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2007.12.9 林道柏尾・猿沢線の滝を追加しました。こちらからどうぞ。


無名滝その1
とりあえず、この滝は滝らしい滝だ。
もう少し緑の多い季節なら、
見栄えがするかもしれない。


角度をかえると、2段の滝というよりは、
上下2つの滝のように見える。



無名滝その2
チョロチョロと心細く落ちる。
山北町から村上市方面に向かう
方向からでないと見えないと思う。



無名滝その3
道路からは、おそらく見えない。
本当に注意していないと、わからない。
形はなかなかいいのだが、
小さすぎる滝である。



この日は本当によく晴れていた。
中央に粟島が見える。


たぶん眼鏡岩なんじゃないかな〜。
2005/1/29  国道345号線沿いの滝たち   

実は、1ページにするのも憚られる内容なのだが、とりあえず滝なのでページにしてしまった。
真冬の休日。めずらしく青空が広がり、滝を見る予定もなく海岸沿いをドライブした。が、滝好きは海よりも山の谷間に目が行ってしまう。その習性のおかげで、国道345号線沿いにいくつか小さな滝を発見した。小さい滝、まさにショボ滝。いや、それ以下かもしれない。もちろん無名であることは明白で、あえてその滝のある地域の役場に問い合わせる気にもならないくらい小さな滝たちである。
しかし、冬場で、しかも晴天のこの日にしっかり落ちている滝たちなので、雨後にのみ出現する滝ではないことは確かである。わざわざ見に行くこともない。このあたりに滝がある、と、通ったついでに見ていただくくらいで丁度いい。

場所はだいたい笹川流れの前後だ。
このあたりは北に向かって走って行くと左は日本海、右には小さめの山が連続する地形になっている。この小さめの山の向こう側にほぼ平行して幹線道路である国道7号線が通っている。
小山から行く筋もの小川やら中川やらが流れ出て日本海に注いでいる。この水がものすごく綺麗なので遡行すれば渓流となり、滝も期待できるかもなぁと思わせられる川たちだ。
もっともこの日はいくら晴天とはいえ真冬である。遡行するつもりには到底なれない。そこで車窓から谷間に目をこらしていたわけである。

結果的には、その小山の谷間には滝は発見できなかった。あるにはあったが近くによると滝なんだか用水なんだかわからないくらいのものが1つあったきりである。
が、国道345号と平行して走るJR羽越本線の線路の向こう側すぐそばまで山の岸壁が迫るあたりになったら、滝をみつけてしまった。

場所は本当にわかりやすい。笹川流れを通り越して、もうすぐ勝木、国道7号線と合流するというあたりである。海から離れるほんの直前に下の写真の通りの鉄道組合「塩害試験場」がある。試験場といっても、ただ鉄製のバラックみたいなのがあるだけのスペースである。
その向こう側の岩盤に滝が落ちている。

  
右に見えているのが塩害試験場。ただの鉄筋。手前は線路。

線路の向こう側に落ちているかっこうである。踏み切りも何もない場所なので、線路を渡ることはしなかったが、おおまかに2段になって落ちるけっこうしっかりした滝だった。落差は10メートルあるかないか。この滝はしっかり見えるので夏場でも見落とすことはないだろう。

今度は帰り道、海を右手に見ながらの走行中に見つけた。この滝はこちらの方向からしか見つけられない。海を左手に見ての走行の場合は岩の陰になってわからないのである。
こちらも通年落ちてはいるだろうが、とても細い滝だ。滝っていうよりは、行き場がなくなった水が仕方ないのでここから下に行きますか、という感じである。JRのトンネルのために岩盤を削られ、そこから落ちているらしい。と、いうことでトンネルと向き合う形である。そのため、どうしても鉄道の架線が手前に入ってしまう。こちらも落差は10メートル無いくらい。
もう一つの滝も同じ場所にある。同じ所に自動車を止められる。これは、もう、どうしてみつけちゃったかなぁと頭を抱えるくらいのどうでもいい滝である。落差は5メートルくらいか。こちらもトンネルのすぐそばにチラっとだけ見えたのをわざわざ線路のそばまでよじのぼって確認してしまった。3段くらいの段瀑である。これなんか、冬場でなければ、草に埋もれて絶対に見えない。みつけてしまったから画像におさめたが、見落としても惜しくもなんともない滝かもしれない(こらこら)
場所は海岸沿いなので地名が分からないのだが、海とは反対がわの駐車スペースとトイレ、小高い丘のような所にあずまやがあって休憩できるような場所である。そこに駐車して、まずあずまやにのぼり、そこから海を左に見ながらトンネルの方に向かってどんどん歩く。トンネルの入り口まで行ったら、岩盤に向かって振り向くと無名滝その2が落ちている。

  
あずまやから撮影した目印。けっこう広い駐車スペースがある。

  
トンネルのすぐそばに滝がある。

無名滝その3は、トイレの方にある。トイレから海を右手に見ながらちょっと歩くと小川にぶつかる。その小川をさかのぼる感じで線路までよじのぼり、線路の向こうを見ると落ちている。

  
この右側すぐがトンネルである。

線路にはもちろん踏み切りも警報装置も柵もないので、電車には充分注意すること。特にこの路線は貨物列車が多いので時刻表はまったく宛になりません。

どうも、この3本の無名滝に関しては、JRの工事が生んだ滝ではないのか、と、思われる。もともとどういう地形で山が海に落ち込んでいたのか分からないのだが、遠い昔JR線を作るにあたって、岩盤を削り取り線路の用地を確保したのではないか。それでなだらかに海に注ぎ込んでいた小川がどうしても削られた岩盤を落っこちなくてはならなくなったのではないか、と思うのだ。
鉄路ができて何年たったのか詳しくはないが、鉄路の歴史分だけの年齢の滝である。
ちなみに、線路のすぐ脇を国道345は走っていて、そのすぐ脇がすでに海である。
道路や鉄路ができるはるか昔には、この小川たちは、もしかしたら直接海に落ちる滝だった可能性も無いわけではない。
海に向かっていくすじも小さな滝が落ちている図を想像すると、ちょっとだけ楽しい国道345号である。

  

2007/12/9  国道345号線沿いの滝たち、おまけ
上の内容より、さらに1ページにするのに憚られるのだが、立派な滝を見つけたので、オマケとして追記する。
村上市街から国道345号線を海沿いに北上すると、いくつかの海水浴場の前を通る。その中の一つ柏尾海水浴場のそばに国道345号と国道7号を結ぶ林道柏尾・猿沢線があり、地図上では大川の脇を走っているので、なんとなーく滝を発見できそうな林道であると思えた。
雨がちだが時々晴れ間の見える12月の日曜日、寒いので自動車から出たくないし、さりとて家でぼーっと過ごすには時折さす日差しがもったいないし、で出かけてみて、ちょっと偵察のつもりでこの林道に入ってみた。
予想に反して、海側から行くと林道は大川からかなり離れる。いや、離れてはいないのだが、高い位置を走り、川との間に雑木が多いので川が全く見えない。
実は地図上でもこの川には一つ本流の滝があるはずなので、それを見つけられれば、と思っていたが、自動車では無理のようだった。
もし見つけたいのであれば、大川に入り込み、下流から遡上して行くしかないようである。
仕方がないので、とりあえず国道7号まで出てみよう、ということになった。
林道なのですれ違いも困難なのだが、こんな季節に自動車も入ってこない。ドライブ気分で峠近くまで行って、遠くに虚空蔵山などの山並みを見ながら谷を見下ろせる場所があったので覗きこんでみると、白い筋を発見した。
滝だ。かなりの落差がある。
どうせ自動車も来ないから道のど真ん中に駐車して、その滝を見下ろした。
  
  
上の写真の矢印の先に滝がある。山並みの大きさからして、かなり落差があるようにも見える。
  

できるだけ大きくして撮影したのが上の写真。通年の滝と思われるが、あとで地図を調べたところ谷はあるのだが沢の標示もない場所だった。大川の支流であり、虚空蔵山と鍋倉山の間の深い谷に流れる小さな沢が大川に合流する場所にできた出合いの滝と思われる。
水量はそれほどでなく、落差があるために途中で散ってしまっているように見えた。アップで見てみると、遠望でとらえたほどの規模の滝ではないようにも見える。緑の多い時期には見つけづらい滝かもしれない。
位置としは、海がわから国道7号線がわに向かって走って、村上市と朝日村の境界のちょっと手前である。左側が開けてきたら注意して谷を見ていると、木々の葉っぱが無い時期ならわかると思う。峠のちょっと広い場所やグリーンパークの入り口が出てきたら行きすぎである。

  
ついでに、この日の国道345号沿いのお幕場森林公園の池に来ていた白鳥。おまけのおまけでした(笑)

ちなみに、国道345号の通る山北町下海府地区と村上市上海府地区には大小色々な川が流れていて、これらを海府の川という。いきなり山から海に流れ込む沢のような川もあるので、滝が期待できる川でもある。ただし、ヤマメなども釣れて、釣り人の入り込む川でもあるので、滝探しをしてもいいが衝突は避けたいものである。



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