番外

の山

2022/12/10  春日山城跡(180m)     
12月に入って、新潟県内は冬型のお天気が続くことになった。
この土曜日の天気予報もおおむね雨か曇りか雪か。
しかし、おや?上越方面は太陽マークが出ているぞ。どうやら上越のほうは、晴れそうだぞ。
ならば上越に行こうじゃないか。
と、方向は決まった。しかし、上越のどこに行こう。
いつも春に行く上越高田の青田南葉山。いや、あそこはちょっと足の指先を骨折して治療中の私にはキビシイ。
もうちょっと楽な場所はないかしら。
あった。
春日山。
そう、あの上杉謙信の居城のあった山である。
城跡であれば、道も整備されていて、散歩気分で歩けるはずだ。
しかも、歴史上でもかなり有名人物のお城の跡だ。県内に住んでいながら、行ったことがない、というのももったいない話である。
と、いうことで、まったく知識のないまま、のこのこと上越市まで自動車を走らせた。

10時25分 ナビの案内に従って、春日山城跡に。
春日山という交差点から正面にそれらしき山が見えるが、ナビはなぜか右方向に案内。
どこ行くんだよぉ。
あ、春日山城跡ものがたり館という看板発見。
とりあえず、そこに行ってみたら、春日山城跡のパンフレットがあった。
天守跡に行くには、まず春日山神社に行けばいいのか。
それすら知らない我々だ。
ナビは公園を案内したらしい。
とにかく、ナビに神社と入れて再出発。
10時40分 この先は体が不自由な人の駐車場である、という看板を見て、健常者なのですぐそばの引き込みっぽい空地に駐車。
神社、どこよ。
坂道を登って行くと、あ、謙信公の銅像だ。
ここが神社らしい。
缶コーヒーなど買って、謙信公の銅像を撮影していたら、お土産屋の中からおかみさんが出てきて、気さくに話しかけてくださった。
謙信公の写真なら、ここからが一番いいのよ、という場所を教えてくれる。
店先のベンチ前。
確かに、すっくと立って前方をみつめる銅像、その位置からが一番かっこよかった。
神社に向かう参道にはキツネやフクロウのベンチなどが。
おお、米山が見えるぞ。
振り返る、というカエルとか、無事帰る、というカエルとかがいたりして。
あれ、この階段は何?
とんでもなく急な階段の下に正規の駐車場があった。
我々は駐車場に至る道の途中に駐車してしまったらしい。
知らなかったんだってば。
もうちょっとちゃんと案内出していてくれたら、ちゃんとそこに駐車していたわよ。
10時51分 銅像からほどなく、春日山神社の鳥居になる。
境内にはまだ残っている紅葉などあった。
案内に従って、城址への道に入る。
きっちり整備されていて、緩やかな階段が続く。
10時58分 千貫門、空堀。
新潟の山城は何か所か登っているが、空堀はいかにも山城らしい。
でも、こんなに明るい道のりの山城もあまりない気がする。
途中におもしろい立て看板が。
「春日山白は大切な文化財です。掘ったり削ったりしないでください。」
とある。
削るのか、春日山城。
緩やかな階段の道から、きゅっと狭まった道になる。
ややして、ちょっと広めの場所に出た。
11時06分 直江屋敷。 上杉家の重臣の屋敷跡だそうだ。
晴れた日であったこともあるのだが、とにかく道が明るい。
階段も緩やかだ。散歩にはちょうどいい感じである。
11時10分 何やら古そうな建物が見えてきた。
毘沙門堂。隙間から中に毘沙門天の尊像が見えた。
その昔、謙信公が信仰していた尊像だが、景勝公の時に米沢に渡り、火災で被害にあう。その後、高村光雲が修理した。その際、尊像の欠け損じたものを収めた分身が作られ、それが上越市に寄贈された。
今、毘沙門堂の中におさめられているのはその分身、と、近くの説明看板にあった。
ちょっと進むと、毘沙門堂、諏訪堂、護摩堂の跡であるという場所に出る。
本当によく晴れた日で、ポカポカしている。
大きな銀杏の木がすっかり葉を落として、黄色い絨毯のなかに立っている。
アキノキリンソウがまだ咲いている。
11時22分 崩れてしまった本丸への道は通行止めで、ぐるりと回って本丸に進む。
右に行くと、本丸。
左に行くと天守閣跡。
本丸の広場からはぐるりと視界が広がる。
日本海側は、火力発電所や米山がよく見えた。
妙高山は手前の山に隠れて見えないみたいだけど、山の名前が特定できない。
天守閣跡から今度は大手道方向に下る。
下って行くと、なにやら柵に囲まれた丸い池のようなものが。
11時31分 井戸曲輪。
今でも水が涸れない井戸だそうで、水の確保が大事だった城で大切な存在だったそうだ。
階段が登ったり下ったりして続いている。
小さい小山に登ると、鐘楼跡、とあった。
親子連れがここでお昼を食べていたらしい。
まるで自分の陣地のような小さな山なので、子供は楽しいだろう。
御成街道という小路を通り、柿崎屋敷跡に出る。
11時40分。
柿崎屋敷跡はかなり広くて、季節のいい時など気持ちよく遊べそうだ。
旧大手道、と看板が出ている。
杉の林の中をゆるゆると下る道だ。
私たちが知っている山城の道って、だいたいこんな感じなのでなんだかほっとする。
しかし、この道でもとに戻れるのかちょっと心配になってきた。
手持ちのマップでは間違いなさそうなんだが。
と、大手道が舗装された小道にぶつかった。
道標が出ている。左に行くと南三の丸、権現堂、とある。
よしよしそっちに行けばいいんだな。
11時46分 南三の丸。
ここにも太陽がさんさんと当たって暖かい。
南三の丸手前に左に曲がる小道がある。そっちに行けば、謙信公像に行く、とある。
進入禁止になっているが、歩行可能、注意して歩いてください。と手書きで書いてあるので、そちらに向かって歩き出す。
道はおおむね舗装されているので、歩きやすい。
池みたいなのがあったり、沢らしい音がしたり。
11時53分 権現堂。
ここにも進入禁止のバリケードが立てられている。工事中につき、通り抜けできません、とある。
でも、やっぱり手書きで歩きなら先に行けます。気をつけて、と書かれてある。
そこを抜けるとかなり広い道になり、ぐるっと谷を回り込んで、まだ残っている紅葉を見上げながら歩く。
12時02分 謙信公像の前に到着。
1時間半弱。 のんびりとした散歩ではあるが、内容がみっちりつまっていた。

12月も10日というのに、かなり暖かい日で、歴史に触れながら歩くのにとてもいい一日だった。
実は日本史にめちゃくちゃ疎い私だ。上杉謙信がどんな武将だったかもよく分からない。でも、戦国の勇猛果敢な武将であったくらいの知識はある。
時代劇の登場人物がここにいて、ここで生活していた、と実感できるのは、とてもいい経験だった。
それが県内にあるのだから、なんとも私は幸せ者だ。
もうちょっと戦国時代に詳しくなってみようかな、山城面白いな。
そう思えただけでも収穫が多い春日山城跡だった。

春日山城跡
最寄ICは、北陸自動車道上越IC。ナビに案内してもらったので、実はどこをどう行ったのかよく分からない。
ナビに入れるのであれば、春日山神社と入れるか、上越市埋蔵文化財センターと入れるのがよい。
春日山神社だと神社から城址をめぐるコースになるし、文化財センターからだと大手道を一番下からめぐるコースになる。
有名な場所だけに、案内もしっかりしているので、たぶん迷わないと思う。
神社の入り口のお土産屋さんでイラストマップなどがもらえると思う。
我々はぐるっと回るコースでゆっくり歩いて1時間半。神社から天守ピストンであれば、もっと短時間ですむ。
道はなだらかで整備されているので、スニーカー程度でも大丈夫だ。


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