが、茨城県は新潟の近県ではないです(笑)
日帰り可能の登山、ということで。
氷瀑で有名な袋田の滝の遊歩道から登ることのできるこの山、実は2018年に一度登頂すべく登りかけている。
しかし、その時は滝が目的であって、登山の支度もしていなかったし、そもそも月居山というのがどれほどの高さの山で、どれほどの登山時間が必要なのかもわからず、ただ遊歩道の途中の矢印を見つけて、ちょっとだけ登れば山頂だろうと安易に登ってしまったので、途中撤退の憂き目にあった。(2018年のレポはこちら)
今回はきっちり調べて、袋田の滝から生瀬の滝への遊歩道の途中から登るコースはキツイため、別ルートで登頂することにした。生瀬の滝は帰りに立ち寄ることにする。つまり、キツいコースは下りにすることにした。
2020年初の登山は一昨年に挫折した山のリベンジである。今回こそ、きっちり登るぞ。

まず袋田の滝を大人300円也のトンネルを通り、エレベーターに乗って観瀑台に行って観賞。今年はほとんど凍っていない。
それから、トンネルの途中で出て、吊り橋を渡り、遊歩道を駐車場方向に戻る。
吊り橋を渡るとすぐに心臓破りの階段が上に伸びているが、そっちには行かない。
お土産屋へ行くのに登る階段とまっすぐに進む道があるが、ここはお土産屋方向に登る。
お土産屋の建物の横には「不老長寿岩乳清水」という湧き水があるが、チョロチョロとしか出ていなかった。
お土産屋を通り越すと左側に階段があり、その上に右のような案内板がある。これが月居山の登山口。
12時48分 登山開始。
バイクや自転車でも大丈夫なんじゃないかというコンクリート舗装された道でなだらかに登る。
やがて林に突き当り、「月居観音」案内の通り右に折れる。
12時50分。
やっぱり舗装された道を1分ほど歩くと、堰堤に出る。
その先は階段になるので、さすがにバイクじゃ無理かしらね。
この道は袋田自然研究路なので、あちこちに学習用の看板がある。
(12)水害を防ぐ森林と、判別不明の案内道標。
12時56分。
道標のすぐそばはちょっと広めの広場になっていて、屋根つきのベンチなどもあった。
その後は階段と細いコンクリート舗装の道を繰り返しつつ、少しずつ登って行く。
(11)森林内の日陰植物 13時08分。
13時10分。 分岐に出た。
一方は山頂へ。もう一方は袋田温泉に向かうらしい。我々は山頂へ。
山頂側の道はけっこう大きな岩が落石していた。
(10)月居峠の戦い 13時13分。
13時14分 山頂への分岐。
山頂へ行く道と月居観音を経て生瀬の滝へ行く道との分岐だ。
(9)月居古城の歴史
ここで5分ほど小休止。
分岐からは完全な登山道になる。かなりの角度で登る。
霜などがあり、冬の山だと感じる。
大きな岩が露出していたり、
木の根っこを頼りによじ登ったり、意外にアドベンチャーだ。
13時30分 山頂到着。
広くもなく狭くもなく、ついでに言えば眺望もない山頂だ。
もうちょっと見通しがいい場所だと思ったんだがなぁ。
ここは月居城跡なのだそうだ。
男体山に向かう道が伸びている。パンフレットによれば、ここから男体山までは155分かかるそうな。
我々はあっさりと来た道を戻る。13時34分。
今度は月居観音に向かう。
山頂への道の向かい側の広場から見える門をくぐり、右側の階段を登って行く。13時44分。
13時47分。 (8)月居観音。
青空に赤い建物がきれいに映えている。
観音堂の正面は階段側ではなくて、上の写真で言うと左側。前には何にもない崖の上みたいに見える。
そこに賽銭箱があり、かわいらしいお供え餅が供えられていた。
下山のはずなんだが、観音堂からは登る。
とにかく登る。おっ、7の文字のプレートだ。
ここは、2018年ここまで登って撤退した場所じゃないか。
月居山前山。 13時54分。
以前来た道だというのに、なぜかここで道を間違う。
あとは下りしかないのだが、まず目についた道を下って行ったら、落ち葉だらけで、ほんの踏み跡程度の道になっていった。
待て、こんな道を登った記憶はないぞ。
慌てて尾根に向かって落ち葉を踏み踏み藪を登ったら、ちゃんとした階段ルートに出た。
今度こそあとはと下るだけである。 14時02分。
(7)森林の鳥(初夏) 14時09分。
一昨年の我々のように、遊歩道に書いてある山頂という文字に誘われて、何人も若者がキッツイ階段を登って来る。
一人が我々のカメラを見て「いい写真撮れましたか」と聞いてきたので、思わずダンナと顔を見合わせ、「いい写真は・・・」と口ごもる。登っても眺望はよくない、と教えてあげた。目的地が山頂なら、かなり登って下って登って下って登る。一番高そうな場所でやめといたほうがいい、とも言った。だって、ホントにキツイ階段で、若い男性たちも真っ赤な顔してあえいで登っていたんだもの。
(6)森林の鳥(秋から冬) 14時12分。
(5)鳥の声 14時16分。
(4)カジカガエルの声 生瀬の滝への遊歩道の分岐 14時20分。
  ここからは登山というより滝めぐりである。
崖に設置された滝見台から遠くに見える生瀬の滝を見る。
 
  14時21分。生瀬の滝の滝見台。
写真には写っていないが、ポツポツと人が来ていた。
 
  生瀬の滝をあとに、袋田の滝に向けて下って行く。
袋田の滝の上流が見えて、広い川幅が美しい縞模様になっているのに感嘆する。
(3)袋田の滝 14時27分。
 
  (2)天狗岩の伝説 14時28分。
14時32分 スチール階段。 おお、外国人の親子がひいひい登って来るぞ。こんにちわではなくて、ハローとあいさつ。がんばれって、英語でどういうのかしらん。
 
 
  14時35分 階段を下り終える。ここには、袋田自然研究路入り口と書いてある。つい登りたくなる罠みたいだ。
こっちからではなくて、逆回りをオススメします。
14時38分 お土産屋の登山口。
14時56分 町営駐車場。
 
 

調べた甲斐あって、袋田自然研究路を反対回りするルートで月居山を登ると、かなり楽に山頂に到達できて、キッツイ階段は下りで利用できるとわかった。楽してリベンジを果たした形である。
まあ、でも、正月でなまった体をほぐすには、あの階段を登るのもオススメかもしれない。
ただ、この年はかなり暖かい年で、滝もほとんど凍らないくらいだったので、寒くもなく快適だったが、例年であれば晴れていても手足が冷たくなるくらい寒い。寒さ対策は必要だと思う。寒いからといって、水分を持たずに登るのはご法度だし。安易にチャレンジせずに、適当な場所でやめて撤退するのも視野に入れよう。

月居山 
袋田の滝を目指す。新潟から行く場合、一番近いICは、常磐自動車道高萩ICになるが、東京方面からであれば東北自動車道那珂ICが一番分かりやすいと思う。こちらからだと、国道118号を北上すればイヤでも案内があるので、迷いようがない。を
滝を見ずに自然研究路の逆まわりで行く場合は、町営駐車場からまっすぐに歩いてお土産屋の並びに着いて、袋田の滝のトンネルに行く道は橋を渡るが、橋を渡らずにさらにまっすぐに進むと、吊り橋に出ることができる道になる。左に川を見て、道が上のお土産屋と下の近道に別れる場所になるが、上のほうに進む。進んですぐ、右手に写真のような登山口の階段がある。注意していれば見落とさないと思う。お土産屋の屋根の下に入ってしまったら行き過ぎだ。
月居山山頂までであれば、スニーカー程度でも大丈夫。山頂直下だけは少しハードになるので気をつけて。
ちなみに、自然研究路の番号どおりに進みたいのであれば、お土産屋を通り過ぎてさらに進むと吊り橋になる。その手前にイヤでも目立つスチールの階段が天に向かって伸びている。これを登って行けばよい。



新潟の滝もくじ  ときどき週末温泉族になる  んがお工房の日本百名滝めぐり  掲示板