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番外

 の山

2009/9/5(土)  苗場山 標高2,145.3m 小赤沢登山道(長野県栄村)
9月に入り、山のお花畑も秋の花にとって変わられている頃だ。
とはいえ、下界はまだ暑さが残っている。
私にとってこの秋、唯一の土曜休みであるこの日は、夏山最後ということで、できれば標高2千メートルを越える山に登りたかった。
当初、新潟県内の百名山でまだ登っていない妙高山に登るつもりでいたが、どうも我々の足では日没と競争することになってしまいそうだ。妙高はもうちょっと日没が遅い時期でないと、我々くらいのレベルの人間にはムリである。
ならば、どこがいいだろう。
かねてから、苗場山の長野がわからの小赤沢コースには興味があった。
登山口に向かう林道の途中に滝もあるし、湯沢からの祓川コースに比べると、時間が短くてすむ。
そんなこんなで、午前5時過ぎに自宅を出発。ところが、家で見た今日の天気予報は見事なばかりの太陽マークひとつきりだったのに、玄関を出るなり、土砂降りの雨。高速道路も雨。おいおい、これって、太陽マークではないだろう。それでも信じて自動車を進めた。
カーナビにまかせて津南町入りして、国道405号で長野に向けて南下した。が、それがちょっとした失敗で、中津川を挟んだ反対側にある旧草津街道という林道に入れば少しは楽に走れたのだが、国道のまんま進んでしまって、ごく細のぐねぐね道を行くことになってしまった。おお、ここが大雪の時に陸の孤島になった結東地区か〜、などと妙に納得しながら、こんな場所にフル規格のバスが走るのか〜と驚きながら、時間ばかりかけてなんとか新潟を出ることができた。この頃になって、やっと雨があがり、道路が乾いてきた。
ようやく秋山郷に入り、小赤沢地区で国道405号から離れて林道に入る。午前7時20分に一合目の大瀬の滝に着いて15分ほどひっかかった。(滝のレポはこちら
そこから先が意外に長く、結局駐車場に到着したのは、午前7時50分頃だった。
        (写真が多いためにサイズを小さくしています。花の写真はダンナのサイトからもご覧いただけます)
林道の終点が駐車場なのだが、まずトイレの建物がある駐車場があるのだが、自動車が1台もとまっていない。
いくらなんでも、土曜日に登山者がゼロというわけがない。
しかも、登山道らしき入り口もない。
もう少し奥まで行ってみたら、同じくらい広い駐車場があり、10台くらい自動車がとまっていた。
どうやら、この先の砂防ダムの工事のために、駐車スペースというか作業スペースが広げられたらしい。
右写真の赤い矢印が工事用の道路。青い矢印が登山道。
とりあえず、トイレに入ってから、他の自動車と同じ場所に自動車を止め、身支度をする。
7時58分 登山届けに記入して、登山開始。
この入り口には、チョロチョロではあるが水場もある。
入り口を入るなり、木の根っこの道になる。
なんだか、こういう登山道ってば、新潟の山って感じがする。
8時ちょうど 三合目の標識と「赤石沢国有林入り口」の立派な道標があった。そして、またしても木の根っこ。今度は根っこをよじ登るくらいの迫力だ。
ほぼ同時に出発したにぎやかな初老の3人パーティーに追いついて追い越させてもらう。いや、我々もかなり遅いんですけどね。
左写真は、木の根っこをつかんでよじ登るの図。
8時25分 四合目。
道をちょっとはずれた折れた立ち木に赤いペンキで水とかかれている。
綺麗な沢水を汲むことができる。
ここで、あまりに蒸し暑いので、上着を脱いだ。樹林帯だし、ほぼ霧で太陽は見えていないので、日焼けもしないだろう。
四合目では男性2人が休憩中。この人たちとは、最初から最後までほぼ同じくらいのペースで行動していた。
それにしても、ぬかるみの多い道だ。
おー、ぬた場だ、ぬた場だ、と言いながらグズグズの泥の上を足場を選んで歩く。
このあたりから丸太を横に切ったものに横木を渡したものが道に敷かれ始める。丸太だけだと、見事に滑るが、横木があるので滑らずにすむ。
これを敷き詰めた人の労力には脱帽する。
8時53分 五合目。ここでは休憩せずに先に進む。
少し行くと我々よりやや若いご夫婦らしい2人が休憩していた。そこからすぐに沢水を集めたようなチョロチョロの水場があった。(9時15分)
若いご夫婦はそこで水の補給をしていたので、追い越させてもらう。
湿気の多い道だが、このあたりはゴゼンタチバナの赤い実が綺麗だった。
水場からすぐにトリカブト、シラヒゲソウ、サラシナショウマが咲いている場所がある。
あらまあ、可愛らしい花たちだこと、なんて思っていたら、その先はほぼ垂直の泥の壁。
これ登れってか。
ロープがたらしてあるので、これが登山道なんだな。
とりあえず、登りはロープ無しでも足場があるので登れる。
シラヒゲソウが咲いているのは、ここだけだった。
じっくり見るのは初めてなのだが、葉っぱといい蕾の丸さといい、ウメバチソウそっくりだ。
あとで調べたら近い仲間だった。
9時22分 シラヒゲソウの近くの急斜面を登りきると六合目だ。この先、いくつもロープだの鎖だのが連続して登場する。登っても登っても次の鎖が出現する感じだ。
大抵の場合は足場があるので鎖無しでも登れるが、1箇所だけ鎖さんありがとうという場所があった。
下りは随所で鎖の存在が助けになった。
9時37分 七合目。
若いご夫婦とペースがほとんど同じで、綺麗な音のクマ鈴に常に追いかけられているような感じだった。
これでもか、というロープの連続で、もうイヤと思ったところで七合目だったので、ゼリー休憩。
若いご夫婦は先に進んで行った。
もう終わるだろう、と思っていた鎖。まだまだ続いてました。しかも、長い。
五合目過ぎのあたりまで、沼地のような場所をあまり標高を上げずに進んだ分、ガッツリ取り返している感じだ。
10時ちょうど 八合目。
道標の文字が消えかかっているので、次の九合目まで何分と書かれているのかよく分からない。
が、推測するに、40分じゃなかろうか。
今まで、次の道標までは20分刻みくらいだったのに、いきなり40分か?
この鎖の連続のペースで40分だとすると、キツすぎるぞ。
振り返ると、雲なのか、霧なのか、山々の眺望をさえぎってる。が、切れ間から日光もさしていて、晴れているんだか雲っているんだか、さっぱり分からない。
ふと、見上げると、両側が笹の原になっていて、その先が途切れているようだ。
もう急坂はないってことだろうか。
10時08分 いきなり視界が開けた。木が全くない。草ばっかりで、木道が伸びている。
どうやら「坪場」に出たようだ。
今までのジメジメした感じとうって変わって、なんともさわやかな風景だ。
苗場山の高層湿原の一端である。
木道の脇にはリンドウがあちこちに顔を見せているし、穂になったチングルマがかわいらしく揺れている。
イワショウブは白い花から赤く染まった姿を見せている。
さて、私は苗場山っていうのはまっ平らなとてつもなく広い高層湿原がある山だと思っているので、その一端に出たら、もう登ることなく水平移動だと思っていた。
ところが、木道はなんだか登りかげんにつけられていて、先にある森に吸い込まれて行く。
げ、森だと?
苗場の高層湿原に森があったのか。
で、木道。
これは、実に歩きやすいものなのだが、この日はどうも早朝から両脇の笹を刈る作業が行われたらしい。
刈られた笹が木道の上に敷き詰められていて、緑色になってしまっている。どこが木道なのかは、とりあえず分かるのだが、その木道の破損箇所が隠されてしまっていて、けつまずいたりする。
刈るのはありがたいけど、木道は出しておいてくれよ、とぶうぶう言っている間に樹林帯に入った。(10時18分)
ここには木道は無い。
なぜかというと、跳び箱の4段目くらいの大きさの岩がゴロンゴロンと積み重なっている道なのだ。この岩の上を足場を選びながら進まなくてはならない。
かなり歩きづらい。
しかも、ここでも笹は刈られていて、岩と岩の間に敷き詰められているものだから、穴ぼこなのか岩なのか分からなくなってしまっている。
さすがに恨めしくなった。
10時31分 樹林帯を出る。
少し進むと、木道が分岐していた。
右に曲がると苗場神社、とある。じゃ、右か?
いや、待て、その打ち付けられた看板の下の木の杭には、左に行くと苗場山とある。苗場神社、と書かれた板がその文字を隠している。
よく分からないので、山地図を広げてみた。
それでも分からないので、とにかく神社じゃなくて山に行くんだから、と左に進んだ。
木道の脇には、小さな石の祠や、古い石碑などがあった。
昔の人は、この重い石を背負って登ったのかしらん。それとも現地調達で、ここで彫ったのかしらん。
途中に道標があり、進んでいる方向が山頂であると確認できた。
右写真、ホントはダンナの先にも木道が伸びているのだが、笹で埋められて緑になっている。
10時53分 自然交流センターが見えてきた。あれ、九合目はどこ?
色々道標はあったが、9合目は見当たらなかった気がする。
中写真は、たぶん鳥甲山なんだろうけど、三角形が雲に隠れてしまって、よくわからない。
10時56分 山頂到着。
山頂のは山小屋「遊仙閣」の裏にある。「遊仙閣」はこの春から営業を休止している。
管理人さんは月に何度か来て小屋のメンテナンスをして、いつ営業再開してもいいようにしている、ということを国営放送の番組で見た。
前に来た時は、ここでビールや缶ジュースを売っていて、賑やかだったのに、今はシンとしている。
「遊仙閣」の前にテラス状になった木道の広い場所があるので、そこで昼食。
出てこなくていい直射日光が照り付けて、慌てて上着を羽織ったが後の祭り。しっかり日焼けしてしまった。
昼食後、リュックをそこにおいて、神楽ケ峰方向に下った場所にあるお花畑に行ってみよう、ということなった。
以前登った時にそのお花畑があまりに見事で、大感動したものだ。
しかし、湿原の突端から見下ろすと、お花畑のある場所ははるか下。
ちょっと下りかけて、はあはあ登って来る人に下のお花畑の様子を聞いてみた。
すると、トリカブトとリンドウが咲いているくらいだと言う。
量も「ちょっと咲いているくらい」と口々に教えてくれた。
じゃあ、やめようか。
トリカブトとリンドウなら来た道にも咲いていたしね。
と、いうことであっさりUターン。
リュックを回収。自然交流センターでトイレを借りる。ちょうどそこで下山後利用しようと思っていた温泉の割引券が売られていたので、購入。ちょっぴり山頂まで来た特典かも。
12時32分  登りに迷いかけた分岐に到着。すぐに苗場神社があるというので、そっちがわに行ってみることにした。
分岐から見える木立の中に苗場神社がある。
わ、ちっちゃい。小人さんの神社みたいだ。
戻ると、分岐で登りからほぼ一緒だった男性2人組みに会って、神社は遠いのかと訊かれた。あの林のあたりです、と教えると、神社に向かったが、小さい神社を見て拍子抜けするかも。
12時51分 坪場。坪場の一番端っこで交流センターあたりですれ違った親子4人が休憩していた。このご一家とは、ほぼ一緒に下山することになる。
13時03分 八合目、13時13分 七合目、13時34分 六合目、14時03分 五合目、14時26分 四合目。このあたりで、親子連れの下の女の子とお父さんが、「ただいま〜、ただいま〜」と連呼。やっほ〜、よりもホッとするかも、と思った。
14時53分 三合目、14時54分 駐車場到着。
ご苦労様でした。
帰り道、国道までの林道の両脇に見事に咲いていたウメバチソウを写真撮影。
林道の脇に当たり前のようにウメバチソウが咲いているあたりが、すでに山奥といった感じがする。
ただし、登山道より奥の砂防ダム工事のため、ダンプカーが通っているので、すれ違いスペースに止めて速攻での撮影だ。
工事終了までは、林道の通行には注意が必要だ。

山地図にもこのコースは湿気の多いコースと書かれていたが、本当にじめじめとしたコースだった。
真夏だとしたら、かなり辛い登山になるかもしれない。
しかし、我々の行ったこの日は比較的気温が低く、霧も出て日光もさえぎられていた。そのせいなのか虫もほとんどいなくて、登山をするには絶好のコンディションだったかもしれない。
以前行った祓川コースよりもかなり短い時間で登れるし、8合目の先からは殆ど山頂と言っていい場所なので、気持ち的にも楽だった。
山頂で買った割引券(100円割引)で麓の「楽養館」で温泉に入って汗を流して帰宅。(温泉のレポはこちら
今年の我が家の夏山は終わった。

苗場山 小赤沢コース登山口
最寄ICはかなり遠いが関越自動車道塩沢石打IC。国道353号に出て、十日町方面に進み、国道117号に出る。津南方面に進み、津南の市街「大割野」交差点で国道405号に入り、長野県を目指す。
ただし、ずっと国道405号を進み続けると、とんでもなく細くて曲がりくねった道になるので、逆巻のあたりから左側に出ている「東秋山林道」(旧草津街道)に入るとよい。比較的、ではあるがトンネルなどもある広い道路で大赤沢まで行くことができる。
国道405号に復帰して、さらに進むと、とち餅屋さんなどがある集落に出る。左側を注意して走ると、登山口入り口という案内があるので、そちらに左折。しばらく林道を走って、ほぼ突き当たりが登山口の駐車場だ。トイレ、水場あり。
2009年9月現在、砂防ダムの工事が行われているので、林道はダンプが通行する。注意が必要である。


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