番外
2008/6/7 桑代山(くわだいやま) 標高578.4m 長岡市(旧栃尾市) 江戸の昔、日本人の発音は今の50音よりも多い音からなっていた。 それが似た発音が一緒にされてしまって50音になった。 だが、お年寄りや地方によっては古い発音が色濃く残った日本語を使っている場合もある。 かく言う私の父親も「運動会」を「うんどうくわい」と発音していて、おお、江戸の発音が残っていると思ったものだ。 なんでこんな話を書くかというと、この桑代山の名前の由来の一説に、『弥彦山の神を合祀する守門岳の登拝できないお年寄りや足弱な婦人が、桑代山に花台を設け、これに供物を供え神事を執り遥拝した。この花台から転化したのが桑代山である』というのがあると新潟日報事業社の『新潟日帰りファミリー登山』の桑代山のページに書いてあった。「花台」を「くわだい」と発音するのである。 栃尾の山の中の集落のお年寄りなら、「運動会」を「うんどうくわい」と発音し、「花台」を「くわだい」と発音しそうな感じだ。 そんなどうでもいい発音の話から、この桑代山はなんとなく古きよき山なんじゃないか、と思っていた。 この日は、午前中に用事があり、あまり時間がとれない土曜日だった。時間がとれないとなると、それほど歩かないで近い山に行くのがいいだろう。色々本をめくって、この桑代山なら林道を1時間程度歩けば山頂だし、家から自動車で小一時間で着く登山口だし、土曜のお散歩ならそれくらいがちょうどいいだろう、と決定した。
やっぱり登山はあなどれない。さりとて、蝶や花を見ようと思っていたので、自動車でびゅん、と山頂まで行くわけにもいかない。 まあ、いい腹ごなしになったんじゃないかな。 この季節は樹木の花が多く、ヤマボウシは本当にたくさん咲いていた。 桑代山 最寄ICは、関越自動車道長岡IC。国道351号を利用して栃尾市街に入る。栃尾市街から今度は国道290号で魚沼市方面に。道の駅R290とちおを通り越して少し行くと、いずみ苑という交差点に入る。ここで左折。橋を渡って、案内標示にしたがって菅畑集落に向かう。川沿いの道に進んでしまったら刈谷田川ダムに行ってしまうので注意。菅畑集落を通り越すと道はいったん未舗装になる。が、またすぐに舗装された道になる。ものすごく場違いに広くて綺麗な道が出現する。何せ作りたての道なので、仕方ない。それがぶっつりと工事中になる。いったい何年まで続く工事なのかわからない。 桑代山へは右に分ける林道に入って行く。が、ちょうど我々が行った時は、この林道のすぐ先が工事現場だったので、案内標示が無かった。 上のレポの写真の交通標識が目印である。 林道は細くて未舗装だが、自動車でも楽に通れる。 徒歩で登る場合は、交通標識のある林道の入り口からゆっくり歩いて35分で北のあずまや。その後20分で三角点、さらに5分で南のあずまやである。睡蓮の浮かぶ池は、北のあずまやの裏、くらいに覚えておけばいいだろう。 |
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