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行きは高速道路を利用。
9時50分 南葉高原キャンプ場に到着。
なんだかたくさん自動車がとまっている。
どうも、新しいコテージを作るための業者の自動車らしい。
南葉ロッジ前に数台駐車できるが、すでに満車状態。
仕度をして、出発。 |
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まずはキャンプ場の中を歩く。
いきなりシラネアオイがどっさりと植えられている。
見事に咲いているので、きっと山のシラネアオイも咲いているだろう。
舗装された道を少し登ると、木落とし坂コースと明神沢コースの分岐に出る。
ここは、左下に行く木落とし坂コースに進む。 |
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ちなみに、まだキャンプ場の中である。
分岐からちょっと進むと、最後のトイレになり、道路の脇に木落とし坂コースの入り口がある。
道路のほうに登ってはならない。
10時00分。
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ここからが登山道と言ってよい。
いきなりチゴユリ、オオイワカガミが咲いている。 |
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ちょっと林の中に入ると、一面オオイワカガミになってしまう。
葉っぱがものすごく大きくてツヤツヤしている。
登山道に入って5分もしないうちに林の中にシラネアオイの姿が見られ始める。 |
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どういうワケかシラネアオイは道端に咲きたがる。
よくこんな場所に咲いて誰にも持っていかれないものだと思うくらい、すぐそばに咲いている。 |
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10時20分 4合目。ここまではなだらかに登って来たがここから先が急登になる。すぐ目の前に小さな花が咲いているのが見てとれる角度だ。 |
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この急登が「木落とし坂」と言うらしい。
このあたりでニシキゴロモがたくさん咲いていたが、撮影どころではない。 |
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10時27分 5合目。まだ急登は続く。ときおりシラネアオイが目の高さに現れる。ガンガン登るが、花があるのでいちいち止まってレンズを向ける。つまり、かなりゆっくりのペースなので、息が切れることはない。 |
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このあたりで、下山してくるご夫婦とおぼしき2人と会う。
「山頂のほうは、雪と藪で行けませんね」とおっしゃる。
え?雪と藪?相反する言葉が二つ並んで戸惑う。
軽装のお2人は断念して戻って来られたようだ。
「行ける所まで行ってみます」と返す。
残雪は覚悟しているので、一応軽アイゼンなども用意してある。
我々は山頂まで行くつもりだ。 |
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10時36分 6合目、水場。沢水かと思ったが、岩盤から湧き出る水をパイプで集めている。冷たくて美味しい。 |
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10時54分 7合目展望広場。標識から右側に入って行くと、右の写真のようなちょっとしたスペースがあり、米山方面が見渡せる。 |
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しかし、この日は曇天。
すぐそばの町並みも霞んだ状態。 |
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越後三山もよく見えるらしいのだが。
ちょっと残念。 |
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7合目を過ぎると、イワナシが見られる。紅白のショウジョウバカマが咲いている。登山口ではショウジョウバカマはすっかり終わっていたのに、このあたりでは今が見ごろ。
11時10分 8合目到着。8合目を過ぎるとチラホラ残雪が見え始める。
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チラホラだった残雪がいきなりどっと増える。げ、道がすっかり埋もれている。雪はよくしまっていたので、登山靴でももぐることはない。
雪でたわめられたブナが本当に藪のように左右から迫っていて、小枝を跨ぎながら歩くハメになる。
あのご夫婦が言っていた、雪と藪とはこのことだったのか。
しまいに本当に道が分からなくなり、完全に迷いかけたが、とにかく登って行ったら遠くの木にマークがつけられているのを発見。
よかった。遭難するかと思った。 |
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登山道に復帰するとすぐに9合目だった。
11時32分。登山道にはウソのように雪が無かった。
いきなり季節が戻って来て、春になる。ブナの新緑が目に鮮やかだ。
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8合目から先はなだらかな道だったが(ちょっと迷ったのは別として)最後に少しだけ登ると山頂である。
11時40分、山頂。
山頂には賑やかな7,8人の団体がいて、これから昼食らしい。どうやら明神沢コースから登って来たようだ。
もう一人単独のおじいさんがやはり明神沢から来たらしく、我々が登って来た木落とし坂コースは登ったことが無いという。
山頂の石は、登山者が1つずつ持って登ったんだよ、と教えてくれた。どうも、前の市長の時に展望台を作る計画があり、その土台に使うつもりの石だったらしい。が、市長が変わって話も頓挫したのだそうだ。
そのおじいさんは、ネマガリダケが目当てだったが、今日はまだ早かったのか収穫が無かったという。
どうも登ったことのない木落とし坂コースから下ったようだ。
少しは収穫があればいいけれど。 |
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団体さんも山菜を採りつつ、山頂で宴会らしかった。
鳥居などのある山頂なので、そちらの写真も撮りたかったが、団体さんの真ん中だったので遠慮した。
12時20分 下山開始。明神沢コースで下る。木落とし坂コースから山頂に出ると、正面に小さな鳥居が見えるが、鳥居に向かって右側に明神沢コースの下り口がある。鳥居に向かって左側には籠町南葉山へ向かう道がついている。こちらに入ると、同じ場所に戻れなくなるので、注意が必要。
明神沢コースは、いきなり急に下る。落ち葉がたくさん積もっていて、まるで落ち葉の滑り台のような下りである。
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こちらのコースには何合目といった標識は無い。一応登山道である目印や分岐には案内が立ってはいる。
12時27分 ちょっぴり雪が残っていた。こっちのコースのほうが春っぽい。
12時37分 鏡池が見えます、と書かれていたが、どっちに見えるかわからなかった。一応尾根っぽい道ではあるのだが、林の奥の風景はよくわからない。 |
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この山でおもしろいのは、ショウジョウバカマもイワカガミも紅白があるということ。しかも、ちゃんと並んで咲いているあたりが楽しい。
なんだかおめでたい。
実は下り道でも右側の林の中、奥深くにたくさんシラネアオイが咲いていた。
でも、尾根道で斜面がきつく、林の向こうの遠い場所だったので、わざわざ近づくわけにもいかなかった。
このあたりで、山菜を採りに林に入っている人と会い、何がとれますか、と訪ねたら、ウドブキと答えられた。
ネマガリダケはまだ早いそうだ。
プロっぽい人がそう言うんだから、今年はまだ収穫はできそうもないよ、おじいさん。 |
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12時54分 桑取分岐。小さな杭の道案内がある。我々は右に下る感じのキャンプ場方面に進む。尾根から分かれて、少し急降下。
この急降下のあたりにもシラネアオイが咲いている。
さらに、まだ早いんじゃないかと思っていたサンカヨウが現れ、可憐な白い花を見せてくれていた。 |
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13時30分 右手に音が聞こえてきた沢を渡渉する。跨げる程度である。川のそばはちょっと崖っぽくなり、崩れそうだった。 |
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いったん下ってしまうと、なだらかな道になる。
ブナの緑がとにかく美しい。 |
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13時35分 明神沢。綺麗な沢が2つ出会う場所である。キクザキイチゲ、ミヤマカタバミ、アズマシロカネソウなどが咲いている。 |
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明神沢コースは、沢沿いを歩くというわけではないが、いくつも小さな流れを跨ぐ。概ねブナの林の中を歩くのだが、ときおり沢で開けた場所に出て、花の種類が変わる。 |
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13時50分 筍平。なだらかな道が続き、少し登って少し下って、と、ちっとも山を下った感じがしないので、道を間違えたんじゃなかろうか、とここで地図を確認する。間違えてなかった。このあたり、とにかくサンカヨウがすごい。
道の両側がびっしりサンカヨウで、みんな咲いている。
私はサンカヨウが好きなのだが、こんなにたっぷり咲いていると、もう珍しくもなんともなくなってしまう。
そういえば、サンカヨウも道端に咲きたがる花だ。 |
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びっしりとサンカヨウが咲いている道を歩く。
13時52分 水場。と、書かれたプレートが下がっていたが、水はあるんだか無いんだか、といった状態だった。 |
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あいかわらずサンカヨウの道が続く。
と、いきなり、谷になって、どっさり雪が出現。ほんの3メートルほどだが、雪の上を歩く。この下はどうも沢らしいが、びっしり雪なので怖くない。 |
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オオバキスミレ、ニリンソウは、一箇所に固まって咲いているが、他では見られなかった。 |
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見て見て、サンカヨウとカタクリが一緒に咲いている。
シラネアオイとサンカヨウが混ざって咲いている場所もあった。
なんとも見事な花の山である。 |
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14時ちょうど 後谷峠。ただし、このプレート、落ちてしまって、本来下る時で言うと右側に取り付けられていたはずのものが左側になっていた。
つまり、キャンプ場と明神峠の矢印が逆になってしまっているのだ。本気で道を誤ったかと思った。
我々も初めての場所なので、このプレートが間違いかどうかさっぱり分からなかったために、直していない。
曲がる場所でもあったのかとあやうく戻りかけたが、どう考えてもそんなわけないので、そのまま進んだらキャンプ場の端っこに出た。 |
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14時25分 キャンプ場到着。意外にキャンプ場の端っこから駐車スペースまでが長い。
下りは距離的にも長いのは確かなのだが、花が多かったのでたっぷり2時間かかってしまった。 |
ちなみに、キャンプ場でもネマガリタケ、
売ってました。
1束1000円。
高い〜。 |
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帰りに県道362号沿いにある「青田花清水」で水分補給。
たっぷり流れている水で、どうも湧き水らしいのだが、どこから湧いているのか、草が多くて確認できなかった。
冷たくて美味しい水である。 |
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