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2023/11/18(土)   桜山 (591m)   
週末ごとに天候がイマイチの10月。と思っていたら、なんと11月も似たような状況になってしまった。
この週末も新潟では雨マークが並んでいる。しかも、大荒れの天気になるらしい。
今年は紅葉の山に登っていないなぁ。ってか、青空に映える紅葉、見ていないなぁ。
さすがにこのまま秋をスルーすることになってしまうのは惜しい。
と、いうことで、近隣の県で晴れている場所を探した。
なんのことはない、冬型の気圧配置になっているので、関東方面に行けば晴れているのである。
であるとしたら、群馬がお隣だ。この時期の群馬だと、我々は赤城山くらいしか知らない。
いや、さすがに赤城山では紅葉どころか凍っていそうじゃないか。
見ごろの紅葉で検索してみたら、ヒットしたのが桜山。思いっきり観光の山だが、冬桜と紅葉のコラボが楽しめるという。
冬桜か。
魅力的だ。
ロクに登山もできない秋で体力がガタ落ちしている我々には散歩程度の歩きもうってつけではないか。
地元のダンナの山仲間であるYUTAさんとユキさんもご一緒してくださることになり、4人での桜山となった。
道の駅ららん藤岡で午前9時半に待ち合わせて、先導してもらって桜山公園に到着。
公園の駐車場には和菓子やキノコを売っているお店などが並んでいて、お祭りみたいである。

ちなみに、主に写真撮影が目的なので、登山記録としてはめちゃくちゃである。
なにせ、山頂に2度行っている。登っては下って、迂回しては直登している。
こんな一日を過ごしたのだ、という記録と思ってください。

10時20分 駐車スペース到着。
駐車場の手前で500円の駐車料金を支払う。
この時間で7割がた自動車で埋まっていた。
10時30分 駐車スペース出発。
ほんの観光の姿の人やガチの登山の姿の人など様々である。
駐車場から道路を渡って公園へ。
そこですでに真っ赤なモミジに出会い、階段の脇では桜と紅葉の競演も見られる。
10時33分 日本庭園。
噴水のある池には錦鯉を泳いでいる。
ぼんぼりなどが飾られていて、やっぱりお祭りみたいだ。
通常の歩道のルートではなく、ちょっと外れた場所にYUTAさんが案内してくれた。
その場所からだと、紅葉と桜と御荷鉾山の構図になる写真が撮れるのだそうだ。
右がその図。
もっと引くと噴水の池も入れられる。
10時50分 展望台。
展望台に向かって歩く。
とにかく風が強くて、展望台の手すりにくくりつけられたリボンがバタバタいってはためいていた。
左が展望台から見えた風景。
御荷鉾山は右側の山として、真ん中の山は何山だろう?
右は展望台から山頂に向かう道の冬桜。
ほぼ満開。
ぼんぼりが桜の花見っぽくてよい。
ただ、風が強くて強くて。
気温よりもかなり寒く感じられた。
さて、これからは階段を登って山頂を目指す。
ずっと階段。
ひたすら階段。
でも5分。5分登れば山頂である。
11時02分 桜山山頂。
展望がまったくない山頂だ。
昔は山頂の表示もなかったんだって。
ちょっと離れた場所に「桜山文和の板碑」というのがあって、町指定文化財と書いてあった。
ここからは来たほうとは別方向に下って行く。
真っ白なサザンカがみっしりと咲いている木。
ピンクのサザンカもあちこちにあった。
お二人の案内の通りにくっついて行く。
ずんずん下る。
道の傍らにはアキノキリンソウ。
11時10分 芝生広場に出たようだ。
ここでYUTAさんが前に見たというセンブリの花を探し始めた。
もう咲き終わっているかもしれない、とのこと。
ようやく見つけたのが右写真。咲いているものは1つしかなかった。
芝生広場からちょっと登って見晴らしのいい小径を通る。
11時23分 第三の広場に到着。
ここにはトイレなどがある。
この日は子供向けのイベントが行われているらしく、広場にはたくさんのボールが転がっていた。
ヒーロー役なのか怪人役なのか、何人かが寒そうにスタンバイしていた。
11時28分 飯塚志賀翁像。
自動車も通る道を今度は下って行く。
秋も深まっているが道端には色々な花が咲いている。
11時39分 第二駐車場。
かなり下った。
どういうルートなのか全く知らない私は自動車のある場所はこんなに下った場所だったっけ、と思っている。
駐車場からさらに下り、山麓からの登山道が道路を渡るあたりでその登山道に合流して、登る。
11時45分 パンフレットによれば、久々沢経由鬼石の登山道らしい。
まだ緑色の広葉樹の間を登って行く。
登る。登る。
下った分、登る。
いつもならもう紅葉しているはずの木々がまだ色づいていないそうだ。
公園内らしい広い場所に出た。そこからさらになだらかに登る。
11時59分 あずまやにて昼食。
YUTAさんオススメのあずまやらしく、暖かくて静かで気持ちよかった。
YUTAさんのブルマンブレンドコーヒーも最高でした。
ユキさんからいただいた、桜山近くの和菓子店の茄子のみそ炒めみたいなのが入ったお饅頭を食べる。
落ち葉で飾って、いい感じ。ものすごく美味しかったです。
第一駐車場の売店で売っているので、オススメ。
12時45分 昼食を終えて出発。
ここからは紅葉のいい場所を経由しながら、また山頂を目指す。
え、また山頂?
いや、公園なので、同じ場所を何度も行き来するのは当たり前かも。
これまた、ずっと階段。
ある意味、芸術的なくらいの階段。
  それでも、小さな花なんかを見つけながら歩く。  
  途中、遥か向こうに雪をいただいた山を発見。
あれは何山であるかと、YUTAさんに問うたところ、「男体山」とのこと。
日光の男体山があんな風に見えるのね。
左写真の手前の山の真ん中あたりの雲のわだかまりをアップにしたのが右写真。男体山ですよ。
 
  道はまっすぐに山頂に階段でつながっているのだが、ドウダンツツジの真っ赤になっている回廊を横にそれて進む。
13時10分頃 二度目の桜山山頂。
 
  山頂から再び下って、中腹の道を歩き、ムカゴがある場所なんかを教えてもらいながら、最初の展望台に進む。
なぜかここは強風が吹き荒れている。
同じ山でも斜面の向きでこれほど風の強さが違うのか。
 
  13時52分 展望台の道を通って、駐車スペース到着。
まだ時間的には早かったが、ここでYUTAさん、ユキさんとお別れ。
楽しい一日でした。ありがとうございました。
 
  ところで、この日の新潟は大荒れの天候であると冒頭で書いたが、朝、県境が積雪していなかったので、すっかり安心していた。ところが、
15時45分頃の谷川岳Pの写真が左。吹雪になってましたよ。
すぐに長い関越トンネルになるので、トンネルを出たあとの雪の状態がものすごく気になった。
で、出たところの風景が右写真。
山の半分から上が真っ白。
幸い、道路には積雪していないし、凍結する気温でもないので、ノーマルタイヤでも安全走行できました。
 
  左は湯沢駅あたりの風景。
真ん中の白いビルの向こう側に実は大ゼンが写っているのよ。
右写真が拡大。
滝好きは車上からでも滝を探すのだ。
 
  この日の夕食は、藤岡ICに乗る前に購入した鳥めし弁当。
登利平さんの竹をいただきましたよ。
美味、美味。
 

まさかこんなに歩くとは全く思っていなかった私である。
なにせ、公園だ。駐車場には売店が立ち並び、お団子やら饅頭やら売っている。
お祭りじゃないのよ。
しかし、毎年のようにここに来ているお二人には、見逃せない写真スポットが分かっていて、我々を案内してくれた。
たぶん、ちょっとネットで検索して、我々だけでここに来たとしたら、せいぜい山頂まで行ってピストンで戻っただけだったと思う。
この季節の桜山を余すところなく堪能することができた。地元のお二人に本当に感謝である。
やっと今年の秋を捕まえられた。そして、冬の入り口を確認までできてしまった帰り道。あとは真冬に突入するだけである。

桜山(桜山公園第一駐車場より)
  
桜山公園のパンフレットったら、なびに「桜山公園管理棟」で検索してくれ、と書かれている。
  我々は新潟からなので、上信越道藤岡IC利用。そこから県道13号をはずれないように南下すると、国道462号に合流する。
神流川を左に見ながら進んで行けば、イヤでも案内が目に入って来る。国道をはずれると、道は細くなるので注意が必要だ。
公園は広く、体力に合わせた登山が楽しめる。また、公園まで自動車で登らず、自力で麓から登るコースも多彩にある山である。
もちろん、登山ではなく、紅葉や桜を楽しむだけなら、もしかしたらサンダルでも大丈夫かもしれない。
ちなみに、桜の季節は駐車料が必要。この日は500円だった。また、込み合う季節は、交通規制などもあるので注意。

  桜山公園についてはこちらから。


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