番外

 2022年リピの山2


青田南葉山
角田灯台
奥日光
雨飾山
志賀高原
一切経山
東篭の塔山(池の平湿原)
角田山
沼の原湿原
根子岳
弥彦神社
角田山
田子倉湖、旧斎藤家別邸

6月4日 青田南葉山
例年であれば、5月の後半に訪れる青田南葉山。
今年は5月に行ける日がなくて、しかも雪解けが遅い情報があったので、6月のはじめの訪問になった。
ところが予想に反して季節はいつも通りかむしろ早めに青田南葉山に訪れていたらしく、いつもの花にはちょっと遅い状況だった。
それでも、やっぱり豊かな花たちを見せてくれる山である。
意外にもほとんど残っていなかった雪にむしろ苦労させられたが、こんな表情を見るのもいいね、と思った。


      
  前日の雨に下を向いてしょんぼりした感じのチゴユリ。ツクバネソウには雨粒が光っている。

    
  今回の新発見。ウラジロヨウラクって、花の一つ一つが最初に団子になって包まされているんだ。
  それがはじけて小粒の花になるんだ。


      
  ヤマツツジや、白いショウジョウバカマ。あ、カエデの花が咲いている。

      
  だっていうのに、マンサクの花があったりするんだ。
  かろうじて山頂の少し手前に咲いていてくれたシラネアオイの一株。雨に濡れてしょんぼりしている。
  おお、サンカヨウも咲き残っていてくれたぞ。こちらも雨に濡れてスケスケの花びら。
  山頂はガスがかかり、真っ白で眺望はゼロ。もっとも、樹木の葉っぱのない雪の多い時期の眺望は期待していなかったけど。


      
  下山時の明神沢コースは植相がちょっと違う。2種のユキザサ。
  右はクロヒメカンアオイ。花が緑色している。


      
  明神沢コースのブナ林は一級品だ。あら、まだアズマシロカネソウが咲いていてくれたぞ。
  ようやく晴れて、チゴユリも元気になったかな。


      
  あ、青田南葉山では初めて見るギンラン。おおっ、コケイランまで見ることができた。

      
  雪の多い時期よりむしろ苦労する残雪ちょっぴりの季節。藪を潜り抜ける。
  右の2枚は一番大変だった場所。登山道は雪渓の中にあり、雪の多い時はこの上を歩けばいいのだが。
  薄っぺらになった雪の上は怖いったらありゃしないので、手前の斜面を下って沢に下りて泥だらけになって登って、雪を回避。
  明神沢には全く雪は残っていなかったのに、さらに下った場所でこんな目にあってしまった。青田南葉山、恐るべし。


    
  帰りのキャンプ場の敷地に入ってから、ササユリが咲いているのをみつけることができた。
  ヒメサユリより一回り大きい。真っ白ではなくてうっすらピンクの筋が入っている花びらだ。
  これも、山の中で咲いているのを見るのは初めてだったので、感激。

   9時58分 駐車スペース到着。  10時06分 キャンプ場到着。  10時34分 4合目。  10時41分 5合目。
  10時50分 6合目水場。  11時10分 7合目見晴らし場。  11時28分 8合目。  11時50分 9合目。
  11時57分 山頂到着。昼食。  12時27分 下山開始。  13時08分 明神峠。  13時43分 明神沢。
  14時35分 キャンプ場敷地入り口。  15時05分 駐車スペース到着。

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6月5日 角田灯台
  翌日の日曜日も、曇り予報がよく晴れたので家事もそこそこに角田灯台にスカシユリを見に行った。
  海岸沿いの岩場には色とりどりの花が咲いて、新潟ってば海も山もホントに豊かだと実感した。
 
      
  アサツキの薄紫の花とスカシユリのオレンジ。マンテマの小さな花とメノマンネングサの星型の花。

      
  ミヤコグサ。右端はアヤメ。よく探すと咲いている。

      
  イワベンケイっぽいけどなぁ。ウツボグサ。スカシユリはこんな荒海を眺めています。

  これは、ハマボッス。

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6月12日 奥日光
高校時代の旧友が随分と昔に旅行雑誌で見た光景が忘れられない。ぜひ見てみたいというので、付き合いました。
それが奥日光、千手ケ原のクリンソウの群生。
トレッキングというので、それなりの支度をして朝5時半に新潟の待ち合わせの場所に行き、友人の運転で日光へ。
日光にはよく来るという友人。よく来るがゆえにちゃんと調べておいてなく、バスの出る駐車場を間違えたりすったもんだして、やっと赤沼の駐車場からのハイブリッドバスにのりこんだのは10時過ぎ。
もしかしたら傘がいるかも、というお天気の日曜日だったので、この時間でも駐車場には並ばずに入ることができたが、バスはすし詰め状態だった。
10時半頃に千手ケ浜に到着。どっちに行くんだ?とりあえず人の歩いて行く方に進もう。

      
  これがハイブリッドバス。片道500円也。まず来た道とは反対側に進んで行く。と、正面に中禅寺湖が見えて来た。

      
  実にしっかりとした遊歩道で、きっとサンダルでも大丈夫。
  何本もきれいな水が流れる川が中禅寺湖に注いでいて、その上を橋が渡されている。

      
  ほどなく群生地になる。
  あまりに色とりどりで、奥日光というよりは平場の公園の手入れの行き届いたお花畑に見える。

      
  でも、自然の群生だというのは、川の向こう側にみっしり咲いた場所があったり、川辺に点在していたりするので分かる。
  他にもサクラソウっぽい花なんかもたくさん咲いていた。

  たぶんフッキソウだと思うが、大群生していた。

雨のつもりだったので、お弁当持参を全く考えていなかったという友人。
で、どこでお昼にするかスマホで調べて、日光で上位のお蕎麦屋さんに向かった。
これが面白いお蕎麦屋さんでしたよ。
まず、1階のレジで注文する。その注文品を選んでいると、食べ終わったお客さんがわざわざ「このそばがき」を食べて、これを食べるために私たちは来ているようなもんよ。と、絶賛推薦。
私は湯葉が好きなので湯葉のそばにしようと思っていたけど、結局友人と一緒にそばがきのついたセットに。
このそばがきが普通のそばがきと違って、大人のこぶし大のそばがきを油で揚げて出汁に浸したもの。ガッツリ量がありましたよ。
しかも、注文して2階の食べる場所に行って、手渡されたブザーが鳴ると1階からエレベーターで料理がせりあがって来るので、それを自分でテーブルまでもって行き、食べ終わったら自分で食器を下げるという、ほぼフードコート方式。
おいおい、と思ったが、これが絶品のそばでして。湯葉もちゃんとついてまして。
でも、さすがに量が多かったです。
日光山中禅寺のそばの「かつら」というお店ですよ。駐車場は、そばに公営の無料駐車場アリです。

      
  これが料理用エレベーター。で、そばがきセット。店構えはこんな感じ。


私事で恐縮だが、この日、動物病院に入院させていた愛猫が死去した。
ちょうどバスから歩いて中禅寺湖が見えた場所でその知らせの電話を受け取った。
あとあと、クリンソウのイメージでその子の死を思い出すだろうと思ったら、思い出すのは、広々とした中禅寺湖の風景だけだ。
三途の川って広いな。多分あの時、私はそう思っていたんだろうな。
寂しい話ですみませんです。

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6月18日 雨飾山
花の素晴らしい山という印象の雨飾山の新潟側のルート。
人間の脳みそって、素晴らしいなぁ、と常々思う。
一昨年に登った時にはあまりにキツい登りに呻きながら登ったルートだというのに、すっかりそのキツさを忘れてしまって、花がきれいな登山道ということしか残っていない。
あの花もこの花も、きっと山頂あたりのお花畑も綺麗に違いない。と、そのことだけ頭に描いて、またしてもチャレンジしてしまった。
一昨年より2日ほど早いが積雪は一昨年より多い今年、登山道はどんな感じだろうか。
えー、とんでもありませんでした。
中の池から上はほとんど雪でした。
前に登った時にはあえぎあえぎ登った池の上の急斜面が急積雪となっていて、アイゼンをもって行かなかった我々はストックと足力だけでよじ登って行かなければならなかった。
なんとかピンクのテープが木につけられているので、登山道はどこなのか分かるのだが、それが分かったところで斜面が急なのには変わらない。
笹平に出たら雪が無くなってしまうのが不思議だ。
一昨年は山頂直下の登りの手前が雪原だったのに、今年はそこにはほとんど雪が残っていない。
いったいどういう理論で雪が残るのか、消えてしまうのか、さっぱり分からない。
とにかく、今年は中の池は雪の下だった。
花は、今年もあふれんばかりの見事さ。
きっと私の幸せな脳みそは、ボロボロになって唸りながら喘ぎながら登った辛さなど忘れて、また花の素晴らしい山とだけ記憶するのだろう。
その記憶の写真を以下に羅列します。

      
  登りはじめは、白い花が多いかな。一昨年は雨の中の登りはじめだったが、今年はいいお天気だ。

      
  前に登った時には霧で真っ白で見えなかった風景。たぶん、これが神難所沢方向だと思う。

    
  アカモノは今年も本当に多かった。道の両側をあふれんばかりのアカモノが彩る。

    
  ミツバオウレン。おお、ツバメオモトがこれでもかと咲いている。

      
  スダヤクシュとかろうじて水があった中の池の下のほうのミズバショウ。あ、早いかと諦めかけていたキヌガサソウもあったぞ。

      
  沢を右に左に渡る登山道も雪だらけ。このあたりはキヌガサソウだらけだ。

      
  これが中の池からの急登。絶対にアイゼンが必要だった。下って来る単独の女性がいたので、そっちが道だとわかった。
  キスミレの群生が雪の先の登山道に出現。

      
  あ、ヒメイチゲ。もうちょっとで笹平という場所でひっそり咲いている。
  笹平はシラネアオイだらけだった。笹の下にみっしりとシラネアオイが咲いている。しまいにこんもり咲いていても気にならなくなる。

        
  ハクサンタイゲキ、ハクサンチドリ、てんこ盛りのシラネアオイ。

        
  今が盛りのハクサンイチゲ。荒菅沢が見えるかな。キジムシロ。

      
  ミヤマダイコンソウ、右はサクラソウ科のユキワリソウ。

      
  ムカゴトラノオ、ヨツバシオガマ、白花のヤマルリソウ。

    
  晴れていたんだけど、空はなんだか青くない。山頂近くのミヤマハンショウヅル。

      
  曇っているみたいな眺望の山頂。笹平方面を見下ろす。登山道の形が女神の横顔に見えるそうだ。新潟県がわの山頂。

      
  新潟県側にはイワベンケイやイブキジャコウソウがある。

      
  コヨウラクツツジ、てんこ盛りのキヌガサソウ。

    
  急斜面の雪をお尻で滑り下る先が中の池。池の水が出ている所にはモリアオガエルがいて、産卵中のカップルもいた。

      
  雪のそばは早春。カタクリやイワナシもあった。ホソバノキソチドリ。蝶はこれだけ撮影できました。アカタテハ。

登りに苦労した雪渓、下りにはさらに苦労した。
どんなに転ばないようにしても、必ず転ぶ。転ぶとそのまま滑り落ちる。
方向を間違うと、登山道から外れて沢の下流方向まで滑り落ちてしまう。これは滑落というんじゃないか。
転んだときには方向を見定めて、最後にどこでストップするか決めてから滑る。
ちなみに、お尻はびっしょりでしたとさ。
そのぐちゃぐちゃになった姿で登山口の自動車にたどり着き、靴を脱いでいると、あてにしていた雨飾山荘のほうから自動車が下って来た。
「温泉には入れますか」と聞いたところ、「今閉めたところなんですが」と答えられてしまった。
が、優しいその人、我々のぐちゃぐちゃな姿を見て、「汗、流したいですよね」と言ってくださった。
「いやいや、そんな面倒なことしていただかなくても」とお断りしたが、今開けますと戻って行ってくださった。
本当にありがたい。
源泉かけ流しのお風呂で汗を流し、すっきり気持ちよく家に戻ることができた。
ちなみに、我々が自動車に戻ったあたりで熊鈴の音がして、もう一組下山者があったが、その人たちもご厚意で時間外でもおふろに入らせてもらえたそうだ。
雨飾山荘の方、本当に本当にありがとうございました。

  7時54分 登山開始。  8時01分 不動尊。  8時27分 薬師尾根。  8時28分 見晴らし場。
  8時43分 神難所はしご。  9時16分 雨飾山頂見晴らし場。  9時30分 アルミはしご。いっぷく処。小休止。
  10時11分 木のはしご。  10時36分 中の池(一番手前)  11時15分 山頂まで60分看板。
  11時23分 中の池の先の急斜面に取り付く。  12時02分 山頂まで30分看板。  12時06分 笹平分岐。
  12時15分 11分の10の標識。  12時23分 最後の急登に取り付く。  12時45分 山頂到着。昼食休憩。
  13時18分 下山開始。  13時22分 新潟がわ山頂。  13時43分 11分の10の標識。  13時48分 笹平分岐。
  13時52分 山頂まで30分看板。  14時25分 山頂まで60分看板。  14時48分 中の池急斜面下りきる。
  14時53分 山頂まで120分看板。  15時09分 木のはしご。  15時39分 いっぷく処。
  15時42分 アルミはしご。  15時52分 雨飾山頂見晴らし場。  16時18分 神難所はしご。
  16時32分 薬師尾根とりつき。  16時54分 不動尊。  16時57分 駐車スペース到着。

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6月26日 志賀高原
この日はダンナのYAMAP友のTutaさんとユキさんと一緒に長野県志賀高原を歩いた。
と言っても、我々は早起きできないのんびり出発なので、群馬組のお二人と合流できたのは、正午少し前くらいでした。
長野市がわから渋峠に向かう我々と群馬からのお二人と合流するのは、湯釜の駐車場。
草津白根山が噴火してしばらく閉鎖していたのが、やっと駐車可能になったとのこと。
いつも手前の志賀高原で戻っていた我々はそんなことも知らなかった。
カフェが開いていて、パンが売っていたので、そこでパンを購入。美味美味。
そこからユキさんおすすめの芳ケ平方面に歩くつもりでいたが、登山やトレッキングについてはまだ禁止されていて、ゲートが閉ざされていた。
わずかに弓池周辺のみ歩けたので、一周歩いてから、前山リフトまで行って四十八池のほうに行ってみよう、ということに。

      
  登山トレッキング禁止の遊歩道入り口。噴火した方向とは別なんですけどね。
  弓池を歩く人はたくさんいた。コケモモが咲いている。

      
  ワタスゲ揺れる弓池。

弓池を一回りして、では前山リフトへ、と行ってみたら、なんとリフトの運行は正午まで。
我々ののんびり遅い出発が仇になってしまった結果だ。さて、困った。
お二人は午前中に歩いたのだが、仕方がないので田ノ原湿原に行くことにした。ほんと、申し訳ないです。
田ノ原湿原から木戸池を歩いて、季節の花を拾う。

      
  田ノ原湿原。木道がまっすぐに伸びて、すぐそばを自動車が走っているとは思えない風景だ。

      
  ワタスゲとレンゲツツジ。真ん中はなんだかわからない図になったが、ヒメシャクナゲの群生。
  こんなに手軽にヒメシャクナゲがみっしりあるのを見られていいのかしらん。

      
  木戸池まで歩きぐるっと一周。ゴゼンタチバナやキスゲもありましたよ。

あちこちウロウロしたせいなのか、のんびり花を撮影したせいなのか、けっこう午後も遅い時間になったので、駐車スペースに戻ったところで群馬と新潟に別れることになった。
お二人には消化不良の志賀高原になってしまったと思います。
これに懲りずにまた誘ってくださいまし。
さて、志賀高原に来たならお約束の澗満滝にご挨拶せねばなるまい。と、いうことで帰り道に立ち寄った。

    
  緑深い観瀑台からの風景。滝さえ緑に飲み込まれそうだ。 でも、やっぱり豪快さんな滝ですよ。

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7月30日(土) 一切経山

連日の真夏日が続いている。猛暑日にこそならないが、毎日33度前後の日がずっとずっと続いている。
さすがにバテぎみの週末は、とにかく涼しい場所に行きたかった。
ので、当初の予定としては、長野県の東篭の塔山と池の平湿原に行こうということになっていた。
が、当日の天気予報であまり芳しくない予報が出ている。急遽場所を変更して、比較的晴れの安定した予報が出ているのが福島県だった。
一切経山なら涼しいねぇ。前に行ったときには雲がすごくてロクに五色沼が見えなかったし。
晴れならきっときれいに見えるね。
ということで、福島県へと自動車を進めた。

      
  駐車場から見た噴煙をあげる一切経山。おや、湿原の木道で結婚式の前撮りをしているぞ。噴煙あげる山に向かう。
  7月末まで駐車場が無料開放で、ほぼ満車状態だった。

      
  アカツメクサにモンキチョウが。ヤマハハコ、ネバリノギラン。

      
  ツリガネニンジン、ミヤマホツツジ、ハナニガナ。


        
  一切経山の噴煙はとんでもなく元気。たぶん水蒸気なんだと思うが、ゴーゴー爆音を立てて吹き上げていた。
  シラネニンジン、クロウスゴ。途中で植物の病気を調べているんだという人がいて、その人がわざわざ資料を広げてクロウスゴだと教えてくれた。
  見た目まんまブルーベリー。食べられるそうですよ。

      
  この山でちゃんとシャクナゲが咲いているのはたぶん初めて見たかも。
  標高の低い場所ではもう終わっていたが、登るにつれて咲いているのを見ることができた。
  ただ、今年は急に暑くなったせいか、つぼみのままですっかり茶色く枯れていまっているのも多かった。
  一番右の小さな花はたぶんモウセンゴケの花。

    
  山頂に至って、あれほど青空で暑かったのに、雲がわいてしまっていた。
  特に五色沼、魔女の瞳のほうからもくもくと雲が出てきている。
  仕方がないので、沼を見下ろす場所に陣取って昼食。
  あ、雲が切れた、というときにカメラで撮影する、ということをして、なんとか姿を収められた。

    
  山頂はトンボ天国。怖いくらいトンボがいた。左の写真のツブツブが全部トンボだが、この図は序の口。
  空を覆い隠すくらいのトンボはもはやホラーです。
  右は吾妻小富士を見下ろしたけど、やっぱり雲の中。

      
  ホソバノキソチドリとミヤマリンドウ。 鎌池のあたりにはモウセンゴケがたくさんあった。

      
  コバイケイソウはほとんど終わっていたが、時々咲き残りも。おや、ワタスゲもあるじゃないの。

      
  チングルマの穂だらけの道。もう秋なのかしらね。

    
  これは、下山時の樹林帯で見つけた花。マイサギソウというらしい。
  白いキソチドリみたいで、意外にあちこちにあった。

  11時28分 浄土平駐車場出発。  11時38分 浄土平湿原の木道を抜け、登山道へ。  11時41分 一切経山登山道入り口。
  12時21分 鎌沼分岐。  12時24分 避難小屋。  12時38分 急登終了。  13時03分 山頂到着。昼食休憩。
  13時43分 下山開始。  14時04分 急降下開始。  14時14分 避難小屋。  14時17分 鎌沼分岐より鎌沼へ。
  14時49分 姥ケ原。  15時25分 一切経山登山口。  15時36分 浄土平駐車場到着。

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8月6日(土) 東篭の塔山(池の平湿原)

6月後半から連日の真夏日だった新潟。この週のはじめについに猛暑日になって、さすがに疲れもピークに達した。
涼しい場所に避暑に行きたい、というのは、先週からの願望だ。
ところが、週の後半になって、なんと新潟県を含む広範囲に線状降水帯が発生して、あちこちで川が氾濫。
道路は分断され、どこが被災していて、どこが大丈夫なのかもさっぱりわからない状態になっていた。
幸いなことに、私の住むあたりは全くの無傷。それに、週末にはその危うい空模様ももちなおし、晴れる地域も出できた。
避暑に行きたい。とりあえず、何事もなく、道路もしっかりしている場所に行こう。
ということで、選んでみたのが池の平湿原と東篭の塔山。ここは、先週行くつもりだったが、空模様が怪しいのでやめてやいた場所である。
相変わらず大気が不安定なので、雨具はしっかり用意して、いつものとおりゆっくり午前8時過ぎに自宅を出発。
池の平湿原の駐車場に到着したのは、正午少し前。登山開始前にお昼にしてしまうことにした。
遅い出発、不安定な空模様、ということで、登山者もほとんどいないようだ。

      
  樹林帯にも意外に花が。マイサギソウやエゾスズラン。あら、もう紅葉している木もある。

      
  樹林帯を抜けて、今年初のマツムシソウ。山頂近くにはマツムシソウにクジャクチョウがとまっていた。
  イワインチンはまだ咲きはじめで、ハクサンオミナエシの黄色のほうが目だった。
  樹林帯に戻ると、まだ咲き残っているイチヤクソウが。


      
  登山口近くの湿原っぽい場所ではマルバタケブキがたくさん咲いていて、蝶の楽園に。
  アザミにキアゲハ、マルバタケブキにアサギマダラ。ツリガネニンジンの姿も。

      
  下山後、池の平湿原へ。ここではなぜかダンナがベニヒカゲに好かれた。靴やカメラにとまっている。
  ヤナギランは思ったより咲いていなかったなぁ。


      
  木道の下から覗ているクガイソウ。ウメバチソウ。あら、バイケイソウが咲いている。

      
  三方平に出るとこちらも咲き残りのコマクサを見ることができた。


  湿原に戻って、アキノキリンソウにとまるベニシジミやイブキジャコウソウに群がるコヒョウモンを見る。

のんびり出発、のんびり登山、のんびり探索で、花と蝶を満喫できる、ここはいい場所だなぁ。
もうちょっと近いとありがたいんだけどなぁ。

  12時17分 登山開始。  12時50分 樹林帯から抜ける。  13時05分 東篭の塔山山頂到着。
  13時16分 下山開始。  13時30分 樹林帯に入る。  13時57分 駐車場到着。
  14時06分 池の平湿原入り口。  14時18分 木道。  14時29分 放開口。  14時45分 鏡池。
  14時59分 三方平。 15時20分 鏡池分岐。  15時40分 駐車スペース到着。

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8月12日 角田山

2022年のお盆休み。私のお休みが短いうえに法事などが重なり、なかなか時間がとれない。
そんな中、ちょっとした時間だけでも行ける場所がある。角田山。
角田山にはお盆のころに咲くキツネノカミソリの大群落がある。
と、いうことで、ものすごく暑い一日だったが、角田山に行ってきましたよ。

      
  キツネノカミソリの咲くころには何度も来ているが、今年が一番たくさん咲いている時期に来たと思う。
  目に見えている斜面のずっとずっと奥の奥までオレンジ色の花で埋め尽くされている。
  見下ろす形なので、うまく表せない。なんとか見上げる位置に鑑賞路ができないかなぁ。
  無理なんだろうなぁ。登山道の両脇にもオレンジの花がたくさん咲いていた。

        
  ルリタテハ。右の2枚はモンキアゲハ。黄色い斑紋が見えるのが一番右の写真。デカい蝶です。

      
  ツリガネニンジン、ハギ、観音堂から見えた上堰潟公園のひまわり畑。

      
  ツマグロヒョウモン。ミヤマウズラ。ダンナに言わせると、ミヤマウズラは手を広げたオバケがワチャワチャしている姿なんだそうだ。
  ヤブランは最初から最後まで咲いていた。

とにかく暑くて、どこをどう切り取っても暑くて、下山した時には完全に脱水していた。
ちゃんと水分は持って行ったんだけど、真夏の低山は恐ろしい。なんでこんな時にキツネノカミソリは咲くかなぁ。
まあ、一番暑い時間帯に登ったのが敗因かもしれないけど。
キツネノカミソリの時期の角田山にしては、登山者はそんなに多くない日でしたよ。

  11時51分 浦浜コース駐車スペース到着。登山開始。  12時07分 最初のベンチ。  キツネノカミソリ群落。
  13時06分 ベンチ。  13時12分 五ケ峠との分岐。  13時24分 灯台コースとの分岐。  13時29分 三望平園地。
  13時45分 山頂。  13時55分 観音堂。昼食休憩。  14時35分 下山開始。  14時54分 角田山山頂。
  15時07分 三望平園地。  15時12分 灯台コースとの分岐。  15時24分 五ケ峠との分岐。  16時28分 駐車スペース到着。

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9月3日 沼の原湿原
お盆休みからしばらくあまり晴天にならない日が続いていた。
この週末も雨の天気予報。どこにも逃げようがないと思っていたが、調べてみたら長野県の根子岳は回復傾向で登山できなくもないらしい。
それなら雨を逃れて行ってみようか、ということで自動車を走らせた。
が、須坂のインターチェンジを出て、菅平高原に向かう途中でどうも先の方向の山々が暗い。まさか雨降らないよな、と思っていたら、どんどん暗くなりポツポツどころか本格的に降り出した。
雨具を来て回復傾向を信じて登り始めるくらいの降りではない。
もう少しでダポスの牧場という所まで来て、諦めよう、ということになった。
しかし、ここまで来て高速道路代をどう回収するよ。
うーむ。斑尾まで戻って、沼の原湿原を歩こうか。湿原であれば、傘を差して歩くくらいはできるだろう。
ということで、沼の原湿原へ。
長野側から入ったことはないので、ちょっと迷ったが、なんとか到着。
到着するころには雨は晴れ、斑尾山も山頂までくっきり見えたが、もはや登山する時間ではなかった。
予定どおり沼の原湿原を散策することに。
湿原は、ちょうどシラヒゲソウが満開で、秋の花いっぱいの姿を見ることができて、これはこれで満足した。

        
  駐車スペース。今回は私の軽自動車キャッちゃんでやって来ましたよ。
  ツリフネソウやキンミズヒキ。

      
  立派なサワギキョウ。小さなアカバナ。

    
  シラヒゲソウはあっちこっちで不思議な形の花を開いている。

      
  蝶はほぼミドリヒョウモンだそうです。
  あ、アケボノソウ発見、と思いきや、だれかが手折ったのか、そこに咲いているものではない折れたものだった。
  ほかのアケボノソウは、まだ蕾でした。
  湿原が見渡せる丘で昼食。ちょうどこの時にパラパラと雨が降ってきたが、樹木の下だったので影響なし。すぐにやんだ。

      
  キノコ、多かったのよ。真ん中の写真の物体もキノコなのよ。ほぼ私の足と同じ大きさ。
  あ、ツルニンジンだ。こんなところで見られるとは嬉しいなぁ。

      
  トリカブト、タイリンヤマハッカ、オトコエシ。

      
  オタカラコウ、ツルリンドウ、キツリフネ。

      
  小さい秋、ありましたね。ツクバネソウも実になっている。
  帰り際に駐車場で、ウラキンシジミが。裏が銀色、表が黒地に赤い模様のシジミチョウで、私の足にとまりましたよ。
  この後、せっかくなので近くの苗名滝に立ち寄って家に戻った。雨の土曜日、苗名滝にもあまり人はいなかった。

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9月10日 根子岳
先週、雨で断念した根子岳、リベンジに行くことに。
しかし、実はこの日の天気予報も地元の新潟はとてもいいお天気で太陽サンサンなのに、長野の根子岳方面はあまり芳しくなかった。
でも、行くもんね。
しかし、天気予報は嘘をつかないもので。
牧場の入り口で登山協力金を一人200円支払ったので、登る気満々で登山口に。でも、駐車場の段階ですでに空は暗かった。
暗かったけど、先週みたいに雨は落ちていない。なんとか登れるんじゃないかなぁ。
ところが、まず駐車場のすぐそばで一組戻って来た。次に登山届を書いている間に二組戻って来た。どっちも雨具を着ている。
登り始めて、比較的若い二人も下山してきたので、「撤退ですか」とダンナがきくと、上で雨がけっこう激しく降って来たので諦めましたとの返事。
そこではまだ雨は降っていなかったんだけど、確かに上のほうの空は暗い。
どうしようかと迷ったが、とにかく降り始めるまで登ってみよう、ということに。
すると、見晴らし台になっている場所のすぐ手前でポツポツ落ちてきた。あららら。
でもまだポツポツなので、東屋で雨具を装着。なんかもう、意地で登っている感じである。
東屋から少し登ると、単独の女性が下って来たので、上は雨ですか、と尋ねると、時々視界が開けて下が見えたり、すぐに見えなかったりします、との答え。
雨の様子はこんな感じですか、と今の空を示すと、こんな感じですね、と返って来た。
つまり、これよりひどくはないワケだ。
ちょっと光明。
次にすれちがった単独女性もすでに雨具を身につけていなくて、彼女らはどもう大降りの雨には遭遇していないらしかった。
大丈夫、登れる。
樹林帯の途中で太陽が差しこんで来て、時折青空も見えるように。
それにしても、根子岳、一回登ったことがあったはずだけど、こんなに大変だったかな、と思うくらい樹林帯の登りがキツく感じる。
根子岳0.8キロの道標から45分かけてひいひい言って登って樹林帯を抜けたら根子岳0.5キロという道標が出てきて、300メートル45分かかったってか~っと絶望的になったり。
しかし、樹林帯を抜けてからはおおむね青空で、そんな天候だったので山頂ではほぼ人がいない貸し切り状態になり、なんだかとても贅沢な気分になることができた。
リベンジ成功。
帰りは私の好きな小根子岳に立ち寄り、ものすごくゆるゆると戻った。

      
  駐車場のかなり手前の道路上で協力金を徴収する場所がある。帰りもチェックするので、見える場所にチケットはおいておく。
  登山口はぬかるんでいた。あずまやあたりでは霧の小雨。ここで雨具を着る。

      
  花は牧場内でもたくさん見られた。マツムシソウもたっぷりあった。

      
  今回の写真のテーマは小さい秋にしたんだけどなぁ。

      
  ハナイカリ、エゾリンドウ。マツムシソウの花びらじゃない部分にピンク色の蕊があって、きれいだ。

      
  シラタマノキ、タチコゴメグサ。樹林帯の途中で日が差して来たので、雨具を脱ぐ。

      
  樹林帯脱出。おお、青空だ。マツムシソウも喜んでいる。山頂近くから見た四阿山。

      
  人気の根子岳山頂がなんと貸し切り。今回はサービスエリアで購入した栗おこわのおにぎりがお昼だわよ。
  あ、山頂の方位盤、根子岳ではなくて、猫嶽になっているぞ。そうか、やっぱり猫だったか。

    
  小さい秋写真。どっちもヤナギランです。

      
  私の好きな小根子岳の風景。なんか、好きなんだよな。
  小根子岳から少し下るとケルンが。そこから山頂を背にして右手に米子大瀑布方面に向かう道があるが、米子大瀑布へは下れない。
  我々は蜂の原高原方面へ下山。

      
  蝶はたくさんいた。ゴイシシジミ、マツムシソウにとまるクジャクチョウ。色あせたベニヒカゲ。

      
  撮って~と翅を広げるクジャクチョウ。かなり痛んだカラスアゲハ。スジグロシロチョウ。

      
  モンキチョウ。おお、私のリュックにキベリタテハさまが来てくれた。スジグロシロチョウ。

      
  ウメバチソウがたくさん咲いていて、ヒヨドリソウだのアキノキリンソウだの、秋のお花畑になっている。

      
  こちら、帰り道の牧場の牛。すぐ近くで見られる。牧場につきましたよ。
  周遊できるものと思い込んでこちらの道を下山したが、直通道路はなくて、地元の人らしい人に教えてもらうなどして紆余曲折してなんとか駐車スペースに戻った。とんでもなく時間がかかってしまったけど、面白かったですよ。

  これ、オマケなんですが、帰りの道で見た鹿。三頭いて、道を跳ぶように横切って行った。

  9時40分頃 駐車スペース到着。  9時50分 登山口にてトイレ。  9時55分 登山開始。  
  10時25分 あずまや。雨具装着小休止。  10時35分 出発。  11時11分 根子岳0.8キロ道標。
  11時57分 根子岳0.5キロ道標。  12時29分 山頂到着。昼食休憩。  13時10分 小根子岳方面に下山開始。
  13時33分 小根子岳分岐。  13時38分 小根子岳山頂。  13時42分 ケルンまで下ってみる。
  13時51分 小根子岳分岐。蜂の原高原方面に下山。  14時53分 避難小屋。  15時02分 避難小屋0.5キロ道標。
  15時14分 牧場の一番端っこ。  15時44分 牧場の蜂の原高原側入り口。  17時04分 駐車スペース到着。
  
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10月1日 弥彦神社
この日は母の命日にあたる。亡くなって、ちょうど一年で、前日に一周忌の法要を行った。多少早いが、父の七回忌も一緒に執り行った。
その流れで、三人のきょうだいが水入らずでどこかに泊まって父と母との思い出を語ろうじゃないか、と近場の弥彦温泉に宿をとった。
そんなこんなで埼玉在住の姉とぶらぶらとあてなく弥彦界隈を歩く羽目になった。
じっくりと弥彦神社の中を歩いたことはなかったなぁ。
弥彦山そのものには、あっちこっちから登っているっていうのになぁ。
新潟県の地方限定の旅行支援と弥彦温泉の旅行支援があったので、普段であれば絶対に乗らないロープウェイにも乗ってしまった。
これがけっこうおもしろかったのよ。
登りの時は私と姉だけで貸し切り状態。ガイドさんが解説してくれるのだが、ほぼマンツーマンでおしゃべり状態。
なんと、毎日弥彦に登る人もいるが、その中でなぜかはだしで登る人がいるそうな。
しかも、一人ではなくて、なんと5人もいるそうな。
ロープウェイに乗らなきゃわからない初耳の情報でしたよ。
さらに、弥彦神社の御神木を見たり、全く知らなかったのだが、弥彦神社内に国の重要文化財の建物があって、それも見ることができた。
地元ほど盲点になるのね、文化財。
弥彦の鳥居の6本の柱のうち2本が宙に浮いている話とか、神様だけが通る太鼓橋とか。
じっくり歩くとなかなか楽しくで勉強になる弥彦神社。ついでに絶対に入ることがなかった宝物殿にまで入って、きれいな刀などを見ましたよ。

  
     
  ロープウェイから見た新潟平野の町々。神社の鳥居の中の柱の一つは宙に浮いているって。

      
  摂社、末社の一番端にある十柱神社が重要文化財の建物。一番右の写真は御神木。主幹がほぼ無くなっているようだった。

  
  
  宿泊したのは、お弥彦様の門前にたたずむ旅館「みのや」さん。
  大正ロマンの薫るお部屋で季節の色彩の美しいお食事でしたよ。
  姉と一緒に死ぬほどのんびりしましたとさ。弟は仕事があるので、遅く来て早く帰っちゃったぞよ。
  もったいないわね~。

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10月29日  角田山
紅葉の進んだこの週末は、実は糸魚川市の戸倉山に登る予定でいた。
ところが、そのつもりで起きて、支度をしている間に飼い猫の1匹の様子がおかしいのに気がついた。
何度もトイレに入って、入ってもまったくおしっこを出さない。
ヤバイ。猫がおしっこ出ないのは、とてもマズい。
土曜日なので、速攻動物病院行きが決定した。
病院の始まる時間に到着できるように行って、それでも土曜日なのでめちゃくちゃ混雑していて、家に戻って来たのは午前11時少し前。
幸い猫は気がついたのが早かったので、処置してもらい、ほっておいても大丈夫な状態。
せっかく晴れているし、山の支度もしているし。近場に行くか。
今からなら、1時間くらいで登れる米山なら行けるんじゃないかしらん。
と、自動車を走らせた。
が、途中で、角田山の上空が見事な青空。一方の米山のある方向はどんより重い雲のうえに、どうも雨が降っているらしい白い筋まで見える。
うーむ、こりゃ角田だね。
空を見て決めた。
角田山なら近いし、留守番の猫もちょっと心配だしさ。
そんなこんなで、角田浜に駐車して私有地ルートから登り始めた。
私有地ルートの此の入沢コースでは、山の所有者の方が様々な山野草を植栽して面倒をみている。
今年の5月にこのコースを登った時には、エビネなどのたくさんの花を見ることができた。
しかし、さすがに10月も終わりでは、それほど花は無いだろう。
そう思いながら登り始めたが・・・

      
  入り口から林道をしばらく歩くうちに、もう終わっているだろうと思っていたアケボノシュスランが咲いていてくれた。
  これがまた、群生状態。ピヨピヨした唇型のうすピンクの花がかわいい。

      
  サラシナショウマはほぼ終わり。おお、マムシグサの毒々しい実だ。ホントに毒だけど。
  何やらユリ科の大きな実もある。

      
  登り続けると、紅葉が目立ち始めた。
  おや、こんな所にお地蔵さんがあったのね。
  オヤマボクチもそろそろ終わりかけだ。

      
  山頂近く、紅葉はいよいよ美しくなってきた。

  
  例によって観音堂まで行って昼食。雲が多いがいいお天気だ。

        
  山頂から私有地コースに下る。紅葉の色の海に下って行く感じだ。

      
  今回は桜尾根コースを下ることに。どっちみち角田海岸の駐車場付近が出口なのだ。
  ムラサキシキブやマユミなど、こちらの道は実が多い。

      
  しかし、この時期は歩く人もほとんといないのか、笹がとんでもないことになっていた。
  半分遭難みたいな写真が出来上がっているが、ちゃんと登山道である。

    
  角田階段に出たら、なにやらモニュメントが立っていた。
  振り返ると、角田山が西日に赤く輝いていた。

  11時44分 此の入沢コース登山開始。  12時10分 林道から登山道へ。  12時39分 桜尾根コースと合流。
  13時20分 灯台コース木道に合流。  13時24分 山頂到着。  13時34分 観音堂。昼食。
  14時15分 下山開始。  14時23分 山頂。  14時28分 灯台コースから外れて私有地コースへ。
  15時ちょうど 此の入沢コース分岐。桜尾根コースへ。  15時51分 登山口到着。

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11月3日、11月19日 恒例、旧友と紅葉スポット巡り
私の高校時代の旧友は紅葉フェチを自称するほど紅葉が好きである。
今までは家族をつれてあちこちドライブしていたというが、子供も独立し、親は高齢になり、今度は友人を巻き込んでのドライブにシフトチェンジした。
その巻き込まれた友人の一人が私である。
と、いうことで、実は今年も4回、ドライブに連れて行ってもらった。
まず、10月3日に走りの紅葉を見に福島県に行っている。
そう、私とダンナで福島県の西吾妻山に「んがお家」登山史上ワースト2の登山をして、凍え死にそうだった日の翌日である。
また福島だわよ。しかも、ほぼエリア的にも同じ、浄土平だわよ。
仕方あるまい、10月初めでは紅葉しているエリアで自動車で行ける場所は限られている。そこを選ぶのは必然だ。
しかし、昨年もチャレンジしたらしく(私は仏事で参加できなかった)その時あまりにも大渋滞がひどすぎて浄土平に到着できなかったらしい。
そのリベンジ、とばかりに、早朝5時のまだ真っ暗の時刻に地元を出発。
うーむ、渋滞はしていなかったんだけどね。浄土平、霧で真っ白でしたとさ。しかも、とんでもない濃霧。
ビジターセンターで時間を潰してもまだ濃霧で、吾妻小富士も見えない状況なので、仕方なく高湯方面に下り、その先の行先を考えた。
すると、天元台はどうだろう、ということになってしまった。
う。そこはつい昨日死ぬ思いをした、できれば行きたくない場所なんだが。
結局東北道に乗り、磐越道に戻り、天元台目指して進んだのだが、途中でもう一人の友人が「グランデコのゴンドラに乗りたい」と言ってくれた。
よかった。グランデコならかなり近いし、それほど標高も高くならないので寒くもないだろう。
と、いうことで、グランデコのゴンドラに乗って、山頂駅のレストランでお昼ごはん食べて、桜峠のラピスパ裏磐梯でお風呂に入って戻って来た。
霧では紅葉フェチも空振りで、消化不良である。

と、いうことで、次は10月23日。奥日光にドライブ。このドライブは2滝を見たので、こちらで詳しくドタバタドライブの様子をレポしている。

とりあえずきれいな日光の紅葉を見れたが、紅葉シーズンはまだまだ続く。
11月3日。いよいよ紅葉も新潟の山にやって来た。ということで、昨年も連れて行ってもらった福島県田子倉ダム周辺へのドライブだ。

    
田子倉湖の紅葉。まだちょっと早かったかも。でも、このカラフルな紅葉は中禅寺湖の八丁出島に引けをとらないと思う。

    

あいよしの滝前の道路は雪崩等で橋が崩落したために、ただいま工事中。6分も待つ片道交互通行だ。
で、あいよしの滝は、なんと栓を閉められたかのように細いチロチロした流れになっていた。(赤い矢印が滝なのよ)
工事のためにそうしたのか、本当に水が少なかったのかは不明。
錦秋のあいよしの滝は美しいので、かなり残念だった。

      

田子倉ダムに立ち寄る。遠くにとんでもなく三角錐の山を見て、なんだあれ、と話していたら、近くの人が「会津のマーッタホルン」蒲生岳だと教えてくれた。
なんでも、只見線の電車を撮影するために芸能人が登ったとか。自分もこれから只見線を撮影しに行くとか。
そうだった、只見線は災害のために長いこと前線開通していなくて、つい最近やっと開通したのだ。
今まで通って来た道でもたくさんカメラマンがいたなぁ。
そのまま只見町まで下り、昨年利用した日帰り温泉「季の里湯ら里」の別棟のホテルがわの温泉に入浴。少し早いがお昼にした。
私は冷たい鶏そばという地鶏肉のスライスの乗ったお蕎麦をたのんだ。とってもコシのあるおいしいそばでしたよ。
その後の予定はないので、もう一人の友人が行きたいと言った炭酸水の湧き水のある場所を探してドライブ。
国道252号を只見線に沿って走って行くと、大塩温泉に入る。入ってすぐに右手に小さな炭酸泉の看板があったで、そこに駐車。
案内に沿って下ってみたが、どうもただの沢で、炭酸泉らしいのが出ていない。ここかな、というのはあったが、塩ビ管からも水は出ていない。
車に戻ると、別の車が来て、カップルがやって来た。
水、出ていなですよ、と言うと、どうやら地元の青年らしくて、いや沢そのものが炭酸なのだ、と言う。
でも、塩ビ管から汲むらしく、そこも出ていないと言うと、そうですか、見てみますね、と下って行った。
我々はもう少し先の大塩温泉を見たいのでそっちまで自動車を進めたら、途中にどでかい看板が左手に出ていた。
「天然炭酸泉、珍しい湧き水です」なーんだ、ここが炭酸泉の場所じゃないの。
早速駐車。徒歩で数分の湧き水のある場所に行く。
ペットポトルに詰めて販売している工場がごく近くにある。
近年、すぐそばにある井戸で転落事故があったらしく、その井戸は固く閉ざされていたが、炭酸泉は汲める状態だった。
ほんのちょっぴりシュワッとするちょっと甘い感じさえする水だった。

      

あとは家に戻るだけだ。
来た道を戻るが、途中、只見駅で地元の秋まつりらしい催し物があったらしいので立ち寄る。
もう催し物は終わっていたが、ちょうど只見駅に電車が来るのに出くわした。
鉄道ファンではないが、カメラを持って撮影する。なにせ、時刻表を見てよ。上下合わせて一日に6本しか通らないのだ。
この日は臨時もあったらしいが、それでもめったに見られないレア電車のように感じた。
駅のそばの田んぼには全線開通を祝ってかわいい案山子たちが並べられていたりして。よかったね、只見線。

      

と、言うことで、今回は紅葉よりも只見線に印象が残ったドライブになりましたとさ。

さて、もう地元の紅葉も終了したかな、という11月19日。
最後の紅葉を見ましょうとのお誘いがあった。
新潟市内にある旧斎藤家別邸。ここならちょっと遅くても紅葉しているだろう。
せっかくなので近くの新潟市立美術館で美術品を鑑賞。そこの「こかげカフェ」でお茶。
天然酵母の西大畑ベーグルなどがあり、軽食も食べられる。私は瀬戸内レモンのすっぱいドリンクの豆乳を注文したが、ホントにすっぱかったです。

  

旧斎藤家別邸は、少し遅いと思われていた紅葉がまさに盛りの状態で、本当に素晴らしかった。
昨年強風のために外に出られなかったが、今年は外に出て庭を散策することができた。
小山や小さな滝もあり、小山から見下ろす別邸の向こうに高層ビルか立っていて、なんだか不思議な光景だった。

        

        

今年もつつがなく紅葉のシーズンは終了。新潟は雪に覆われる冬になる。
また、来年、色彩に彩られよう。

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