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2023/6/4   千手ケ浜(クリンソウ群生地)   
昨年、友人が是非とも見てみたい、というので奥日光のクリンソウ群生地に行ってきた。(昨年のレポはこちら)
昨年はまだコロナ禍の最中で、しかも雨がちな曇天の日曜日だった、ということをすっかり頭から消し去って、今年、私行きたいという友人も一緒にまだクリンソウを見に行くことにした。
この日はとてもよく晴れていた。
で、コロナが完全とはいえないまでも明けていた。
昨年同様のスケジュールで午前6時前に燕三条インターを出発した我々、日光に着くなり、駐車場に入れないという事態に遭遇してしまった。
赤沼の駐車場に入る自動車が列をなしていてる。どうりで手前の駐車場から人がぞろぞろ歩いていたわけである。
我々はUターンすることもできずに、とにかく列から抜けて先に進むしかなくなった。
ちなみに、新潟から行っているので、赤沼から先に進むと、龍頭の滝の上のほうの駐車場になる。
日光によく来る友人がそこに駐車して歩く手がある、と言う。しかし、その駐車場も満車。
では、龍頭の滝のお茶屋などがある駐車場はどうだ?
とりあえずお茶屋の駐車場は空いていたが、長時間は止められない。
お茶屋に周辺の遊歩道のザックリとした地図があったのでそれを手に、今度は龍頭の滝からさらに先の国道沿いにある駐車場へ。
そこも満車。
おいおい〜っ。ここに来て駐車場難民か〜?
ウロウロしていると、秋にもやっぱり駐車場難民して最終的にたどりついた龍頭の滝の臨時駐車場が空いているのを発見した。
そうか、紅葉の季節だけだと思っていたが、週末なんかも空けてくれるのか。
あそこなら広いし、十分に駐車できる。
と、いうことで、なんとか龍頭の滝の臨時駐車場に自動車を入れた。
さて、ここからどうするね?
歩こう、と友人は言う。
中禅寺湖畔を歩くだけだから、そんなに大変ではないはずだ、と言うのだ。
手元のザックリとした地図ではどこにその中禅寺湖畔の遊歩道があるかさっぱり分からない。
とりあえず、湖畔に出ればいいんじゃないか。
うーむ、行き当たりばったりである。
私はてっきり赤沼からハイブリットバスで楽々歩くと想定していたので、ジーンズとスニーカーなのだが。
幸いなことに、臨時駐車場を出たらすぐに「千手ケ浜」と書かれた案内看板があった。
千手ケ浜 3.8キロ、とある。
湖畔の平坦な道であるとばかり思い込んでいる我々だ、3.8キロはゆっくり歩いて1時間だと頭の中で計算した。
平坦じゃなかったんですよ、これが。
なかなかに大変なハイキングだった。

9時50分 とにかく周辺の案内図が欲しくて、龍頭の滝のお茶屋さんに。
周辺はものすごく鮮やかなツツジだらけ。
  龍頭の滝も少しだけミツバツツジが残っていたが、日陰になっていて、よく分からないかな?
10時20分 龍頭の滝の臨時駐車場に入れて歩き出す。
臨時駐車場の敷地を右手に見ながら舗装道路を歩く。
千手ケ浜3.8キロの案内がある。
 
ほどなく、舗装道路からはずれる方向に案内が出ている。
この季節はバイケイソウだと思うが幅の広い葉っぱの群生だった。
踏み跡程度の道を行くと人がたくさんいるて、彼らを避けて進んで行こうとしたら、あれ、道が不明瞭になったぞ。
困ってそのたくさんの人たちに千手ケ浜はどう行けばいいのかと尋ねたら、すぐそばに左手に進む踏み跡があり、そっちだよと教えてくれた。
この左に折れる場所には矢印看板が欲しいなぁ。
左に折れるとすぐに小山の裾を歩いて行く感じでさらに左に行く。
やや歩くと湖の青い湖面が見えた。
落ち葉の積もった遊歩道で、草花はクワガタソウくらいだった。
でも、初めて見たのでパチリ。
細い道ではあるが、整備されている。
ゆるやかに登っているようだ。
左が湖、右が山肌。時々右がわに巨大な岩も現れる。
10時30分 左手にちょっと張り出した場所があり、青い湖面がよく見えた。
急なアップダウンの場所には木で階段がつけられている。
とてもよく整備された遊歩道である。
でも、自然の中にある道。
倒木や今にも倒れそうな木もあったりして。
10時37分 千手ケ浜まで2.8キロ道標。
花は少ないのだが、とにかく色鮮やかなヤマツツジがあちこちに咲いていて、気持ちを和ませてくれた。
お、なんだか急な登り階段が出現したぞ。
登りきると「赤岩」の道標。千手ケ浜まで2.4キロ。
10時45分。
ここで邪魔にならない所に座って5分ほど小休止。
お菓子だけはたくさんもって来ている人たちなので、クッキーで栄養補給。
ちょうどそこに通りかかったご夫婦らしき2人組が「この道ってこんなに険しかったでしたっけ」
と話しかけて来た。
「いや、私たちは初めてなんですよ。バスで行こうとしたら駐車できなくて」
と答えると、ご夫婦も同じ状況だったらしい。
「私たちは歩いてクリンソウを見て、帰りは船にするつもりですよ」
と、教えてくれた。
え、船?
そういえば、遊覧船の発着場があったじゃないか。
その手があったか!
帰りに歩かなくていいことを知り、俄然元気が出る。
ご夫婦はかなり以前この道を利用して、湖畔をのんびり歩く道だったと記憶していたのだが、と言っていた。
いや、ガッツリ山道なんですけど。
10時55分 「見当たらないシャクナゲの花」の説明看板。
学習道らしく、時々こんな感じの説明看板もあるのだ。
11時ちょうど なんだか道の傾斜がなくなり、平らで開けてきた。
ものすごく巨大な樹木があちこちにある。
11時02分 「カエデ、ミズナラの林」説明看板。
千手ケ浜まで1.8キロ。
「栃窪のトチの木」の説明看板。
樹齢300年以上、幹の周囲7メートルを超える巨木群なのだそうだ。
存在感のある巨木だらけだった。
11時18分 熊窪 千手ケ浜まで0.8キロ。
湖畔で開けたこのあたりでは、たくさんの人が休憩していた。
ここで戦場ヶ原や高山経由の道と合流している。
船を教えてくれたご夫婦の記憶はたぶんこの辺りの記憶なんだろうな。
なだらかな湖畔の道が続く。
木々の間から見える湖面。その向こうに桟橋が見える。
あれが遊覧船の桟橋か。
とすると、あれが千手ケ浜だな。もう少しだ。
11時30分 千手ケ浜到着。
友人たちが遊覧船の時刻を確認している間、私はバス停のトイレまで急いだ。
バス停までは300メートル。
混雑しているかな、と思ったらかなりすいていて、簡単に利用できた。
千手ケ浜に戻ると、友人たちはテーブルのあるベンチに陣取り、たまたま一人がもってきていた菓子パンとお菓子、それにインスタントコーヒーで軽いランチを始めていた。
うーん、たくましい。大好きだ、この友人たち。
私もご相伴にあずかる。
これがなければ、空腹でどうにかなっていたかもな。
そもそもランチはバスの往復のあとでどこかで食べる予定だったんだものな。
12時ちょうど いよいよクリンソウを見に出発だ。
バス利用者など、たくさんの観光客が歩いている。
カラマツソウが咲いている。
お目当てのクリンソウは・・・
あれ、一番最初の群生地は昨年に比べたらチラホラだ。
どうも1週間ばかり早かったらしい。これから咲くといった感じだった。
が、さらに奥に進むと、見事に満開だった。
こちら側は近くに立ち寄れないのだが、その分、密度の濃い角度から見られる感じだ。
初めて見る友人も感激して見てくれた。
わざわざ歩いて咲いていなかった、では申し訳ない所だった。
たぶん、ノウゴウイチゴやサクラソウなども咲いていた。
初めての友人がこの先の千手堂にも行きたいと言いだした。
船の時間までまだ間があったので、行ってみよう、ということになった。
しかし、千手堂って、どれほど先にあるんだ?
知らずに歩き出す。
ずっと左側に中禅寺湖と男体山が見えている。
12時33分 昨年はここまで来たと思うが「不動堂」これは千手堂ではない。
しばらく歩くと、川がサラサラと流れて中禅寺湖に注ぎ込む場所に出た。
クリンソウが咲いていて、ものすごく綺麗な場所に木の橋がかけられている。
その奥はやや高まっていて何があるかわからない。
とりあえず、橋を渡って何もなければ引き返そう、ということに。
渡ってみたら、建物が見えた。
12時40分 千手堂。
周りにマイヅルソウが咲いていてちょっとびっくりしたが、そういえばここは標高1300メートルくらいある場所でマイヅルソウがあって当たり前なのだ。
ミヤマオダマキなんかも咲いていた。
のんびりと千手ケ浜に戻る。
昨年群生していてびっくりしたフッキソウはまだ咲き初めだった。
12時55分 千手ケ浜到着。
トイレに行ったりして船を待つ。
船が来た。ちっちゃ〜。
どれほど人が乗るかと思いきや、ゆとりをもって座れるくらいしか乗らない。
船で行けると知らない人が多いのかもしれない。
日差しが強かったので、我々は中を利用。こんな感じですよ。
13時25分 出航。
思いがけない方向から男体山を見られる。
小さい船だが、ほとんど揺れなかった。
男体山の向こう側に見える山は何かなぁ。女体山かなぁ。
なにせ船なので方向的にさっぱり分からない。
13時40分 菖蒲ケ浜到着。
ここから国道120号を龍頭の滝方面に10分ほど歩き、臨時駐車場に。
自動車に戻ったのは2時少し前だった。
あとは、昨年食べたお蕎麦屋の「かつら」さんに立ち寄って、遅めの昼食をいただいた。
今回は湯葉の煮物とお蕎麦のセット。
湯葉、絶品でした。

気楽な観光のつもりだったのに、いきなりのハイキングになってしまったクリンソウ見学。
でも、歩きあり、船ありの楽しい一日になった。
ただ、思いつき行き当たりばったりだと水分や食料の用意がないととても辛いことになる。
今回はたまたまどうでもいい食料だの飲み物を持ち歩いていたのでなんとかなったのだが。
あと、教えてくださる人がいたので迷わずにすんだのだが、よく知りもしないでやみくもに歩き出すのはやっぱりやめたほうがいいと思う。
スリリングではあったけどね。
しかし、この龍頭の滝臨時駐車場利用、遊歩道で歩き、帰りに船で戻る、というのは、とてもオススメのコースだと思う。
そのうち、ダンナとも行ってみたい。

千手ケ浜
 
 奥日光、中禅寺湖の西がわにある。
よく使われる行き方は、戦場ヶ原の赤沼駐車場から低公害バスに乗り弓張峠を通って、ぐるーっと回って30分ほどで千手ケ浜に着く。片道500円。
季節によって運行の有無や時間が異なるので注意が必要だ。(HPは、こちら)
我々が今回利用したのは、遊歩道を行きに使って、帰りに遊覧船を利用する方法。もちろん、往復遊覧船でもかまわない。
遊歩道の出発点は、龍頭の滝の臨時駐車場で、ここに駐車できると思う。ただ、我々は混雑する日に行っているので開いていたが、もしかして閉鎖している場合もあるので注意。
この駐車場に行くにはちょっと目印を見つけないと行きづらいのだが、華厳の滝方向から行った場合、龍頭の滝の入り口を通り越してすぐ小さな橋を渡り、ほぼすぐに左折する道だ。龍頭山荘などを左に見ながら通り越し、少し走ると道は左にカーブするのだが、そのカーブするあたりに大きな未舗装の駐車場がある。
遊歩道はこの道を駐車場を通り越して歩いて行くと案内があるので右の林の中に入って行く。本文中にも書いたが、途中で左に曲がって山の裾を歩く感じになるので、踏み跡を見落とさないように。山慣れない友人と一緒で、休憩を挟んで、千手ケ浜までは1時間10分だった。
遊覧船は季節によって発着場所が違うので注意が必要だ。(HPはこちら)
特に千手ケ浜はクリンソウの季節だけの土日くらいである。しかも千手ケ浜からは1時35分、2時35分、3時35分の3便だけなので、じっくりプランを考えたほうがいい。
菖蒲ケ浜の遊覧船乗り場は、龍頭の滝から徒歩8分にある。千手ケ浜から菖蒲ケ浜までの料金は片道480円。すいていて楽々なので一度利用してみてね。


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