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ごりんの滝
造成地のすぐ下なのに、
山の奥深くに入ったような雰囲気である。
写真にするには、黄色い鎖が邪魔。



大きさ比較。
ダンナは滝から1メートルくらい
手前に立っています。
うーん、落差7メートルあるかな。




落ち口の上にある
もたれあった岩。
自然は時々面白いことをする。




滝つぼ付近。
なかなか表情豊か。




意味ないですが、
弘法清水にいた鶏(笑)
2003/12/7  ごりんの滝   巻町 (落差7メートル?)
11月からずっと新潟の週末は雨だった。12月最初の週末も雨模様である。しかも、この雨が雪になるという予報まで出ている。が、新しい新潟の滝をアップしたのは、なんと9月に行った本城の滝が最後なのだ。このままでは2003年が終わってしまう。とりあえず、山間部でなくて、雪の心配がいらず、あまり歩かないですむ滝はないものか。
あった。
同じ新潟で滝をめぐっているShamさんから教えていただいた巻町のごりんの滝である。巻町といえば、私たちの住む場所からは目と鼻の先のようなところだ。こんなしぐれた日曜日、この滝以外に行く所があるだろうか。
と、いうことで、午後1時頃家を出発した。滝めぐりをすると思うととんでもない遅出である。
Syamさんのページの説明どおりに行くと、迷うことなくごりんの滝に行きつくことができた。
この滝は角田山の登山道の入り口にある。と、いってもごりん石登山道はマイナーな登山道らしく、案内もほとんどない。どちらかと言うと、弘法清水という湧水の案内のほうがしっかりしているので、こちらを頼りにしたほうがいいだろう。
滝の近くは分譲地として造成されていて、入り口まで来たときには本当にこのあたりに滝があるのかよ、といった雰囲気だった。が、分譲地の現地事務所の前で自動車を降りると、ざーざーという音が聞こえた。
Shamさんの説明のとおり、このプレハブの建物のすぐそばに沢に降りる階段がある。ここから、もう滝は見えている。徒歩30秒。雨がちなので滑るかもしれないから、徒歩1分。
規模は小さいがなかなか趣のある滝だ。
滝つぼに黄色い鎖が張ってあるのが実に無粋なのだが、これは落石事故の予防だろう。なにせ、造成地のすぐそばなのだ。ある意味仕方のない措置なのかもしれない。
落差は大目に見て7メートル。しかし、滝つぼ付近にある石に水があたって砕ける様は風情のある滝である。
この滝のおもしろいのは、落ち口の上にある岩だろう。
両側から大きな岩と小さな岩がもたれかかるように支えあって滝の上でアーチを作っている。沢はその下を流れて滝になって落ちているのだ。何かのバランスが崩れてあの岩が落ちてきたら、やっぱり怖い。黄色い鎖の範囲ではすまないことになりそうである。
ところで、このごりんの滝に至るまでには、ごりん石とか、弘法清水とか立ち寄る場所がある。なぜ『ごりん』というのか、調べてみたが判然としなかったが、弘法清水のほうは、例によって弘法大師がお礼に錫杖を地面につきさしたら、水が湧き出して、水不足に困っていた村人を助けたというお話が残っているようだ。『どこでも弘法大師』である。
立ち寄って覗き込んでみると、確かにふつふつと水が湧き出ていた。泡もぽこぽこ出ていた。そのまま飲んではいけないと記されていたが、かまわずふくんでみると、意外に冷たくない。それもそのはずで四季を問わず11度の水温なのだそうだ。外気が10度以下の今の季節では冷たく感じないはずであ。100メートルの水源から毎分60リットルが湧き出ていて、万病に効くという言い伝えから汲みに来る人も多いらしい。私たちが行った時にもポリタンクを持ったじいさんが汲みに来ていた。
 
由来くらい書いておいてほしい『ごりん石』

   
 
弘法清水。木工工場の庭みたいなカンジである。こんこんと湧き出ている。
 
弘法清水に行くまでに両側に柿の畑が広がる場所があり、これが越後八珍柿だという。一箱千円で売っていたが、買わなかった。
巻町には地ビールのエチゴブルワリーや立ち寄り温泉じょんのび館、ワインのカーブドッチなどがあり、滝と清水と組み合わせれば、けっこう一日つぶせるドライブコースになるかも、と思った一日だった。
(しかし、今日の温泉は岩室村の温泉に行きましたとさ。温泉情報はこちら

交通
北陸自動車道巻潟東ICを起点に。ICを降りて国道460号を巻町方面に進む。この460号はけっこう曲がりくねっていて、特に越後線の踏切を渡った後がごちゃごちゃしているのだが、がんばって国道からはずれないようにする。やがて、右手に小さな川が出てきて並走する形になる。広域農道を渡って、次の信号「間手橋」の交差点で左折。ここからは巻運動公園を目指すといい。道路の案内の通りに巻運動公園へと左折して、しばらく走ると左手にこんもりとした山の巻運動公園が見えてくる。ここはそのまま通り越す。すると柿畑が両側に出て来る。柿畑を通り越すと木工工場が見えてきて、その影、左手に『弘法清水』がある。
ごりん滝は弘法清水をすぎてやや走るとT字になるのでそこを右折。右折するとすぐに下の写真の左がわの案内板が出て来る。案内板のとおりに左折。坂道を登ると、途中に右側の写真のような入り口がみつかる。
写真の青い矢印から入ると沢のわきの小さな道を3分ほど歩いて滝に至る、プチ散策路。赤い矢印の分譲地のプレハブ事務所の所までいき、事務所の左わきを見ると柵の鎖が途切れている場所があり、そこから滑りやすい階段で下に直接下りる道もある。

 
 

リンク
巻町
 


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