番外

の山

2020/7/26  角田山(481.7m) 五ケ峠コース   
2020年の梅雨は長かった。日本の各地で大雨になり、洪水も発生した。
新潟県でもしとしとと降り続いたり時折土砂降りになったり、しっかりと雨量のある梅雨が延々と続いていた。
そんな7月の最後の日曜日。実は前日の土曜日に本城沢に滝を見に行って土砂降りの雨にあってしまった。
せっかくの連休にロクな記録もない。さらにこの日曜日の朝はとてもよく晴れていた。晴れだよ〜。どこかに行こうよ〜。
もちろん、家事もあるので午前中は家事優先。お昼も自宅でとって、午後だけで登れる山が近くにあるのだ。角田山。
我が家はホントーによい立地にある。自動車で1時間も走らずにたくさんの山がある。花の名山もいくらでもある。
そんなこんなで、この時期はヤマユリが咲いているはずの角田山に登ることにした。
ついては、登ったことのないコースがよい。たしか五ケ峠コースは楽なコースだと聞いたことがある。
午後からチャッチャと登るなら、楽にこしたことはなかろう。
単に片耳情報だけで五ケ峠コースにしてしまった。浦浜コースならキツネノカミソリも咲いていたかもしれないけどね。


日帰り温泉施設のじょんのび館手前の林道入り口から意外に長い距離自動車を走らせないと登山口の駐車場に到着しなかった。
13時30分 駐車場出発。登山開始。
昨日までの雨でじめっとしていて、道もドロっとしている。
入り口には「土砂崩れのため湯之腰コースからの下山はできない」と書かれている。
階段状の道を登り、泥っぽい道を少し進むと、わっ、という感じでヤマユリが咲いていた。あたりがヤマユリの強いニオイで満たされている。
本当にあちこちにある。
ちょっと進むと、左に周遊して駐車場に戻る道が分かれていた。
どうやら、雪割草を見るために来るひとたちは、この道をぐるっと回るらしい。
角田山の雪割草は有名になりすぎて、混雑必至なので、我々はその時期の角田山には近寄らないけれど。
道はゆるゆると登り、ゆるゆると下り、またゆるゆると登る。
ブナの並木が美しい。
最初のジメっとした感じはなく、木漏れ日がきれいだ。
道脇には常にヤブランが咲いている。
14時ちょうど。 あまり目印のないコースだが、右手に鎖の柵がある場所に出た。左手が開けている。
開けた先には日本海とぽっかり浮かぶ佐渡ケ島が見える。
でっかいなぁ、佐渡ケ島。
キンミズヒキやヤマハギも咲いている。
相変わらずゆるゆると登る。
あ、クルマユリ発見。見事にクルマ状の葉っぱだ。
途中二手に分かれるぞ、と思っても、結局同じ道に出る。
なんの斜度もない平らな道になったりもする。
あら、あずまや。
14時17分。 角田山の登山道にはどのコースもあずまやがいきなりある。
14時28分。  浦浜コースとの分岐。
角田山は縦横無尽にコースがあるので、注意しなくてはならない。
14時39分 灯台コースとの分岐。
あらまあ、木で作ったようなキノコが出ている。
食べられるのかなぁ。
14時43分。  木道が出現。
道脇にはクルマユリやヤマユリが時々顔を見せる。
14時45分。  三望平園地。
木道はずっと続いている。
ずっとずっと木道が続く。
いやはや、頭が下がる思いだ。
かなり前にここを登った時は春先だったこともあるが、ドロドロだった。
この木道のおかげでかなり快適に登山や花の観賞ができるようになったと思う。
でも、旧道とは別にこの道を作った場所もあるので、ある程度の花も消えてしまったのかもしれないけどね。
泥をきらって登山道から外れる登山者がいて、それで山が荒廃することがあるのなら、致し方ないことかもしれない。
  15時ちょうど。 角田山山頂到着。
ヒオウギズイセンなどを見ながら、観音堂へ向かう。
 
 
  途中にはツマグロヒョウモンが乱舞してたりして。
モンキアゲハがいたけど、早すぎて写真に撮れなかった。
 
 
15時16分。観音堂。
ここで、なんでもない場所で見事にスッ転ぶ。
手に持っていたスポーツドリンクを浴びる事態に。えーん。
速攻、下山開始。
左写真は観音堂からの眺め。
傘をさしている人は日傘ですよ。
 
  15時37分。山頂。
15時51分。三望平園地。
15時56分。灯台コース分岐。
16時04分。浦浜コース分岐。
16時14分。あずまや。
このあたりから、雷かな〜という音がして、なんだかポツポツと雨が当たりだした。
16時26分。鎖の柵。
16時43分。周遊遊コースの看板。
16時50分 駐車場到着。
 

駐車場では小降りだった雨、家に戻る自動車の中で、バケツをひっくり返すような大雨になってしまった。
もう少し遅い下山だったらびしょぬれになるところだ。

午後、家でお昼を食べてから出発するという日程のわりにがんばった一日になった。
五ケ峠コースは楽だと聞いていたが、やっぱり距離的には長いコースで、それなりに登りも多い。ただ、ほかのコースに比べればガッツで登らなければならない急登は少ないかな、という気がしないでもない。
色々なコースを登ってみている角田山だが、今のところ一番気持ちがいいのは浦浜コースかなぁ。季節によるかもしれないけど。
ちょっとお花を見るだけなら、このコースの最初のヤマユリはたくさん見られますよ。

角田山(五ケ峠コース)
最寄ICは、北陸自動車道巻・潟東IC。インターを下りて国道460号線に乗り、巻、岩室温泉方面に進む。国道をはずれないように日本海を目指して進み、ちょっと道幅の狭い福井宿のあたりの坂道を登って行く。すると、右側に日帰り温泉施設じょんのび館があるのだが、福井ほたるの里コースの登山口がその手前の右側にある。五ケ峠に向かう林道が右に分かれているので、そちらに入る。しかし、この林道は意外に長い。間違ったんじゃないかな、と思うくらい長い。かなり進んで、路肩駐車禁止のロープなどが出てきたら駐車場は近い。林道の運転が苦手な向きは、国道460号をじょんのび館を通り越してトンネルを通り抜け、赤い橋を渡って日本海に出てから五ケ峠林道の入り口を見つけ出して逆方向から戻ったほうが楽かもしれない。ちょっと見つけ出すのが難しいかもしれないけど。

参考までに、各コースの山頂までの距離と参考所要時間。
 稲島コース1.7キロ 1時間
 福井ほたるの里コース 3.2キロ 1時間半
 浦浜コース 2.5キロ 1時間半
 灯台コース 2.8キロ 2時間

 湯之越コース 2.6キロ 1時間半
 五りん石コース2.1キロ 1時間半
 五ケ峠コース 3.1キロ 1時間半



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