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9時半すぎ、桜公園の駐車場の警備員さんの前をすり抜けて、貝谷集落を通過、一の沢川沿いの道に入り、登山道の入り口に到着した。
特に駐車スペースはなく、路駐なのだが、5台ほどが駐車していた。
杭に書かれている案内の通りに歩きだす。 |
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最初は自動車も通れるほどの林道だが、10分弱歩くと堰堤が現れる。堰堤を小さく巻く道から本格的な登山道になる。
杉林の中のなだらかな登りで、ミヤマカタバミがたくさん咲いている。 |
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正面から水の音がしたと思ったら、「大瀑」の表示。
10時13分。 大瀑到着。 |
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表示の杭からは左写真のように二段の滝としてしか見えないが、実はこの下流に見える部分よりも大きな滝が存在する。
杭よりかなり手前で谷のほうに目をこらすと、木々の間に落ちているのが見えるのだが、滝前に出るにはかなりの技術と根性が必要だと思われるので、我々はあきらめて、見える2段だけ撮影した。 |
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右岸から滝の脇を登り、滝の上に出ると、たくさんの人が休憩していた。
ふと気がつくと、あらまあ、サカンヨウが咲いている。
こんなに早くからサンカヨウを見られるとは思っていなかった。 |
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10時25分。法印瀑。案内看板からまっすぐ沢に向かって左側をみると法印瀑である。
登山道は看板の手前を左に曲がり、滝の横を上って行く。
我々が滝の方に行ったものだから、後続の登山者が続々と滝前に来てしまって、こっちは登山道ではありません、と説明する羽目になってしまった。 |
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法印瀑は、こんな滝だったっけ?というくらい立派な滝だった。
実は、2002年の同じ日に大滝と法印瀑に来ているのだが、全く印象が違った。(2002年のレポはこちら)
写真ではちょっと小さく写ってしまっているが、狭まった岩盤の奥に落ちるダイナミックな滝に見えた。 |
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2002年と比較すると分かるのだが、今年は2002年ほど緑が萌え出ていないし、水量も多い。雪が多くとけにくかった年であることの証明みたいなものだ。 |
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登山道に戻って、法印瀑を右岸から巻く。
滝を横から見ることができる。 |
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滝を縁取る新緑がまぶしい。
さらに沢沿いに登山道を登って行くと、遠くにまた滝が見えた。
こちらの滝はおそらく無名。 |
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落差はそれほど無く、2段合わせて5メートルあるかないか。でも、立派な滝だ。
滝下まで登山道は続いていない。
滝の手前で沢を渡り、かなりの角度で登ることになる。 |
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しかし、その途中で、滝の上流が見え、まだ小さな滝を隠しているのに気づく。
たぶん、雪解けの頃か雨後くらいしか滝としてはっきり見える水流ではないと思うのだが、滝好きにはちょっと嬉しい登りだ。 |
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沢から離れても緩やかに登る。
が、一面カタクリだらけの場所になった。
登りなので、目の高さにカタクリの紫が広がる。
ちょうどお日様がさして、星型の笑顔がみんなこっちを向いていた。 |
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登山道の両側がカタクリのカタクリロード。
それが終わったと思ったら、今度は両側がオオバキスミレのキスミレロード。 |
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11時05分。櫛形山との分岐。
我々は櫛形山ではなく、大峰山に行くので、ここは右に。
実は今日の行程で一番標高が高いのはここ。501.7m。
あとはゆるゆると下って行く。 |
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本当になだらかに下って行く。
緑が噴出すように両側を覆う。
途中で「シラネアオイが咲いているって聞いたんですが」と探している女性がいたので、ちょっとだけ付き合って探したが、みつけられなかった。 |
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あまりにもだらだらと下るので、いいかげんつまらなくなってきたら、目の前に林道が出現。えー、自動車で来れる場所なのぉ?11時50分。
あとで調べたら、どうも箱岩林道らしい。
我々の利用した登山道はほぼ箱岩林道と平行しているが、ここに来るまでちっとも気がつかなかった。
林道とは合流せずに、登山道が続いている。 |
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12時ちょうど、箱岩コース、馬越コースとの分岐。
そこからちょっと登って、北緯38度通過地点。12時05分。 |
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通過したらすぐに人の声がたくさん聞こえてきて、ちょっとだけ広い場所に出た。大峰山山頂である。12時07分。
山頂には三角点はあったが、スペースは全くなかった。よくもまあ、人がこれだけいる、と思うくらい狭い場所に登山者がシートを広げている。
この先にヒュッテがある広場があるのを知っていたので、そちらに進んだ。
そしたら、途中で絶好のスペースがあったので、登山道の脇ではあったが、昼食にしてしまうことにした。
ちょっと下った場所にオオヤマザクラがピンクの花びらを揺らしていて、とても気持ちのいい場所だった。 |
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昼食を終え、そこから5分も歩かずにチェリーヒュッテ大峰のある広場に到着。12時45分。
ここにも本当にたくさんの人がいた。
ここから木々の間に橡平桜樹林が見える。あれ、こんなによく見えなかったっけか。ほとんど見えないじゃないの。 |
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ウロウロしたが、結局よく見える場所が特定できずに、そのまま下山開始。
12時50分。
家族連れや小さな子供までたくさん登ったり下ったりしている。
13時ちょうど、この水は飲料水に適しませんと書かれた沢っぽい場所を通過。ミズバショウが咲いていた。 |
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そこからちょっとだけ歩くと、杉の木が切れて対岸の桜樹林が見通せる場所に出た。
チェリーヒュッテ大峰よりずっとよく見える。
そこからさらに3分も歩くと、一本松展望台。 |
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あずまやのある一本松展望台から見えた桜樹林が左写真。水場の近くよりもちょっと下った分、杉が邪魔になっている。
ここにはヤマザクラの白い花が綺麗な木があった。 |
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13時10分。吉平観音。
この観音さまのすぐそばに若い八重桜の木が何本か植えられている広場があって、鮮やかなピンクがとても綺麗だった。 |
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13時11分。大沢林道、寺沢林道の分岐。
我々が戻るのは大沢林道のコースなのだが、林道の名まえがここではよく分からずに、地図を広げてみたが、やっぱり分からない。とにかく駐車場と書かれたほうに行ってみたら、立派なトイレがあった。
うむ、こっちは寺沢林道、つまりさくら公園に行く林道がわなので、あの分岐の大沢林道がわに行けばよいと判明。
せっかくなのでトイレに寄った。 |
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トイレを出て、分岐まで戻る。
13時23分、分岐。
この先は杉の林の中を地味に歩く。が、今まで見なかったチゴユリなどが咲いている。
こちらのコースはほとんど人が来ないので、静かでのんびりできる。 |
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13時38分。登山道をポンと飛び出て、林道になった。
駐車した林道とはちょっと違う。
ちょうど3台ほど駐車していた自動車に人がいたので、いったいここはどこなのだ、と聞いてみた。法印瀑コースの出発点に戻りたいのだが。
なんのことはない、林道を少し下ると駐車した場所から見えた大きな砂防ダムということだった。我々はつまり、砂防ダムの右岸から登り、左岸から戻って来たわけである。
13時45分。駐車スペース到着。
ご苦労さまでした。 |
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