番外

の山

2021/5/9   高立山 (276m)   
新潟市秋葉区、五泉市、田上町に跨る、新津丘陵という山並みがある。
主な山は、菩提寺山、高立山、護摩堂山。この3つを三山と呼び、つないで歩く道もある。
このうち、菩提寺山と護摩堂山には登ったことがある。残るは高立山だ。
その状況で、ダンナがYamapの活動日記で高立山の山頂にクマガイソウが咲いているという情報を得た。
柵の中で咲いているので、植栽ではあるだろうが、その目で確認しないと気になって仕方がない。
ちょうどGWの次の日曜でたった1日しかないお休みなので、里山歩きにはちょうどいい。
雨がちだったが、午前中に家事を片づけて、午後から歩きに行ってみた。

今回は高立山だけを目的地にしたので、一番近そうな登山口の駐車場から登ることにした。
調べたところ、我が家からだと白玉の滝から行くのが一番楽らしい。
と、いうことで、まず白玉の滝にご挨拶。
けっこうジメジメした感じだったが、意外に滝を見に来る人がいた。
足元が悪い遊歩道なのだが、みんなちゃんと雄滝まで来ていた。
滝にご挨拶だけして、駐車場に戻り、高立山に向かう。
右は花が終わったアズマシロカネソウ。
実がつくと、こんな感じになるのね。
駐車場から直に林道に行く近道。ちょっと泥っぽい。
13時09分。
林道に出る。
2019年の秋に菩提寺山に登った時は、ここを歩いて下った。
道脇には、ずっとクサイチゴらしい白い大きな花が咲いていた。
花びらが落ちた姿がなんか目玉のオバケみたいだ。
13時15分。 白玉の滝、雄滝の落ち口の上を通る。
イヌシデの林やユキバタツバキなどを見ながらしばらく林道を歩く。
森林浴の森百選の道標が出現。
ここは、右側の小径に進む。13時21分。
道はなだらかで歩きやすい。
ただ、雨のあとなので、ちょっとぬかるむ。
橋は前に来たときよりも新しくされているものもあり、整備されているようだ。
右折すれば菩提寺山山頂であるという案内があるが、右に曲がる道はここにはない。前にも不思議に思った謎の道標。
13時29分。
13時33分、臍清水。
相変わらず汲んで飲もうという気にさせない清水だ。
13時39分、林道に突き当たる。
当初の予定ではここで右折して、菩提寺山に階段で登り、そこから高立山に行くつもりだったが、地図を見て、回り道を利用して行ってみることに。
と、いうことで左折。
13時41分、作業道一夜堀線から別の林道に出る。
ここでも地図を見て、右に曲がる。
しばらくすると、左手に石碑があり道が別れている。
石碑には「至橋田」とある。
13時43分。
あれ、にゃーにゃー声がしたと思ったら、前方から三毛猫登場。
尻尾を立て、フレンドリーに近づいて来る。
この道のアイドルらしく、「さくら」ちゃんという名前も知れ渡っている。
右手に木材が積み上げられたものや、小屋などがある。
小屋の前には小さな池などもあり、山野草が好きな人が植えたのか、色とりどりのクリンソウが咲いていた。
おやおや、サクラソウもある。リュウキンカなども咲いていた。
13時47分、 花を見ている間に、右手に菩提寺山の登山口が現れた。
ここから登るか?
いや、どうも高立山はさらに先に登り口があるらしい。
林道を先に進む。
とにかく色々な林道が色々交差している印象の山だ。
13時50分、千貫石線が右に伸びているが、高立山は真っすぐらしい。
おお、倒木が道に落ちそうになっているぞ。
高立山に向かう林道は大きく右にカーブしている。
左に行くのは、橋田ナナトウ線だそうだ。
13時56分。
とにかく高立線を歩く。
この道はやたら大きなカキドオシが咲いていた。
おお、やっと高立山の登山口が出現したぞ。
14時06分。
林道、長かったぞ。
やっと登山道だ。
道脇にはチゴユリなどがたくさん咲いている。
ウゴツクバネウツギも綺麗だ。
「高立山、表山道」と書かれたプレートがつけられている。
ここが表なのか。
道はきちんと整備されているようだ。
ぬかるむあたりには木道が敷かれている。
あ、シュンラン発見。
竹林を歩く。
左が杉、右が広葉樹の登山道だ。
右に高立山不動尊跡地、と書かれたものがあったが、跡地ってどこ?
14時19分。
意外に急登の場所もある。
が、すぐに平坦になった。
大沢公園へ、と書かれた道と、もう一本の道が右に別れていた。
前方が開けてきた。
14時32分、山頂到着。
町を見下ろすことができるが、今日は黄砂で霞んでよく見えなかった。
どんな山が見えるか彫られている石碑もある。
くだんのクマガイソウ。
山野草好きが植えたと見られる。
他にもオオミスミソウやエビネ、ヒメサユリ、イワカガミなどの庭になっている。
根付いたものか、毎年植えているのか不明だが、持ち去られていないのは、嬉しいことだ。
山頂は広く、小屋や休憩できるスペースなどもある。
山頂スペースを突っ切る形で先に道がついていたので、そっちが帰り道だと下りだした。
14時39分。
道は広く、とても歩きやすい。
途中、左手に小屋が見えた。
休憩用のあずまやかと思ったが、どうやら何かを祀っている場所らしい。
それにしても、予定では菩提寺山経由で戻るはずだったが、やたら下る。
間違ったかしらん、と思ったところで、林道に当たった。
14時55分。
ここはどこ?
菩提寺山登山口、という矢印が出ていたので、とりあえずそっちの方向に歩き出した。
この林道、道脇にシャガがたくさん咲いていて、なかなか綺麗だった。
15時10分、我々が登った高立山登山口が出現。なんのこたない、林道のもっと先の別の登山口に下ってしまったのだった。
15時25分、またもやサクラちゃんの歓迎を受け、菩提寺山登山口。
15時32分、作業道一夜堀線から遊歩道へ。
15時37分、臍清水。
15時48分、林道復帰。
15時52分、白玉の滝落ち口。
16時05分、白玉の滝駐車スペース。

よく調べて行ったつもりだったが、我々が思っていた以上に新津丘陵は林道が複雑に通っていて、単純には歩けなかった。
しかし、林道の交差する場所には必ず地図と林道名などが書かれた道標があり、確認も容易だった。
反して、登山道になるとほぼ案内がない。
高立山に登ったはいいが、その先どっちの道に行けばどっちに出るか、まったく案内がないのだ。
山頂から下山するのに、登るのと別の道を選ぶ人も多いと思うので、どっちに進めばいいのか迷うことがある。
林道に出さえすれば地図があるので、遭難はしないが、余計に歩くことになってしまう。
そういえば、菩提寺山の山頂でもどっちに行けばいいのか迷ったぞ。
山頂からの下山こそ、あらかじめの予習が必要だと思う。

高立山(白糸の滝駐車場より)

最寄ICは、磐越自動車道新津IC。と、思います。というのも、高速道路のインターから微妙に離れた場所にあるので。
インターを出たら国道460号を新津市街に向かって走り、国道406号と合流したら406号を田上町加茂市方面に向かって南下する。しばらく走ると必ず石油の里公園は左折せよという案内がある。ややこしいのが「花と遺跡ふるさと公園」というのも同じエリアの一筋違った道沿いにあるので要注意。ナビには石油の里公園か中野邸と入れると間違いないと思う。
白玉の滝は、石油の里公園を通り過ぎて少しすると、右側に看板がある。看板の通り、住宅の間の細い道へと入って行く。道は狭いが、突き当りまで行けば白玉の滝の駐車場だ。駐車場の手前に左上に登って行く感じの林道が分けている。この林道をずんずん歩いて行くと、上記の白玉の滝の落ち口の看板などがある場所に出る。あとは上記の通り歩けばいい。
ただ、単に高立山の山頂に立ちたい場合は、この道よりも五泉市門前にある西山三山駐車場からのほうが近い。これがたぶん、サクラちゃんと遭遇した場所に出るじゃなかろうか。
詳しいにいつ丘陵の里山歩きコースは、秋葉区のHPで見られる。

秋葉区の石油の里公園のページはこちら


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