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番外

 の山

2008/7/5  鬼が面山(おにがつらやま) (1,465.1m) 魚沼市
2008年の新潟は、カラ梅雨だった。いいお天気だとか、曇っても降らないで済んでしまうとか。
そんなわけで、山登りには絶好の条件が整っていた。
なにせ、真夏よりも日没が遅いので、多少時間がかかる山でも我々のペースでも日のあるうちに戻って来れる。
さらに、花が多い季節でもある。
例年、梅雨時の週末は空を眺めては雨粒を恨みがましく見ていたのだが、今年は違う。
と、いうことで、なぜか鬼が面山だった。
今年に入って我々はまだ標高1000メートル以上の山に登っていない。低山をウロウロしているだけである。
だが、ぜひとも高山植物咲き乱れるお花畑に行ってみたいという野望もある。
そのためには、まず足慣らしをして、体力をつけなくてはなるまい。
となると、比較的近場で比較的楽に登れる山を選ぶ必要がある。
一番その条件に合うのが実は浅草岳なのだが、それは以前登ったことがある。ならば、それに連なる鬼が面山はどうだろう。
浅草岳から鬼が面山に行くようなとんでもない計画は永年山初心者の我々には立てられない。もちろん別ルートからの登山になる。
国道252号、六十里越えの新潟県と福島県の県境から登るルートが鬼が面山にはあった。
六十里越トンネルの新潟側のすぐそばに登山用ではないが、駐車できるスペースがある。広いので、10台以上駐車可。すでに5台ほど駐車していた。
←駐車スペースからトンネルを見た図。
→振り返って、新潟県側を見た図。登山口はこのカーブのすぐ右側にある。
ここにはトイレはないが、5キロほど新潟側に走った場所にご自由に利用ください、と書かれた仮設トイレがある。
9時15分 登山届けに記入後、登山開始。
いきなり瓦礫を敷き詰めたような登りづらい急登になる。おまけに日陰が少なくて暑い。この日のこのあたりの最高気温予想は32度。前日が雨だったために、湿度も高く、3分も歩かないうちに汗まみれになる。
9時25分 分岐。浅草岳は右へ行けとある。左側は道が太いが、電力関係の工事の道らしい。
ちなみに、登山道の案内は全て浅草岳となっている。
鬼が面山は浅草岳への通過点にすぎないらしい。
この分岐を過ぎると、道は平坦になり、一息つける。
時々小さな沢が出現して渡る必要があるが、左の沢が一番大きい程度である。
途中、→小さな花?のようなものを見つけ、宇宙人みたいだ、宇宙人宇宙人、と呼びながら歩く。
9時40分 分岐。たぶん、ここが六十里峠。ここからちょっと登りになる。
ところで、標高が少し高くなったら、上の宇宙人が実はちゃんとした花を咲かせるのだと分かった→。名まえはオオバノヨツバムグラという。
9時42分 鉄塔。分岐からすぐである。
いきなり木がなくなり、刈り込まれている。直射日光が暑い。
カサカサした場所にコナスビが咲いていた→。
ここからがこの登山のうちのもっとも過酷な登りとなる。
危険度からすると南岳から先のほうがずっと危険なのだが、鉄塔からマイクロウェーブまでがとんでもなく辛かった。つづれ折で景色も見えず、湿度が高く、なだらかな登りのような顔をして、実はけっこうな斜面をぐいぐいと登らされる。
何の罰ゲームだと思うくらいに辛かった。
この時点ですでに首に巻いたタオルがびっしょりになるくらい汗まみれになっている。
湿度の高い時の低い山の辛さは筆舌に尽くしがたい。
メガネかけているもんだから、メガネまで曇るし。
10時15分 ようやらやっと、第一の目標、に到着。
かなり広い場所が刈り込まれ、一面シロツメクサが咲いていた。
本に載っていたマイクロウェーブと様子が変わっていたが、最新式のマイクロウェーブ施設に工事したらしい。
ロープが張られていて、マイクロウェーブには近づかないように書かれていた。
先に登っていたご夫妻と合流。
彼らはそれほど休まずに先に進んだが、我々はここで小休止。
10時30分 マイクロウェーブ出発。
ここから先は電力関係の工事のためか、なだらかで広い道になっている。
すぐに3本の鉄塔がそびえたつ下を歩く。
なぜかこのあたりにはサンカヨウの葉っぱと実がたくさんあった。
10時48分 そのまままっすぐ進むと思いきや、右に折れる細い道があった。標識で確認するとそちらのほうが浅草岳である。
まっすぐ進むと吹峠より大白川に至るのだそうだ。ここで下るわけにいかないので、もちろん右折。
このあたりにはユキザサが多かった。茎の赤いユキザサである→。
吹峠分岐から上に登ると、ぽつぽつとマイヅルソウの姿が見られるようになってきた。
ガクウラジロヨウラクも咲いている。
ハッと気がつくと、ゴゼンタチバナやアカモノの姿もあった。
どうやら吹峠分岐が下界と山の境目らしい。
このあたりで先に進んでいたご夫妻を追い越させてもらう。
我々もローペースだが、このご夫妻も輪をかけてローペースだ。
だんだんと地面が岩っぽくなってくる。
どうやら稜線らしい。
右側は完全な崖で、遠く田子倉ダムが見通せる。
それでもこのあたりはまだ潅木があるので落ちてもひっかかるだろうね、などと言いながら歩ける。
期待していなかったヒメサユリが1本、2本とちらほら姿を見せ始めた。
11時35分 南岳到着。
吹峠からずっと登りだが、あっちにマイヅルソウ、あっちにアカモノ、あっちにヒメサユリ、と花が多いのでなんとか頑張れる。
空気も多少涼しい感じだ。
←これから進む道が見えている。
稜線というよりは、平均台みたいに見える。
さすがに標高が高いので、まだイワカガミが咲いていた。→
平均台を行く。右側はマジメに崖になっている。
転がり落ちたらそのまま田子倉湖に直行しそうなくらいの斜面だ。
ミヤマカラマツが崖の下にあった。→
谷にはまだ雪が残っていて、時折涼しい風をもたらす。
その雪の谷をヒメサユリが見つめている。
そのヒメサユリの足元にはちっちゃなツマトリソウが咲いている。→
崖って言ってもほどがあるだろう、という場所。
ダンナの下はもしかしたら地面がえぐれている。
歩く分には怖くないのだが、見ているとものすごく怖い。
山頂近くにはコメツツジの小さな花。→
崖シリーズ(笑)
やたらトンボが多く飛んでいて、どの写真にもトンボがゴミみたいに写りこんでいる。
12時10分 ちょっとした木立のある場所に入ると、たくさんヒメサユリが咲いていた。
ヒメサユリ目当てで登ったわけではなかったので、ボーナスみたいな嬉しさがあった。
予想していなかったが、花が多くて楽しい山だ。
季節がよかったのかもしれない。
もうすぐ山頂、という場所で下ってくる人が、山頂を過ぎて200メートルほどの所にたくさんヒメサユリが咲いていますよ、と教えてくれた。
鬼が面の山頂で戻るのはもったいない、とのこと。
それはぜひ行ってみなくちゃ。
12時25分 山頂到着。
山頂はものすごく狭くて、眺望は全くない。
おまけに日陰もまったくない。
どうもこの鬼が面山の山頂、というのは、道の途中みたいな感じの扱いだ。
狭い場所に道の分をあけて昼食をとる。
ラーメンのお湯が湧いた頃に追い越したご夫婦が来て、山の話などをした。メタボ対策、膝対策でほぼ毎週山登りをしているらしい。
昼食をとっている最中、他に2人の男性が来て小休止した。一人は只見から登って浅草岳を通って来たという。浅草岳の山頂付近もヒメサユリがすごかったそうだ。
昼食を食べ終えて、我々は先の登山者が教えてくれたヒメサユリの場所に行くことにした。
200メートルってどのくらい〜、と言いながら、けっこうな角度で下って行く。
しばらくするとおお、ここに違いない、という場所に来た。
本当に道の両側にヒメサユリが咲いていた。
場所的には←こんなもの。
見えているピークが鬼が面山山頂。下りの時間を計っていなかったが、登りは8分で登れた。
13時35分 山頂出発、下山。
もう、ご夫婦は下山してしまったらしく、いなかった。
下りのほうが下界の様子が見通せて、ちょっと怖い。
南岳に向かう場所では、はるか下に田子倉湖が見える。←の写真で左下に湖があるが、わかるだろうか。
14時15分 南岳。少し休憩。
14時55分 吹峠分岐。
ここからマイクロウェーブまでは緩やかな道なので気持ちが楽になる。
途中、ショウキランが咲いているのをみつけた。→
15時10分 マイクロウェーブ到着。小休止。
15時35分 鉄塔到着。あの難行苦行の登りも下りだと20分くらい。
15時40分 六十里峠。  15時55分 最初の分岐。
はるか下に国道の工事車両などが見下ろせる場所まで来た。
もうあとわずかと思っていたが、この最後の下りが実は一番イヤな感じの下りだった。
下りの苦手な私にとって、瓦礫をしきつめたような急な下り道はものすごく怖い。へっぴり腰で下って行く。
下りきるまでに追いつけると思っていたご夫婦にはついに追いつけなかった。
16時05分 登山口到着。
駐車場に着くとご夫婦もたった今到着した様子。温泉が楽しみですね、と言いながら分かれる。
オマケ。
我々は一番近くの寿和温泉にて入浴。
その近くにある湧き水の情報を得ていたので、湧き水を汲んで帰宅した。
場所は、入広瀬駅から寿和温泉に向かって進み、温泉を通り越した先にT字で左折。
路肩がやや広くなっているあたりの右側、山の斜面から湧いている。
冷たくて甘い水である。
今回の目的は体力を養うこと、だったのだが、結果的にはたくさんの花が見られて、大満足の鬼が面山だった。
南岳から山頂までが少し崖っぽくて危険な感じもするが、きっちり登山道を通っていれば滑落することはない。
途中にロープなどを使わなければ登れないような場所もなく、体力さえあればかならず山頂に行きつける、初心者に優しい山という感じだった。
ただし、暑い日に鉄塔からマイクロウェーブまでの登りは本当に地獄である。なだらかに見える九十九折の登りは実はかなりの角度があるのだと下りの時に気がついた。体力と相談しながらゆっくり登れば、マイクロウェーブから先は一息つけるのでがんばろう。

鬼が面山 
  最寄ICは、関越自動車道小出IC。インターを出たらまず国道17号線を目指す。国道17号線で長岡方面へと右折。四日町交差点で国道252号に入り、入広瀬を目指す。旧広神村、旧守門村を通り越して、旧入広瀬村に入る。道の駅いりひろせがあるので、トイレなどを済ませよう。たぶん、このトイレがきちんとしたトイレの最後である。あとは国道252号をはずれないように(大白川駅あたりが間違いやすいです)福島県境を目指す。
福島県境である六十里越トンネルの手前に上のレポのような駐車スペースがあるので、そこに駐車。
登山道入り口は駐車スペースの少し手前、トンネルがわを向いて左側にある。登山ポストが目印。


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