番外

 の山

2009/9/27  風倉山(かぜくらやま) 標高931.4m 
シルバーウィークを過ぎて、お休みが極端に少なくなった。1日しかない休日では、それほど大変な体力消耗はできない。でも、いいお天気の予報なので山に登りたい、と、いうことで、適当な山を物色した。
そこで探し出したのが胎内市にある風倉山だ。
実は風倉山は、前に一度登ろうとしたことがある。しかし、本によると、急斜面があって雨後などは滑りやすくなるという。登ろうとした時、まさに雨後で、下山が苦手な私にとって滑りやすい山道はとんでもない。それでやめにした経緯があるのだ。
しかし、今回は数日晴れが続いている。カラっとした天気が続いていれば、道も乾いているだろう。この機会を逃したら風倉山には登ることがないかもしれない。ちょっと体力的には大変かな〜という気もしないでもなかったが、静かな山登りを期待して風倉山に決定。
9月27日、青空のもと、開通したばかりの日本海東北自動車道の中条より先を通って荒川胎内インターを下りる。胎内市に行くにはこのインターが一番近い。ちょっとだけ国道7号線を新発田市方面に戻るが、それでも中条インターまでしか通っていなかった頃よりはずっと時間が短縮できる。
胎内川沿いに進んで行くと、観光施設などがある胎内ファミリーパークになるのだが、そのあたりがなんだか賑やかだ。なにがあるんだろう、朝っぱらから、と思っていると、なんと新潟国体の射撃競技の会場になっていたのだった。
関係者を誘導する人が出ていたりするのだが、その誘導を無視する形でさらに胎内川上流へと進んで行く。さすがに国体の賑やかさは無くなった。

9時45分 胎内川ダム到着。ダム手前に広々とした駐車場があると思いきや、なんとヘリポートだった。自動車はトイレの前あたりに3台ほど駐車できるが、すでにいっぱい。ヘリポートにはみ出る形で1台とまっていたので、その隣に入れさせてもらう。
ちなみに、大型車は駐車できないと書いてあったが、大型でなければ大丈夫なのかもしれない。
それにしても、この自動車たちは、登山者?それほどメジャーな山じゃないんだけどな。なにせ、昭文社の山と高原地図の「飯豊山」に山名は載っていても登山コースとしては書かれていないくらいの山なのだ。
左写真のふたこぶ山の右側、一番高いところがたぶん風倉山。
ただし、この時点で私はどれが風倉山なのかよく把握していない。そして、まさかこのシルエットの形を右側からそのまんまたどって登るとも思っていない。
胎内川ダムの上を歩いて先に進む。
突き当たって右側にコンクリートの階段がある。これを上り詰めると展望台になる。草ぼうぼうで、展望台って言ってもそれらしくない。
展望台からダムを振り返るとこんなもん。左端に駐車したヘリポートが見える。
右写真が風倉山の登山口。
鉄のフェンスがついているが、簡単に開けられる。
その鉄のフェンスには小さいがしっかりと、「風倉山登山道入口」と書かれている。
フェンスを開けて、ちょっと階段を登り、ちょっと平らな道を進むと、右手に延々と続く階段が現れる。
この階段、途中から番号が振られている。
単に資材の番号かと思っていたら、けっこう順番に並んでいて、190まで続いていた。途中からの番号だったし、展望台までも階段だったので、合計すれば250段以上は階段を登ることになる。けっこうしんどい。
10時08分 階段が終了して、少しだけ平坦な道を歩くと、電波塔に到着する。塔というより、トムソーヤの木の家みたいな感じだ。電波塔の周りには、マッシュルームみたいなキノコがたくさん生えていた。
ここまで階段をヘロヘロになりながら登って来たのに、電波塔をすぎるとすぐに急降下になる。しかも、ロープを頼りに気をつけながら足場を確保しつつくだらなければならないような場所さえある。せっかく登ったのにぃ。
そう思っていると、今度は木の根っこに捕まってよじ登るような急登だ。
このあたりで、もう下山して来る人に会った。
「今日は風倉山は賑やかですよ。山頂に2人、あと途中で3人ずつの2組に会いました」
とのこと。我々を含んで12人この山の中にいるというわけである。
わーっと登っては下る。またわーっと登っては下るを繰り返す。
どうでもいいから、登ったらその高度を保たせてくれ。
ほぼ直登になり、これが雨後だったら滑って登れないくらいの角度になる。本にはロープがつけられているとあっだか、ほとんどロープはなかった。
むしろ、なくてもいいような場所にとりつけられていて、必要な場所にない感じがした。
本によると、登りが「草つき」になる、ということだが、草つきって何?
行ってみて分かった。ほぼ壁の登りを生えている草をつかんで頼りにして登るような道のことだ。(あくまで私感です) つかんで頼りにできる草が生えていなかったら、登れないような角度である。
11時18分 枯れた木が数本、白骨のように立っていて、荒涼とした風景の場所に出ると、左前方の視界が開けて、北ノ峰が見える。
ここまで来れば、少しは登る角度も緩むと思っていたが、とんでもない。
あいかわらず、「草つき」だ。
下山がまともにできるのかどうか、心配になる。
登っても登っても直登の草つきだ。
12時08分 もういいかげんやめてよ、と思っていると、ようやく北ノ峰の上に出た。
川合奥神社の石碑がある。
しかし、ここは山頂ではない。山頂はさらに先にある。
先に着いた人の話し声が聞こえて来るくらい、直線距離的には近いのだが。
左写真が、北ノ峰から見た山頂。この山頂の右側に西ノ峰がある。
北ノ峰から山頂までの道のりもとんでもなかった。
まず、右写真のようなプチ午の背といった感じの岩の平均台のような場所を通り、山頂直下にもぐりこんで、木の根を頼りに体を引き上げなくては進めないような場所を通る。
すぐ上から山頂で寛いでいる人の声がするのに、地獄でもがいているように道のりは険しい。これ、登るんかい?と思うような場所なので、写真も撮影できなかった。
12時16分 山頂到着。
きっちり6人、2組の人たちがいた。
片方は若いグループ、もう片方は我々より10歳以上年上らしいグループ。こちらのグループは、何度も風倉山に登っているらしく、山頂がこんなに賑やかなのは珍しいと言っていた。
それにしても、私のお母さんくらいの人がこの厳しい山を登って来たのか。
脱帽である。
右写真は山頂からの胎内川ダム。
よーく見れば、我々の自動車もきっちりと視認できる。
山頂からすぐに西ノ峰が見える。
我々が食事をしている間、若いグループは、荷物を山頂に置いて、西ノ峰にも行って来た。それほど時間はかからなかったが、我々は行くつもりにならなかった。
ちなみに、西ノ峰には、皇山神宮の石碑があるそうだ。
左の写真は、山頂から見た北ノ峰。
我々よりも先に下山を開始した若いグループが北ノ峰の上に立っているのが見える。
山頂の眺望はややかすんでいたが、二王子岳やえぶり差岳などが見えた。
ただし、知識がないもんで、どれがどの山かよくわからなかった。
13時10分 下山開始。
13時20分 北ノ峰。
時折先に下山したグループの熊鈴の音が聞こえる。遠くに人影が見てとれて、実は上からは見通しのいい山道だったのだと気がつく。
途中で、秋まで鳴いているチッチゼミを発見。とってもちっちゃい。声もバッタ系の虫みたいである。
草つきの道は、登りの時に予想していたほど怖くなかった。意外に危険なく下れるものである。ただし、乾いているから滑らなかった。これが滑るようだったら、とても怖くて下れないだろう。
やはり登りの時に懸念していた登り返しもそれほどきつくない。
途中、季節を間違えたのか、イワウチワが咲いていた。イワウチワやイワカガミのつややかな葉っぱはたくさんあったので、春は綺麗かもしれない。ただし、雪解けの時はきっとズルズル滑って登れないだろうけど。
電波塔のそばのロープのあった場所は、半分岩登りといった感じで登る。ここはさすがにロープがあってありがたかった。
15時15分 電波塔到着。
長い階段の下りを経て、胎内川ダムに到着。
15時36分 駐車場到着。当たり前だが、他の自動車は全ていなくなっていた。
帰りにはやはり胎内ファミリーパークの射撃会場の前を通るのだが、まだ競技が行われているらしく、賑やかだった。

それほど登山者がいないだろうと思って登った風倉山だったが、何度も登っている人がこんなに賑やかなのは珍しいと言うくらい、狭い山頂に8人も座ることになった。いや、結局雨後でない時期を見計らうと、登山できる週末はそれほど多くないのかもしれない。
草つきの直登は、登っている時は文句たらたらだったが、振り返ってみれば、なかなか楽しい登りだった。山頂の眺望もまずまずで、山の名前がわかるプレートがあればなぁとちょっと残念。いや、山の名前がわかる知識が無いのがマズいんだけど。
9月の終わりの登山のわりに、汗びっしょりになったが、登った達成感のある一日だった。

風倉山 
  日本海東北自動車道荒川胎内ICから国道7号線を目指す。国道7号線に出たら、ちょっとだけ新発田方面に戻り、県道53号との交差点で奥胎内を目指す。胎内スキー場のあたりで、多少道が込み入るが、とにかく奥胎内を目指せばよい。胎内スキー場を過ぎると、右手に胎内川を見ながら進む道は1本になる。先に進むと、道が細くなるので、注意して進もう。先に小さな第二胎内ダムが出てくるが、そこは通り過ぎて、ヘリポートのある胎内川ダムに行く。
ダムの手前、ヘリポートの端っこにトイレがあり、トイレの前に駐車スペースがある。


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