番外

の山

2024/4/14  小山田彼岸桜樹林(自然と人とのふれあいパーク)      
2024年の新潟の桜が満開になった頃、我々は五泉市の新津丘陵菩提寺山の登山道中腹にあるホトケチ桜を見に行った。(登山道のレポはこちら)
ホトケチ桜はどうしても見たい桜だったので、とにかく五泉市には行く。
では、それだけでいいのか、というと、あまりにもったいない桜満開の週末である。
五泉市でいい桜はないものだろうか。
あるのだ、小山田桜樹林。
国の天然記念物に指定されている彼岸桜の大自生地である。
ここに行くのは久しぶりだ。
一本桜ではないが、古木巨木ぞろいの樹林を見に行こう。
と、いうことで、ホトケチ桜を見終えて五泉市内でお昼を食べて、小山田桜樹林へと向かった。


12時53分 小山田桜樹林の駐車場に到着。
手前の駐車場にはすでに5〜6台の自動車が。
さらに奥にも大きな駐車場があるらしく、そちらにも数台駐車しているらしい。
さすが、国の天然記念物。それが見ごろ。
歩く人も多いのだろうか。
  駐車場近くの桜も満開。
駐車場から用水を橋で渡って、遊歩道になる。
右手に街に人の心に緑を!と書かれた門のようなものがあるが、そちらが遊歩道ではなく、まっすぐに進む。
 
杉林の中をけっこうな角度で登って行く。
ちゃんとロープで仕切られていて、整備された遊歩道だ。
時々急な場所があって、なかなか息が切れる。
ここで数名とすれ違った。下るほうが怖そうだ。
階段を登って行く。
13時02分 右手に堰堤が見える開けた場所になった。
  13時07分 いよいよ巨木の桜並木になる。
この巨木、ちゃんと満開なのだが、あまりに高い場所で咲いているので、桜なんだか何なんだか写真では分からないと思う。
 
巨木の並木はずっと続く。
しかも、急な坂道。
桜を見上げては息を切らして登る。
エドヒガン(アズマヒガン)というが、とにかく巨樹である。
五泉市のホームページでは、目通り3メートルの巨樹もあると記されている。
足元にはスミレが可憐に咲いていた。
草花も豊富である。
エンレイソウや植栽して守られているシラネアオイなど。
13時18分 あずまやに到着。
明るい広場になっていて、たくさんの桜が咲いている。
しかし、ここでお花見をしている人はいなかった。
ちょっともったいない感じだったが、さすがに登りがキツすぎるかもしれない。
右は桜に来ていたマヒワという小鳥。
  目白もやって来ていて、桜の花をついばんでは落としていた。  
最初のあずまやをぐるりと回ってさらに少し登る。
  すると、もう一つあずまやがあった。
13時30分。 ここからは、日本海に向かう阿賀野川が見えた。
 
ここからは赤松などの樹林帯を下って行く。
行きで登った道よりは角度が少なく、緩やかに下る感じだ。
途中でまた植栽されたシラネアオイの群生があり、とても楽しい。
他にも山野草が植栽されているらしい看板が立てられていた。
  足元にはスミレやイカリソウ。
イカリソウは特に多くて、もう初夏だと思った。
 
  森林組合の植栽らしいのだが、とにかくこの山を愛しているのがよく分かる。
クサイチゴなんかも咲いていた。
 
最後は杉林の中を下って行く。
川に出たら左に曲がって川沿いに進むと駐車場にもどる。
14時05分。

以前小山田桜樹林に行ったのは2008年、あの時もぐるりと一周しているが、そんな行程はすっかり忘れてしまっている。
なので、時々思い出しては歩いてみるのはいいことだ、などと思った。
桜の季節からすこし進んで、他の花の季節に行ってみるのもいいかもしれない。

小山田彼岸桜樹林(自然と人とのふれあいパーク)
最寄りICは、磐越自動車道安田IC。
ここから県道41号を経て国道49号に出て福島方向に向かう。咲花温泉に向かって進むつもりでよい。阿賀野川を右に見ながらやや進むと、馬下(まおろし)橋に出る交差点になる。川は右側だが、道は左折。今北道の上を通って橋を渡る形になる。橋を渡るとすぐ左折だと咲花温泉だが、ここは曲がらずに坂を下りる感じで進む。するとすぐに馬下駅方面に行く踏切があるので、そちらへ。とても狭い道だが、そのまま集落に入る感じでどんどん進む。がんばって狭い道をかなり進んでのすごく注意深く左側を見ていると、小さく彼岸桜樹林の案内岩盤があるので、左折。左折した道も、ものすごく細い林道なので、注意が必要だ。
遊歩道は整備されているが、けっこう登りがキツい。
我々の足で写真を撮影しつつ1時間強で一周できる。


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