番外
このページは、本来であれば以前に行ったことのある山をざっくりレポするページですが、 新型コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言が出された2020年については、以前に行ったことのある滝や、初めて登る山についてもこのページで簡単に報告させていただくだけにしたいと思います。 |
その②(その①はこちら)
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越後駒ケ岳(7月18日)
苗名滝(7月23日)
米山(8月2日)
小蓮華山(8月14日)
黒倉山、鍋倉山(9月5日)
惣滝(9月21日)
雷電様の水の滝(9月22日)
苗場山(10月3日)
澗満滝(10月11日)
弥彦湯神社(11月15日)
国上山(11月22日)
旭滝(12月5日)
開運出世の滝、玉簾の滝(12月30日)
7月18日 越後駒ヶ岳 山の花の一番美しい季節に突入した。と、いうのは先月に行った雨飾山で痛感した。 いつもの年であれば、自動車で標高の高い涼しい場所まで行って、手軽に高山植物を見る季節である。 しかし、今年は新型コロナウィルスが蔓延していて、おいそれと県外に行くこともままならない。新潟の山に登るしかないのである。 新潟の山に登るという決意をして、多少標高の低い場所から時間をかけて高度を上げることに慣れた我々、今年は行けるんじゃないか、と、越後駒ヶ岳に手を出してしまった。2010年7月に登って以来、なんと10年ぶりである。その間に我々は年をとり、体力もかなり落ちた。ホントに行けるのかしらん。 ほぼほぼコロナに対する意地みたいなもんである。 午前3時起床4時頃出発。高速道路を利用して、5時半過ぎに枝折峠の登山口に到着した。 トイレのある側の駐車場はほぼ満車だったが、一番奥が開いていたのでそこに滑り込む。満車ではあるが、どうも登山者の自動車とは限らないようだ。 支度をしている間にカメラを持った人が何人か歩いていた。何の撮影かな。 6時ちょうどに登山開始。開始してすぐにカメラマンの目的がわかった。滝雲だ。 眼下に見える奥只見湖の上に雲がかかり、それが山を越して流れ落ちて行く。左写真が滝雲っぽいかな。 右写真は、雲の下が奥只見湖であることがよくわかる。カメラマンは早朝に見られるこの風景を撮影しに来ていたのか。 我々はとにかく、登る。なにせ、越後駒ヶ岳は行程が長い。一番日が長いこの時期でも、どんくさい我々の足で日没に間に合うように帰って来られるか心配なのだ。 さて、結果的にはちゃんと日没前には帰り着いたのだが、予想以上に下山に疲労した。 登りは、あれ、越後駒って、こんな感じだったっけ、と思うくらい、1回目より距離を感じなかった。 天候を心配しての登山だったが、途中から青空も望めて、気持ち的にも明るかったのかもしれない。 しかし、下山時は足が重かった。特に道行山から明神峠までの行程がこんなにも長かったっけと絶望的に思うくらいだった。 とにかく、登りが多い。同じ感じの登ったり下ったりが延々と続き、さっき通った道にまた戻ったのかと思うくらいだった。 しかも、だんだん霧も出て来て、気持ち的にも暗くなったし。 私は2回、ダンナは1回、足が攣りかけた。なんとか回復して下山できたけど、自分の体力を過信できないと痛感した。 滝雲を眺めながら登山。途中、崩れてしまったような場所も。しかし、見事に整備され、刈りはらわれている。あ、青空。 登山道は10年前よりもかなり木道や階段が綺麗になっていて、歩きやすい。ありがたいことだ。 けっこう近くに感じる越後駒ヶ岳の雄姿。登山道はニガナの黄色い花で縁取られている。小倉山の標識は10年前のまま。 百草の池。池は見えない。少し登ると、道端に、あ、ハクサンコザクラ。おおおー、コウメバチソウもあるぞ。 ヒメシャガもまだ咲いている。振り返ると、今まで通って来た道が見通せる。 前駒のあたりで、10年前にも見た滝状の沢。ヨツバシオガマやミヤマママコナも咲いている。 登山道から遠い沢の向こう側になにやら紫の花の団体。あらまあ、コザクラの群生だ。 いつも見ているコザクラより紫が濃いうえに大きいので、一瞬シラネアオイかと思ったくらいだ。 色の濃いミヤマホツツジも咲いている。 前駒はタテヤマリンドウだらけ。 前駒の次に来るのは小屋下の岩登り。 ここですれ違ったオバサマがたが、山頂は素晴らしかったわよ~。佐渡が見えたわよ~。まったりしちゃった、と教えてくれた。 駒の小屋で管理人さんに声をかけて水をもらっただけで、すぐに山頂へ。 10年前は雪ですっかり埋もれていた小屋から上だが、今年は雪はほんのちょっとだ。 思いがけず、トキソウの姿が。登りの時に咲いていたのに、下る時にはもう閉じてしまっていた。 ほんのちょっとの雪。遠くにコザクラの群生を見ながら登ると、少しだけ残雪の上を歩く。 でも、雪にも階段状にステップが刻まれていて、アイゼンなどなくても怖くない。 中の岳との分岐から山頂までの道は見事なまでのシャクナゲロードになっていた。 惜しげもなくシャクナゲが咲き誇っていて、これが標高2千メートル以上の山の上とは思えないくらいだ。 あ、クジャクチョウ。山頂には猿田彦様もちゃんといらっしゃった。 10年前は霧で真っ白だった山頂。今回は見事なまでに見通せた。あのふたこぶは、弥彦山じゃないですか。 ってことは、その向こうに広がっているのは、佐渡島じゃないですか。すげぇ。佐渡、でけぇ。 今回もお昼は山頂ではなく、分岐からやや中の岳方面に行ったお花畑でとることに。 こっちがわに来ないと、なぜだかハクサンチドリが咲いていないのだ。お花畑にはたくさんの花々。 ハクサンフウロやホソバノキソチドリに囲まれて昼食。ニッコウキスゲは本当にたくさん咲いていて、揺れながら下界を見ていた。 白いタテヤマリンドウ、コシジオウレン、やっと咲き始めたキンコウカ。 下山。アサギマダラに癒されながらなんとか足を運ぶが、呪われているのかと思うくらい、小倉山から明神峠までが長かった。 この区間は登り下りが多くて、むしろ登っているんじゃないかと思うくらいだ。 あとで調べたら、この区間に関しては、登りよりも下山のほうが時間がかかっている。登山道がかなり整備されていたのにな。 10年たっても、技量も体力も全く向上していないのを痛感した越後駒ヶ岳になった。 6時ちょうど、登山開始。 6時7分 ステージ。 6時34分 枝折峠0.9キロ道標。 6時38分 明神峠。 7時08分 湿原内立ち入り禁止道標。 7時36分 道行山入り口。 8時10分 ベンチ。 8時23分 小倉山。 9時11分 百草の池。 9時43分 前駒。 10時35分 駒の小屋。 10時59分 山頂への分岐。 11時07分 山頂。 11時15分 山頂への分岐。 中の岳方面のお花畑で昼食 12時13分 下山開始。 12時25分 山頂への分岐。 12時44分 駒の小屋。 13時19分 前駒。 13時54分 百草の池。 14時39分 小倉山。 14時51分 ベンチ。 15時25分 道行山入り口。 16時39分 明神峠。 17時08分 ステージ。 17時12分 駐車場到着。 ↑ページのトップへ |
7月23日 苗名滝 山ではないが、私が高校時代の旧友たちとドライブ旅行した時の記録を。 実は前々からこの4連休にどこかに旅行に行こうと計画して、県外に宿を決めていた。 しかし、新型コロナウィルスの感染の拡大に伴い、県外に行くのは自粛しなくてはならない状況になり、急遽予定を県内に変更。 県内にしてでも旅行しようというのは、オバサンたちの図太さと執念深さとしか言いようがないのだが。 おりしも、国内でも政府がGo toキャンペーンを打ち出して、宿泊には補助が出る。 それをみこしての旅行ではないので、出たらラッキーという感じだ。 目的地は妙高。しかし、お天気がまったくもって芳しくなかった。 それでも初日は雨が落ちずにもってくれて、苗名滝に案内することができた。 同行した2人とも見るのは初めてだそうで、豪快な滝に感激してくれた。 赤倉観光ホテルのテラスのある場所でホテルのパンを使った美味しい昼食とケーキをゆっくり楽しむ。 向かい側にゆったりと座している山は何かと尋ねると、斑尾山だそうだ。 野尻湖も見えて、リゾート感たっぷりの時間を過ごした。 でも、宿泊はちょっとお高いので赤倉観光ホテルじゃなくて、別のホテル。 窓から絵に描いたような妙高山が見えるスキー合宿向けのホテルで、心づくしのお料理をリーズナブルに頂いた。 夜になって雨と霧がひどくなったので、新井のホテルでやっているというイルミネーションを見る予定だったが、やめておしゃべり三昧。 翌日は小雨の降り続く状況だったので、自動車で笹ヶ峰まで行ってみたが、車窓だけで戻り、いもり池へ。 傘をさして池をぐるっと一周した。 いもり池は、園芸種のスイセンが大繁殖していて、駆除しているそうだが、それでも湖面一面スイセンだらけ。 さかさ妙高が売りなのに、これでは見えるわけもない。生命力強いんだね、スイセン。 雨でも蝶は飛んでいたし、ほかの花も咲いていて、のんびり楽しめた。 湖畔のお蕎麦屋さんに立ち寄って昼食。 このお蕎麦屋さんもそうだったが、ホテルなどでもビニールの仕切りやアルコールなど、できうる限りの除菌対策がされていた。 ↑ページのトップへ |
8月2日 米山 今年はなんと7月いっぱい梅雨だった。 長くて、ちゃんと雨が降り続く梅雨である。さすがに飽き飽きした。 そして、8月になったとたんに梅雨明けして晴れた。 土曜日まで仕事だったので、2日の日曜日、青空に促されてどこかに登ることに。 短時間で登れる山なら大丈夫だろう。でも、角田はこないだ登ったばかりだしな。 そうだ、米山はどうだろう。水野林道コースなら短時間で登れるし晴れた空のもと、眺望もいいはずだ。 さりとて、日常の家事もこなさなければならない1日限りのお休みである。 午前中にバタバタと買い物などを済ませて、菓子パンと家で入れたコーヒーをポットにつめて出発。 正午少し前に水野林道の終点の駐車スペースに到着。満車である。端っこに駐車する。 数えてみたら我が家の自動車も入れて15台。県外ナンバーもあるじゃないですか。 米山はたくさん登山口があるので、山頂は大賑わいなんだろうなぁ。 登山口のすぐ近くになにやら見慣れないものがあったので、近づいてみると、米山の土あげ運動にご協力くださいと書いてある。 薬師堂前の土が減ってしまって、改修のための土が必要なのだそうだ。小袋が用意されていて、それに土を詰めて山頂までもっていく。 我々も微力ながら協力。 梅雨明けの暑い日だったが、登山開始からしらば避難小屋までの薬師の森はひっそりとして涼しい。 木漏れ日が美しい登山道を登る。ノギランやたくさんのクルマユリを見ることができる。 しらば避難小屋直後のガレ場にはたくさんヤマユリが咲いていた。鎖越しに山を見ているクルマユリも。 クサボタンなども咲いている。 山頂の避難小屋のそばに土を入れる場所があるので、そこに土を入れる。 山頂には思ったとおりたくさん人がいて、なんとか薬師堂の横の日陰に陣取ることができた。 思いのほか眺望はよくなくて、空気自体がぼんやりと霞んだ感じだった。 山頂にはコオニユリが満開だったり、とんでもない数のツボミをつけたヤマユリがあったり。 まだまだ花を楽しめそうだった。蝶もたくさん飛んでいたけど、それはダンナにまかせよう。 11時45分 登山開始。 12時21分 下牧登山口との分岐。 12時26分 しらば避難小屋。 13時06分 山頂到着。 13時40分 下山開始。 14時09分 しらば避難小屋。 14時13分 下牧登山口との分岐。 14時40分 駐車スペース到着。 ついでながら、この翌週の山の日の休日に同じ水野林道コースから登った家族連れの親子の子供が行方不明になるという遭難があった。翌朝に子供は無事発見、怪我もなく自力で下山できたが、どうも下山時に下牧登山口のほうに誤って下山しかけたことが原因らしい。もとに戻る父とそのまま下山する母に二手に分かれて行動したらしいのだ。 米山は本当にたくさんの登山道がある。山頂は同じでも、登山口は全く違う場所に出てしまう。それだけは登山する人はしっかりと頭に入れておいてほしい。 あとあとよく見てみたら、彼らが間違った場所の道標には、下牧口と同じ方向で水野口とも書かれていた。水野口と水野林道口は違う。これも間違いのもとではあったのかもしれない。でも、登る時にとにかく道標はいちいち確認して、どっちから来たか覚えておこうね。その道標にはちゃんと水野林道口という文字もあったのだからね。 ↑ページのトップへ |
8月14日 小蓮華山 まさか、この山に今一度登ることになるとは、私は本当に信じていなかった。 これが決定したのが、8月に入ってからのことである。 ダンナはずっとこの夏は小蓮華山に登るのだと思っていたらしいが、私は無理だと思っていた。 が、前泊できればいいんじゃないの、Go Toキャンペーンもあるし。と、戯れに言ってみたところ、前泊で動き始めてしまった。 糸魚川市のビジネスホテルか、あわよくば姫川温泉に泊まれたら近いじゃないの、と調べてみた。 すると、姫川温泉のホテルのホームページに「糸魚川市Go Toキャンペーン」なるものが掲載されていた。 これは、8月いっぱいまで、糸魚川市独自で宿泊支援をしてくれるというもので、国のキャンペーンとの併用はできないが、1泊最大5000円の補助がある。 それを調べてみると、なんと、小蓮華山の登山口そのものである蓮華温泉ロッジも含まれているじゃないの。 いや、まて、しかし、一週間前くらいで予約が埋まっていないワケがないじゃないか。 予約できましたとさ。 もう、完全にコロナ登山である。 コロナがなかったら小蓮華山の登山も発想しなかったし、蓮華温泉ロッジに泊まろうとも思わなかった。 とにかく、そういうめぐりあわせもあるものだと観念するしかなかった。 さて、宿泊は8月13日。登山は8月14日。 週間予報を見てその日を選択したのだが、どうも直前になって新潟市あたりはお盆休み全般が大気が不安定になって、雨予報が多くなっていた。 ロッジ予約しちゃったからな。雨でも登らなくちゃな。 どうも白馬大池を含むここからの登山は霧だったり雨だったり、ロクなことがないのである。 しかし、糸魚川方面は晴天でしたよ。 前日の13日はのんびりと午前中に家の仕事などをしてから出発。 夕方に到着すればいいので、時間合わせのために高浪の池などに行ってみた。 高浪の池にいるという巨大魚、浪太郎。 遊歩道を歩くと、池に明星山が写っていて、きれいだった。 午後5時前に蓮華温泉ロッジに到着したのだが、登山用の駐車場は6割くらい埋まっていた。 どうやら駐車場で車中泊する人とか、山で泊まっている人とかが多いらしい。 つまり、早朝に駐車場に入れて登山しようとすると、もはや駐車場は満車状態ということだ。 すごいな、夏休みの北アルプス。 ロッジの個室。コロナの影響で、今年は個室利用をお願いしているとか。そこらじゅうに除菌スプレーがあった。 晩御飯はふき味噌ソースのとんかつ。パーテーションで仕切られたテーブル。 右は、朝食のお弁当。なぜかチーズと燻たまとナッツというおつまみセットもついていた。 ロッジとはいえ、ほぼ山小屋である。 温泉はものすごく質のいいお湯でシャンプーもボディソープもあったけど、自家発電なのでドライヤーは不可。 さらに自家発電なので、午後9時には消灯となる。いやホントに真っ暗よ。一応廊下とトイレは明かりがついたけどね。 やることないので、さっさと寝ましたよ。 朝食は6時だったが、我々はそれ以前の出発だったので、朝食分をお弁当にしてもらった。 8月14日。午前5時頃に起床して、ごそごそと暗いなか支度をして、一度駐車場の自動車に戻って登山靴などに履き替えて登山開始。 この段階で駐車場は満車。これから先の到着する自動車は路肩駐車になる感じだった。 ものすごくよく晴れて、きれいに朝焼けした雪倉岳や朝日岳が見えた。 朝日に向かって登る。蓮華の森あたりにはものすごくたくさんのソバナ。 ロッジの標高は1500メートル少し手前。だが、登りはじめると汗が噴き出る。 幸いなことに日陰になる場合が多かったので、比較的登りやすかったのだが朝日に向かって進むのでまぶしい。 いつもなら蓮華温泉の野天風呂が眼下に見えるはずだが、まぶしすぎて全く見えなかった。 登山道は最初地味な花ばかり。イチヤクソウとか、アリドオシランとか。 やっと派手なオニアザミが出てきた。みんな下向いているけど。 このコースは途中に天狗の庭というご褒美的なおやつがあるので、そこを目指すのだが、こんなに天狗の庭までは長かったっけと思うくらいだ。 なぜそんなに長く感じたのかな、と考えたら、右側に見通せるはずの雪倉岳などの眺望が、長く伸びた笹で見えなくなっていたからだ。 真夏は、この道はちょっとつまらない。 登山道が崩れたらしくて、少しだけ迂回する場面もあった。 天狗の庭の花々。ミヤマコゴメグサ、ウメバチソウ、ルリソウ。 ミネウスユキソウ、ハクサンオミナエシ、ミヤマホツツジ。 ほかにイブキジャコウソウ、ハクサンシャジン等々。 楽しみな天狗の庭は、やっぱりたくさんの花々が咲いていた。 が、ちょっと遅いかなぁ。ここも7月くらいがいいのかなぁ。 道は、アキノキリンソウの黄色い花で彩られている。 時々、ミヤマダイモンジソウやゴゼンタチバナも。 前回もここで感動したが、モミジカラマツの大群落がある。 そして、岩場のハシゴも健在。崩れてしまったらしい箇所もあった。 天狗の庭から先は大岩がゴロゴロした歩きづらい道になる。しかも、時々崩れている。 どうも前回来た2018年以降も崩れているらしい。 標高が上がっても樹木がなくなり、日光が当たると暑くて仕方ない。かなり疲労して、やっと白馬大池に到着。 ここでお昼にしてしまうことにした。私は食べたら動けなくなるかもしれないと思ったけれど、半分だけ食べることにして、ゆっくり休んだ。 ここまでくるとチングルマの穂が見られる。あ、エゾシオガマ。 小屋を回って、池のほとりで昼食。 蓮華温泉ロッジのお弁当。梅干しおにぎり2つと、つけもの。 遠くにハクサンイチゲなどが咲いているのが見てとれた。 登山者が同行者に教えているのを聞きかじって、富士山が見えるのを知った。 左写真をぐっとアップにすると中写真。ギザギザの山並みのすぐ右のちょっと色の薄い台形が富士山の頭だそうだ。 池のほとりにはハクサンコザクラが咲いていたけど、道からは遠かった。 つくだ煮にでくるくらいのタテヤマリンドウの群生もあった。 トイレなど済ませて、小蓮華山に向かって出発。雷鳥坂を登っている途中で、すぐ近くの登山者が同行者に説明しているのが耳に入った。 富士山が見えるというのだ。頭だけだけど、あのギザギザが八ヶ岳で、その右よこにうっすらと頭だけ見えるだろう、と。 あ、あれが富士山なのか。教えてもらわなきゃわからないなぁ。 今年は富士山まで見ちゃったぞ。県外に出ないと誓った年の割に色々してるぞ。 雷鳥坂の左手の池までの斜面にはチングルマやハクサンコザクラの群落が見えるが遠い。でも、8月でもコザクラ、咲いているのね。 強風にあおられながら撮影したコマクサ。イワツメクサ。稜線はガレ場たらけで、足を踏み外したらあっという間に滑落。 リンネソウ、別の場所のコマクサ、トウヤクリンドウ。 雷鳥坂を登り切り、ケルンの並んだ稜線に出ると、もう咲き終わっているかもしれないと思っていたコマクサが咲いていた。 確かに見ごろを過ぎているようだが、それでもあきらめていただけに咲いていてくれて感激だ。 ただ、とんでもない強風が吹いていて、どうにもうまく撮影できなかった。 稜線はずっと風が吹いていて、下手をすると飛ばされそうだった。 ダンナは途中で帽子をかぶるのを諦めたくらいだ。 ミヤマダイコンソウ、タテヤマリンドウ、ウサギギク。 タカネナデシコ、イブキジャコウソウ、アズマギク。 常に崩れ続けているようなガレガレの稜線。中写真の頂が小蓮華山。 ヨツバシオガマも咲いている。 小蓮華山の先に小蓮華尾根の雪渓と急峻な岸壁が見える。 イワギキョウ、ハクサンフウロとウサキギク。 稜線は花だらけ。でも、前の時にたくさんあったミヤマダイコンソウなどはもう終盤だった。 あの時ゆらゆらと遠くで揺れていたコバイケイソウもない。 高山の花たちは、短い春と夏を懸命に捕まえて咲いている。 立派な山名表示と、宝剣のモニュメントの小蓮華山。白馬岳も見通せる。右の花は何かなぁ。 さて、小蓮華山。 2009年に来た時は、ホントーにたった今崩れたんじゃないかしら、というくらい瓦礫の山だった。 立ち入り禁止の黄色いロープさえ張られていた。 今回はちょっとだけ緑がはえていて、崩れてしばらくたちました、といった感じだ。 あの時、瓦礫の中に倒れていた宝剣のモニュメントも修理されて立っていた。 そして、霧の中見えなかった白馬方面もとてもよく見通せた。 ここで昼食をとる人も多く、前の時みたいに通過点の一つ的な扱いではなくなっている。 我々のようにここを目的地として、戻る人たちもけっこういたようだ。 我々はちょっとだけ戻って、花のたくさん咲いている風の強くない場所を選んで、残しておいたおにぎりを食べた。 オンタデ、タカネヤハズハハコ。ちっさい白い花も咲いてたけど、名前がわからない。 下山もたくさんの花たちを撮影して歩く。 それにしても、白馬大池までの稜線、2009年に来た時ほどアップダウンが少なかったような気がしてならない。 途中、ものすごいガレ場があったけど、いくつかの小ピーク、崩れた?まさかね。 下山時、空中に浮いているように見える白馬大池。すごいところにあるなぁ。 蝶は本当にたくさんいた。蝶についてはダンナにまかせます。 疲労していた下山時になぐさめてくれたアサギマダラ。朝はまだ蕾だったタマガワホトトギスが咲いていた。 夏休み中のこと、下山時にもたくさんの登山者とすれ違った。 けっこう遅い時間に登って来る人もいるのだ。白馬大池で宿泊するとなると、日没までに大池に着けばいいという感じなのかな。 夕方近くになって、天狗の庭より下になると、虫が多くなった。ちょっとイライラ。疲れもたまったし。 しかし、蓮華温泉は当日であれば帰りの入浴も宿泊費に含まれる、とのことで、ありがたくお湯をいただく。 汗も流せてさっぱりして帰宅することができた。 登れるかな、と思っていた小蓮華山だが、今回はとてもいいお天気で風もあったので猛暑というほどでもなく、前泊もあいまって前回ほどの疲労しすぎるということもなく戻って来ることができた。 何より、青空がごちそうだ。 とてもよい登山ができた。 5時45分 登山開始。 6時10分 蓮華の森。 6時25分 白馬大池まで4キロ。 6時41分 白馬大池まで3.6キロ。 7時16分 白馬大池まで3キロ。 7時40分 天狗の庭。 9時08分 白馬大池。 大休憩。 10時ちょうど 出発。 10時15分 稜線に出る。 11時02分 船越の頭。 12時08分 小蓮華山到着。 大休憩。 12時35分 下山開始。 13時18分 船越の頭。 14時ちょうど 白馬大池。 小休憩。 14時13分 出発。 15時17分 天狗の庭。 小休止。 15時27分 出発。 16時06分 白馬大池まで3.6キロ。 16時20分 白馬大池まで4キロ。 16時33分 蓮華の森。 16時56分 蓮華温泉ロッジ到着。 ↑ページのトップへ |
9月5日 黒倉山、鍋倉山 9月になっても暑い。 特に台風9号、10号とが日本海側に影響して、フェーン現象による高温になっていた。 例年であれば、長野か福島の自動車で標高の高い場所まで行って、涼しい高山をちょっとだけ登る登山を選択するところだが、今年はコロナ禍である。 我が家は県外には出ないという自粛ルールの下にいた。 しかも、この週末の土曜日はダンナの自動車がリコールの修理のために使えない。 どうしようね、せっかく土曜もお休みで、天気予報も悪くないのに。 とにかく、涼しく登山できて、夕方には自動車屋さんに行ける場所でなければならない。 そんなこんなでダンナが選んだのが、信越トレイルの黒倉山、鍋倉山である。 信越国境であるこの山は、とりあえず標高千メートルくらいまで自動車で行ける。そこそこ涼しいんじゃないかな。 平坦な道が多く、往復して2時間程度の山である。 コロナが流行した時に、今年は県外に出られないので信越トレイルでも制覇するか、と言っていたが、結局越後駒ヶ岳だの小蓮華山だの、ガッツリ登る山を選んでしまっていた。 日没も早くなるし、そろそろシフトをチェンジしてもよかろう。 と、いうことで、行ってきましたよ、黒倉山、鍋倉山。 全開は茶屋池から出発したが、今回は関田峠から出発。 3から4台ほど駐車できる関田峠の駐車スペースには2台駐車したが、我々が支度をしている間にどっちも下山してきてかえってしまった。 そりゃそーだ、標高が高くても、とんでもなく暑い。 登山は気温が上がる前に、というのは間違いのない所だ。 しかし、早起き苦手の我々はようやく10時40分過ぎの出発になった。いいのよ、山頂でお昼にするんだから。 関田峠に向かう途中にある光が原高原。トイレは利用できたがほぼ使われていないようだった。 関田峠には石碑や信越トレイルの案内がある。道の左右に入り口があるので、どっちに行くと黒倉山かしっかり調べないと反対に行ってしまう。 こんなだったっけね~、と思うくらい道は平たんだ。ずっとブナの林の中なのでじっとしていれば涼しい。 でも、歩いているから汗が流れる。ブナの枝が道に張り出していても、伐採されていない。 茶屋池に行く分岐は2つ。池の新潟がわか長野がわというワケだ。あ、オトギリソウ。 筒方峠。今回は池にちゃんと水があり、トンボが飛んでいた。 花は少なかったが、お初の小さな花を発見。ヤブコウジという花だそうだ。 時々木道もある。そして時々霧が発生する。クルマバハグマがたくさん咲いている。 登りらしい登りもなく黒倉山到着。ここでご夫婦らしい2人に会い、ほぼ同時に鍋倉山に向かうことに。 ツルリンドウはやっと咲きはじめ。 鍋倉山までは久々野峠までは下る。峠って、てっきり山の上かと思ったが、谷間でも峠なんだ。オクモミジハグマ。 巨木の森への道を左に分けて、鍋倉山はここから登って行く。 これがまあ、ブナの枝がぐねぐねと張り出したすごい道なのた。ツクバネソウは青い実になっている。 汗だくになって、鍋倉山到着。山頂直下の道は植生回復中のため、別のルートがつけられていたが、どんな植生なのかな。 鍋倉山の山頂には黒倉山で先に行ってもらったご夫婦がいて、我々が登って来た道はどうだったかと尋ねてきた。 巨木の森から登って、まず黒倉山に行ったのだが、とにかくすごく厳しい道だったらしい。虫もカエルも多かったらしい。ヘビもいたらしい。 黒倉山まではほぼ平坦だったと教えたら、遠回りでもそっちから帰ろうかと言っていた。 巨木の森がどの方向なのか把握していなかったので、助言もできなかったのだが、あとで見たら、車道を下って行くには距離が長い。 あのご夫婦、結局どうしたのかな、ちゃんと地図で調べたのかな、と心配になった。 鍋倉山の山頂は狭いのだが、茂みをかいくぐった所にわざわざ切り開いたらしい休憩できる広場があった。 山頂のスペースよりもやや広い感じだ。日陰がなかったのだが、ここにシートを広げて昼食にした。 じっとしていると、標高分の涼しい風が吹いて汗も引く。でも歩くと汗が噴き出る、そんな猛暑の9月初めの信越トレイルだった。 ちなみに、光が原高原からすこし長野方面に登っていくと、光が原高原キャンプ場の施設がある。 信越トレイルビジターセンターという表記もあったので、行ってみたが、どうもキャンプ場の受付とレストランしか見当たらなかった。 尋ねて行けば、地図くらいはおいてあるかもしれない。 10時43分 関田峠出発。 10時53分 茶屋池への分岐①。 11時04分 茶屋池への分岐②。 11時07分 筒方峠。 11時46分 黒倉山山頂。 11時51分 久々野峠。 11時52分 巨木の森への分岐。 12時08分 鍋倉山山頂。 12時40分 下山開始。 13時04分 黒倉山。 13時36分 筒方峠。 13時56分 関田峠到着。 ↑ページのトップへ |
9月21日 惣滝 斑尾山に登山に行って、予想外に早く予定をこなすことができたので、帰り道に惣滝に立ち寄ることにした。 県内の百選の滝は3本あるのだが、県外に訪問することができない今年、3本全部見ないわけにはいかないだろう。 鈴ケ滝と苗名滝はすでに訪問済み、あとは惣滝だけだ。遠望でいいので、見て行こうじゃないか。 夕暮れではあったが、妙高山を登山する人たちの自動車でいっぱいの駐車スペースになんとかとめて、温泉街を歩き出す。 温泉街とはいえ、惣滝のそばの燕温泉は実にひなびた温泉だ。でも意外にたくさんのお客さんがいるらしかった。 さらに歩いて行くと、野天風呂の黄金の湯になる。あら、たくさん人がいるぞ。どうも入浴待ちの人たちらしい。 何度もここには来ているが、こんな状態も珍しい。 政府のてこ入れのGo To トラベルの効果かしらねぇ。 我々はさらに歩いて惣滝の観瀑台を目指した。 ちょっとだけ色づいている木々。観瀑台から滝はこんな感じに見える。 相変わらず豪快さんな惣滝。この観瀑台からは岩盤の質感がよくわかる。 こちらは下流も含めた図。土砂に埋もれそうな権現滝だろうか。 さすがに滝の直下まで歩くには夕暮れすぎたので、今回は遠望で満足することにした。 何より、ひなびた燕温泉にたくさんお客さんがいて、ちょっぴり安心した。 ↑ページのトップへ |
9月22日 雷電様の水の滝 今年は変則的なカレンダーで、シルバーウィークが分散してしまった。まともな大きな連休はこの9月の連休だけなのだが、我々は中途半端に使ってしまった。昨日斑尾山に登ったし、今日のいいお天気はどう使おう。 そういえば、まだ県内で見ていない滝があったのを思い出した。それも見事なまでにうろ覚えの滝だ。 友人宅で見た塩沢宿のパンフレットに滝が出ていた。我々が訪問したことのない滝で、立派な滝だった。 しかし、名前を憶えていない。うーむ。 行ってみりゃ分かるか。塩沢の道の駅に行けばそのパンフレットがあるかもしれないし。 いやぁ、毎度安易な考えで自動車を塩沢の「道の駅南魚沼雪あかり」へと走らせた。 比較的新しい道の駅。新米の時期なので、たくさんの人で賑わっていた。 守備よくパンフレットを入手。しかも、ちゃんと滝の情報もあった。 何々、どうやら上野鉱泉という温泉の場所から歩く道にあるらしいぞ。 行ってみたが、駐車スペースもない、案内もない、温泉はあるのだが、温泉を利用しなくちゃ駐車もできないみたいだし。 先に進む道もあるのだが、自動車で行ける道かどうかもわからないし。 困った。 さらに調べてみると、どうも石打丸山スキー場のゲレンデの途中から行くルートもあるらしい。 さっそく行ってみる。 行ってみると、スキー場はもちろんやっていないのだが、道は通じていて、夏季にも行うらしいメンテナンスの自動車などがたまーに通る感じの道がぐんぐん高度を上げて続いていた。 ここかもな、という場所に行ってみて、草ボーボーの道をちょっと歩いてみた。 たくさん蝶が飛んでいて、散歩だけならパラダイスだったけど。 結局、行ける場所まで行ってみたが、あとは草に覆われて歩けない状態になってしまった。 近くまで来ているはずなんだが、結局滝には到達できなかった。 くやしいなぁ。あとでちゃんと調べてリベンジだ。 あまりに悔しいので、帰りがけにひっさしぶり雷電様の水に行ってみることにした。湧き水も汲めるしね。 とにかく久しぶりだったので多少迷ったが、ダンナの記憶力のおかげでたどり着くことができた。 見事な大木が守る雷電様の水。 さわさわと湧き水が流れ落ちる。水を汲む場所はこんなもん。 堰堤の先の奥の滝に行ってみる。あれ、こんな滝だったっけ? すっかり記憶がぶっ飛んでいたが、ちゃんとこんな滝でしたよ。アザミの仲間が咲いていた。 湧き水を汲んで、久しぶりの滝を見て帰路につく。 まあ、十分に遊んだ連休にはなった。 ↑ページのトップへ |
10月3日 苗場山 実はこの日の翌日、私が旧友とドライブに行く予定だった。 が、日曜日のお天気が雨模様だったので中止に。 家事を土曜に回していたのだが、その必要がなくなり、急遽ダンナとどこかに行くことになった。 どうせなら紅葉のいい場所がいいだろう。10月の初旬で紅葉がいいとなると、標高2千メートル以上か。 我々の足で行ける県内の標高2千メートルとなると・・・苗場山。 苗場山の小赤沢コースであれば日没の早い10月であっても我々の足でも登れるだろう。 登山口は長野県になるが、山頂は新潟県だ。 まあ、県外に出ることを自粛している我々ではあるが、そういえば小蓮華山では途中の白馬大池は長野県だったワケだし。斑尾山は長野の山だし。 ここは勘弁してほしい。 そんなこんなで秋の苗場山に行ってきましたよ。 芸術的な木の根っこを登る。マイヅルソウもゴゼンタチバナも赤い実になっている。 登りはじめの木々も秋の色になりつつある。 アキノキリンソウやカニコウモリなどが咲いている。 木道が設置されているのは一部で、ドロドロのぬた場だらけの道だ。遠くの山頂直下の紅葉が見える。 だんだん登りが岩っぽくなり、鎖場も出現。ちょっと慣れないパーティーがいて、渋滞を巻き起こしていた。 早朝に小屋から下山してきたお姉さま方が丁寧に人数を数えながら下ってらして、あなたは102番目と教えてくれた。 坪場に出た。思わずわぁって声が出る。湿原の草がきれいに黄色くなっている。あちこちに真っ赤な葉も見える。 しかし、まだここは八合目。前方の山の中に進む。ここが結構大岩ゴロゴロで歩きづらい。やっと高層湿原に出て見事な草紅葉に包まれる。 山の神々が祀られている。山頂ヒュッテを通り過ぎ、とりあえず山頂表示を見に行く。 ヒュッテの脇のデッキで昼食。その後トイレに行ったのだが、コロナでヒュッテのトイレが使用禁止で、外の仮設トイレが1つきり。 15分以上並んでやっと使えた。紅葉の時期だったので、そこらじゅうから人が来ていたらしい。 並んでいる間にとんでもなく寒くなってしまった。 やっと身も軽くなって下山し始める。チングルマの紅葉や赤くなったイワショウブを見つつ、本当にきれいだね、と言い続ける。 池塘の水は少な目だったが、こんなにたくさんあったんだね、と感じた。あ、草舟を作って浮かべている人がいるぞ。 リンドウは咲いていないで、そのまま枯れてしまっているようだった。 途中、ボッカさんの若者とすれ違った。ビールの箱を3つも背負っていた。その若者が木道の最後のあたりで左下の紅葉がきれいだと教えてくれた。 木道の最後といえば坪場のあたりなんだが、左下って、若者から見て左なのか我々から見て左なのか。 上の三角山は坪場の先にある山。きれいだったなぁ。 で、これが左右の紅葉。写真では遠いのでちょっと霞んでしまったが、どっちも綺麗でした。一番右は下から見上げた図。 帰りに滝を2つ拾って帰った。 一つは、苗場山の大赤沢登山道の駐車場に行く途中にある大瀬の滝。 不思議な白っぽい色をした水の滝だ。ダイモンジソウがたくさん咲いていて、滝風に揺れていた。 もう一つは新潟県に戻る途中にある秋山郷にある蛇淵の滝。 紅葉の綺麗な滝ではあるが、さすがにまだ色づいていなかった。 登山後の足に滝見台までの階段がキツいことキツいこと。 秋の苗場山は初めてではないが、これほどきれいに紅葉している高層湿原は初めてだった。 これで青空であれば百点なのだが、贅沢は言うまい。ガスでも出てしまえば草紅葉さえ見えないのだから。 行くたびに山は表情を変える。だからやめられないんだな~、と、しみじみ思った。 ちなみに、私の登山靴の底がヘタっていまして、9合目付近の岩場の穴に落ちて転び、ドロドロのぬた場で仰向けにスッ転んだ。 怪我がなかったので笑い話だが、道具は大切だわね。 8時13分 三合目駐車場出発。登山開始。 8時44分 四合目。 9時10分 五合目。 9時37分 最初の鎖場。 9時41分 六合目。 9時58分 鎖場のあと、七合目。 10時21分 八合目。 10時28分 坪場。 10時32分 和山方面への分岐。 10時37分 九合目。 10時53分 苗場神社への分岐。 10時57分 神社名の書かれた石碑群。 11時11分 苗場山頂ヒュッテ 11時13分 山頂。 11時15分から12時05分 昼食。トイレ。 12時10分 下山開始。 12時30分 苗場神社分岐。 13時ちょうど 坪場。 13時08分 八合目。 13時23分 七合目。 13時38分 六合目。 14時07分 五合目。 14時30分 四合目。 15時54分 三合目。 15時55分 駐車場到着。ご苦労様でした。 ↑ページのトップへ |
10月11日 澗満滝 秋の良き日を捕まえようと、今回は高校時代の旧友たちとドライブに出かけた。 相変わらずコロナウィルスの脅威はあるが、国の政策であるGo To トラベルのおかげで行楽をするのも罪悪感がなくなった。 10月もはじめではあるが標高の高い志賀高原なら色づいているだろう。 天候は曇り模様。横手山まて登る手前でガスに覆われたので、結局一番標高の高い場所までは行かずに戻り、もっともきれいな一沼あたりを散策した。 登山好きの仲間というワケではないので、そーなの、志賀高原まで来て歩かないのぉ、と、ちょっとだけ拍子抜けしたのは私だけ。 車窓よりの見事な紅葉で十分満足なようだった。 でも、帰りに澗満滝に立ち寄ってくれたので、滝好きも十分満足でしたよ。 田ノ原湿原は私がご案内。意外に秋もきれいでした。 奥志賀、プリンスホテルあたりは、ポコポコした黄色い紅葉。 こちらは一沼。たくさんのカメラマンがいました。 そして、澗満滝。紅葉にはもうちょっとといった感じ。 ↑ページのトップへ |
11月15日 弥彦公園湯神社 11月は、んがおRが旧友と紅葉狩りに行く機会が重なってしまった。 一回目は11月3日に田子倉ダム方面にドライブ。 滝好きの私はアイヨシの滝をじっくり見たかったのだが、さすがにわがままは言えずに車窓よりの眺めで諦めざるを得なかった。 思った以上に田子倉湖周辺は紅葉が素晴らしく、アイヨシの滝も見事な紅葉の中に落ちていた。 湖の向こう側の山からも無名の滝がたくさん落ちていて、秋の一日を楽しめた。 対岸の山を駆け下る滝。右の二枚はアイヨシの滝。午後に入った帰り際の一番右の写真のほうが紅葉がきれいだった。 田子倉湖の一番高い場所から見る展望台からの風景。曇っていたので、ちょっと色がくすんでいるが、きれいだった。 11月15日も同じメンバーで弥彦神社に。 菊祭り開催中で、しかも七五三の弥彦神社は絶対に大渋滞するということで、午前8時に集合。8時半には神社近くの無料駐車場に渋滞ナシで滑りこめた。 菊祭り恒例の風景花壇、今年は「弥彦神社」。早朝の神社はお参りするのに並ぶ必要もなかった。 神社から駅の近くのもみじ谷に紅葉を見に歩く。 もみじ谷からさらに丘を登る道があり、友人の一人が子供の頃にこの上でバーベキューをした、と言い出した。 それでは、行ってみよう、と登る。 赤く燃えるようなもみじのもみじ谷を眼下に、昔はただの広場だったという芝生の場所まで行って、鳥居があるのをみつけた。 湯神社、とある。ここまで来たなら、神社にお参りしよう、と、また登りだした。 白木の鳥居がたくさん並んでいるゆるい階段の道である。 5分ほど登ると、小さな祠が。これが湯神社~?と、とりあえずお参り。 さらに先まで鳥居が並んでいる。 バーベキューしたという友人が駅まで階段が続いているのだ、と主張するので、こんどは下って行く感じで先に続く鳥居の道を歩いて行く。 これまた5分ほどで立派な社殿のちゃんとした湯神社にたどり着いた。 なーんだ、こっちが神社じゃないの。じゃあ、さっきの祠は何だろう。あまり考えないのがオバチャンの集団だ。 さて、駅に続く道は。ない。 湯神社が行き止まりだった。 子供の頃の記憶、曖昧だったらありゃしない。 結局来た道を戻り、再びもみじ谷に。 美しいもみじを堪能し、公園を通って神社近くの駐車場に戻って、午前のうちに紅葉狩りを終えた。 まだ11時前だというのに、戻る頃にはJR弥彦線のすぐそばを並行して通る道は大渋滞が発生していた。 早起きは三文の得である。 湯神社の入り口。しめ縄のある鳥居の向こうに小さな祠(勝-すぐる-神社の御神廟だそうです)。 祠の先にも鳥居がたくさん。そして、湯神社に到着。同じ道を帰る。鳥居の向こうに弥彦山が見える。 広場から先は別の道を通ってもみじ谷に戻ろう。弥彦公園は色々な道が楽しめる。 もみじ谷は本当に素晴らしい紅葉だった。 上も下も真っ赤っか。朝露の光る葉っぱが美しい。 ↑ページのトップへ |
11月22日 国上山 11月に入って、珍しく夫婦で別々に過ごす週末が続いた。 どちらもそれぞれに紅葉を満喫する週末を過ごしてはいたのだが、このまま12月になったら、二人で登山する機会は積雪のためなくなってしまうだろう。 この日は午前中は晴れ。午後から雲が出る予報だった。翌日の日曜日は雨の予報。出かけるならこの日しかない。 しかし、車検と1年点検だった。 我が家の自動車が2台とも自動車屋さんのお世話になって、代車しかない。 それに、午前中の予約だったが、受付手続き等でほぼ正午までかかってしまった。 待合室で青空を見上げて、時間が過ぎるのを恨めしく思うだけである。 もう少し早く手続きが終われば実は角田山の灯台コースをピストンするつもりだった。あそこなら青空と青い海でとてもいい景色だろう。 しかし、その時間もなくなってしまった。 この時間で登れるのは、一番近くて登山にもそれほど時間のかからない国上山くらいだ。 家に戻って、大急ぎで支度をして、代車で国上寺の駐車場へ。12時40分に出発して、13時10分に山頂到着。 気持ちのいい秋晴れのもと登山できて、青空の下でおにぎりをほおばって、ようやく一息ついた。 あとはのんびり稚児道を通って戻ろう。 蛇崩を通って、稚児道に入るあたりで、空が暗くなってきた。予報通りに雨になりそうだ。 忙しい一日だったが、最後の秋を捕まえることができた。 これで今年の我が家の山頂を目指す登山はたぶん終了だ。ちゃんと終了らしく終了できてよかった。 最後のもみじが青空に美しい。 道は落ち葉で埋められている。 山頂ではヒメアカタテハやアカタテハが遊んでくれた。 蛇崩近くからはきれいに弥彦山が見えた。佐渡も見えたよ。 なぜか今回はツルリンドウを探すのにハマった。もちろん花は終わっていたが、時々赤紫の実をみつけることができた。 蛇崩から下は本当にたくさんのツルリンドウをみつけられた。カンアオイの葉っぱもたくさんあった。 実は稚児道が一番紅葉がきれいで、もみじがたくさんあった。 12時40分 国上寺本堂脇の登山道より登山開始。 13時10分 山頂。 13時45分 下山開始。 14時ちょうど 蛇崩 14時35分 麓登山口との分岐。 15時05分 国上寺駐車場到着。 ↑ページのトップへ |
12月5日 旭滝 12月になって、例年であれば積雪してもおかしくない時期にはなったが、今年は気温が下がらずに雪の気配は平地まで下りて来ていなかった。 年末になるまでの12月の二人揃っての連休は2回。そのうちの積雪前のこの日はどこか雪の積もっていない山にでも登ろうかと思っていた。 が、冬にしか行けない滝が新潟にはいくつかある。 ヒルの多い山に落ちる滝は、ヒルの活動していない時期にしか行かないほうがよい。 行ってもいいが、血まみれになる覚悟がいる。 その覚悟がないので、新潟でも屈指の美瀑である阿賀町の旭滝も雪がなければヒルがいる。ヒルがいなけりゃ雪があるという訪問の難しい滝なのだが、今年のこの気温であれば、阿賀町にも積雪はなく、ヒルもいないだろう。この機を逃してはいつ行けるかわからない。 と、いうことで旭滝に行くことにした。 遅くに家を出たので、旭滝へ行くための目印である西山日光寺に着いたのは正午少し前。 滝に行く前に山門の仁王様に見守られながらカップラーメンの昼食。 それから、今まであまりご挨拶してこなかった西山日光寺に向かった。 西山日光寺の山門。新しく大きくなった感じだ。 阿形と吽形。普通のお寺と左右逆なんだってさ。理由は書いていなかった。 石段の先は多分中門。この石段に銀杏の落ち葉が積もって、美しかった。中門は改修中で、シートで覆われていた。 これが本堂。中門の周りは銀杏の葉っぱで真っ黄色。 本堂の彫り物は十二支だそうだ。 晩秋の古刹からいよいよ旭滝に向かう。 朴葉の敷き詰められた杉林を30分近く下って行くと、川に突き当り、上流に豪快な滝が落ちているのが見える。 相変わらず素晴らしい。この滝、もっと有名になんないかなぁ。ヒルがいちゃ、ダメかなぁ。ダメだなぁ。 今回は滝の左岸から滝前に近づくすべが無いように見えた。例年より水量が多く、左岸に歩けるスペースがないのだ。 なんとか対岸に渡って、右岸の高台から滝を見る形になる。 私はそっちを選んだが、ダンナはあれこれと画策して、私の立った高台のすぐ下の岩を頼りに滝前の水深のない場所にたどり着き、滝前に立つ杉のステージまで行った。と、いうことで、ダンナの撮影した写真は左岸から。私の撮影した写真は右岸からの滝である。 朴葉をガサガサ言わせながら熊鈴ならして下る。途中から滝が見える。 上の三枚はダンナ撮影。分岐がきれいだ。 こちらは私が撮影。一番右の赤丸の中のポッチリと立っているのがダンナ。滝、デカいでしょ。 落ち口と滝つぼ。 西山日光寺に着く前までは青空の広がるお天気だったのに、山の中を歩いているうちに雲が出てきたらしい。 寺に戻るまでの道でポツポツと雨が落ちてきて、自動車に戻る頃には結構な降りになってきてしまった。 本当は阿賀町のハーバルパークという公園に立ち寄って、遠くに見える山々を見ようと思っていたのだが、この雨では山も雲の中だろう。 この日は旭滝だけで大人しく家に戻った。 ↑ページのトップへ |
12月30日 開運出世の滝、玉簾の滝 (2020年滝納め) 12月に入って、雪も降らない気温も下がらない、いつまでたっても年末っぽい気分にならないままずるずると日が過ぎてしまった。 気がついたら、クリスマスも過ぎて、あれっという間に年末になってしまった。 困った。今年は滝納めらしい滝納めをしていない。 12月の初めに行った旭滝が滝納めということにしてもよかったのだが、これで今年の滝はおしまい、という気持ちを持たないまま滝納めというのも味気ない。 そんなこんなで年末ギリギリにどこかに行くことに。 なにせ、新型コロナウィルスの第三波が来ているので、県外に行くこともはばかられる。さりとて、新潟の主だった滝は雪の中に埋もれている。 しかも、年末に大寒波が来るので、不要不急の外出は避けろと気象庁が言っている。 どうするよ。 年末の大寒波は30日の夕方あたりから西のほうから北上して来る。 北に逃げれば、寒波の来る前に滝にたどり着ける。それに、この真冬に滝では、絶対に密集はしていないので感染のリスクはむしろ地元のショッピングセンターより低い。 山形なら行けるだろう。山形とくれば、百選の滝は雪でも見られる白糸の滝。私はそっちを推した。 しかし、ダンナ的には開運出世の滝には行かなくてはならない滝だったようで。 来年に向けて縁起のいい滝にはぜひ寄っておかないとならない。 そういうワケでまず酒田市に向けて出発した。 出発した午前9時頃から酒田市に着くまではほぼ積雪は無かった。雪も時々チラホラ降る程度。 ところが、県道366号に入って玉簾の滝方向に進むにつれ、どんどんと積雪が増え、さらに雪の降り方もすごくなってきた。 県道から左折して開運出世の滝に向かう林道も除雪こそされていたが、ちょっと怖い状態だった。 本年の開運出世の滝。落ち口付近の木々が雪化粧して美しい。 今年は神社がお正月に向けてお飾りなどがされていた。改修工事が行われたらしい。 すぐ近くの玉簾の滝に。毎年雪の中の滝巡りになるが、ここも毎年なぜか訪問者がいる。 今年もちょうど1台の自動車が同時に到着。滝を見に来たというよりは雪遊びに来たらしい子供たちと保護者がぞろぞろ下りて来た。 我々が先だって歩く。 おお、積雪が思ったより多い。というより、昨年がまったくなかったのが不思議なくらいで、以前ここで鳥居の上を跨ぐくらいの積雪だったこともあったっけ。 しかし、今日は鳥居がわが除雪されていずに歩くことができなかったので、除雪されている下の道を歩く。 その道も新雪がさらに積もっている状態で、足跡のない道を歩く。雪が新しいので、除雪されていなかったら、滝に行くのを諦めなくてはならなかったかもしれない。 雪景色がなんとも美しい。手水所が新しくなっていた。 私、この風景は好きなのよ。杉の間に落ちる大瀑布。 本年の玉簾の滝。モノクロームの世界だ。 滝に向かっている途中から雪の降りが激しくなり、自動車に戻った頃には雪まみれの状態になった。 思ったより時間もかかってしまったので、白糸の滝に立ち寄るのはあきらめた。早め早めの行動で家に戻ることにした。 2滝しか見ることができなかったが、それでもふんわり雪が積もった滝たちを見ることができた。 滝納めらしい一日を送ることができた。 ↑ページのトップへ |