![]() 黒滝 ちょうど逆光になってしまった。 黒滝を綺麗に撮影したければ、 午前中がいいだろう。 ![]() かなり修正した。 黒滝の流れのアップ。 ![]() わかりづらいだろうが、 写真の真ん中あたり、山の上から 中腹まで滝が流れている。 手前は田んぼ。 滝の上にも、 こんな山奥にもみごとな水田。 人間恐るべし。 ![]() 守門岳の登山口の駐車場にて。 夏なんだか、秋なんだか。 とにかく暑い一日だった。 |
2003/8/3 黒滝 守門村 (落差20メートル?) 前日は大きな花火大会を見に行って、寝たのは午前1時を過ぎてからだった。当然滝に行くつもりも無かったが、暑いのだ。とにかく暑い。こりゃあ滝でも見なくちゃ気がすまない。ついでに温泉に入らなくちゃ気がすまない。と、いうことで、午後からでも行けそうな滝を『新潟の渓流と釣り』という本で探した。 で、ターゲットは、栃尾市の刈谷田川ダ゛ムのさらに奥にある守門岳の登山口あたりにあるらしい『母川(もかわ)滝』に決めた。地図上ではかなり車道に近い場所にあるのだ。 結果的には、『母川滝』は見ることができなかった。 刈谷田川ダムから先はすれ違いが困難な(しかし、山々の連なる眺めがすばらしくよい)道が連続。途中の木守沢避難小屋から先はかろうじてコンクリート舗装されているものの、自動車1台が通るのがやっとの道になる。神様にどうか上の方から自動車が来ませんように、とお祈りしなければならないような道である。退避スペースもかなりの距離をおいてしかない。路肩は不安定だし、どうも夏草の下は崖らしい。 そんな道をやっとの思いで登山口の駐車場まで行き、そこから200メートル先の保久礼(ほっきゅれい)小屋まで行き、裏かたの沢まで降りてみた。しかし、ただの沢。沢沿いに上ることも下ることもできない状態である。踏みあともない。しばらくもう少し下流にあるはずの滝に近づけないものかと山の中をさ迷ったが、熊が出る山である。迷ったら大変だ。あっさりあきらめた。小屋のそばにある清水で喉をうるおすだけで勘弁してやることにした。 どうも『母川滝』は、沢登りをする人か、渓流釣りをする人だけが楽しめる滝らしい。 ものすごく残念だった。むちゃくちゃ暑すぎて、蝶さえもいない。 でっかいトンボが飛んでいたが、やつらは素早すぎてカメラでおさえることもできない。 ![]() ![]() 保久礼小屋。立派なコンクリート建。右は、その裏の沢。母川の上流である。滝はこの下流にある。 ![]() 傷心のまま温泉に向かうことにした。山道の途中から分岐している道で守門村まで出て入広瀬村の温泉に行くルートである。(この日の温泉、寿和温泉についてはここから。)初めての道で、果たしてちゃんと通じているのかさえよくわからない道だったのだが、これが幸いした。 途中、滝と言ってもOKでしょう、という沢を撮影したり、うさぎかと思ったら犬のように走って行った謎の生き物を見たりしながら、林道を下り、もうちょっとで集落だな、というところで「うわっ」と声を出してしまった。 運転中のダンナは何事かと思ったらしい。私は言葉が出ず、あれあれ、と、指で前方の山を示した。 滝だ。ダンナも「うわっ」と言った。山の上から中腹まで、美しい流れの滝が流れているではないか。かなり大きい。しかも、この夏場の時期に涸れていないということは、通年ある滝である。 慌てて自動車をとめて、即撮影。どうせ林道である。自動車なんか気やしない。 それにしても、こんなに立派な滝、どの資料にもないなんて。いったいどういう名前の滝なんだろう。地元の人なら何か呼び名くらい知っているはずである。 集落に着いたら聞いてみるか、と思っていたら都合よく畑仕事のじいさんがやって来た。 じいさんの言うことには、あれは地元では『黒滝』と呼んでいる滝なのだそうだ。あの水源はなんと田んぼなんだって!あの上に田んぼがあること自体驚きである。我々が今立っているところですら、登山者と田畑の持ち主しか通らない林道なのだから。 では、人工の用水滝のようなもんかと尋ねたら、いや、昔からあの上には『ヤツ』(湿地帯)があって、その『ヤツ』を利用して田んぼを作ったのだという。『ヤツ』が増水する頃には、滝はしっかり流れていたということだ。ただ、今は水田があるので、通年で見ることができるらしい。 滝つぼなどはなく、途中で夏草に吸い込まれるようにして見えなくなって、その下にある『西川』に流れ込んでいる。 それにしても、岩盤をさわさわと流れる綺麗な滝である。 目的の滝は見ることができなかったが、お宝を掘り出したような気分である。 これだから、滝めぐりはやめられない。 どの山、どの沢にお宝が眠っているのかわからないのだから。 |
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交通 『黒滝』 我々は保久礼小屋から下るルートだったが、それではとんでもない遠回りになる。黒滝を見るには守門岳の登山口の一つ二分口を目指すとよい。栃尾市街を起点にすると、国道290号線で石峠トンネルをくぐり、いくつかのスノーシェルターを通って比較的すぐに現れる県道407号に入る。守門岳二分口と表示してあるので、すぐにわかる。そのまま西川沿いにずんずん進み、二分の集落も通り過ぎる。と、下の写真のような分岐に出る。右側坂を上ると守門岳の二分登山口に至ると書いてある。このあたりで左側の西川の対岸にある山を見てみるとちょうど左欄の田んぼを経た黒滝の図になるだろう。 ![]() |
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