番外

 の山

2008/3/30  弥彦山オフ  
だんべえさんが立ち上げてくださって、毎年恒例となっている新潟お花オフ。昨年、一昨年と角田山に雪割草を見に行ったのだが、今年はコースを変えて弥彦山に登ることになった。
と言っても、通常弥彦山の登山コースである弥彦神社からのコースではなく、滝あり急登ありの難関コース「田ノ浦」コースである。
実は、我々はこの一週間前にも田ノ浦コースの滝まで行っている。まさかオフがこのコースになるとは思いもしていなかったのである。ついでながら、その3日前にも行っていて、今年田ノ浦は3度目である。ただし、2回とも滝までなので、その先の未知の登山道に踏み込むことになる。
今回はお花がメインということで、登山道が弥彦スカイラインにぶつかった所までで、山頂までは目指さない。
田ノ浦海岸の駐車場に集合したのは、総勢17名と1匹。nomuさんの提案で出発前に集合写真をパチリ。 参加者は、
だんべえさん、makoさん、シゲさんご夫妻、abeさん、なんちゃん、nomuさん、サラダさんとお友達、わさびさんご夫妻、もぐたんさん、Youさん、セフコの森さんご夫妻、んがおダンナとR
順不同。
田ノ浦の大きな駐車場にはなんとバスまで止まっていて、かなりの数の登山者がこの田ノ浦コースに入っているのがわかる。
そ、そんなに人気のコースだったのか〜。
最初の難関、というか、このコースの唯一の難関である滝の上を渡る場所まで、イカリソウやキケマンなどが咲いていた。
お花目当ての我々はものすごくスローなペースで登って行く。
雪割草は、惜しいことにこの前の週のほうが最盛期で、咲いてはいたものの、数が少なくなっていた。その代わりに、コシノコバイモが姿を現していた。 登山道に入ってからすぐのカタクリの群生する場所も、もう花が終わりかかっていた。
今年は春が暖かく、花の時期も早かったらしい。
ここが難関の滝上。
ところが、この難関の鎖場で下山してくる大パーティーと鉢合わせしてしまった。
我々は完全に分断されてしまって、大きく3つに分かれることに。
また、犬をつれたわさびさんは滝上は無理とのことで、そのまま戻った。短い時間でしたが、ご一緒できて楽しかったです。
さて、私とダンナは今まで何度も田ノ浦に来ているが、滝の上の登山道は初めてである。
かなり急な斜面をぐいぐい登って行く。が、道のわきに可憐な雪割草が咲いていて、滝下よりもいい状態なので、ついまた写真に時間をとられてしまう。
大滝の上流の沢が涸れるあたりまで登り、けっこう足場の悪い場所をよじ登るような箇所もある。
沢の上流には滝状の流れもあった。
えーい、この滝にまで仮の名まえはつけられない。
大きさの比較が無いが、落差は5メートル以上ある。
この滝の横を登って、すぐに昔の銅山の坑道跡がある。
中をライトで照らしてみたYouさんによるとかなり深い縦穴らしい。絶対に不用意に入り込んではならない。
ってか、絶対に入れないようにロープなり板なりで通せんぼしてくださいよぉ。
坑道跡を通り過ぎて少しすると、尾根に出る。
あ、尾根だ。これで登りも少しはやわらかになるだろうと期待したら、この尾根、ずーーーーっとキツイ登りだった。
一つ坂を登るとさらに壁のような坂が出て来る。こうなるともう拷問で、なんの罰ゲームぅ、とぶうたれながら登ることになる。
ようやくスカイラインの舗装された道路に出た。
午前9時半過ぎに駐車場を出発して、ほぼ正午に到着。写真撮りすぎかも〜。
この山に詳しいセフコの森さんやサラダさんの意見で、スカイラインの山頂である駐車場で昼食にすることに。
本当の山頂に行くには、スカイラインをタワーがわに進んで少しすると右側にみちしるべがあり、そこから階段を登って行く。
ちなみに、山頂公園までは神社がわからロープウェイが通っているので、気楽な格好の観光客がかなり沢山いるはずである。
駐車場には記念写真用と思われる台がいくつかあり、上手い具合に我々のような大人数でも大丈夫な食卓ができあがった。
乾杯する一同。
かーっ、この一杯のために生きている〜。
山頂ではたくさんの頂き物をしました。
重いだろうのに、色々と持ってきていただき、本当に嬉しかったです。
ご馳走様でした。
この駐車場から一段上のタワーなどがある山頂公園まで行くケーブルカーが試験運転をしていた。
スカイラインの開通は4月1日。3月30日のこの日は、準備のための稼動だ。
ちなみに、姫たちが記念写真を撮影中の看板の日付も開通の日になっている。
午後1時15分頃出発。
帰りのスカイラインから我々の通ってきた道が見えた。
左写真、海岸がチラっと見えている場所から登って来たのだ。この写真の海の向こうには佐渡ケ島が見える。
右写真、赤い矢印の尾根を多分登って来たのだ。
そりゃまあ、ガンガン登りだわな。
下りはせっかくなので同じ駐車場の近くに出る別のコースにしよう、ということになった。
ところがその入り口がよく分からない。
運良くそちらに向かうらしいお兄様お姉さま方にくっついて行く。
我々がこのコースは初めてだと知るとお兄様いわく、「こんないい道は教えられないなぁ」
こらこら。
それでも、丁寧に駐車場までの道順を教えてくれた。
たしかにいい道だった。
なにせ、とんでもない急勾配なのだ。
しかもまだ葉っぱが出ていないが細い木々が道の両側から迫っていて、ほぼ藪コギ。
ただ、急な下り坂にこの木々は、いい手がかりになって怖さも半減する。
いい道というのには、もう一つ理由がある。
花が多いのである。
もう、あちこちに無造作に雪割草がある。
ただし、坂があまりにも急なので、なかなか撮影できない。
お姉さまに教わった道順の目印であるとても小さなお地蔵さんが現れるまで、慣れない私はきゃーきゃー騒ぎながら転げ落ちる。
このお地蔵さんが右に見えると、道は右に曲がって下る。やや登りかげんで左上に行く道は、野積の方向に行く道らしく、昔はむしろこちらの道のほうが太くてそちらに迷いやすかったらしい。
教えてくださったお兄様お姉さま、ありがとうございました。
お地蔵様を通り越し、もう少しがんばると道はゆるやかになる。
途中に湧き水らしい場所があり、ここにもちっちゃなお地蔵様。
道がさらになだらかになると、一面カタクリの園になった。
かなりの規模の広さでカタクリがあり、最後の最後まで楽しませてくれるコースだ。
宝川を橋で渡る。
橋の下はきゅっと狭まった急流になっていて、いかにも渓谷らしい景観だ。
午後3時頃到着。
駐車場で、サラダさんがナメコの味噌汁とコシアブラの和え物をご馳走してくれた。
寒い日だったので、あったかい味噌汁はとても嬉しかったです。
ここでもぐたんさんと、セフコの森さんご夫妻はお別れ。残る参加者はもう少し欲張って別の場所に。

ここから先はだんべえさんオススメの場所だ。だんべえさんはこの前の週に雪割草がいい時期だというのでこちらに来ていたのだ。

このサイトでは場所は説明いたしません。
ちょっと泥っぽい道をガンガン登り、笹薮を少し歩く。
ほんの10分で目的の場所。
場所はだいたいご想像できると思いますが。
我々は花目当てなので、少し先にあるという三角点までは行かなかった。
見てちょうだい、このオオミスミソウの畑。
本当に自然にこうなっているの?植物園じゃないの?という具合に咲いていた。これでも先週のほうがもっと綺麗だったそうだ。
近くに住んでいながら、このパラダイスを知らなかったのが残念でならないほどだ。
教えていただいただんべえさんに感謝、感謝。
さすがに午後も遅くなったので、この山をおりて、解散となった。
これから群馬、埼玉に戻るみなさんを見送って、新潟組も家路についた。

今回は、朝だけよく晴れていたのだが、しだいに曇りになっていくあいにくの天候だった。風も冷たく、花を見るにはちょっと残念な状況。
それでも大勢で山に登って花を愛でる楽しさを味わえた。
ご一緒していただいた皆様、本当にありがとうございました。
また新潟に花を見にいらしてくださいね。

弥彦山田ノ浦コース 
  国道402号線沿いを日本海に沿って旧岩室村へと入る。新潟市方面から行くと観音様の立っている白岩とトンネルを通り過ぎて、海とは反対側の左側に田ノ浦温泉がある。少し手前から田ノ浦海岸の駐車場に入るように左折。駐車場のへりを通って、お店の角を左折。あとは川を右に見ながら坂を登って行く。
左手に休業中のレストラン、駐車場などがあるが、もう少し先まで進める。ロープで車止めしてある場所には数台の駐車スペースがある。
そこから先は「旧間瀬銅山道」を登って行く。
 花のシーズンには午前9時頃には林道の末端の駐車スペースは一杯になると予想できる。田ノ浦海岸の駐車場は、海山合わせて100台以上とめられるので、そこに駐車して歩いてもさほど時間は違わない。
 登山道は、川の脇を通る前半は、岩などもある。滝の上の鎖場は、足場が崩れているのでちょっとした度胸とがんばりが必要だ。また、それより上は急な登りの連続になる。旧銅山の坑道などもあり、歴史に触れられるが、ハードな登山が強いられる。
 下りに利用した道は、ライトマップル等には表記されていない。正式な登山ルートの名まえはわからない。葉っぱが繁っていないこの季節でさえ藪っぽかったので、他の季節はどうなるかわからないが花は豊富だ。行き方としては、田ノ浦海岸の駐車場から林道を登って行って、右側にアンテナの施設があるあたりで右に入る。2台ほど駐車できるスペースのある場所だ。(一番上の集合写真の左下の写真の場所である)すると宝川を橋で渡る形になる。そこが入り口。すぐにカタクリの海になるので、カタクリが目当てならそこで充分だろう。しかし、色々な道が入り組んでいる道でもあるので、迷いやすい。できれば精通した人と同伴するのが望ましい。


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