番外

 2020年リピの山

 このページは、本来であれば以前に行ったことのある山をざっくりレポするページですが、
新型コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言が出された2020年については、以前に行ったことのある滝や、初めて登る山についてもこのページで簡単に報告させていただくだけにしたいと思います


その①(その②はこちら


村岡城址(1月26日)
国上山(2月2日)
角田浜氷壁
村岡城址(3月1日)
村岡城址(3月7日)
能化山(4月12日)
今井不動滝(4月19日)
戸倉山(4月29日)
青田南葉山(5月3日)
菱ケ岳、不動滝(5月5日)
天神山城址(5月17日)
鈴ケ滝(6月14日)
大尾不動滝(7月5日)

1月26日 村岡城址、六万部山
                                                                    
2020年の冬はとにかく暖かかった。雪の少ない年はいくらでもあったが、これほど気温が下がらない年も珍しい。1月ともなると毎日気温が5度以下で雪がもさもさ降っていて当たり前の新潟なのに、今年は平野部は積雪はゼロ。気温も10度以上になる日が続き、ヒーターが必要でない日もあるくらいだ。
そうなると早春の草花も早い開花を迎えるのでないか。
開花の情報がチラホラ耳に届き始めた1月の晴れた日曜日、いつもの城址に行ってみることにした。

    
  歩きはじめるなり、カンアオイが咲いていた。ユキワリソウもチラホラとある。

      
  さすがにまだ株で咲いてはいなかったが、思っていた以上にあちこちにユキワリソウの姿があった。
  しかし、例年ならユキワリソウよりも早く咲くはずのオウレンの姿が全くなかった。順番が滅茶苦茶になっているかな。

      
  遊歩道は年々整備される。新しい案内看板や日蓮さまの道と書かれた石の道標が立てられている。
  自動車も入れそうな道もさらに伸びていて、どんどんと人が入って行く場所になりそうな気配だった。
  しかし、さすがにまだ1月で例年の3月の日光の角度や樹木の芽吹きがまったく違い、なんだか違和感のある風景だった。

どうやら、今年は本当に春が早いらしい。
なにかしら生態系に影響がないのか、ちょっと心配になるほどだ。
それとも、今年は早春の花を見られる期間が長いのかしらん。


3月1日 村岡城址、六万部山、久田城址、高森城址
2月は所用でなかなか時間がとれず、ダンナだけ下見と称して雪割草の咲き具合を見に訪れた程度。
3月になり、埼玉からabeちゃんご夫妻が来られる、とのことでご一緒させてもらうことにした。
1日とはいえ、さすがに3月。日差しが早春である。花たちも株で咲き誇っていて、楽しむことができた。

      
  撮影に夢中なabeちゃんご夫妻。久田城址への道は、階段状に整備されていた。

      
  株がたくさんあって見事の一言。

この日はたくさんの人が遊歩道に来ていて、どの人もどういうワケか初めての人ばかり。
道がどこまで続いているのか、花がどのあたりにあるのか、まったく知らずに歩き出している様子で、すれ違う人ごとに尋ねられた。
新型コロナウィルスで学校が休校になり始めた頃である。
小中学生の姉妹をつれたおばあちゃん(といっても若いですよ)と一緒になり、花の名前などを教えてあげながら歩く男性陣。
おばあちゃんが孫たちにディズニーランドなんか1回行けばいいけど、山は何度行っても違うからいいんだ、と力説していたのが印象的だった。
久田城址まで行って、自動車で乗光寺に移動。大手口より高森城址付近まで歩いて花の咲き具合を見たが、こちらはまだ開花したてだった。


3月7日  高森城址、六万部山、久田城址、村岡城址
翌週、今度は群馬からYutaさん、ユキさんがいらっしゃるということで、またご一緒させてもらった。
今回は自動車を両入り口にデポして、高森城址から全ルートを歩くことにした。
午前9時40分過ぎに乗光寺から出発。大手口のわかりづらい入り口から登り始める。先週はまだ咲きはじめだった上り坂の雪割草たちもかなり開いていた。
でも、こちらがわの花は今年はちょっと少ないかなぁ。
高森城址から先の道が今まで通った道と少し違っていて、歩いたことないぞ、と言っていると、前方から地元の方がやって来た。
雪割草ならもう少し戻って、キャンプ場のあたりにたくさんあると言う。それならと戻りつつその人の話を聞くと、前にあった道は地権者の意向で通りづらくなったので、本行寺の住職と彼が新しい道を作ったとのこと。彼は道を保全しつつ歩いているらしかった。
分岐で彼と別れて、キャンプ場方向へ。でも、あんまり花はなかったのよ。ちっさい花が一つずつたくさん咲いている感じなのだが、なにせ一つずつだ。
地味で目立たない。ここはこのままほっとくのがいい場所で、写真映えする場所ではない。
でも、とてもいいテーブルとベンチがあったので、ちょっと早いがそこでお昼にすることにした。
お天気がよくて、ポンポンと花が咲いていて、実に気持ちのいい時間だった。
Yutaさんにおいしいコーヒーもごちそうになりましたよ。
道に戻って、先に進むと、きっちりと本行寺のお墓の裏に出た。梅など咲いているお寺を通り、県道192号に出る。
ここは右側、海がわに進む。すぐに橋があるので、川を渡る。このあたりが遊歩道の道標がない場所で知らない人は迷いがちだ。
橋を渡ったら川沿いを戻る感じで歩くと民家へ行く舗装道路になるが、ここはずっと川沿いの未舗装の道を進む。ここも迷いがち。
看板のある場所まで行って(ってか、ようやくここで案内看板出現)右側の山のほうに農道というよりもはや畦道を進む。
道が藪になろうがぬかるもうががんばって進むと山のふちにたどり着き、村岡城址大手口の看板が出てくる。
あとは登山道的な道を進めば突き当りが村岡城址の遊歩道だ。
村岡城址へは左側に行く。我々はトイレタイムで妙法寺の本堂に。
遊歩道に戻って、六万部山に着いたのは、13時50分過ぎ。
さらに久田城址まで歩く。到着は14時50分。よく晴れた暖かい日で、海が輝いていた。
来た道を戻り、村岡城址には15時40分に到着。
二の丸付近で気の早いカタクリなどを見つけたりして、妙法寺赤門に到着したのは、16時20分少し前だった。
いや~、よく歩き、よく撮影した一日だった。
Yutaさん、ユキさん、ご苦労様でした。

      
  花を撮るのは低姿勢だよね。お昼を食べたテーブルと、右は久田の家並みと海を見るYutaさん、ユキさん。

      
  雪割草はたくさん咲いてましたよ。ここの花は色とりどりだわね。

      
  ショウジョウバカマやカンアオイも咲いていました。右は気の早いカタクリ。ほかはまだ葉っぱが出たばかりだった。

      
  キクザキイチゲやニリンソウ、ナガハシスミレも咲いていた。
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2月2日 国上山

2月に入っても気温は低くならず、しかもお天気がいい。
日曜日一日しかお休みのない週だったが、簡単な山なら登れる。せっかく登るのなら、ユキワリソウの咲く弥彦山塊がいいだろう。
手軽なのは国上山である。その中でも比較的楽に登れる国上寺からの登山道を選んだ。
国上山は2年ぶりだ。来ていない間に実は国上寺では物議をかもすことがあった。
本堂の壁に「イケメン官能絵巻」と称して空想上のキャラクターの日本画が描かれた。賛否両論の絵で、描かれた場所はともかく、いや、場所が問題なんだろうけど、華美だとか官能だとかとは、あんまり感じませんでしたよ。
興味のある方は見にきてください。国上寺のサイトには紹介されてませんでしたけど。「イケメン官能絵巻」と検索すれば一発で出てきます。
実はお寺がわから登るのは初めてで、どこが入り口かよく分からなかったが、このイケメンさんたちの横を通って行くのが国上山への登山道の入り口だ。
登り初めてすぐに、登山道からはずれて草をかき分けている女性がいて、我々が見とがめていると思ったのか、「シュンランを探しているの。花芽があるかどうか」と言ってきた。
腕章をつけているので、国上山の監視員の人かもしれない。
花が咲いているかと聞いたら、ユキワリソウは少し咲いているとのこと。オウレンをまだ見かけていないと言うと、山頂直下に咲いていますよと教えてくれた。
その通りで、山頂のすぐそばのオウレン畑かと思うくらいのオウレンの葉っぱだらけの場所でやっと咲き始めたオウレンを見ることができた。
山頂には数組の登山者がお昼を食べていて、先の監視員らしき女性が上を見上げているので、何ですがときくと、マンサクが咲いていないかと思って探しているのだが、とのこと。確かに、マンサクも春に先駆けて咲く花だが、まだ見ることができなかった。
女性は我々が国上山初心者と見たのか、「まだビジターセンターが開いていないので」と国上山のパンフレットを我々にくれた。たくさん持っていると言う通り、リュックの中に何部も入っているらしかった。
女性と別れを告げて、我々も昼食。昼食後は蛇崩れ方向から下山する。木々の間から日本海に浮かぶ佐渡島が見えたり、蛇崩れからは弥彦山が鉄塔を輝かせている姿が見てとれた。
下山時も2月と思えない登山者とすれ違う。体力増進にはちょうどいい登山時間の山なのかもしれない。
稚児道に入り、チラホラとユキワリソウが咲くのを見つけた。体力増進組みは花には目もくれずスタスタと歩いて行く。
それぞれに山の楽しみ方は違うものだ。
午後から雨になるという天気予報通り、下山時は雲が目立ちはじめ、自宅に自動車を走らせる頃には大粒の雨が降り出してきた。
拾い物のような晴れの午前に早い春を堪能できた。

    
  SNS炎上供養、と書かれているのに笑ってしまった。本堂の絵巻は横から見るとこんな感じです。意外としっくりした色合いなのよね。

    
  よーく晴れて、木に葉っぱもないので、明るい登山道だった。

    
  稚児道にあったユキワリソウ。今年お初のオウレン。

  10時30分 国上山駐車場出発。  10時33分 「イケメン官能絵巻」観賞。  10時42分 登山開始。
  10時57分 五合目、あかたに見晴らし。  11時10分 展望台分岐。  11時20分 山頂到着。 昼食休憩。
  11時50分 下山開始。  11時57分 剣が峰分岐。  12月04分 蛇崩れ。  12時31分 麓登山口分岐。
  12時48分 お地蔵さん。林道。  12時57分 林道。  13時00分 林道。  13時05分 駐車場到着。

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リピートの山の項目ではあるが、滝を一つ。
2月9日、私は所用で行くことができなかったが、放射冷却で冷え込んだ日曜日の午前、きっと凍っているはずだとダンナが角田浜の氷壁に行って来た。
凍っていたそうだ。青空にうっすらと凍った氷が美しい。あっという間に消えてなくなる氷瀑である。

    

    
ここは角田山の灯台コースの登山道のすぐ下にあり、登山者の姿も見てとれたそうだ。
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4月12日 能化山
気温の高い日が続き、積雪のほぼなかったこの年にしては、能化山に来るのはちょっと遅い感じの4月の第二週の訪問になった。
仕方がない、今年は桜が早くて、そちらを優先してしまったのだ。
思った通り、能化山はほぼ初夏の趣だった。
柳沢コースのカタクリはほぼ終了。ヒトリシズカがたくさん咲いていた。
代わりに楽しませてくれたのがシュンランであちこちでパッカーンと元気に開いていてくれた。
蝶たちもたくさん楽しませてくれて、いつもながら能化山は飽きることない山である。

      
  パンジーかと思うくらいのおおぶりのスミレがお出迎え。右のカタクリは焼山コースのカタクリ。

      
  ユニークだわよね、シュンランの満開。イワウチワは少し遅くて、それほど咲いていなかった。

      
  蝶はたくさん遊んでくれた。一番右のルリタテハは焼山コースの終点で毎年見ることができる。今年も会えて嬉しかった。

         
  樹木の花も見事だ。 一番右のミツバツツジにはギフチョウのリボン付き。

  この日は今までで一番クッキリと粟島が見えた。建物まで見えたくらいだ。


  11時05分 登山開始。(柳沢コース)  11時42分 林道合流点。  12時26分 山頂。
  13時09分 下山開始。(焼山コース)  13時42分 林道合流点。  14時29分 登山口到着。

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4月19日 今井不動滝
県をまたいだ移動を自粛するように、ということで、滝をめぐるにあたって、県内の滝を模索しなくてはならなくなった。
しかし、4月では山深い滝はまだ雪のため行くことができない。
あれこれと考えて、そうだ、今井不動滝はどうだろう、と思い至った。以前、カタクリの頃に行ったことがある。
能化山でカタクリの群生を見損ねてしまったので、糸魚川市のカタクリの群生地にも行ってみたいと思った。
結果的には高浪の池方面にあるカタクリの群生地は道路が冬期閉鎖中で行くことができなかったが、今井不動滝には行くことができた。

    
  いつ来ても美しい風景だ。真ん中の大木の新緑がみずみずしい。

      
  一番左の写真、滝の前に立っているのが私。鳥居より内側に入ると、一番上の段が見えない。

      
  一番上の段のアップと、右2枚は管理棟の近く、最初の鳥居付近から撮影。桜と新緑が滝を彩る。

      
  こちらは糸滝。これがあるから、今井不動滝がなお美しく見える気がする。
  ちなみに、一番左の写真の滝の真ん前にダンナが立っているんだが、わかりますかね。

  帰りは一般道で帰る。能生の海岸で青空にたくさんの鯉のぼりが泳いでいた。


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4月29日 戸倉山
今年に限ってはどの山も花の見ごろが2週間から10日早い。と、思っている。
それにしても、戸倉山に4月は早すぎるだろう、と思っていた。しかし、2020年では少し早すぎるくらいがちょうどいい。
なぜなら、山でも密集密接を避けなくてはならない緊急事態宣言が出ている。
人が集まる時期、人が集まる人気の山は避けようと決めたのだ。
と、いうことで、4月の休日に戸倉山まで行くことにした。
高速道路を利用して行ったのだが、怖いくらいにすいていた。パーキングにとまっている自動車も数えるくらいしかない。
日本中の活動が停止している。新型コロナウィルス、いろいろな意味で恐ろしい。
戸倉山の出発点である白池の森キャンプ場も休園中の立て看板が県道からの入り口に立っていた。
駐車場にも入れないのかな、と思って心配だったが、駐車場はオープン。
ちょうど職員が整備に来ていて、立て看板などを設置中。トイレは使えるかと聞いたら使えるとのこと。ありがたく使わせてもらった。
駐車場には数台の自動車。登山者というよりも、山菜取りと思われた。
早いだろうと思っていたが、登山道にはほとんど雪はなく、思っていた以上にイワウチワがたくさん咲いていてくれた。
山頂には2人の初老の男性と、単独の元気そうな半そでの男性、あとは我々の計5人のみ。
あとから3人のパーティーが登って来た。本日の登頂者はおそらくこの8人のみだろう。
男性2人が山小屋なども自粛している、今後どうなるのか心配だと話しているのが印象的だった。

        
  休園中の看板。駐車スペースからは駒ヶ岳がよく見える。歩きはじめるなり、クジャク蝶がお出迎え。

        
  もっさりとスミレだらけ。遊歩道に入ったら、イワナシが咲いていた。 白池のすぐ上は、フキノトウが両脇にびっしり。

      
  白いエンゴサクはこの山のお楽しみだ。 見事に晴れ渡る白池と雨飾山。

      
  全体が見通せた角間池。水が澄んでいた。 木々の葉っぱはまだ芽吹いていない。 アルプスの山々が見える。

      
  稜線に出ると、イワウチワだらけになった。登りはキツイが、イワウチワだらけでウキウキする。イワナシも混ざって咲いている。

      
  タムシバも見ごろ。 右の鳥はあちこちで見られた。

      
  山頂での雨飾山。 山頂風景。


  10時38分 登山開始。  10時50分 展望台。  11時04分 白池。  11時12分 諏訪社の祠。  
  11時26分 塩の道の道標。  11時32分 角間池。  11時43分  稜線道標。  12時08分 山頂。
  12時37分 下山開始。  12時58分 稜線道標。  13時06分 角間池。  13時14分 塩の道道標。
  13時31分 諏訪社祠。  13時35分 白池。  帰りは車道を選択。  14時05分 駐車場到着。


下山後、10日前に行って道路が冬期閉鎖のために行くことができなかったカタクリの群生地に行ってみた。
まだ4月なので道路が開いているか分からなかったが、行ってみたらちゃんと通ることができた。
ただし高浪の池はトイレも閉鎖中だった。
カタクリは、地域差があるが、山菜取りをする人の情報では今年は少ないらしい。
それを証明するように、一面のカタクリだった場所で、カタクリの葉っぱを探し出すのも難しい状況だった。
植物が芽を出し花を咲かせるための自然のスイッチが何なのか分からないが、雪が少なかったのも要因なのかもしれない。
近くの「ヒスイ滝(仮)」にも訪問。いつもながら立派な滝である。地図上では「沢」だというから信じられない。
林道を少し歩いたのだが、初夏の花など咲いていて、気持ちよかった。

      
  下流の水道施設から見たヒスイ滝(仮)。デカい。 近くまで行ってみてもデカい。大きさが伝わらないのがもどかしい。

      
  白いイカリソウと赤いイカリソウ。 初めて見たハルユキノシタ。 あ、コバイモの蕾発見。

  帰り道、遠くに明星山の断崖がそびえたつのが見えた。圧倒的だ。


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5月3日 青田南葉山
例年であれば、5月20日あたりに登ることにしている青田南葉山。
確実に5月3日では早くて、残雪もまだ多いだろう。
つい数日前に戸倉山に行った時に高速道路上から見えた青田南葉山の雪の具合からしても、登山するには早すぎる気もしないでもなかった。
が、今年はとにかく人の来ない山に行く、というのがコンセプトなので、時期を外すというのも一つの手だ。
問題は花が咲いていなかったらつまらないんだけど。
でも、山は行く季節行く時期によってそれぞれ別の発見があるものである。
日本中がステイホームを唱えている中、オープンエアの雪山に突入した。
上信越道の下をくぐって山道に入る前からすでに南葉高原キャンプ場は閉鎖中であると立て看板があった。
しかし、事前に調べておいて、いつも駐車するキャンプ場の少し手前に駐車できることがわかっている。
ネットの山情報の通りにキャンプ場の手前にかなり広い駐車スペースがあって、登山者、山菜取り専用駐車場、とあった。
そういえばだいぶ前にはこの山で主にネマガリダケをとっているセミプロっぽい人に会ったことがある。
山菜取りは山間の新潟県民の生活の一部だ。ウィルスが蔓延しているからといって、田植えをやめられないのと同等なのかもしれない。
つまり、そのための駐車場も登山道も閉鎖はできないのだろう。
そのことに感謝しつつ、支度をして我々も出発。あら、我々の前に6人もの人数で登る人がいるぞ。
この時期、6人というのは密集しているんじゃないかなぁ。せめて家族だけの行動にしたほうがもしもの感染を家族内だけにできるのになぁ。
きっとあの賑やかさだと、山頂でおかずを分け合ったりするんだろうな。それ、一番やっちゃいけないことなんだけどな。
などと、自分たちを棚に上げて、一行を見送る。
すぐに追いつくかと思いきや、我々も花を撮影するのに幾度も足を止めたので、追い付いたのは彼らが休憩していた六合目の水場だった。
ちょっと長めに休憩して、先に登り始めた彼らと距離をおく。
何かと気を使う登山におけるコロナ対策だ。
七合目の展望台で、彼らが展望を楽しんでいるようだったので、我々はそちらに立ち寄らずに追い越して先に進んだ。
七合目を過ぎたあたりで、残雪が目立ちはじめ、八合目のかなり手前から雪原になってしまった。
しかし青田南葉山は踏み跡がしっかり残っているし、目印のリボンもついているので、道を誤ることはない。
山頂に到着すると、一人だけ男性がいた。どうやら六人パーティーを待っているらしく、我々に6人連れを見なかったかと尋ねてきた。
すぐ来ますよ、と教えてあげる。なにせ賑やかなので、後ろに迫って来ているのがよくわかったのだ。
山頂は見事に雪の中。それでも、山頂表示が一部頭を出していて、登頂の証になった。
我々がお昼を食べている間にもう一人単独の男性が来て、本日の登頂者は我々含めて10人かな、と思っていた。
が、明神沢コースで下山する途中に3組くらいの登山者とすれ違った。
わあ、青田南葉山、GWに人気の山だぞ。
ところが明神沢コースは山頂直下の残雪でコースが不明瞭になっている。迷っている登山者もいて、すれ違う時におおまかにコースを教えてあげた。
とかいうけど、実はこの日、我々も下手に登山道を歩くより雪の上のほうが楽と判断して、1本尾根を間違えた場所を下りかかってしまったのだが。
どう見てもピンクの印が無いので、少し戻ってよくよく見渡してコースに復帰した。
何度も来ているのに、雪のある時期はこれだから怖い。
花は思っていた以上に咲いていてくれた。
特に明神沢コースの筍平あたりのカタクリは本当に見事だった。
この山のお楽しみのシラネアオイは、なんだか小さい花ばかりだったけど。
サンカヨウはやっと芽を出し、同時に咲き始めました、といった感じだった。
5月にはあるまじき、夏日に近い一日で、雪の上でも汗かきましたとさ。

      
  まっすぐ行くとキャンプ場。右に行くと駐車スペース。道路の脇にもジュウニキランソウなど咲いている。
  キャンプ場から見た青田南葉山はこんな雪の感じ。

      
  キャンプ場内の池のそばのシラネアオイは見ごろ。桜も見ごろでびっくりした。いろんな種類の桜があった。

    
  急登になる手前の林の中には、たくさんのイワカガミと丁子桜。

      
  ぼちぼち木落坂というところでカタクリの海になった。道の両側カタクリだらけ。

      
  白いショウジョウバカマもあった。シラネアオイも咲いていたんだけど、ちっさーーーい。ストックの先と比べてみて。
  七合目手前から少しずつ雪が道を隠すようになる。

      
  あとはもう、リボンの目印と踏み跡を頼りに雪原を行く。8合目の道標が頭だけちょこんと出ていた。

      
  九合目あたりで妙高山が見えるのだが、ぼんやりと霞んだ大気で、あまりよく見えなかった。
  右、山頂表示の杭も半分だけしか出ていない。

      
  下山方向は、まるで下界にダイブするように見える。
  葉っぱをみつけてはほじほじして、花をさがすのは、クロヒメカンアオイ。緑っぽいのと茶色っぽいのがある。
  花の真ん中の穴がコシノカンアオイより小さいんだってさ。

      
  あ、アズマシロカネソウもちゃんと咲いている。おお、キスミレも群落になっている。
  まだ出たてのほやほやのちぢれた葉っぱのサンカヨウがもう花を咲かせている。

      
  明神沢コースはとにかくブナの林が見事だ。この日の明神沢は水量もそれほどではなかった。

      
  筍平あたりのカタクリはほんとにもう、とんでもなくたくさん咲いていた。おお、真っ赤なカタクリ発見。

      
  シラネアオイはねぇ、ちっさいのよ。左のダンナのカメラの先っちょに真ん中のシラネアオイがあるのよ。
  ちょっと大きなスミレとおんなじくらいの大きさじゃないの。株もまだちぢれた出たての葉っぱしかなかった。

        
  キャンプ場内に入っても花はたくさん。今年初のチゴユリさん、ミツバツツジも咲いている。

  8時58分 駐車スペース出発。  9時10分 登山届記入後、登山開始。  9時18分 木落とし坂2合目。
  9時38分 4合目。  9時45分 5合目。  9時57分 6合目水場。

 10時18分 7合目見晴。  10時30分 8合目。  11時00分 山頂到着。
 11時32分 下山開始。  12時18分 明神峠分岐。  13時01分 明神沢。  13時36分 筍平。
 13時56分 キャンプ場内に入る。  14時18分  キャンプ場管理棟。 
 14時30分 駐車スペース到着。


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5月5日 菱ケ岳、不動滝
不要不急の外出は控えろと言われたGWもいよいよ終盤。
せめて一つくらいは滝を見たいと我々は県内の滝を模索していた。人の集まりそうな滝はNGなのがだ、もとより、新潟の観光滝の筆頭である苗名滝は今のところ雪で近づけまい。
どこがいいか悩んで、あ、菱ケ岳の中腹に落ちる不動滝はどうだろう、と思い当たった。
もうだいぶあの不動滝を見ていない。以前に来たのは、2013年の秋なので、7年も前のことである。
不動滝であれば、もちろん菱ケ岳に登ることもできるし。
問題は雪だった。スキー場を通り越してさらに標高が上がる場所にあるので、除雪されているかどうか。
一応、国道ではある。長野県まで通じている国道403号だ。が、ほぼ林道で、冬期閉鎖される国道なのだ。
まあ、行ける場所まで行ってみよう、と走り出した。
以前来た時にはこんな道あったっけ、という道(トンネルを通るだけの自動車専用道路上沼道)をナビに案内されて、浦川原の込み入った道をパスできたので、多少早めにキューピットバレイスキー場に到着。当初の予定通り、行ける場所まで進んで行くと、かなり上まで行った林道を分ける場所に冬期通行止めのゲートが立てられていた。
予想していた場所よりだいぶ距離が稼げたと思う。ナビで不動滝までどれくらいだろうとたどってみたら、そんなに距離はない。
ちょうど上手い具合に自動車数台がとめられる空き地があったので、そこに駐車させてもらい、支度をして出発。途中に山菜取りの人などもいたので、その人たちが利用するスペースかもしれない。
国道を歩き、ツクシの群れだの、野鳥だの、春の息吹を感じながら進む。進む。進む。
あれ~、ナビでもう少しだったはずなんだがなぁ。
かなり歩いた。霧でうっすら白いので、景色がよく分からないが、時間がたっているのだけはわかる。
40分近く歩いて、ようやく見覚えのある火焔石が現れた。
現れたのはいいが、あれ、この場所には不動滝の案内があったはずなんだが。
道が開通したら付け直すのかどうか分からないが今日は滝の案内も火焔石の案内もない。不動滝、どんどん見つけづらくなってるぞ。
今回は滝から行くことにする。
何度か行っているので我々は迷わないが、滝に行くのにも案内板がない。火焔石に向かって立つと、右となりくらいに木が立っていて、その木と火焔石の間を進むのだ。目の高さほどまず登らないとならないので、それが道かどうか、一見してもよく分からない。
が、踏み跡のとおり木の根元まで登れば、あとは急降下のロープがついているので、そこから先は迷わないだろう。
にしても、こんなにすごい急降下だったっけ。
ロープは前よりもたくさんつけられているが、風雪にさらされているので、信用しきらないほうがいいだろうし。
ひいひい言いながら下る。
じんわりと暑い日で、下っているのに汗をかく。
滝を見上げている間に、視界を覆っていた霧が晴れてきて、青空が見えた。
またロープを頼りに国道に復帰。滝までの往復で汗まみれだ。

    
  国道の冬期通行止めのゲート。雪崩、落石も危険らしい。道脇にはツクシの行列。

        
  7年ぶりの不動滝。落差は40メートルくらい。右の滝は滝に向かう急降下の道の隣の沢の滝。

    
  滝の左上に火焔石が見えるが、霧の向こう。でも、国道に戻る途中でいきなり晴れてきた。

菱ケ岳の登山道の入り口は、火焔石と国道をはさんでほぼ向かいにある。
登山道に入って3分もしないうちに登山道上に雪が目立ちはじめた。
まだ道らしき場所が見えたり目印のリボンがあったりしたので、登ることができたが、目標にしていた尾根に出るなり、その先が雪原になった。
雪が無いのは左に曲がるルートなのだが、踏み跡もないし、リボンもない。
どう見てもそっち側は登山道ではない。
尾根から正面は下った感じで広がる雪原で、そっちがルートだとしたら、本当にわからないぞ。
って・・・みつけちゃったよ、リボン。
真っ白な雪原に立つ木にピンクのリボン。ああ、オリエンテーリングの始まりだ。
リボンのある木に向かって歩き、そこから次のリボンを探す。
道が分からなくなったら戻ろうね、と確認した。遭難なんて、世の中の迷惑には絶対になれない時節柄なのだ。
しかし、だ。どうもこの先は沢だぞ、という場所でついにリボンがみつけられなくなった。
そこでダンナが秘密兵器を取り出した。なんのこたない、スマホだ。
これに山地図と自分の現在位置が映し出される。便利な世の中だ。というより、登山には必携の代物だ。
どうやら我々はちゃんと登山道に沿った場所にいるらしい。
この先は垂直に登って尾根に出て、左に曲がれば山頂だ。
尾根、近いな。
雪の直登である。
しかし、どこに沢があるかわからないので、それらしい地形の場所は迂回。
さらに藪の濃い場所は迂回。
よーし、尾根に出たっ。と思ったら、とんでもなく゜藪の濃い場所で、また戻って、藪っぽくない場所を探したらリボンがあった。
登山道だよ~。やっと復帰だよ~。心底ほっとした。
そこからすぐに山頂の小屋が見えた。
が、びっくりしたことに、話し声がする。こここここ、こんな雪の山にほかに登って来る人がいるのか。
いや、我々が登ったルートのほかに、実はメインのスキー場から登るルートがあるのだ。
山頂に行くと、我々よりほんのちょっと先輩らしきご夫婦がお昼を食べていた。
彼らもびっくりした様子だった。そうだろう、そうだろう。
予想通り、彼らはスキー場から登って来たそうだ。
ところが、そちらのルートも雪がひどく、さらには目印がほとんどなく、すっかり道を見失い、隣の頂に出てしまったという。
そこから山頂の小屋が見えて、間違いがわかって、やっと到着できたそうだ。
このご夫妻といろいろおしゃべりしてしまった。コロナウィルスが蔓延していなかったら、心配することなく楽しい時間だったんだけど。
ダンナさんの話によると、以前も雪の菱ケ岳に登って沢に落っこちて、その上から奥さんが降って来たとか。
生きて帰れたから笑い話だけど、危ない、危ない。
青田南葉山には白いシラネアオイがあるのだ、とか、熊次郎がいると言ってた。
我々よりも先に賑やかに来た道を戻って行った。今度は迷わないでね。
我々も迷わないように自分たちの足跡をトレースして戻る。
国道の下りがやや長かったが、アドベンチャーな一日を過ごせて、滝と山のセットに大満足だった。

    
  登り初めの青空と残雪と新緑。

    
  でも、あっという間に雪原。リボン、どこよ~っ。大半が雪に埋まってましたとさ。

      
  山頂からの風景。でも、青空じゃなかったのよ。今回も眺望はイマイチ。山頂付近にはイワウチワがたくさん咲いていた。

        
  戻る途中の国道からの風景。やっと雲がとれて、米山が見えた。雪解け時の季節滝もあちこちに。あら、ピンクのカタバミがあるぞ。


  10時42分 駐車スペース出発。  11時22分  火焔石。  11時38分 不動滝。  11時52分 火焔石。
  11時55分 登山道入り口。  12時55分 山頂。  13時35分 下山開始。  14時12分 登山口。
  15時00分 駐車スペース到着。

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5月17日(日) 天神山城址(234.5m)
この日は朝から雨模様で、外出したとしても傘をさして歩ける滝くらいかしらね、と思っていた。
そのため、未訪の滝を探そうと魚沼方面に自動車を走らせたが、どうもそっのほうの空が暗い。
どう見ても魚沼方面のほうが大雨みたいだ。
天気予報ではむしろ県北のほうが降水確率が高かったんだがな。
行っても土砂降りの可能性が高かった。仕方なく自動車を途中でUターンさせ、今日は買い物で終わろうということになった。
買い物のために方向転換したら、どうもそっちがわの空が明るい。
滝を見てそこで昼食にするつもりだったから、自動車にはおにぎりが積んである。
このおにぎりを自宅に戻って食べるのもいかがなものか。
ということで、ふらふらと空の明るい方向に走り出した。
空が明るいのは、弥彦方面である。
弥彦であれば、行ってみてもいい場所があるとダンナが言った。
天神山城址という場所で、たしか岩室の日帰り温泉のあたりから行ける場所だったはずだという。
はなから目的が定かではない日だったので、その案にすぐに乗る。
記憶があいまいなので、とりあえず岩室温泉に行ったら、道に案内があった。
温泉街のメイン道路からとてつもなく細い道にあった案内通りに行くと、あれ、神社みたいな場所に突き当たったぞ。
あとで調べたら、どうもそこが岩室神社らしかった。松岳城址登山口とある。
いや待て、我々が行きたいのは、天神山城址だ。
と、よく見ると案内看板があった。突き当たって左折すると天神山城址だそうだが、その入り口には駐車場はないので、丸小山公園の駐車場に駐車するように、と書かれていた。
え、丸小山公園って、どこ?
行けばわかるのかしらん、とそのまま自動車を走らせる。
いきなり道が細くなった。
おお、この道沿いに入り口があるとしたら、本当に駐車できそうな場所はないぞ。
と、道の途中に道標が。丸小山公園は我々の来た方向にあると矢印が書かれている。進行方向に城址の入り口があるらしい。
仕方がない、自動車をちょっと広い場所でUターンさせて、丸小山公園に行こう。
岩室神社の近くまで行って、よくよくナビを見たら、あったわよ、丸小山公園。
行ってみたら、何度か来たことのある日帰り温泉の「よりなれ」のごく近くの公園だった。
おあつらえ向きにトイレもあずまやもあったので、そこで昼食にしてしまう。
じつにのどかな公園で、晴れ間も見えて、気持ちのいいランチになった。
荷物も軽くなり、さあ、本日の目的地天神山城址に行こう。
公園の奥に門のような場所があり、そこに道標がある。
まっすぐが天神山。右も天神山、左も天神山。なんですとぉ。
右は石瀬、種月寺周りで3123m。左は岩室神社周りで2478m。真ん中は直に行くコースで1338m。ここはまっすぐでしょう。

      
  
公園の最奥に天神山への門がある。まっすぐに行く坂は急で広い。突き当たると水道施設。

      
  
水道施設に向かって左側に階段状の道。こっちに行く。
  道標があるのだが、多宝山へ向かうと書かれていて、天神山の文字はすごく薄くて見えづらいので注意が必要。


私はこのまっすぐな道がさっきの林道につながっていて、その林道から天神山に行くものだと思っていた。
事実、林道には出るのだが、方向感覚がめちゃくちゃになる出方をしてしまう。
そもそも、林道に出るまでに2つも3つもピークを登ってはおり、登ってはおりを続ける。
途中で、林道はきっとトンネルか何かになっていて、その上を遊歩道が通っているんだな。
きっと林道は通り越してしまって、まっすぐに城址に向かっているから、距離的に短いんだな、と、ひいひい言いながら歩いた。
いや、実は林道がぐるっと回りこんでいる形で、その直径を歩いている感じだったのだが。
とにかく、予想外に山だった。
林道が出現した時にはわが目を疑った。ここはどこ、といった感じだった。

      
  
途中のピークから見えた新潟平野。すでに方向感覚が滅茶苦茶になっていて、どの町が見えているのかわからない。

      
  
金網出現。この下が林道になっていて、うそっ、と思う。林道に出て左斜め向かいくらいに天神山の登山口がある。

すぐに城址の入り口になり、もうすぐそばが城址だと思ったら、そこから先も山だった。
しかも、おいおいおいおい、というくらい急坂が現れたりして。
ちょっと散歩と思って歩き出したので、小一時間登り続けることになって、びっくりしてしまった。
朝から雨模様、ちょっとだけの晴れ間の見えたこの日で、意外にも数組の人たちが天神山に登っていた。
近隣に住む人には手軽なトレッキングコースなのかもしれない。

      
  
天神山城址に向かう道も意外に急だ。武者溜まりやひょうたん池のあるあたりは、お城っぽい雰囲気が漂う。

      
  
いよいよ本丸に行くのに、この急な階段。もはや散歩の域ではない。

帰りは、林道を歩いて戻ることに。
もうピークをいくつも超える元気はなかった。
距離的には1キロほど差があるのだが、時間としては下りであることもあり、10分程度しか違わなかった。
林道にもトレッキングを楽しむ人が何人かいて、岩室の奥はなかなか楽しい場所だと分かった。

      
  
帰りは林道を歩く。林道沿いには色々な花が咲いていた。ギンラン、タニウツギ。

      
  
ガマズミ、オドリコソウ、シャガ。

      
  
オオカメノキ、ウマノアシガタ。

      
  
うおっ。何やら木彫りの仮面のようなオブジェがたくさん並んでいて、心底びっくりした。
  桜の碑と蛍の碑というのがある。ここは冬妻ほたる飛翔地という蛍を見られる沢でもある。
  温泉旅館のゆめやの前を通って丸小山公園に戻る。


  13時00分 丸小山公園出発。  13時06分 水道施設。  13時22分 多宝山まで3.18キロ道標。
  13時31分 林道合流。  13時32分 天神山城址登山口。  13時39分 物見台。  13時41分 武者溜まり。
  13時48分 多宝山2.6キロ道標。  13時50分 薬研堀看板。  13時51分 本城。
  14時03分 物見台。  14時11分 林道。 以後林道を丸小山公園に向けて歩く。  14時39分 木の彫り物。
  14時40分 桜の碑、蛍の碑。  14時50分 ゆめや前。  14時55分 丸小山公園到着。

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6月14日 鈴ケ滝
毎年この時期の日曜しか休みのない週に行くことに決めている鈴ケ滝。
なぜこの時期なのかと言うと、ヒメサユリが今年もちゃんと滝の脇に咲いているのか見に行くためである。
お昼くらいから雨の予報だったが、空が明るいし、午前中に行けるだろうと鈴ケ滝を目指した。
この道、こんなに狭かったっけというくらい夏草が両側から生い茂っている林道を通り、鈴ケ滝の駐車スペースに到着すると、いつもと違う。
5台以上の自動車がとまっているのだ。
え、この時期、この天候で、この自動車の数は、鈴ケ滝の駐車スペースの様子ではない。
何かテレビか雑誌で紹介されたかな~。
鈴ケ滝へと下って行く。途中数組とすれ違う。

  
   
まず鈴の小滝。相変わらず清楚で美しい。青いもみじがよく似合う。

      
途中から見える鈴ケ滝。この緑窓の鈴ケ滝も美しい。 滝前に下る前の姿と、滝前に下ってからの姿。
滝の前には一組、見学者がいたがすれ違うように帰って行った。


    
滝の左岸の岩盤にへばりつくように毎年咲いてくれるヒメサユリ。今年はこの岩盤のヒメサユリの数が多かった。
代わりに落ち口近くの左岸に咲く群落のヒメサユリの姿がなかった。毎年毎年、咲き具合が違うらしい。


  
滝の近くにはタビラコの仲間がかわいらしく咲いている。

    
アマドコロの仲間かなぁ、いや、葉っぱが違うなぁ。滝の上の林道沿いにはニッコウキスゲも咲いていた。
毎度毎度、たくさんの花が見られる鈴ケ滝である。花の滝、鈴様、今年も健在だ。

滝を見終えて、いつもの天蓋山近くの公園に行って昼食を食べようとしたら、ザザ降りの大雨になってしまった。幸いにあずまやがあったので、そこで昼食。天気予報、ちゃんと当たったわね。

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7月5日  大尾不動滝
梅雨の晴れ間の日曜しかなお休みのない週末である。
珍しく週6日働いた私は多少疲労していて、それでもストレス解消のために外の空気を吸いたかった。
と、いうことで、これも毎年この時期になぜか足が向いている大尾不動滝とその上流にあるたきがしら湿原に行ってきた。
朝まで雨が残っていた日で、いつも大尾不動滝までの遊歩道は草が刈っていなくて苦労した記憶しかない。きっと濡れちゃうんだろうな、と思っていたら、意外にもきれいに草刈りされていた。ありがとうございます。

    
いつもより水量の多い大尾不動滝。あまりに水量が多くて、対岸に渡ることができなかった。
さらに、この滝の魅力であるキューブ状の岩に当たって分岐する水流も、姿を消してしまって、魅力半減。
たくさんありそうなウバユリもまだ咲く前だったので、数カットだけ写真を撮影して、すぐにたきがしら湿原に行った。


    
  意外にたくさんの人が来ていた。コウホネが咲いている。キスゲやヒオウギアヤメは終わってしまっていたが、少しだけ咲き残りもあった。

    
  蝶はもう、とんでもなくたくさんのウラギンヒョウモンが飛んでいた。右のきれいなやつは、ツバメシジミだってさ。

    
  特筆すべきはオカトラノオの多さ。湿原はほぼオカトラノオだらけだった。
  さらに、奥のほうにはびっくりするくらいの大量のオオバギボウシ。畑だろう、あんなにたくさんあったら。一面オオバギボウシだった。


    
  一つ一つ見るとかわいいんだけどね、オオバギボウシ。アジサイもきれいだった。

帰りがけに看板をみつけて、ハーバルパーク(新潟観光ナビのページ)という公園に行ってみた。
テレビで紹介されていたのをうろ覚えながら覚えていたのだ。ラベンダーが咲いているという。
行ってみたら、これがきれいな場所でたくさんの園芸種の花々が咲き乱れる公園だった。
ラベンダーの花摘みなどもできるらしい。
この日は曇り空で見えなかったが、整備された公園の向こう側には飯豊の山々や手前の山々が美しく見えるという。
入園無料、もちろん商業的な施設などなく、ちょっとだけジェラートと飲み物、あとラベンダーの小物を売っているくらいののんびりした公園だ。
阿賀町に行った際には立ち寄ってみてもいいかも。 


    

なかなか楽しくリフレッシュできた一日だったのだが、ちょっといただけないオマケが。
この日、家に帰ってお風呂に入る時に発覚。靴下脱いだら血だらけでした。なんとヒルにやられたらしい。ジーンズにもこってり血液。
大尾不動滝への遊歩道でチクっとした記憶がある。なんか蚊に刺されたかな~くらいで忘れてしまっていた。
そこからずっと出血していたワケで。血を固まらせない何かを出して吸血するやつららしいのだ。
青くなって、風呂で足を洗ったら、傷口はほんのポチっとした程度で痛くもかゆくもなかった。ヒルもどこにもいなかった。
大尾不動滝にはヒル、いますぜ。気をつけましょう。

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