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番外

 の山

2010/5/2  赤崎山(あかさきやま) 標高371.9m  
今年のゴールデンウィークは5連休である。
せっかく5日もお休みが続くのだ。ここは一つ、ちょっと標高の高い山に登っておきたい。だが、新潟県内の標高の高い山はまだ雪の中である。我々は雪の登山をするほど熟練してはいない。どこか登り3時間くらいのいい山はないかしらん。
探しに探して、五頭はどうだ、ということになった。標高は1000メートルに満たないが、新潟県人なら一度は登っておかなくちゃならない山だろう、というくらい有名どころの山である。標高低いから、雪はそれほど無いだろうし。
しかし、人気の山だから、きっと混雑しているだろう。それはイヤだなぁ。静かに山登りしたいなぁと思っていたら、裏から登る五頭山塊の最高峰菱ケ岳というページに行き当たってしまった。
中ノ沢渓谷森林公園から登山道が伸びていて、利用する人が少ないコースらしい。
裏五頭か。静かであれば、それはそれでいいではないか。
そんなこんなでコースを決定。一度行ったことのある中ノ沢渓谷森林公園へと自動車を進めた。
五頭といえど裏五頭なので、けっこう山奥まで行く。最寄ICは、磐越自動車道三川ICになる。三川温泉から県道513号を中ノ沢渓谷森林公園に向かって走って行くと、前方に五頭山塊がデンと見える。
あ、雪。
これがまあ、けっこうな量積もっているのだ。
今年の新潟の山間部は本当に雪が多い。五頭山塊もまだまだたっぷり雪を残していた。
いやーな予感がよぎるが、とにかく登山口まで行って、仕度をして、歩き始めた。
  
最初はしっかり登山道が分かり、疑うこともなく進むことができた。
が、道が杉の植林帯に入ると、雪が厚くなり、踏み跡もだんだんと分かりづらくなってきた。
しかも、杉と杉の間を縫うように続き、登るわけでも下るわけでもなく、方向も定かではない様相になってきてしまった。
時々菱ケ岳→といった標識が木に取り付けられているのだが、それを発見するのも困難な状況だ。
    
マズい。これは迷う。
登山口を出発して30分ほどで戻ることを決めた。
登ったことのあるコースならいいのだが、初めてのコース。仕事道にでも迷い込んだらアウトである。
案の定、帰りは自分たちのたどった踏み跡も見失ってウロウロしては復帰する、というのを繰り返して、なんの収穫もないまま自動車に戻ることになった。
せっかくここまで来たのに。
もう時計は午前10時を回っている。
仕方がない、簡単に登れる近くの山にでも登ろうか。
そうだなぁ、宝珠山なんてどう?短いコースなら1時間半で登れるし。
そうしよう、ということになって、自動車を発進。しかし、途中でここまで来たんだからこんな機会でもなければ絶対に登ろうなんて思わないだろう山に登るつもりになった。
赤崎山。
我が家からはけっこう遠い。しかも、魅力的な標高とか眺望とか花とかがあるわけでもない。まず、この山のためだけにガソリンを使おう、なんて思わない山だ。
こんな機会だからこそ、この山をチョイスできる。よし、決定。今日は赤崎山に登ろう。
10時50分 赤崎山登山口に到着。
国道459号沿いに登山口があるはずだったが、国道はカーブが改修されていて、ちょっと奥になってしまっていた。
あれが赤崎山か、と見上げる。
ぼこっとした三角でものすごい急登を要求されそうに見えて、げっそりする。
しかし、意外にも山肌を4分の3周ほどかけてぐるーーーっと緩やかに回って登る道だった。
とても明るい道で、落ち葉がカサカサしていた。
花は最初スミレの仲間しかなかったのだが、やがてヒトリシズカが現れた。
本当にもう、特筆することもないくらい緩やかな道である。
ヒトリシズカはとても多く、群生しているために、ちっとも静かじゃない感じがした。
生まれたての白い穂がなかなかかわいい。
ちょっぴり岩場っぽい場所もある。イワカガミの葉っぱがあった。
11時35分、少し開けた場所に出たな、と思ったら、左手に池が現れた。
池だ池だと思いながら進むと、ポンと舗装された駐車スペースのような場所に出てしまった。
どうやら林道の終点らしい。
そこから遊歩道のような形で道がつけられていた。
今までの登山道とは違って、めちゃくちゃ整備されている遊歩道である。なんだ、自動車でこんな所まで来れたんじゃないの。
途中、遊歩道は右と左に分かれる。ここには標識はないが、我々は右に向かった。
結果当たりで、こちらがわが山頂だった。
11時45分 山頂到着。
山頂にはNHKやラジオ局の施設があり、ものすごく立派なあずまやもあった。
完全に貸切状態で昼食をとる。
あずまやの先は展望のきく場所になっている。
もっとも、松などの木が邪魔して、その隙間から見る感じだ。
3方向にイラストによる山の名前の紹介がある。
左写真は飯豊の山並みらしい。
昼食後、遊歩道の分岐を左に行く展望台に行ってみることにした。
右写真が展望台の図。
でも、それほど展望は利かず、角神ダムが見下ろせるだけだ。でも、ダムが桜に縁取られてなかなか綺麗だった。
広場にはあずまやなどもあった。
展望広場は、池のそばまで伸びていた林道のすぐ脇にある。
赤崎山案内図というのがあったので、それを見て、登山道は林道に沿うようにあったのだ、と確認。いや、誤認。
そう、この案内図で完全に誤認してしまった。
実はこの林道、まったく別方向に進んでいる林道で、我々が利用した登山道は、この案内図ではほんの申し訳程度にちょろっとしか記されていない。
それがメインの登山道であると信じ込んでいるために、案内図に記されている遊歩道が自分達の利用した登山道だと完全に勘違いしてしまった。ちょうど登山口にゲートで閉ざされた作業道の入り口まであったものだから、なおさらそう思い込む。
毎度おなじみ、我々がいつも陥る失敗パターンにどっぷりハマッてしまっている。
と、いうことで、登山道は倒木などかあって歩きづらかったし、せっかくなので、別の道で戻ろうということになった。12時40分頃だ。
林道をゆるゆると下ろう。
この林道、観光用の道路らしくて、そこここに休憩のためのスペースが設けられている。
自動車が通る道路だから、あちこちにうねうねとしているのだろうと理解していたのだが、登山道から見えた景色とはまったく違う方向の景色が見えた段階で、これはおかしい、と気づいてもよさそうなのに。
しかも、なんと、自動車が来た。
ガッチリとしたゲートで閉ざされていた登山口の林道からは絶対に自動車は入れないはずなのに。
自動車、数台来たから、完全に道が違っているんじゃなかろうか、と気づけよ、こら。
しまいに、赤崎山森林公園、という看板が出てきてしまった。
え、こんなの、見た覚えがない。
しかし、もう30分以上林道を下っているので、とても戻るつもりにもなれない。
まあ、歩けば歩いただけ何か発見があるもので、林道の脇の崖にロックガーデンのようにびっしりと咲いているスミレにギフチョウが来ているのに出会う。
なんだかだんだん方向が違ってとんでもないほうに歩いているんじゃなかろうか、という気になってきた。
右手のはるか向こうにあれが赤崎山なんじゃないかな〜という山が見えたりして。おいおい、ぐるっと反対方向に来ているぞ、私たち。
13時20分 草倉銅山跡という看板のある林道の分岐に出る。
ほぼヤケになって歩いていると、木々の向こうに角神ダムサイトにあるお土産屋さんなどがある広場が見えた。
だーーー、山4分の1くらい別方向だ〜。
13時50分 右に行くと赤崎荘で、そっちが赤崎林道である、との分岐に出る。
げ、我々が下って来た道は一番最初は赤崎林道の終点だったはずだ。いったいどこで赤崎林道から別の林道に移ったんだ?
それさえもさっぱり分からない。
せめて赤崎林道のままだったら、もうちょっと時間も距離も短縮できたかもしれないのに。
ってか、別の林道に入り込んだせいで、よけいに時間も距離も使ったってワケだ。
しかし、場所がわかってホッとした。
ほどなく、よく利用する赤湯温泉に出て、さらに国道459号に出る。
道の両側に桜が覆うように咲いていたり、桜吹雪になっていたり、足はくたくただったが、ここで歩かなくちゃ見られない風景を見ることができた。
14時20分 駐車スペース到着。
来た道を戻っていれば30分強で戻れただろうに、三倍かかっている。
いやはや、もうちょっと落ち着いて地図を見て、落ち着いて方向の確認をするようにしなくちゃ。

なんやかや言って、結局かなり歩いてしまった。
どんなに簡単な山でも気楽に考えてはいけないことが身に染みた。
幸い、それほど離れた場所に出なかったからよかったが、大きな山のまったく反対側に出てしまっていたら、自分の自動車にたどり着くのにタクシーでも呼ばないとならないことになりかねない。
いやいや、山の深みに迷い込んで、本当に遭難するかもしれない。
帰り道こそ、注意しなくちゃ、という教訓を実は2度目と噛み締めた。

赤崎山
  磐越自動車道津川ICから国道49号線を横切って国道459号に入る。常浪川を渡り、麒麟山温泉を通って、鹿瀬の市街に入り、鹿瀬大橋を渡る。少し走ると、左側にかなり大きな工場が見える。これが昭和電工だ。この工場に沿っておおきく左にカーブしながら道は続く、そのカーブが右カーブに変わるあたりにまっすぐに伸びる枝道がある。これが旧国道。ここに入るとすぐに上欄のような立派な登山口のモニュメントがある。自動車は駐車スペースには2台くらいしか駐車できないが、道の先が閉ざされているので、さらに何台かは駐車可能。旧道は国道には通じていないので注意。
トイレは無いので、国道をもう少し先に進んで角神ダムサイドの施設を利用するとよい。山頂直下の展望台にはトイレがある。
この登山口からは1時間かからずに山頂まで行ける。
ちなみに、赤湯温泉の前の道をどんどん進み、道幅の広いほうの道を選んで登って行くと、赤崎山森林公園の大きな駐車場に到着する。ここからかなり細いがさらに続いている林道を登って行くと、山頂のすぐ手前の池まで自動車で行けてしまう。桜の季節には、意外とたくさんの桜が咲いているので、細い道が苦手でなければ、あと、落石が怖くなければ、オススメかも。


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