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2024/8/11(日)   四阿山(ゴンドラ利用コース) (2354m)   長野県
今年のお盆休みは曜日のかねあいで、ダンナはなんと9連休になってしまった。
長いお休み、後半にメインの登山を考えているが、もう一つサクっと登れる山はないかね。
しかし、暑い。関東では連日35度超えの猛暑が続いていると報道されている。
低い山はイヤだねぇ。近くで高い山はないねぇ。高くても登山時間が長い山は無理だねぇ。
などと贅沢を言っている間に夏休みが来てしまった。そして、台風も近づいて来てしまった。
せっかく福島県の西吾妻山のリフトがちょっとだけサービスされるというのを聞きつけて、そっちにしようと思っていたのに。
仕方がなく、天気がよさそうな場所を探したら、四阿山がいい感じだった。
四阿山か。あまりいい思い出がない。ってか、ほぼ忘れている。
隣の根子岳にはけっこう登っているのに、四阿山は1度きりしか登っていない。
いや、群馬県側からならゴンドラがあって、2時間で登れるっていうぞ。というダンナの言葉に惹かれた。
お天気がよくて、標高が高くて、ゴンドラでお手軽に登れるなら、ちょっと登山口まで遠いけど、四阿山にするか。
そんな適当な理由でキャベツ畑を通り抜け、群馬県に入った。

10時12分 長野道を利用して菅平高原経由で群馬入りし、ゴンドラの出るパルコール嬬恋に到着。さすがに遠い。
10時22分 チケット購入。モンベルの割引が一人500円もあったので、ラッキーだ。まったく待たずに乗る。
あれ、ヘンなゴンドラが通り過ぎたぞ。
なんか、トロッコみたいだったぞ。
なんだありゃ。
マウンテンバイクの利用もあるらしいが、まさか、あれに乗せるんじゃないよね。
10時41分  意外にたくさん乗ることができて、かなり標高を上げてくれた。
往復3000円は高いと思ったが、そうでもないかも、と思い直す。
10時43分 あれ、山頂のカフェは閉店してしまっている。
家族連れで来た人たちが、下りたはいいが、どうしていいのか迷っている様子だ。
我々は登山道がどこかぐるりと見渡す。
あ、駅から離れたほうに道がある。
山頂駅の近くにはマルバタケブキがたくさん咲いていた。
道にそって歩き出すと、笹に埋もれて道案内があった。
かなり広い道が伸びている。
開けた道の周りには花も多い。
クジャクチョウ発見。
隣の根子岳はクジャクチョウの宝庫だもんなぁ。
嬬恋スカイランという山岳レースが8月18日に行われるという看板もあった。
トレイルランのコースには最近よく出くわす気がする。
ノアザミニオオチャバネセセリ。
ヤマハハコが咲いているので、高山だな、と思うくらいだ。
一応、山頂駅で標高2050mだそうですよ。
10時54分 スキーシーズン用のリフトの小屋だと思う建物。
ここで広い道は途切れている。
首をめぐらすと、右側に登山道の表示。
11時01分 登山道突入。
ぐっと山道っぽくなる。
すぐに右の読めない看板っぽいのと、脇にそれる道があるが、そこに入ってみても何もない。
これがまた、岩っぽい道で、ちょっと登ったかと思ったら、ガーっと下る。
樹林帯の岩なので、滑って怖い。
11時10分 E-20の表示。
緊急時の通報の時にこの番号を言えとのこと。
登山道の途中にこの看板はあまりみかけなかったけどなぁ。
右はヤマキマダラヒカゲ。
笹原になったり、樹林帯になったり。
笹原になったり、樹林帯になったり。
このあたりだったかな、赤ちゃんを背中に背負った男性と女性が休憩中。
そう、どっちも赤ちゃん背負っているのよ。
あと、お兄ちゃんとおばあちゃんも一緒だった。
すごいぞ。
なんか、全員すごいと思った。
11時31分 笹の中に標識。
いや、方向はともかく、何合目とか、あと何分とか書いておいてくれ。
階段状の道になった。
これがけっこう長い。
11時49分 E-23。うーん、21と22、どこにあったんだ。
11時54分 標識。相変わらず方向のみの案内。
眼下に街並みが垣間見えた。
12時12分  笹の中にうもれた、方向のみの案内。
12時18分 浦倉山、茨木山の分岐。
トレイルランはどうやらこの道を四阿山方向には行かずに、茨木山方向に行くらしい。ピンクのテープが続いている。
我々は四阿山へ。
ここから木の階段が伸びている。
ひいひい言いながら登ると、霧が出てきて下界が見えなくなった。
なんだか、岩っぽい場所に出たのだが。
12時42分 謎の三角点。
オミナエシはやっと見られた花。
馬の背、みたいな道を通る。
メイゲツソウ。
ちょっとした岩もある。
思ったより、大岩をよじ登る感じの場所もあった。
そのあたりで下山してくる人たちの間に、手をとってサポートされている人がいた。
どうやら目が不自由らしい。
この岩、どうやって下るんだろう。
サポートしている人は、丁寧に足場の状態を説明していた。
肌で山を感じて登山しているんだな、と思った。
12時51分 山頂到着。
それほど広くない山頂にけっこう人がいる。
ちょうど開いたスペースに潜り込んで、昼食。
あ、赤ちゃん背負ったご夫婦も到着したぞ。
先についていたおばあちゃんとお兄ちゃんと合流。
他の登山者に囲まれて、あっという間に赤ちゃんがアイドルになっちゃった。
いやはや、ご苦労様です。
13時16分 下山開始。
13時23分 三角点
13時39分 茨木山、浦倉山分岐
13時59分 E-23
14時16分 E-22
なにせ、花もない、蝶もいないで、下山は早い。
14時49分 リフト小屋
15時ちょうど 山頂駅
あ、こんなところにオダマキとヤナギランがあったんだ。と、撮影。
リフトに乗っている時に見かけたあのヘンなリフト、下りでも見ましたよ。
バッチリと撮影。これ、荷物用なのかしらね。
これに乗って行くのがバツゲームだったら、怖いね。
15時23分 山麓駅
15時28分 駐車スペース
 
なんというか。確かにゴンドラを利用すると、比較的なだらかな登山道を登り、我々でも2時間強で登頂できた。
それでも、楽々登山ではなかったぞ。
ダラダラと笹と樹林を繰り返し、なんのトピックもなく、花もなく、蝶もなく、鳥もない。
いや、季節のせいかもしれないけれど、本当にただ登っただけの山だった気がする。
しかも、最後の山頂直下は、「初心者でも簡単に百名山に登れます」といううたい文句はやめとけよ、と思うくらいの岩の登りだったし。
それでも、赤ちゃんを背負った人や、目の悪い人が登れる環境にゴンドラは導いてくれている。
それはそれで、ありがたいな、と思うことにしよう。

四阿山(ゴンドラ利用コース)

ゴンドラの乗り場は「パルコール嬬恋」というスキー場にある。(HPはこちら)
ゴンドラ乗り場までパルコール嬬恋のHPで確認してほしい。
大人往復3000円。モンベルなどの割引がある場合があるので、調べておくといいだろう。
登山道は比較的平坦で木道などもあるが、もちろん登山なのでかなり登る。樹林帯と笹の連続で最後は岩登りになる。
樹林帯は蒸し暑く、笹は直射日光で暑い。水分は多めにもっていったほうがよい。
比較的遅い我々の足で2時間強で山頂。ただし、ゴンドラが20分かかるので、その時間も考慮した計画をたてよう。
  


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