番外

の山

2023/3/8  角田山(481.7m) 此の入沢コースから灯台コース周遊     
ものすごくよく晴れたど平日である。
退職が決まって、それまで数日有給休暇を取ることにした。
その数日間の中で、この日が一番いいお天気らしいので、この日以外にない、と、単独での登山をすることに。
しかし、まだ標高の高い山は雪が多くて登れないし、もとより、私の運転技術で行ける山は多くはない。
幸いなことに、地元には弥彦山塊という素晴らしい山々があり、この時期でも登る山には困らない。
今回チョイスしたのは角田山。
しかも、スカっとし眺望が欲しかったので、下りには灯台コースを利用してみることにした。
灯台コースは厳しいコースだというのは分かっているので、登りに利用するのは、雪割草が見られるだろう此の入沢コース。
なんと、灯台コースを下るのは、15年ぶりくらいになる。一人で頑張れるかな、この私。

8時50分 角田浜駐車場に到着。
さすがにまだ早く、此の入沢コースに近いトイレの前の駐車スペースに止まっているのは3台きり。
トイレを済ませて、さあ出発。
8時53分 林道に入る。
この時期のこのコースは初めてである。
おや、見事な椿が満開だ。
9時02分 水場。
水場にはネコノメソウが咲いていた。
少し進むと、オウレンとかわいらしい雪割草の姿が道端に見え始めた。
しっかりと管理されている草花たちである。
荒らすことなく鑑賞したい。
ナニワズも黄色い花を見せている。
どうやらこのナニワズも移植されているらしい。
道端意外に見られなかった。
林道は杉林の中で少し寒いのか、雪割草はまだ咲き始めたばかりのようだった。
右側を流れる沢を渡って登山道に入るのだが、その入り口が曖昧で心配だった。
が、心配無用で、靴を洗うためのオレンジのブラシがぶら下がっていて、すぐにわかった。
9時16分 渡渉。登山道へ。
登山道の両側にもよく見るとかわいらしい雪割草がある。
オウレンもたくさんん咲いていて急坂でも癒される。
右の雪割草は、違う葉っぱのそばで咲いているので、別の花に見えちゃうね。
よく見ると、キクザキイチゲのつぼみもあった。
9時41分 桜尾根コースと合流。
少し進むと、あらまあ、立派なつぼみになっているカタクリ発見。
もうすぐ咲きそうだ。
9時55分 桜尾根コースの桜。
このそばにも雪割草が咲いているが、ちっちゃいので見落としそうだ。
10時04分 お地蔵さん。
午前の光を浴びて、オウレンが輝いている。
木々の葉っぱがないので、山の形がよくわかる。
ついでに、階段の行く先もよく分かる。遠いなぁ。
10時15分 灯台、他コースの木道と合流。
少し歩くと両脇に雪が見え始めた。
10時17分 山頂到着。
山頂の広場を通り越して、観音堂前の広場を目指す。
山頂はだいたいこんな感じで雪が残っていた。
時々木道が雪の下になっていたが、歩くのには困らなかった。
10時25分 観音堂到着。
あらららら、眺望も期待していたのだが、春霞のために、遠くの山どころか近くの街並みさえ見えない状態だ。
残念だなぁ。
かなり早かったが、ここで持ってきたカップラーメンで昼食を済ませる。
10時53分 下山開始。
11時01分 山頂。
下山は灯台コースなので、合流点を通り過ぎる。1時04分。
灯台コース、浦浜コース、五ケ峠コースが利用することになるこのあたりは、本当に見事なまでの木道である。
ある意味芸術的だ。
11時13分 三望平園地
ここでヒオドシチョウがやって来てくれた。
実は観音堂前でも飛んでいたのだが、ついにとまってくれなかったのだ。
ここのヒオドシチョウはちゃんと木道にとまって翅を広げてくれた。
11時17分 灯台コースと浦浜、五ケ峠コースの分岐。
私は灯台コースなので右に。
とても綺麗な尾根道になる。
なだらかに下って行く。
後ろから女子大生らしい若い2人組が来たので、パスしてもらうために辺りを見ながら立ち止まると、カンアオイの花を見つけた。
しばらく下って行くと、さっきの2人組があったあったと騒いでいる。
何やらスマホで撮影している。
さては、と思ったら、やっぱり雪割草があった。
灯台コースはとにかくアップダウンが激しい。
緩やかに登ったかと思ったら、急降下する。
急降下を真っ赤な顔をして登って来る人たちもいる。
このコースは登りたくないなぁ。
しばらくすると、今までなかった道端のロープの仕切りが一部だけ出てきた。
あまりにも不自然で、そこに何かあるのは明白だ。
思ったとおり、雪割草があった。
むしろ、このロープ、目立ってしまうだろうのになぁ。
道はいよいよガレた岩場になってきた。
海に向かってガレた道が続いている。
これがまた階段などがある場所ではなくて、岩のデコボコを自分で選んで下る必要がある。
しかも、強風が吹いている。
風の通り道なのか、とにかく立っているのも大変なくらいの強風で、足場を探しながら下るのも一苦労だ。
一か所クリアしたと思ってもさらに先がある。
なんか、果てしない感じがする。
最後の登りはちょっと緑っぽい場所に向かっている。
その緑に突入すると、椿が群生していた。
一斉に咲くとしたら、けっこう綺麗な場所になるかも。
椿の森を抜けると最後の下りだ。
  12時13分 佐渡見平と書かれた場所に出た。
海に向かって木製のテラスのようになっている。
灯台がまだ下のほうに小さく見えている。
佐渡は春霞でまったく見えない。
残念だなぁ。
12時24分 角田灯台。
 
  裏側から回って下ることにする。
日本海は強風にも関わらず、穏やかに見えた。
 
  12時30分 判官舟隠しのトンネル。
12時35分 駐車スペース。

隣を走る国道の温度計が18度を示していた。
3月上旬にはあるまじき気温である。
おかげで楽しく登山できましたよ。
 

実は15年前に利用したことのある灯台コース、大変だったという記憶はあるものの、ほとんどどんなコースだったかを忘れている。
当時のレポを読み返してみても、下山時のことは実にサラッとしか書かれていない。その時のわたしには大変じゃないコースだったのかしらん。
今回下山してみて、長いな〜と思った。
ずっと登山道が見下ろせるし、さらに海も見下ろせるので、ことさら長く見えるのかもしれない。
しかも、下ったかと思えば登り、登ったかと思えば下る、の連続だった。これは疲れる。
さらには、強風。岩場に強風は辛すぎる。
眺望だけがこのコースのご褒美なのだが、この日は春霞のために佐渡も見えない。
でも、なんだか好きなコースだ。尾根道が美しいし。
また、体力のあるうちに利用したいな、と思った。

角田山此の入沢コース 
  理由あって、詳しい場所は明記できない。私有地で個人の持ち物である上に、個人で整備して花を管理している場所なのだ。
  花を愛でて登山をしてほしいという所有者の好意で登山させてもらっているので、とがったストック、スパイク長靴などは絶対に使用しないように。
  角田浜駐車場から行くことができる。
角田山灯台コース 
  最寄ICは、北陸自動車道巻潟東IC。国道460号線に出て巻市街を目指す。巻の真ん中は込み入っているので、国道からはずれないように注意して、越後線の線路を通り越し、間手橋というT字交差点で左折。コンビニとガソリンスタンドの間の道を右折して日帰り温泉施設「じょんのび館」や「エチゴビール」の前を通って、長いトンネルを通り抜けて国道402号に右折で合流。坂を下って海岸線に出て、しばらく走ると前方に灯台が見えてくる。その灯台を通り越すと左側に角田浜の大きな駐車場になる。灯台コースはとにかく灯台を目指して登り、灯台からは国道の上を渡って尾根伝いに角田山山頂を目指して行く。
岩場などもあり、登り下りも繰り返し、かなり長い階段もある、けっこうハードなコースだ。


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