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前日午後に新潟を出発して、夕方に松本駅前に到着。
居酒屋で晩御飯後、就寝。
翌日早々に起きだして、上高地に向かうバスの出発するターミナルに向かう。
バスターミナルの駐車場に行ったつもりなのだが、その手前にあるさわんど大橋の駐車場に入ってしまったようだ。6時54分。
なんだかズラリとタクシーの運転手さんが並んでいて、一斉にお辞儀して歓迎してくれている。
トイレに入って、見てみると、3人集まればバス代とほぼ変わらない料金でタクシーで上高地まで行けるらしい。
バスはたった今出てしまったというので、タクシーで行くことにした。
これが当たりでした。
タクシーの運転手さんはとてもいい方で、上高地がほぼ初めての我々に、大正池は下りてもそんなにいい風景ではないよ。ここからの写真で十分だよ、と、わざわざ自動車を停車してくれて、大正池を見下ろせるスポットで写真を撮らせてくれた。(右写真) 7時20分。
それから、明神池に行きたいのだと言うと、それならぜひ河童橋を渡った先の遊歩道を進んで明神池に行くといい、と教えてくれた。
河童橋を渡らないルートは単調なので、帰りに利用するといい。
それから、バスターミナルにはおいしい水が汲める場所があるから、そこで水を汲んで行くといいよ、と教えてくれた。
偶然というか、アクシデントというかでバスターミナルに行かなかったおかげでタクシーを利用して、色々情報を得ることができた。 |
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7時29分 上高地バスターミナルに到着。
タクシーはお土産処の裏手について下車。
教えられた水を汲む場所はすぐにわかった。
上高地観光センター(お土産処)と上高地インフォメーションセンターの間にあるベンチの一角の石積みから蛇口がたくさん出ている。
トイレに立ち寄ってから出発。 |
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7時50分 梓川沿いの道に出て歩き出す。
雨は降っていないが、いつ降り出すかわからない空模様だ。
ほどなく、河童橋に到着。
7時55分。 まだ早朝の部類なので、人はそんなにいない。 |
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河童橋を渡る。
遠くに見えるはずの穂高連峰は半分から上が雲の中だ。
川のほとりにはクサボタンがたくさん咲いていた。 |
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8時02分 自動車も通れそうな道から遊歩道に入る。
木道が続くが濡れていてちょっと滑りそうだ。 |
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大きな樹木が立ち並ぶ森の中を歩く。
威厳のある巨木が立っている。
やや歩くと木々の隙間が広がり、山々が見えた。 |
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8時18分 岳沢湿原、という場所だと思う。
私的には今回の上高地で一番きれいな場所だったと思っている。
川の流れがとにかくきれいで、日本じゃないような風景になっている。 |
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すぐに岳沢に向かう道が左に分かれる。
我々は明神池に行くのでまっすぐだ。
岳沢に行く道はいきなり登山道になっている感じだった。
明神池への道は平坦だ。
変わった根っこの木を眺めたり、 |
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土砂崩れがあったのかしら、と思うくらいの石の斜面のそばを通ったりする。
しかし、おおむね木道が続いていて、土の上を歩くほうが少ないんじゃないか、とさえ思う。 |
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バラバラっと雨が降ってきたので、傘を差した。
でも、日差しもあったりする。お天気雨だ。
8時54分 いったん車道に出て、 |
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3分後にまた遊歩道に入る。
お天気雨がずっと続いている。 |
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川の上を木道が右に左に進んでいく感じで、再び岳沢湿原のような美しい風景の場所に出る。
いや、本当に川の水がきれいだ。 |
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9時13分 梓川の土手のような場所に出た。
ちょっと先に吊り橋が見えるが、あれが明神橋だろう。
見回すと川とは反対側に明神池に向かう道が伸びていて、その先に鳥居が見えた。
9時15分。
すっかり雨もあがり、日差しが強くなってきた。
傘をたたんで、鳥居をくぐる。 |
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左手に茶屋とトイレ。右手にカフェの看板。
トイレの先に明神池の入り口。大人一人500円なりの拝観料がいる。
ここまで来たからには、500円を惜しんではいられない。
入ってみると、一の池が。桟橋のような場所に神事に使われる御船がつけられていて、先端には屋根付きの賽銭箱が備え付けられていた。
それぞれ一人ひとり賽銭を入れては手を合わせる。 |
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それにしても美しい池だ。
明神岳からの伏流水による池で、冬でも凍結しないという。 |
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一の池から少し歩くと、二の池になる。
水草の生えている透明な水をたたえた池に岩が点在していて、神様がいるんじゃないかと思わせたのが頷ける景色だ。
最初、500円は高いんじゃないか、と思ったが、この景色を保全するためなら、致し方ないのかもしれない。と、納得してしまった。 |
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池から出て、トイレを利用してからすぐ近くのカフェに立ち寄った。9時40分。
ケーキセットを注文。
天然水でいれたというコーヒーが美味でした。
ケーキもおいしかったです。
ところで、この明神池のあたりには柳の木が多くて、コムラサキという蝶がたくさん飛んでいた。
蝶なんかにカメラを向けているのは私だけだったが、今年初コムラサキ。
とまっているのは、トイレの屋根です(笑) |
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小腹も満たされたので、明神橋を渡って、単調だという遊歩道を通ってバスセンターに戻ろう。
10時17分。
梓川の対岸は少し湿った林の中の木道だ。 |
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10時25分 朝焼けの宿「明神館」
たくさんの人が建物やその前のベンチで休憩したり、支度したりしている。
ここから涸沢や槍ヶ岳に行く道が伸びているので、準備をしている人も多いらしい。
苔むした道標や大きな「穂高奥宮表参道」という道標があった。 |
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ここからはバスターミナルに向かって戻っていく形になる。
タクシーの運転手さんが言った通り、小砂利の敷かれた広くてなだらかな道を進んで行く。
でも、実は草花はこっちの道のほうが多かった。
タマガワホトトギスやヤブキショウマ。 |
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時々樹木が途切れて梓川の向こうがわに山が見える。
晴れてきたので、ちゃんと山頂まで見えるぞ。
あ、サンカヨウの実が紫色になっている。 |
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初めて見る花、センジュガンピ。
イチヤクソウ。 |
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左はクロクモソウっぽいんだが。
右は何だろう。上高地ビジターセンターの図鑑で調べてみたんだけど、わからなかった。 |
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11時09分 小梨平キャンプ場入り口。
そこに小梨平食堂、と看板があった。
正午あたりで河童橋やバスセンター辺りの飲食店は大混雑していると予想して、ここで昼食にすることにした。
予想どおりここではまったく待たずに昼食を食べることができた。
私は長野名物山賊焼きがのっかったカレー。
ボリューミーでおいしかったです。 |
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11時50分 小梨平食堂を出て、キャンプ場を通り抜ける。
途中で見事な紫のトリカブトをみつけた。
ヤチトリカブトかしらん。 |
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12時23分 河童橋。
お昼過ぎの河童橋周辺は観光客で大混雑していた。
押し合いへしあいしながら吊り橋を渡っている人々。
青空も見えて、夏の上高地の風景になった。 |
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バスターミナル付近に戻る。
まだ時間が早いので、もう少し歩くことにする。
キバナノヤマオダマキや、トモエソウが咲いている。 |
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次の目的地は、大正池方向で、その手前にある田代池あたりがいいかしらん。
ヤマキケマンが咲いていた。 |
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梓川沿いにはたくさん蝶が飛んでいた。
左、ヒメキマダラヒカゲ。
右、ヒカゲチョウ。 |
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クガイソウにミドリヒョウモンがとまっている。
けっこう歩いて疲れたので、梓川から道をそれて、帝国ホテルに来た。
なんて素敵なカラーリングなんだろう。
青空に赤い屋根が映えて、まるでアニメの一コマみたいに見える。
話のタネに高原のホテルでお茶にしましょう。
13時10分。 |
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バスを待つ人でごった返していたが、比較的すぐに席につくことができた。
一番おいしそうに見えたプリンのセットが売り切れていたので、シャインマスカットのショートケーキのセットに。ものすごく美味でしたよ。
落ち着いた雰囲気のカフェでした。
お客さんがたくさんいたので、シンボルのマントルピースは撮影できなかった。 |
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それまで晴れていたのに、一休みしてホテルを出ると、ポツポツと雨が降り出してきた。13時45分。
まだ傘をさすほどではないが、この先に進むのはちょっと空模様が心配だ。
と、いうことでバスターミナルに戻ることにした。
左、ミドリヒョウモン、右、スジグロシロチョウがヨツバヒヨドリにとまっている。 |
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左、サカハチチョウとコチャバネセセリ。
右、ヒメキマダラヒカゲ。
どちらもヨツバヒヨドリで吸蜜ちゅう。おいしいんだね。 |
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あ、ベニバナイチヤクショウ発見。
などと言いながらバスターミナルに近づくと、だんだんと雨脚が強くなってきた。
慌ててインフォメーションセンターに駆け込む。14時40分。
たくさん人が雨宿りしている。
タクシーにするかバスにするか迷ったが、タクシーには長蛇の列。
バスなら一挙に運んでくれるし、増便しているので、列が長くてもすぐに乗ることができる。と、いうことで、バスの列に並ぶ。
並んでいるうちに、雨はどんどん強くなり、滝のようになってしまった。
このお天気の目まぐるしい日に、歩いている途中ではそんなにひどくならずに、青空まで見えて、たくさんの花や蝶を見られたなんて、ラッキーだと思う。
バスで戻ったのはいいが、あまりにもたくさん駐車場があって、間違ってさわんどバスターミナルで下りてしまった。
ってか、もともとバスターミナルからタクシーに乗ったと思い込んでいたもんだから、このミスは仕方ない。
なんだか景色が違う気がしたんだよな〜。
我々が駐車したのは、さわんどバスターミナルより1つ先のさわんど大橋の駐車場だった。
歩いてもそんなに距離がなかったからよかったし、雨もそんなにひどくなかったので、問題はないけど、実は行きに乗ったタクシーの運転手さんに駐車場がたくさんあるから、駐車券に書かれている場所が大事だよ、と教えられていたのだ。
よく見ないでごめんなさいね、運転手さん。
ともかく、この旅のメインだった上高地散策は無事終了。
あとは松本のホテルに戻って、ビールで乾杯して就寝するだけである。 |
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翌日。
またもや早々に起きだしたおばさん三人。
今日は美ヶ原に行く予定だ。
ま、こっちはそんなに歩かない予定らしい。
しかし、予定は未定の三人組である。
旅行を計画した友人が思っていたのとは別のルートでナビが案内してくれたので、すっかり予定が違ってしまった。
まず、車山高原スキー場からリフトに乗って車山山頂に行ってから車山肩のニッコウキスゲを見るはずが、どういうワケか反対側から登る道を案内されたらしく、最初にニッコウキスゲが目に飛び込んできてしまった。 |
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おお、高原がまっ黄色だぞ。
喜んで自動車を駐車スペースに入れる。
ちょっと混雑していたが、うまい具合にするりと駐車することができた。
8時15分。 早起きは三文の徳である。
そのままキスゲの中を散策する。
ツリガネニンジンが1本だけあったり、やヒヨドリソウの大群落があったり、と、キスゲだけではない山野草をめでる。
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前に登ったことがある車山のルートが見えるので、友人にあれが登山道だよ、と教えた。
あのドームみたいなところが山頂だよ。
その登山道ありたも黄色く染まっている。
しかし、友人たちは登山にはそんなに興味はない。
ということで、リフトに乗るべく車山高原スキー場を目指していったら、なんか、どんどん道は下っている。
そりゃそうだ、車山肩からぐるっと回って標高を下げてリフトの乗り場になるのである。つまり、低くなっている。
リフト乗り場まで行って、さっきまで自動車でもっと高い場所にいたのに、リフトに乗るのがバカらしくなったおばさんたちはリフトに乗るのをやめてしまった。
つまり、車山山頂はパス。おいおい。8時55分。
では、湿原を歩きましょうか、と、八島が原湿原に行くことに。
そう、またしても丸々と道を戻ることになった。
まあ、そんなドライブも楽しいのだけれど。
しかし、時間的に遅かったのか、八島ケ原湿原の駐車場は満車。
おおかた散策の人たちの駐車なので、空きが見込めるわけがない。
仕方がない、美ヶ原のほうに行くか。 |
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ところが、案内役の友人がどうしても行きたいという美しの塔への行き方がわからない。
道の駅になっている美ヶ原高原美術館に入ってみてもよく分からない。10時13分。
どうも多少登山的に歩く道がここからもあるらしいのだが、そもそも歩く気がない人たちなので、そっちは選ばない。
もう少し走って、山本小屋ふる里館という場所に駐車すれば近いはずだというので、そっちに向かうと、今度は駐車場が満車。第二駐車場があると案内があったが、その曲がり角がわからずに、自動車が侵入できない場所まで行ってしまって、Uターン。Uターンしたおかげで曲がり角が分かって、ふる里館の裏手下にある駐車場になんとか滑り込む。10時43分。
そこから、さて、どこが美しの塔よ。
人が歩いて行くほうに行けばいいんじゃないの? |
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途中、牧場と道が柵で区切られているのだが、その端っこの緑でハクサンチドリらしい花やウツボグサを見る。
11時06分 ようやく美しの塔に到着。
せっかく塔まで来たのに、それまで晴れていた空がどんよりとしてしまった。 |
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あ、馬だ馬だ。馬にエサをあげられるようになっている。
さすが観光地。
その足元にグンバイヅルのかわいらしい水色の花が咲いていた。
この後、ふる里館に戻り、早めの昼食。
わたし、またカレーを食べてしまいましたよ。
山にカレーは合うやね。
12時04分 これにてオバサン3人の長野の旅の全行程は終了。
あとは新潟まで戻るだけである。
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