番外

 の山

2008/5/5  米山(よねやま) 標高992.6m 
以前、柏崎市在住の滝仲間Youさんと国上山南沢にユキワリソウを見に行った時に、『八石ボタン』という花があることを教えてもらった。どんな花なのかわからなかったが、ご当地の花というのは興味がある。ぜひとも見てみたい。『八石ボタン』というのは、シラネアオイの別名であることを後日教えてもらった。
では、シラネアオイの季節に柏崎の山に行きましょう、と簡単な口約束をしていた。
そうこうしているうちにGWになり、八石山や米山のシラネアオイも見ごろを迎えた。ちょうど群馬のだんべえさんも新潟の山にいらっしゃるとのこと、予定が合ったので、だんべえさん、makoさんご夫妻とYouさん、それに我々の5人で米山に登ることになった。
午前8時に道の駅風の丘米山にある「こどもの時代館」の駐車場に集合。あいかわらず我々は一番遅い到着になる。
ここから先は地元のYouさんが先導、ということですっかりまかせた。
とはいえ、米山はいくつも登山コースがある山である。どのコースで登るか、出発前にちょっと協議。
米山の一般的なコースである大平口コースはだんべえさんが昨年登っている。どうせなら別のコースがいいだろう。
それに、どうせならシラネアオイの多いコースがいいだろう、ということで、別のコースを選択。シラネアオイ保護のため、あえて、ここではどのコースかは書かない。大平コースではないことがヒント。
そのコースの登山口に行くのもYouさんのあとにくっついて行った。どうも3年前の中越地震の時に林道が崩れて、その補修工事が地主と国とでもめて通れなくなっている可能性もあるというのだ。地元ならではの情報、ありがたいです。
最初進もうとした林道はゲートに阻まれ、ついで道間違えて、最後の正直で登山口に着いたのは午前8時半過ぎだった。

  写真の量が多いので、サイズを小さくしました。ご了承ください。
8時半過ぎ、登山口到着。特に駐車スペースもなく、マイクロバスの回転スペースを確保せよという看板にしたがって、邪魔にならない路肩に駐車。
そばの小川にシャガの花がたくさん咲いていた。
8時38分 仕度を整えて出発。最初広い道からすぐにT字に突き当たり、登山道は左に行けとの案内。
左に曲がると、古タイヤが敷かれた道になった。
すぐに川を橋で渡る。川の水はとても綺麗だった。
案内の看板がだいたい250メートルくらいおきに立っている。いちいちラジオはイヤホンで聞けとか書いてあったりする。
山頂まであと2750メートルと書かれた看板を過ぎたあたりでオオイワカガミが出現した。ヒメシャガも咲いている。
登りはじめて、まだ15分ほどだ。
登りはじめて20分ほど、最初のシラネアオイ発見。登山道からはずれて小さな沢が涸れたような跡の場所を少し登った所に咲いていた。
ここで逃したら見られないかもしれないと、それぞれ果敢にアタック。写真におさめる。
登ってみると、あたりにもう散ってしまったシラネアオイの青い花びらがたくさん落ちていた。もう少し早ければ、20分も登れば沢山咲くシラネアオイに出会えるわけだ。
9時15分 ロープがある急登が出現。登りの場合はロープはそれほど必要ではない。
9時25分 本当に道端にシラネアオイ出現。
こぞって写真撮影する一同。右がその道端のシラネアオイ。
いや、まあ、本当によくぞ道端に。
だれもこの花を手折ろうとしないのが嬉しい。

GWの米山は本当に花だらけだ。
色とりどりのオオイワカガミ、チゴユリ等々。
9時45分 山頂まであと1750メートルという道標を過ぎて、急な登りになった。ロープや階段などもある。
そして、たくさんのシラネアオイが待っていた。
一番たくさん咲いている場所は登山道から少し離れた斜面。私は踏み込むのを遠慮して遠くから望遠で撮影。
10時5分  山頂まであと1500メートルという道標を過ぎると、谷間になっているあたりに雪が残っているのが見られた。
右は、登山道を新しくつけなおしたらしい箇所。わざわざ細い木を切って、道にしている。
10時20分 山伏岩、という道標があった。
それによると、山頂まで40分。登山口までも40分。とある。
ウソだろ〜っ。
ここを過ぎると山頂まで800メートル。
背後の眺望がよくなり、遠くに弥彦山塊が見えるようになる。
10時40分 げ、目の前に垂直に見える場所にロープが垂れ下がっている。それ、登れってか。
「ここは釣瓶落としです」との貼り紙がある。
昔はもっとすごい断崖に鎖がかかっている登山道だったらしい。
ちなみに、ロープも足場もきっちりあるので、腕力がなくても登れます。
  
  ↑だんべえさんよりいただきもの
10時50分 いよいよ雪が目立ち始める。しまいに雪の上を歩くようになってきた。
ショウジョウバカマが咲いていて、雪のそばは早春である。
11時05分 山頂まであと200メートル。女人堂跡。たくさんのお地蔵さんが並んでいて、半分はまだ雪の下だった。
ここまで登らせといて、女性は山頂には行けなかったらしい。
山頂直下には桜まで咲いていた。
11時15分 山頂到着。左は山頂の薬師堂の裏(笑)
  
  ↑だんべえさんよりいただきもの。
  薬師堂の前で記念写真。
立派な二階建ての山小屋にて昼食休憩。
実は、めちゃくちゃ小虫が多くて、外で食べられない状態だった。
すでに何組かの登山者たちが昼食中。
なんと、赤ちゃんづれのご夫婦までいた。
12時20分 下山開始。霞が濃くなり、遠くの弥彦山が見えなくなっている。
米山は、本当にこの季節、花が多い。足元の花はもちろん、樹木の花も目を楽しませてくれた。
下山をものすごく苦手とする私がおおいに足手まといとなり、午後2時少し前に登山口到着。
お疲れ様でした。
花が多いわりに、このコースは人もまばらで、ゆっくりと花を楽しんで歩くにはとてもよいコースだった。ただ、米山初心者の私には、いきなりこのコースはちょっとハードだったかも。ご一緒していただいたみなさん、すみませんでした、亀足で〜。

目的だったシラネアオイが自生しているのをしっかり見ることができたし、その他の花々も本当に綺麗だったし、米山の印象は実はすこぶるよい。
一人だけのろのろと下山したので、んがおRさんはきっと疲れたんだろうなぁと思われただろうが、のろのろ下山している分、ほとんど疲れていなかったりする。
唯一、釣瓶落としの下りだけは、ホントーに怖かった。下りが別のルートなら、毎年行ってもいいんだけどなぁ、米山。
ともあれ、とても楽しい花山オフでした。だんべえさん、makoさん、Youさん、ありがとうござました。


米山 
  最寄ICは、北陸自動車道米山IC。
  米山については、たくさん登山道があるので、体力体調季節に合わせてチョイスするとよい。
  参考までに米山に関しての柏崎市HPの記事はこちらから。


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