番外

 の山

2013/4/13  鮫ケ尾城跡城山(190メートル)  妙高市
新潟県もそろそろ桜の季節になって、桜追いを自負している我々も行動しなければならない週末だった。しかし、縦に長い新潟県、4月上旬で桜の開花しているのは、より西寄りの上越市方面である。その中でも高田公園の桜が満開というので、行ってみることに。
ついでといってはなんだが、カタクリで有名らしい鮫ケ尾城址という場所があるらしいと小耳にはさんだので、ナビに案内させて行ってみることにした。
とはいえ、ナビにはマイナーな城址などデーターとして入っているわけではないので、すぐ近くにある斐太神社を案内してもらった。
近くに行ってみたらしっかり案内看板が出ていたので、迷わずに駐車場に着けた。
左が斐太神社。ひだ神社と読む。
右はその社務所前の桜。
鮫ケ尾城跡は、斐太歴史の里の一部で、整備された公園のような場所が入り口になっている。
その駐車場で、見覚えのあるナンバーの自動車を発見。
まさかと思いつつ、電話で確認してみると、埼玉のなんちゃんがカタクリを見に来ていた。
ものすごい偶然だ。
なんちゃんと総合案内所の前で待ち合わせして、駐車場から歩き出す。
すぐにカタクリの花がたくさん咲いている。
雪割草で会った以来なので3週間ぶりになんちゃんと再開。。
すでに城跡に登ってきたなんちゃんは歴史の里のもう一つの遺跡に行ってくるというので、一緒にお昼を食べることにして、いったん分かれた。
総合案内所までは公園のようだが、そこから先は城跡に向かう遊歩道になる。
11時20分、遊歩道に入る。
いきなりイカリソウが咲いていて、もう初夏のような気分になる。
3分も歩かずに淡水魚の池の分岐。
10分の2の表示がある。
右写真が池を振り返った図。
って、池、写ってないじゃん。
11時24分、上をなにやら銀色の巨大な管、みたいなのが横切っていて、中からぎゅわんぎゅわんと音がする。
それがなんと上信越自動車道。音の正体は高速を走る自動車である。
管をくぐって3分くらいで10分の4だ。
それほど運動量はないと思っていたのに、けっこう登る。
登る予定はなかったので予想外で、心がくじけそうになるが、道すがら常にカタクリが咲いていて、なぐさめられる。
11時32分 10分の5。
11時35分 10分の6。景虎清水、とある。
左に曲がってすぐなので覗いてみると、右写真のような水溜りみたいな清水だった。
確かに湧水らしいし、きれいな水だったんだけど、どうも飲む気にはならなかった。
11時38分 10分の8。突然雪が現れて遊歩道をふさいでいるので茫然とする。
まあ、踏み跡があるので、迷うことはないけれど。
ちなみに、10分の7の標識は、ここから振り返ってすぐの場所にあった。徒歩50歩くらいかしらん〜。
雪を超えるとすぐに乾いた道になる。
おお、なんちゃんから教えてもらった色白さんかいるぞ。
少し進むとまた雪が遊歩道をふさいでいるが、そのすぐ手前で登るルートがつけられていた。
右写真は道端の色白さん。
あずまやが見えて、山頂になる。
広い城跡にカタクリがびっしりと咲いていた。
11時50分 山頂到着。
けっこうたくさんの人がカタクリを見に来ている。
遠く米山が見えて、なかなか展望もいい。
さて、カタクリ。
とにかくたくさん咲いていて、色白さんやら桜色さんやら、表情も豊かなのだ。
城跡の碑から少し先に行くと一段下がった場所になり、そこにもたくさんカタクリが咲いている。たぶん妙高方面の雪山が背後に見える。
12時25分 総合案内所に戻ってなんちゃんと合流。公園内にある色白さんの場所などを教えてもらって、一緒にカップラーメンのお昼にした。
風が出てきて、ちょっと寒かったが、思いがけない偶然でとてもうれしかった。

新潟県では、城跡というと、だいたいカタクリが咲いている。いや、私の偏見かもしれないけど、城とカタクリはつきものかもしれない、と思ったりして。
ちなみに、駐車場で長野ナンバーの人がカメラを用意していたので、長野にもカタクリは咲いているだろうと訊いてみたら、あまりカタクリはないとの返事。そっか、新潟は雪が降る分、春の花は豊かなのかもしれない。
それに、白いカタクリを見るなら、ここはかなりお手軽だ。なんでこんなに白の確率が高いのか、不思議なくらいみつけることができる。とはいえ、もちろん普通のカタクリのほうが多いので、どこに白があるか、宝探しのような気分にもなれた。
そんなこんなで埼玉のなんちゃんにも会えたし、ラッキーな春の一日になった。

鮫ケ尾城跡(斐太歴史の里) 
  最寄ICは、上信越道上越高田IC。インターを下りてすぐの県道85号へ右折して南下。妙高市に入って少しすると、鮫ケ尾城跡の案内がある。各所に妙高市の観光案内の看板があり矢印で行先を示してくれているので迷わない。
駐車場から城山の山頂までは花を撮影しつつゆっくり登って45分程度である。スニーカー程度でも十分だが、残雪があるので登山靴のほうが万全。
トイレは10分ほど登った総合案内所にある。


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