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幸いなことに、志賀高原に向けて高度を上げる国道292号に入っても雨は降っていない。
が、山の上のほうはなんだか雲の中。
さらに登り、前山リフトに到着。 9時44分。
意外にも、ここでも雨は降っていなくて、むしろ標高が下の辺りより明るい感じだ。
よし、行けるな。
と、いうことで出発することに。
しかし、あてにしていた前山リフトは台風の影響で終日運行中止。
あらまあ、どうしましょう。 |
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でも、まあ、リフトのあの先っぽまで登ればいいんだし、と、徒歩で登ることにした。
リフトのすぐ横の階段で登るものと思いきや、この階段は途中までしかついていないらしく、登山道はリフト乗り場の反対側に矢印が向けられていた。
駐車場のリフトから一番遠いあたりに登山道、と書かれた入り口がある。
9時46分。 登山開始。
登山道の入り口あたりから、すでにセイヨウミヤコグサやヒヨドリソウの姿があった。 |
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9時48分 ちょっと進むと、何やら看板がたくさん立てられている本当の登山道入り口になった。
大沼池の水量が減少しているので立ち入らないこと、とか、工事中につき、運搬車が入る、とか、今日は休工中とか。
大沼池の水量が減少しているのは、水抜き用排水水門の故障によるもので、秋には水位が復旧する、との説明もあった。
ゴマナも咲いている。 |
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運搬車両も利用するらしく、一般の砂利道のような坂が続く。
道の脇にはずっとセイヨウミヤコグサの黄色い花が咲いていた。
あ、ネジバナ。 |
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9時55分 道は大きく崩れたような場所になり、左にカーブする。
ヤマハハコは駐車場わきから咲いていた。 |
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ヤナギランの咲き残りなどを見つけ、リフトの終点に至るまで、けっこうな量の花に出合うことができた。 |
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10時10分。 湿原のような場所に出た。
イワショウブやモウセンゴケが出現し、ちょっとした池も見える。
ノアザミの花にオオチャバネセセリがとまっている。 |
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10時16分。 リフトの終点。 前山山頂である。
ここで道端にキベリタテハがとまっているのを発見。
ラッキー。君に逢えるとは思わなかったよ。 |
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ここからは何度か歩いたことのある道である。
まるでワタスゲのようにホワホワと揺れるイワショウブの間を歩いていく。 |
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ちょっとだけ笹だの樹木だのの茂っている道を歩く。 |
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10時24分 渋池。
池の縁が赤くなっているのはモウセンゴケ。
ものすごくたくさんのモウセンゴケがある。
志賀高原案内図の看板にキノコが生えてましたよ。
右写真の黄色い矢印の先です。
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10時46分 志賀山への分岐。
我々は志賀山に登るので左へ下って行く。
キバナノヤマオダマキの最後の咲き残り。 |
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木道がつけられているが、道は全体的に濡れていて、ちょっと怖い。
しまいに池みたいになっていたりする。 |
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だんだんと道は険しくなってきた。
あれ、志賀山って、こんなにガッツリ登る山だったっけか。
右はゴゼンタチバナの実。 |
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え、ホントに前にこんなすごい岩登ったっけか。
ええ、アスレチック並みのとんでもない急登じゃないか。
実は志賀山についての記憶がほぼ無い。
下りで岩場を急降下した記憶だけがうっすらとあるのだが、登りがこんなに大変だったとは。 |
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しかも、標高が上がったあたりで、いきなり気温が下がって、ひんやりしてきた。何かが変わった感じだった。
霧が濃くなってきている。
行けども行けども岩だの木の根っこだのの連続である。
このあたりで男性の登山者とすれ違った。
まだ先ですか、と聞かれたので、だいぶあります、と答えた。
彼がかなりの岩ですよ、というので、この先もものすごい岩ですと答えると、うんざりしていた。
たぶん、なのだが、この日、四十八池から裏志賀山、志賀山と周遊したのは、我々と彼だけだと思う。逆コースだったけどね。 |
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笹の間の道はもう、雨が降っているよりヤバイ。
霧で濡れた笹が体に当たり、結局濡れる。
ロープくれ、という段差もある。
ああ、だんだん霧の粒が大きくなってきた。
これは、もう雨だなぁ。 |
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このハシゴはむしろ怖いだろう、というハシゴもある。
11時32分 方位盤とベンチが出てきた。
てっきりここが志賀山の山頂かと思ったが、五葉松、との表示。
リュックが濡れてしまうのはマズイので、ここでカバーをすることに。
雨にもなってきたので、雨具を着ることにした。
コンビニでケチらないで買っておいて本当によかった。 |
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11時41分 五葉松からほんの数歩の所に山頂があった。
でも、こっちにはベンチはない。
雨粒がひどいので、写真だけ撮って素通り。
11時54分 何の表示か分からないけど、25分の12の標識。
ちなみに五葉松は25分の10だった。 |
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12時06分 裏志賀山への分岐。
あまりに雨が当たるので、裏志賀山には行かないだろうと思っていたら、ダンナはせっかくだし、すぐそばだから、と裏志賀山へ行くという。
仕方ない。
と、そちらに向かったらすぐに我々より先輩ご夫婦が下って来た。
ひどい天気ですね。覚悟の上で来たから仕方ないですね、などと言う。
ものすごく怖そうに恐る恐る下って行った。
大丈夫かなぁ。 |
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12時12分 志賀山神社。25分の13。
この途中でハクサンシャジンの咲く場所があったのだが、もう、強風で雨で。 |
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神社の奥の一番先端。ここからも大沼が見えるはずだが、雲の中なので真っ白。すぐにUターン。
12時21分 裏志賀山分岐。
ここから急降下。
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以前は大きな岩を下ったような記憶があるのだが、泥の中に一抱えくらいの岩が埋まっている道を急降下する感じになっていた。
心もとない緑のロープがつけられているのだが、下る時にはかなり助かった。
道端にアカモノの実がびっしりとなっている。
雨は降るし、風は強いし、寒いし。
ビニールのペラペラの雨具だったが、コンビニ雨具の本当に助けられた。 |
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12時40分 木道出現。
これがまた滑る。そして、滑り止めの横木がつけられているのが、微妙に邪魔だ。なんて、邪魔にしていたら、横木と横木の間が長い場所で見事につーーーっと足を滑らせてすっ転んでしまった。
ああ、ズボン、泥だらけ。
12時42分 木道になって意外にすぐに鳥居が出現した。
右の写真は振り返って撮影。
鳥居のところに何組かの人がどう進むか迷っていた。
我々も訊くでもなく小屋はどっちよ、と声を出して言ったら、前山はあっちです、と教えてくれた。ありがとうです。 |
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12時44分 木道の真ん中のベンチに到着。
誰もいない。小屋でお昼と思っていたが、雨も降っていないので、ここでお昼にした。 |
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13時12分 休憩終了。木道を歩き出す。
湿原にはもう終わりかけの花がチラホラあった。
オヤマリンドウはまだ蕾。 |
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ウメバチソウ。キンコウカの咲き残り。 |
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池の水を見ているのは、モウセンゴケとマルバダケブキ。 |
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13時22分 あずまや。
小屋と思っていたが、あずまやだったか。
ちょっと離れた場所にかなり立派なトイレがある。
ありがたく利用させていただいた。 |
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遊歩道は登山道と違ってものすごく歩きやすい。
時々木々の間から四十八池がお日様に照らされて見える。
うそーん、私たち、暴風雨にあったのよ。 |
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13時39分 7月に終わると書かれていた遊歩道の改修工事の場所。
土砂崩れでもあったのかしらん。
13時50分 志賀山への分岐。
ナルコユリの実かなぁ。赤い実が一直線に並んでいる。 |
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14時10分 渋池。
14時18分 前山山頂。
リフト脇の階段が上まで続いていたらそっちで帰ろうと思い、リフトそばまで行ってみた。続いていなかったので、結局来た道で戻る。
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リフト終点に至る道が意外に角度が急だったのね、と思いながら下る。
真っ赤なアカモノの実。食べられるのかしらん。 |
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14時40分 駐車スペース到着。
ここでクジャクチョウが飛んできてくれた。
雨でぐちょぐちょに濡れている我々なのに、なぜか蝶には恵まれた。 |
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リフト乗り場のそばには、コオニユリやマツムシソウが咲いていましたよ。 |
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帰りには定番の澗満滝に立ち寄る。
まだまだ緑濃い季節の澗満滝である。 |
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花はほとんど無かったが、どういうワケかホツツジの木はたくさんあった。 |
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