番外

 2023年リピの山 2


角田山(5月3日)
鳥坂山(5月20日)
ヒメサユリの小径(5月21日)
弥彦山(5月31日)
角田灯台、上堰潟公園(6月5日)
雨飾山(6月17日)
月山(6月25日)
たきがしら湿原(7月17日)
東篭ノ塔山、池ノ平湿原(7月29日)

5月3日 角田山

ゴールデンウィークである。
実は5月4日から二泊三日で四国に滝遠征に出掛ける予定が入っている前日なのだが、見事な好天になった。
準備もそんなにすることないし、近場で花の多い山に出かけることにした。
最初は国上山か弥彦山のつもりだったが、角田山の登山道の一つにヤマシャクヤクがあるらしいと聞いて、角田山にすることに。
前日飲み会だったダンナがまさかの灯台コースで下山と言いだして、結果、気楽なお散歩登山がガッツリ登山になった。
シャクヤクについては、すでに落花してしまって、見ることができなかったが、たぶんこれが花が終わったやつだ、というのを特定できたので、来年のお楽しみになった。
それにつけても、さすが角田山。花の名山である。
下ってくる登山者が、花が多いですね、と話しかけてくるくらい、てんこ盛りの花の数々だった。
以下、今回見ることができた花を写真で羅列します。

       
  ラショウモンカズラ。山を管理する方がいたので、ラショウモンカズラがすごいですね、と言うと、今年は咲き年なんだと言っていた。
  もう夏のアザミが咲いている。右は、セリ科の白い花と思うんだけど。何かな。

      
  オドリコソウ。ツルニチリンソウ。ハルユキノシタかな。

      
  カラマツソウ、ウゴツクバネウツギ、クルマバムグラ。

      
  樹木の花は名前がわからん。あ、気の早いエビネが咲いている。イチリンソウとラショウモンカズラ。

      
  ウワミズザクラ、ラショウモンカズラの群落。右は何だろうね~。

      
  観音堂付近には八重桜が咲いていて、たくさんの登山者がお花見がてらシートを広げてお昼にしていた。
  山頂で、上を見上げている人に何かいるんですか、と尋ねたところ、この人が角田山の植物にやたら詳しい人で、
  我々を山頂広場のあちこちに案内してここに何がある、これは何である、と教えてくれた。
  右はグミの花。

      
  で、これがクマシデの花。ツリバナという樹木のとても可愛い花があるのを教えたかったらしい。
  私はピントが合わずに断念したが、ダンナが撮影している。
  中央は下山時に遠くに見えた、たぶんナナカマド。花満開。
  右は下山時の岩場にへばりついて咲いていたツツジ。

      
  ここに咲いていたのね、と、灯台の見えるあたりに咲いていたホタルカズラ。
  下山ルートのナルコユリはものすごく太くて緑の濃い、立派なものが集まっていた。

    
  灯台が眼下に見える。左はじにうっすら佐渡も見える。
  灯台が近づいて来ると、ハマナスが咲いている所があった。

      
  も、このあたりは名前が全くわかりません。砂浜に出たあとに見た花です。

  
  このマメ科の花もいっぱい咲いていたんだけどな。

とにもかくにも、花だらけ、登山者だらけのゴールデンウィークの角田山だった。
みんな、いいお天気の休日を十二分に楽しんでいるようだ。

  9時26分 此の入沢コース登山開始。  9時59分 渡渉。  10時24分 桜尾根コース合流。
  10時54分 お地蔵さん。  11時09分 山頂。  11時18分 観音堂。昼食。
  11時43分 下山開始。  12時ちょうど 灯台コースに下山開始。
  12時14分 三望平園地。  12時17分 浦浜コースとの分岐。  13時22分 佐渡見平。
  13時36分 灯台。  13時51分 駐車スペース到着。

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5月20日 鳥坂山

5月も後半になって、県内も気温があがって来た。
この日も夏日の予想が出ていて、低い山にはキビシイ感じではあるが、ぼちぼちヒメシャガが咲いているだろう、と鳥坂山に登ることにした。
午前8時過ぎに自宅を出発。9時半には駐車スペースに到着したのだが、すでに駐車場は満車状態だった。
軽自動車なので、わずかな隙間に邪魔にならないように駐車することができて、とりあえず出発。
宮の入コースの入り口に地元の方が草刈りをしていて、さっき一人登って行ったよ、気をつけて、と送り出してくれた。
予想通り気温が上がって、宮の入コースのちょっと暗い感じの林の中はムシムシと暑く、単調なのぼりがきつく感じられる。
でも、入り口からすでにヒメシャガが咲いていてくれて励まされた。
ギンランやタニウツギはすでに終了。代わりにヤマツツジが咲いていた。


  
白鳥山の展望台から見た風景。いいお天気でした。

      
  
電波塔に向かう道は、ヒメシャガが両側を彩っている。おや、ガクウラジロヨウラクも咲いているぞ。

  
鳥坂山の山頂から日本海を見ると、うっすら淡島が見える。

    
  
道すがら、ポツンホツンとヒメサユリも咲いていた。群落でない分、みつけると嬉しい。

    
  
石切山コースの最後のあたりで、今まではこんなじゃなかった手作り感満載の橋が出現した。
  むしろ、渡るのが怖いくらいだが、丈夫でしたよ。

  9時38分 駐車スペース出発。  9時44分 宮の入コース登山口。登山開始。
  10時13分 ベンチ、標識。  10時24分 白鳥山山頂。  10時31分 鳥坂山登山道に合流。
  10時47分 電波塔。  11時18分 鳥坂山山頂。  11時40分 ユズリハの峰。昼食。
  12時08分 石切山コースへ下山開始。  13時16分 駐車スペース到着。

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5月21日 ヒメサユリの小径

この日は旧友たちとヒメサユリを見に三条市の高城に行った。
ヒメサユリ祭りが開催されていて、協力金を支払うとくじ引きできる。
我々は3人で行って、笹団子5つの2等が2つ。下田産コシヒカリ2キロの1等が1つ、と大当たり状態。らっきー。
私は笹団子だったので、自宅で美味しくいただきました。
とにかく苦労をしたくない友人たちなので、行きは無料のシャトルバスで途中まで送ってもらい、林道は鉄塔まで歩いてそこから先の遊歩道を散策する。
たくさん人が来ていて、にぎわっていた。
心配したヒメサユリ、たくさん咲いてはいるのだが、今年に限っては、ヒメサユリの開花と他の草の成長が重なった感じだ。
特に笹の繁茂はすごくて、せっかく咲いているヒメサユリを覆い隠してしまう勢いだった。
これも、やたら暖かくて草花の開花が早い今年の気象に関係することなんだろうな、と思う。

      
  
コシヒカリと笹団子いただきました。 ヒメサユリはたくさん咲いていたけど、笹もたくさん茂っていた。

      
  
初めの眺めからの守門岳。ここで戻るあいかわらずの楽々パターン。おや、朴の木の花が咲いている。

ヒメサユリもそこそこに「いい湯らてぃ」で入浴、ランチをして、今年は花の咲くのが早いという話になった。
このままだと、バラもあっという間で、見ないうちにシーズンが終わるよ、と友人が言い出し、そんなに遠くないから見附市のイングリッシュガーデンに行ってみよう、という話になってしまった。
確かに人面峠経由で行くと下田から見附はそんなに遠くなかった。
イングリッシュガーデンも何かしらのイベントが開催されていて、とてもにぎわっていた。
バラも見事に咲いていたし。よくわからない園芸種の花たちも咲き誇っていたし。

    
  
見事なバラたちに山野草とはまた違った神々しさを感じる。

    
  
これ何だろうね、朴ノ木の花みたいだけど、ぜんぜん違うの。
  右はカフェで頼んだレモネード。レモンがゴロゴロ入っていて、美味でした。

気温も上がって、喉も乾いたので、入り口にあるカフェで冷たい飲み物を飲んで、しばしおしゃべり。
初夏の日曜日、花三昧おしゃべり三昧で過ごすことができた。

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5月31日  弥彦山

ここしばらくあまりパッとしないお天気が続いている。
晴れても黄砂やら何やらで田んぼの向こうの弥彦山さえけぶって見える感じだ。
ところがこの日は朝から晴天で、弥彦山もクッキリと見えた。久々の快晴、久々の青空。
もちろん、まずやることは大物の洗濯なのだが、2回洗濯機を回して干している間にこの青空を堪能しないのはもったいない気がしてきた。
と、いうことで、リュックにカップラーメンとお菓子とコーヒーとお湯を詰め込んで弥彦山に行って来た。
どの山に登ろうかと考えたが、その時間で登山口に向かって登山して山頂でお昼、というと弥彦山くらいしか思い出せなかったのだ。
あと、たぶん、涼しい登山ができる、という目論見もあった。
いくら青空を堪能したいからと言って、日陰の全くない登山道はハードすぎる。
この季節の弥彦山には登ったことがないが、たぶん樹木が葉っぱを茂らせて、涼しいんじゃなかろうか。
正解だった。
と、いうか、これほどまでに緑のトンネルと化すとは思っていなかった。
ほぼ95パーセントは日が当たらない木陰である。
さりとて、杉林のようなジメっとした薄暗い登山道でもない。
夏日手前の気温の一日だったが、気持ちよく登山できた。

      
  四合目ちょっと手前の階段。早春の頃はカラっと開けて青空が見えるのに、こんな緑のトンネルの中になる。
  花はホントーに無かった。かろうじて、ヤマツツジとニガナが見られた。

  
  里見の松からの風景。もう粟ケ岳にはほとんど雪がない。
      
  少ない中にもシャガなどが咲いていた。ウスバシロチョウは山頂付近にたくさん飛んでいた。
  9合目から先の階段の脇に、やたらたくさんサイハイランが咲いていたけど、これが花だと気づく人はまずいないだろうなぁ。

    
  その山頂に向かう階段でさえ緑のトンネルの中である。右は山頂の鳥居の先にあったミヤマオダマキ。

  
  帰りにロープウェイ乗り場まで行って海と佐渡とパノラマタワーの写真を撮影。
  佐渡がことさらでっかく見えた。
  ちなみに、この時はパノラマタワーとクライミングカーという乗り物のセットが半額以下の500円というキャンペーン中。
  ロープウェイで来た人は、少し歩いた下のほうにあるスカイラインの駐車場まで行かないと乗れないパノラマタワーだが、キャンペーン中なら楽にお得に乗れる。あまり動いている所を見たことのないパノラマタワーなのだが、この日は何度も動いていましたよ。

  10時12分 競輪場側の駐車スペース出発。  10時22分 登山口鳥居。  10時34分 一合目。
  10時44分 二合目。  10時51分 三合目。  10時59分 四合目。  11時03分 五合目、鳥居。
  11時12分 六合目。  11時17分 里見の松。  11時22分 七合目、水場。  11時30分 八合目。
  11時36分 九合目。  11時50分 山頂到着。  12時11分 下山開始。  12時22分 九合目。
  12時25分 ロープウェイ乗り場。  12時43分 九合目。  12時48分 八合目。別ルートへ。
  13時03分 五合目。  13時06分 六合目。  13時12分 三合目。  13時17分 二合目。
  13時26分 一合目。  13時36分 登山口鳥居。  13時48分 駐車スペース到着。
  

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6月5日 角田灯台、上堰潟公園

毎年角田灯台の岩場に咲くイワユリを楽しみにしているのだが、今年は花のよい週末に別の用事が入ってしまった。
ただ、私は相変わらず無職なので平日でも自由だ。
天気予報で一日中晴れと出ていたので、月曜日に一人で角田灯台に行ってみた。
イワユリ(スカシユリ)は、今まで見た中で一番たくさん咲いていたんじゃなかろうか。
その他の花々も見事に咲き誇っていて、来た甲斐があった。
ただ、晴れてはいたが、ものすごく風の強い日で、岩場では立っているのも一苦労なほどだった。
青い空、青い海に佐渡が浮いているのを見るのも楽しみだったのに、今日は目をこらしてやっと見えるくらいだったのが惜しい。
それでも、イワユリがたくさん見られたので、大満足。

      
  ハマヒルガオがまずお出迎え。 アサツキもたくさん咲いている。 ノアザミ。

       
  先週末の台風の影響なのか、海が茶色く濁っていた。 キリンソウが岩場に。灯台と青空はよく似合う。

      
  茶色く濁った海は遠くから青くなっていた。アサツキの中にポツンとイワユリ。ノアザミが綺麗だ。

      
  シーサイドライン沿いの岩にもたくさんあったし。今年は本当にイワユリがたくさん咲いていた。

      
  ハマボッスとアサツキ。ウツボグサ。ノハナショウブ。

      
  メノマンネングサ。鮮やかなレモン色。 風が強かったので、波も荒かった。 最後の岩場に咲いていた、これは何だろう。


角田灯台だけでは一日に歩きたい歩数に足らないが、さりとて登山するほどの元気もないので、帰り道に上堰潟公園に立ち寄った。
一周2キロの木陰を歩ける気持ちのいいコースを2周して、本日のノルマ達成。
花もたくさん咲いていて、ここがもっと家に近ければな、と思ってしまった。

      
  桜の木は小さいサクランボがびっしり。きれいなヤマボウシ。

      
  木陰が確保できる道は、夏場はありがたい。ハマナスも咲いている。

      
  秋のコスモス畑には、ポツポツとコスモスが咲いていたぞ。

  潟は増水しているそうで、潟を渡れる木道は閉鎖されていた。


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6月17日 雨飾山
花の多い、そして登山に利用する人の少ない雨飾山の糸魚川からのコース。
今年も静かな登山ができると、昨年と同じ時期に登山することにした。
午前5時を少し回った頃に家を出発して、登山口になる雨飾山荘前に着いた時に、げっと声を上げることになってしまった。
そりゃあまあ、今までコロナの影響もあったとはいえ、この登山口に自動車が5台もとまっていたのを見たことがない。
というのに、目の前には15台の自動車。駐車スペースはいっぱいでどうにも駐車できない有様である。
しかも、昨日までの雨の影響か、道にも沢水が溢れだしていて、それをうまく流すために石で水路になるように仕切りをしているため、いつもの駐車スペースも確保されていない感じである。
仕方ない。その石の仕切りを乗り越えて、沢がわの離れた場所にあるスペースに自動車を突っ込む。パンクしなきゃいいけど。
支度をして、7時半前にスタート。
我々の前に若い女性の2人組が先行している。
さて、この日は朝はそれほど高い気温ではなかったのだが、どんどんと気温が上がる一日で、しかも前日の雨の影響もあって薬師尾根のとりつきまではじめっとして滑りやすい状況だった。いやな湿度が肌にまとわりつく。
昨年と比較して、今年は雪が少ないことがどれほど花の咲き方に影響するのか心配しつつ、登って行く。
結局、昨年ほどの花は見られず、山頂付近のミヤマハンショウヅルはみつけられなかったし、ツバメオモトはもう終わっている花も多かったが、相変わらずアカモノはとんでもない量あったし、キヌガサソウは3度目の今回が一番たくさん咲いていたと思う。
今回、特に困ったと思ったのは、私とダンナの二人とも足が攣りそうになったこと。
私は登山時のかなり前のほうでヤバくなり、ダンナも下山時には太ももがヤバイ状態だった。
私の足のやっかいなのは、つま先が踵のどちらかに過重がかかると攣る。つまり、平らじゃない場所に長く留まっていると攣ってしまう。
ということで、ほぼ止まることなく歩かなくてはならず、平らな場所になったらなんとか息をつく状態で、オーバーペースになった。
もちろん、下山時などは太ももをいたわりつつ下山するダンナに付き合っていたらこっちが攣ってしまうので、先にどんどん下山。平らな場所で待つ、というペースになり、我々にしては本当に珍しいのだが、ほぼ単独登山になってしまった。
おかげで、どちらも完全に足が攣るということはなかったが、速攻で筋肉痛になった。
いや~、雨飾山、相変わらず、えげつない山だ。
山頂は思った通り小谷側からの登山者も含めごった返している感じだった。
あのラスボスの最後の登りなどは、何人の登山者とすれ違うために止まったか分からない。
静かな山だったはずなんだけどな。
コロナ明けを実感するとともに、我々は3年通ったから、雨飾山は卒業かな。攣るし。
などと思った一日でした。
下に本年の雨飾山の写真を羅列します。

      
  相変わらず、存在感のある巨木の登山道。あふれんばかりのアカモノ、イワカガミ。

      
  薬師尾根に出るまで、ほとんど花らしい花はなかった。アカモノが出てくるあたりでようやくこの山らしい花たちに出合える。
  ツバメオモトは終盤。ミツバオウレン、サンカヨウは本当にたくさん咲いていた。

      
  こんなに青い空のもと、雨飾山を登るのは実は初めて。中の池の上の沢状の道を登るのも久しぶり。

      
  キヌガサソウは本当にたくさん咲いていた。キスミレはちょっと早かったかな。
  多少雪が残ってはいたが、雪の上を歩く場所は少ない。
  砂のような急斜面に咲いていたベニバナイチゴ、今年は少し遅かったのか、見当たらなかった。

      
  ゴゼンタチバナはまだまだ。真ん中の残雪の部分が一番たくさん雪の上を歩いたあたり。
  全体でも50歩も雪上を歩いていない。右はそのそばにあった笹の花。
  そういえば、昨年見られたヒメイチゲも今年は見ていない。

      
  笹平の花はほぼ終わりかけのハクサンイチゲとミヤマダイコンソウ。それとたくさんのシラネアオイ。
  笹平に出たら、最後の登りのピークの横に白い山並みが見えた。北アルプスだ。この光景も初めて。

      
  今年はなんだか、あの最後の急登、雨飾山のラスボスは手ごわそうに見えるなぁ。
  なぜなら、ひいひい言って登っている登山者が手にとるように見えるからだ。
  あ、布団菱が見えるぞ。どっちを見てもシラネアオイが咲いているぞ。


      
  途中、見たいと思っていたユキワリソウにもしっかり出会えた。
  下山する女性たちがこの花はなんですか、と問うので、サクラソウ科のユキワリソウだと答える。
  ついでにミヤマカラマツの蕾を見ても聞かれてしまったので、白い花になるのだと教える。
  撮影会になってしまったので、すれ違えずに困る人も出て、私は先に登った。
  すると、その先にもたくさん咲いていた。今までで一番たくさん見ることができた。
  まず最初に新潟がわの山頂で石仏たちにご挨拶。人がたくさんいる。
  いつもここで見られたイブキジャコウソウがまだ咲いていなくて残念。

      
  イワベンケイはみつけられたが、期待していたミヤマハンショウヅルは見ることができなかった。
  山頂は思ったほどたくさんの人がいなくて、なんとか昼食を食べるスペースは確保できた。
  北アルプスを見ながらの昼食。
  登り始めに一緒だった女性二人組は途中で「私たちはとても遅いので、いつでも追い越してね」
  と言って追い越させてもらったが、とても気楽にたくさん休憩しながら登って来たらしく、
  我々がお昼を終えるあたりで到着。隣に陣取って、まず日焼け止めを入念に塗っていた。
  大事なことで、私なんぞ、帰ったら鼻の頭が真っ赤で痛かった。

      
  ダンナと北アルプス。おーい、とこっちを向くように声をかけたが、ついに向いてくれなかった。
  ムカゴトラノオと、いつもの場所ではない所でみつけたユキワリソウ。

      
  ヨツバシオガマ、かろうじて咲いているミヤマカラマツ。

      
  ハクサンタイゲキはこれから黄色くなる感じだった。
  下山時に見られたタケシマラン立派なキヌガサソウ。

      
  下山時の中の池。平らなので、ここでダンナを待っていた。やっと下って来るダンナが見える。

    
  薬師尾根で見かけた奇妙なキノコ。15センチくらいの大きさだったのよ。黄色いし。
  薬師尾根の取り付きは、ヤマツツジがきれいだった。

  ところで、下山途中、私のかなり後ろからダンナが下ってきているあたりのことだ。
私のすぐ上の斜面でガサガサガサっと木々が揺れる音がした。熊かと思ったら、どうも人だったらしく、
「大丈夫ですか」とのダンナの声。「大丈夫です。滑っちゃいました」との女性の声。
平らな場所でダンナを待っていると、若い女性が下って来た。あ、この子が滑っちゃったのか。
「これから登るんですか」と聞かれたので、
「いや、下山です」と答えると、
「私、小谷がわから登って来たんですけど、あっちがあまりに混雑しているので新潟側に下山したんです」
とのこと。5時半のバスがあるので、それに乗って糸魚川まで出ると言っていた。
バス、あるんだ。関東の人かなぁ。糸魚川駅から新幹線かなぁ。
バスに間に合わなければ、私たちが乗せて行ってあげないといけないかなぁ。
などと思っていたらダンナが下って来た。ダンナもその会話をしたらしく、まあ間に合うだろう、と言っていた。
そこまでの混雑ってば、ホントーにコロナ明けの雨飾山、恐ろしや。
結局、雨飾山荘に着いても女性の姿は見えなかったし、4時半には着いていたので、きっと山荘のお風呂にでも入ったのだろう。
我々は汗びっしょりになってしまったので、シャワーのあるシーサイドバレースキー場の塩の道温泉で入浴後、揚げ物食べて帰りましたとさ。

  7時27分 登山開始。  7時33分 不動尊。  7時58分 薬師尾根。  7時59分 見晴らし場。
  8時11分 神難所はしご。  8時43分 雨飾山頂見晴らし場。  8時57分 アルミはしご。いっぷく処。小休止。
  9時37分 木のはしご。  10時00分 山頂まで120分。中の池。  10時34分 山頂まで60分看板。
  10時44分 風穴。  11時09分 山頂まで30分看板。  11時14分 笹平分岐。
  11時24分 11分の10の標識。  11時34分 最後の急登に取り付く。  11時57分 新潟がわ山頂。
  12時ちょうど 山頂到着。昼食休憩。  12時40分 下山開始。  13時09分 11分の10の標識。
  13時16分 笹平分岐。  13時21分 山頂まで30分看板。  13時47分 山頂まで60分看板。
  14時03分 中の池。5分休憩。  14時14分 山頂まで120分看板。  14時27分 木のはしご。
  14時56分 いっぷく処。  15時ちょうど アルミはしご。  15時10分 雨飾山頂見晴らし場。
  15時36分 神難所はしご。  15時51分 薬師尾根とりつき。  16時18分 不動尊。
  16時22分 駐車スペース到着。

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6月25日 月山
本来、登山は翌日にお休みのある日、と決めているが、今回は日曜日になってしまった。
というのも、お天気が土曜日よりも日曜日のほうがよさそうなのである。
土曜日のお天気が悪い場合は登山を諦める場合が多いのであるが、今回は外せない理由があった。
行くのが月山なのだ。
兎年に月山に行く、というのは、私の中では「Must」の事柄なのである。
で、月山に行くのであれば、もちろんクロユリの咲いている頃がいい。
となると、6月下旬から7月上旬なのであるが、この次の週のお天気が今週よりもさらに悪い予報が出ている。
比較的マシな予報が6月25日日曜日なのであった。
と、いうことで、翌日お仕事のダンナを鞭打って、月山に出かけましたよ。
ところが、ここで問題が発生。
兎年に月山に行くとなると、兎の像のある弥陀ケ原の月山神社に行く必要がある。
つまり、最近よく利用するリフトを使った月山スキー場のコースではなくて、反対側の月山八合目からのコースを利用することになるのだ。
そのつもりで、自宅を5時少し過ぎに出発して、月山ビジターセンターに8時過ぎに到着。
そこで衝撃の事実が判明した。
なんと、八合目まで行く道路が冬季閉鎖で、4合目までしか行けない、というのだ。
とんでもねぇことになりましたよ。さすがに4合目から登るつもりにはなれない。
ということで、急遽月山スキー場がわから登ることに。タイムロスも甚だしい。
ビジターセンターのトイレには月山八合目までの道は6月下旬まで冬季閉鎖と書かれてあったけど、25日でもまだ閉鎖中とは。
どうやら山開きまではダメみたいだ。
そんなこんなで、ようやく9時半少し前にスキー場の駐車場に到着。そこでも衝撃の事実が。
駐車代金が1000円でした。その代わり協力金一人200円、というのがなくなっていた。でも、実質倍以上の値上げじゃん。
さらにさらに、リフト代も往復1000円くらいから1500円に値上げされていた。
おいおい、月山ってば、散財する山になっちまったぞ。
とにもかくにも、マストの山なので、意地でも登らなくちゃ。
どんよりと曇った空、真っ白な雲に隠された山頂がわを恨めしく見ながら、登山開始となった。

  
  最初に八合目を目指した証拠写真。県道47号線を跨ぐように作られた羽黒山大鳥居。
  地元弥彦神社の大鳥居に似ていて親近感が湧く。見た目ではわからなかったけど、弥彦のほうが大きいそうです。

      
  リフトを降りた場所からもう十分なくらいの高山植物に出会える。ハクサンチドリ、ハクサンイチゲ、イワイチョウなど。
  ゴゼンタチバナ、ベニバナイチゴ。ミネザクラは一番の見ごろだったかも。

      
  姥ケ岳を登って尾根道を月山に向かうコースと、下がわから向かうコースの分岐でどっちにするか迷う。
  私は絶対に尾根道を推奨。最初にガッツリ雪を登るがその後はあまり雪が無いからだ。
  我々と同じ時間帯に登る人たちはみんな姥ケ岳を目指すようで、蟻みたいに連なって雪を登る。

      
  霧が晴れない。ヒナザクラも露に濡れてしょんぼりしている。
  姥ケ岳を下る石畳の道の先も霧の中。でも、チングルマは元気だ。

      
  ハクサンイチゲ、チングルマ、ミヤマキンバイ、ミヤマウスユキソウ、ヨツバシオガマのお花畑が広がる。

      
  ミヤマキンポウゲ、ウズラバではないハクサンチドリ、ミヤマスミレ。

      
  笹の中にたくさんのシラネアオイが咲いているのだが、なにせ笹の中なので写真に収められない。
  シラネアオイはほぼ散ってしまっているものが多く見るには少し遅かったようだ。
  雪原を歩いていて、やっと登山道に復帰したと思ったら、どうやらエスケープルートに迷い込んだようだ。
  途中で笹に覆われた場所になってしまい、慌てて雪原に復帰。登山道はまだ雪の下だった。

      
  残雪にロープで登山道が示されている。ときおり斜度がキツい場所があり、滑ると谷の下のほうに行ってしまう感じだ。
  歩いても歩いても先は白い霧の中。雨にならないだけマシだと思ったほうがいい。
  最後の雪原を渡り終わり、アイゼンを外す人たちを追い越す。

      
  最後の雪渓を終えると、急登の岩場だ。しかし、ここはロックガーデン。あちこちに花が咲いている。

      
  カンスゲはあちこちで見られた。高山帯なのでミヤマカンスゲかも。
  ミヤマキンバイはもっこりとたくさん咲いている。石畳の脇にはハクサンイチゲがこんもり。

      
  でも、霧。芭蕉の碑のあたりも真っ白。でも、この先ではクロユリが見られる。
  トイレの先も霧で真っ白。その真っ白な場所で昼食にした。

      
  山小屋前のお花畑には本当にたくさんのクロユリが。まだまだ蕾もたくさんあった。
  昼食を食べた場所から見た風景は、霧、寒かったわ~。で、雨具を着ましたよ。

      
  昼食のあとに三角点にタッチしに行った時のこと。ダンナが見事に雪を踏みぬいてしまった。
  左の写真の女性の後ろ側がその踏みぬき跡。膝くらいガクっとなったわよ。ちょっと危険だった。
  左写真の地元の女性は八合目からの登山者がいないのが不思議らしく話かけてくださった。
  まだ道が開通していないのだと答えると、7月中旬に月山のキヌガサソウが見たくて八合目から登る予定なのだとのこと。
  キヌガサソウはどうも9合目あたりにあるそうなのだが、ビジターセンターの人もありかを教えてくれないんだってさ。
  帰りの小屋方面もまだ霧の中。小屋までの道にもクロユリがある。

      
  帰りの芭蕉の碑あたりから青空が除き始めた。
  左写真に写っている男性は、コテコテの山形弁の方で、この人もきさくに話しかけてくださった。
  山形のソロの登山者、フレンドリーです。
  途中、鍛冶稲荷神社のあたりでミヤマリンドウが唯一あった。ハクサンハタザオもごっそり咲いていた。

       
  同じ場所でイワカガミもごっそり咲いている。
  回復傾向の天気予報は大当たりで、雲がどんどん取れていっている。

      
  振り返れば月山山頂は青空の下だ。あんなに寒かったのになぁ。
  姥ケ岳への登りの石畳でタテヤマリンドウがたった一つ咲いていた。
  登りの時にはしょんぼり濡れていたヒナザクラもみんな綺麗に開いている。

      
  雲が取れるのはあっという間だ。ヒナザクラが咲いているのが見たくて、帰りも姥ケ岳経由にしたが、正解だったと思う。
  下がわから帰る人のほうが実は多いようだったが、結局雪渓の苦労は同じだけあるのだもの。

      
  さて、これから雪渓を下る。スキーヤーは楽そうでいいなぁ。
  後ろから来るダンナを見上げる。あとは自分が滑らないように必死で、振り返ったらダンナがいなくなっている。
  どうしたのかと思っていたら、目印のロープからはずれて、どんどん右側に行ってしまったらしい。
  無事にリフトに乗れたので、結果オーライ。

    
  リフトの麓駅のそばにはキスゲがたくさん咲いている。一日じゅう晴れていましたよ、みたいな青空だ。

  9時02分 駐車スペース到着。  9時20分 リフト。  9時39分 トイレ利用後、リフト山頂駅出発。
  9時49分 牛首コース分岐。  10時02分 雪渓の終わり。  10時09分 姥ケ岳。  10時28分 金姥(湯殿山分岐)
  10時55分 牛首。  11時15分 最後の雪渓終了。  11時43分 鍛治稲荷神社。  11時51分 芭蕉碑。
  11時56分 山頂小屋。  12時38分頃 昼食終了。  12時45分 三角点。  13時00分 芭蕉碑。
  13時06分 鍛治稲荷神社。  13時38分 牛首。  14時02分 湯殿山分岐。  14時18分 姥ケ岳。
  14時35分 牛首コース分岐。  14時45分 リフト山頂駅。  14時59分 リフト麓駅。  15時15分 駐車スペース。


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7月17日 たきがしら湿原
三連休の最終日。前日まで四国弾丸ドライブに行っていたのだが、ものすごくいいお天気になった。
そういえば四国ではほとんど蝶を見なかった。
蝶が足りない、とダンナが言いだしたので、たきがしら湿原に行ってみることに。
いつもはすぐそばの大尾不動滝にも立ち寄るのだが、さすがに四国の疲れもあって、そちらは割愛。
木陰でコンビニおにぎりを食べ、湿原を散策。
でも、ものすごく暑い日で、暑すぎたのか蝶も少なくて退散することになってしまった。
帰りにはいつものハーバルパークに立ち寄って、あまりの暑さにラベンダーのジェラートをいただきました。

      
  大尾不動滝の代わりに、湿原の滝(笑) カワラナデシコにクサレダマ。なんでクサレダマなんて名前なんでしょ。

      
  コオニユリ、キキョウ、オオバギボウシ。

    
  細い青いトンボいました。あまりに暑くて、しまいに我々だけが歩いている感じになってしまいましたよ。


      
  こちら、ハーバルパーク。ラベンダーが咲いていたけど、花はそんなにたくさんではなかった。

    
  このパークでとれたラベンダーを使ったジェラート。さわやかな味でしたよ。


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7月29日  東篭ノ塔山、池ノ平湿原
例年、8月の第一週に行く東篭ノ塔山と池ノ平湿原。
しかし、今年は7月の中旬から35度に迫る猛暑が続き、週末には避暑に行きたくて仕方なくなっていた。
手軽に標高の高い場所まで行けて、花や蝶を楽しめる場所といえば我が家の定番の場所である。
写真が多くなるが、今回見られた花を抜粋して下に載せます。

      
  樹林帯はどこを見てもイチヤクソウだらけだった。こんなにたくさんイチヤクソウを見たのは初めてかも。
  いつもの場所にグンバイヅル。岩場に入るとハクサンオミナエシの姿が見られる。

      
  山頂から湯の丸山方面。晴れていたが、雲も多かった。
  お昼を食べた場所にはキソチドリ(と、思う)のつぼみ。
  イワインチンもまだつぼみだった。

      
  クロウスゴの花。ウスユキソウ。右はトウヒレン属の何かなんだけどなぁ。

      
  山頂では、マツムシソウにクジャクチョウが来てくれた。ヤマハハコは咲初め。
  昼食を食べて下山。そのまま自動車に戻らずに池ノ平湿原に向かう。



      
  湿原は蝶と花のパラダイス。オオチャバネセセリとクロヒカゲ。セセリのこのポーズは好きです。
  ヤナギランの群生を期待していたのだが、まだ咲初めで、少ししかなかった。

       
  湿原に向かうアプローチでアサギマダラが来てくれた。白花のウツボグサかしらん。右はクルマユリ。

      
  ツレサギソウ属であることは確かなんだがな。左2つは種類が違うっぽいんだけどな。
  イブキジャコウソウは本当にたくさん咲いていた。

      
  シュロソウにトンボが。ノアザミにギンボシヒョウモンが。ダンナのリュックにもヒカゲチョウ。

      
  木道のすぐそばにでっかいバイケイソウ。ダンナと比較してみて。
  放開口からの風景。富士山方面は雲が出ていて、今年も拝むこことができなかった。
  あ、気の早いウメバチソウが咲いている。

      
  鏡池のそばにアヤメが。鏡池のそばからコマクサ園に登って行く。
  最初のコマクサのある場所は、ポツンホツンともう終わりのコマクサがあるくらいだった。
  次の場所に向かう途中の樹林帯にバイケイソウの林があった。当たり年なのかしらね。

      
  次のコマクサ園の入り口でご夫婦らしい2人が「ホシガラスがいます」とと教えてくれた。
  賢い鳥でなかなか姿をとらえられないのだそうだ。そういえば、飛んでいるのは見たことがあったけど。
  そばにはヤマホタルブクロやクガイソウの姿もあった。

      
  次のコマクサ園は小さいスベースだが、よく探すとちゃんと咲いているコマクサの姿もあった。
  2095mの見晴岳からの風景。ノアザミにキアゲハ。

       
  見晴岳には初めて来たのだが、途中にキバナノヤマオダマキやシモツケソウなどが咲いていた。
  ヒメシジミの可愛い姿もあった。シジミチョウの顔はパグ犬みたいで好きだなぁ。

      
  見晴岳の奥には地元のケーブルテレビの電波塔があった。
  そこから樹林帯を下ると、ピグミーの森。その名前の奥の木がとんでもないことに。(赤い矢印の先が右写真)
  ピグミーがキノコを育てているとみた。

      
  また登ると雲上の丘になる。ここではまだ発生には早いと思っていたベニヒカゲに出合うことができた。
  雲上の丘には方位盤があり、富士山の方向を確認できたが、やっぱり曇っていて見えなかった。
  そこからまた樹林帯を下って行く途中にこれまたツレサギソウ属の白い花。オオヤマサギソウですかね。

    
  駐車スペースに戻ると、ほぼ満車だった自動車もほとんどいなくなっていた。
  でも、駐車場のそばにも花はあるのよ。キスゲとホツツジ。


  10時20分 東篭ノ塔山登山開始。  10時50分 ガレ場に出る。  11時06分 山頂。昼食。
  11時40分 下山開始。  12時30分 池の平湿原入り口。  12時46分 木道に出る。
  12時57分 放開口。  13時10分 鏡池。  13時25分 三方ケ峰。  13時52分 小さいコマクサ園。
  14時04分 見晴岳。  14時16分 ピグミーの森。  14時26分 雲上の丘。(2110m)
  14時42分 雷の丘(2108m)。  15時03分 駐車スペース到着。

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