番外

近県

2023/10/7(土)   伊吹山 (1377m)   
実は10月に入ってすぐの頃には、まだ伊吹山に登る予定はなかった。
三連休である10月7日から9日には若いころ遊んだ仲間たちとの同窓会で岐阜県長良川温泉に宿泊することになっていて、そこに行くまでに滝にでも立ち寄るか、といったくらいの計画でしかなかったのである。
しかし、ドライブの計画を立て始めたダンナが長良川温泉から少し走った関が原インターから伊吹山に行けるぞ、と言い始めた。
いや、行けても登れないでしょう。
いやいや、9合目まで自動車で行けて、山頂までは20分なのだ。
え、20分?
百名山に20分で登れるの?
伊吹山と言えば、イブキジャコウソウやイブキトラノオなど山野草の名前にくっついているあの「イブキ」ではないか。
なんか、行ってみたい。
こんな機会、そうそうあるものではない。
ただ同窓会だけでなく、付加価値をつけたっていいではないか。
さすがに10月なので、山野草の花はあまり期待はできないが、百名山の山頂を踏んでみたい。
と、いうことで、行くことにしてしまいましたよ、伊吹山。
ありがとう、同窓会。

関ケ原インターから歴史的な古戦場の案内図を見ながら伊吹山ドライブウェイに向かう。
一台3140円を支払い、快適なドライブで標高を上げていく。
左は、途中、岐阜県と滋賀県の県境にある展望台で見た伊吹山。
ドライブウェイの終点に大きな駐車場があり、飲食ができたりお土産が売っているスカイテラス伊吹山がある。
トイレはスカイテラスの隣にあるのだが、このトイレには環境保護のためペーパーが設置されていない。
水に溶けるポケットティッシュが入り口に売っている。100円也。
買うつもりがない場合は自分で紙を用意すべし。
でも、トイレ使用料と思えば、惜しくない気がする。
我々はお昼がまだだったので、スカイテラス伊吹山で食べることに。
左はダンナの食べた飛騨牛コロッケ入りそば。1050円。
私は前々から知っていた、伊吹の文字をかたどったチュロスと飛騨牛コロッケ。
チュロス、もっちもちで美味でしたよ。
でも、ちょっと高かったですよ。890円。
お腹も満たされたので、登山開始。
13時23分。
スカイテラス伊吹山から駐車場を挟んで向かい側にある階段が登山口である。
伊吹山の山頂に向かうには3つのコースがあり、この階段は一番短い中央登山道と下り専用の東登山道に通じている。
花の多いらしい西登山道は、ちょっと離れた階段に向かって右側にある。
我々は中央登山道で登り、東登山道で下るルートを選択した。
階段を登るなり、シオガマギクの咲き残りらしいものを発見。
もうほとんど花は期待していなかったので、嬉しい。
歩きやすい階段が続く。
お、トリカブトじゃないか。
これがイブキトリカブトかしらん。
階段の先に扉出現。13時24分。
鹿よけの扉らしい。
リュウノウギクが咲いている。
白い花がけっこうたくさん咲いていた。
イブキトリカブトがあちこちに咲いている。
我々の知っているトリカブトとは違って背が低い。
むむ、見たことのないアザミの仲間がいるぞ。
パンフレットを見てみると、コイブキアザミという伊吹山特産種らしい。
わーい、固有種を見てしまったぞ。
ずっと緩やかに登る階段である。
道の両脇にリュウノウギク、イブキトリカブト、時々コイブキアザミ。
春からずっと花の咲く道なんだろうなぁ。
  青空に向かって登って行く。
いいお天気でよかった
 
道が左右に分かれているが、どっちもたぶん山頂に行くんだろう。
緩やかなほうを選んで進む。
緩やかなほうの道は、回り込むように山頂に向かうらしい。
遠くに山小屋が見えた。
うどんだとかラーメンだとかののぼりがはためいている。
山頂はどこだろう。広いのでよく分からない。
左手にさらに登る階段らしき段々があったので、そっちに進む。
山頂表示発見。13時46分。
なんだ、あの囲われているものは?
日本武尊の像でした。
日本武尊の像のまわりにはたぶんイブキジャコウソウの咲き残りなんだろうな、と思われる花が。
さらには、眼下に琵琶湖の輝きが見下ろせた。
琵琶湖から180度見渡せる。
たぶん、関ケ原の街並みや、大垣市から岐阜市に至る街並みなのだと思うが、どうなんだろう。
山頂からフェンスに沿って歩く。
鹿よけのフェンスのはずなんだが、この道にもけっこうたくさん鹿のフンがある。
鹿の姿は見えなかったけど。
ちょっと歩くと、三角点があった。
なるほど、こっち側から下らなかったら三角点には出会えなかったのだ。
13時52分。
13時54分。鹿よけフェンスの扉を開けて外に出る。
フンだらけ。
油断すると踏んでしまうので、気がぬけない。
しかし、気持ちのいい草原の道を、まず目前にある丘のような頂に向かって歩く。
14時02分。これより先危険個所有り!の看板の立つ丘の上に出る。
まあ、確かにサンダルとかでは危険だけど、普通の登山道です。
下って行く。
途中で草の間にリンドウの花を発見した。
我々がよく見るオヤマリンドウのようにたくさんくっついて咲いているものではないので、ちょっと嬉しくなる。
原っぱにボコボコと岩が出ているような場所をどんどん下って行く。
見通しがよくて、気持ちがいい。
どうやらオオマムシグサの実らしい。
真っ赤になったものや、黄色から赤のグラデーションになっているものが草の中に時々色彩になっている。
岩にびっしり苔がついている場所などもある。
この草の中に岩がボコボコ出ている風景は見慣れない風景だ。
違う地質の山に来たのだな、という感覚になる。
道が大きく左にカーブして、低い木などがある場所になった。
低い木と草と、岩。
岩がボコボコしているので、ちょっと歩きづらいが危険なことはない。
実は、こっちの東登山道の終わり辺りにイブキトリカブトの群生があると、貰ったパンフレットに書いてあったように思ったのだが、書いてあったのはイブキトリカブトの説明書きであって、位置ではなかった。
群生が見たくてこっちを選んだのにな。地図を見誤ってしまった。
でも、もうちょっと時期が早ければアケボノソウなども見られたコースらしい。
アザミの仲間の終わったものがたくさん群生していた。
これも咲いていたら面白かったかも。
14時28分 鹿よけフェンスを開けて外に出る。
うーむ、鹿よけフェンスの外にいたのか、中にいたのか、さっぱり分からない。
14時29分 駐車場到着。
駐車場の傍らに鉄筋製の展望台があったので、登ってみた。
左が展望台から見た光景。
ちょこっとだけ琵琶湖が見える。
右はドライブウェイを下って、伊吹山が見える駐車場の近くにあった、滋賀県と岐阜県の県境を示すものです。

この年の7月の豪雨災害で伊吹山は山麓からの登山はできないことになっている。
が、さすがに観光道路のドライブウェイは開通していて、時々法面の工事などをしていたがとても快適に山頂駐車場まで行くことができた。
つまり、この夏から伊吹山の山頂にはメインの登山道では登れなく、自動車で山頂駐車場まで行くというのが遠方から向かう身には唯一の選択になる。
いやたとえ山麓から登れたとしても、我々は思いつきのうえに片手間の登山だったので、ほんの半時間で登れるこのドライブウェイはありがたい限りだった。
山頂はさすがに寒いかと思いきや、よいお天気に恵まれて、うっすら汗をかくくらいの気温だった。
花もほぼ無いと思っていたのに、意外にもたくさん見ることができた。
こんなに手軽なら、春の花のわっさりと咲いている時にまた来てみたいなぁ、などと思ったりして。
お手軽な登山は悪いことではない。
こんなふうに、遠方の身でも楽しめるし、他の用事がある者でも楽しめる。
今度は西登山道を利用してもいいな。
思っていた以上に楽しめた伊吹山だった。

伊吹山(伊吹山ドライブウェイ山頂駐車場より)
  
最寄りICは、名神高速道路関ケ原IC。国道365号線を北に5分、伊吹山口交差点を右折。すぐに料金所。
  関ケ原ICから伊吹山口までは意外に混雑する道なので注意。
  伊吹山ドライブウェイは軽、普通車で3140円。快適な観光道路だ。
  百名山の伊吹山の9合目まで連れて行ってくれる。終点には軽食やお土産などがあるスカイテラス伊吹山がある。


新潟の滝もくじ  ときどき週末温泉族になる  んがお工房の日本百名滝めぐり