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中手の黒滝
コントラストをいじりにいじって、
やっとこれくらいの写真になった。
秋の素晴らしい紅葉だったが、
滝が日陰になってしまい真っ暗。
おそらく、正午あたりがいいのかも。
展望台の看板には、
落差20M幅20Mとあった。



これは、滝の川を渡渉できずに、
その位置から撮影。
なんだか白っぽいのは、
実は滝の水しぶき。
しぶきに太陽光が当たり、乱反射している。
日本の水流が見えるが、さらに右側に
もう一本水流が増えると幅広の滝になる。



で、これがその川。
意外に水深があり、飛び石がない。



これは、滝見の展望台の図。
けっこう広い。



紅葉したもみじが滝を彩る。



展望台からだと肉眼では
こんなくらいの遠さで、
滝は紅葉の中で、真っ暗。



大きさ比較。
滝前まで進むYouさんが赤丸の中にいる。
今まで存在を知らないでいたのが
申し訳ないくらい、大きい滝だ。



落ち口。



川の手前で写真撮影するダンナが
右端に映っている。
つまり、渡渉する前では
滝への距離はけっこうあるのだ。




石抱きのけやき。
遊歩道整備時に偶然発見されたと
看板にあった。
けっこうな巨木で、枝振りと同じくらい
巨岩に巻きついた根っこがすごい。


2018/11/3  中手の黒滝(20M)    十日町市
  一年ぶりの新潟のお初の滝のレポである。
この滝のことを知ったのは、実はNHKの新潟ローカル番組「きらっと新潟」の7月20日の放送分である。新聞の番組欄に「十日町市の幻の滝」と出ていたのだと思う。たまたまそれをみつけ、見てみたら、本当に知らない滝だった。新潟県出身の宝塚OG女優さんがカメラを持って訪れて十日町の山里の人や滝を写していた。 ちなみに、この日の「きらっと新潟」は、もう一つ話題があって、これまた我々がよく行く「たきがしら湿原」を守る若者の話だった。
うーむ、NHK新潟、いい番組作ってくださる。
さて、中手、とな?
十日町市の中手集落は国道からも離れた山里で、住民はほぼ老人が十数人程度。番組ではそう紹介していた。その住民が遊歩道を整備してくれたのだという。
滝好きはすぐさま地図を開いて、中手という場所を探した。
えーと、えーと。
十日町市と言ってもけっこう広い。だが、山里というと探す場所はいくらか限定できる。
あったよ〜。十日町市の市街地から国道253号線で松代方向へ進んだ途中の山あいに中手とある。ここか。
行くのに困難な場所ではない。
ただ、番組に映っていた滝は、水量の多い時は幅広の滝のはずなのに、極端に水量が少なく水があまり落ちていない状態だった。これは、すぐに行っても綺麗な滝の姿を見ることはできないだろう。
そうだな、行くなら秋だ。周辺の木々が色づいて、長雨のあとの水量が増えた滝がベストだろう。
餌があればすぐに食いつく滝好きのわりに、今回は行くタイミングを狙った。
そして、秋。
いよいよ山の木々がいい感じに赤くなってきた。
ここしばらく新潟の滝にもご無沙汰していたし、滝仲間のYouさんにもご無沙汰していたので、連絡して一緒に行ってみることにした。

11月3日土曜日文化の日。この日はものすごくよく晴れていた。
待ち合わせ場所の道の駅十日町クロステンに待ち合わせよりちょっと早くに到着。中に入って十日町市の周辺地図などを見てYouさんを待つ。ところが、Youさんご夫妻も早めに到着していて駐車場で待機していた。見事にすれ違い。なんとか落ち合って再会を喜ぶ。いや、ホント、もしかしたら5年ぶりくらいかもしれない。でも、滝好きなのは変わらない。滝に対する目の輝きが違うものね、お互いに。
ともあれ、それぞれの自動車で中手を目指す。
Youさんの自動車が先導してくれて、クロステンを出発した。
中手集落は、住所的には十日町市真田になる。真田には国道253号を松代町方面に向かい、一番長い薬師トンネルとその手前の名ケ山トンネルの間から県道528号に入って山を登って行く。とにかく、薬師トンネルに入ってしまったら行き過ぎだ。
今の季節であれば、目印は蕎麦屋の清兵衛ののぼりだ。のぼりに導かれて県道に入り、清兵衛の前を通り過ぎる。
県道528号は細くてうねうねと曲がった山道だ。時々集落があり、集落内に道が分かれているので、ちょっと紛らわしくなる。とにかく県道をはずれないようにどんどんと山を登って、これでいいんだろうかと疑うくらい自動車を走らせると、左手のカーブミラーのそばにに「十日町市指定文化財 中手の黒滝」という看板があり赤い矢印が左折せよと示している。民家の庭に入るような道なので戸惑いながらも左折。この先はほぼ林道でコンクリートがうっすらとひかれている程度のすれ違い困難な道になる。それでも、案内看板からものすごくゆっくり走って5分かからずに左手に矢印の書かれた黄色い看板が出現。そこが駐車スペースのようだ。平坦な広い場所があり、自動車が楽に5台以上駐車できそうだった。

    
  
カーブミラーと案内看板。この手前左側に民家がある。左折すると、道はこんな感じ。

  
意外に広い駐車スペース。黄色に黒の矢印の案内が立っている。

黒滝はそこからすぐの場所にまた看板が設置されていて、道から右に入って行けと示している。
右側は農道のようで、ちょうど杉林が途切れて遠くが見通せる感じになっている。山名は特定できないが、山頂が白くなっている山がきれいだ。
すぐにまた看板があり、下に下れという。一段ほど下った場所に右側に進めという看板。ここから先が地元の人が整備してくれた遊歩道のようだった。
途中山野草を植栽したらしい整備された場所や、今まさに見頃のもみじの林などがあり、とても気持ちのいい道だ。10分も歩かないうちに、左側の階段に行けと矢印の看板が。
ちょっとだけ登ると、坂を下った感じの場所に滝を見るための展望台があった。

  
  
駐車スペースから先に進むと右に曲がれといいう案内。

    
  
そこから先はいちいち案内看板が設置されている。

    
  
いよいよ遊歩道に入る。もみじがきれいだ。

    
  
道はほぼ水平。危ない場所はない。

    
  
展望台へはほんのちょっと登る。案内看板の裏手に石抱きのけやきもある。

  
登った分、下る感じで展望台に着く

滝は?
展望台から見下ろす谷の突き当りに黒滝が落ちていた。
わあ。思っていたよりもずっと大きい。
テレビに見てはいたのだが、実のところ落差はせいぜい10メートルあるかないかの滝だろうと思っていたのだ。
それがどうだろう。だいぶ離れているこの展望台からでも、大きさがわかる。
いい感じに紅葉した木々に囲まれて、二条になって落ちていた。
え、二条?たしか、幅広になるはずだったんじゃ。
展望台に一番いい感じの水量の中手の黒滝の写真が展示されていた。うむ、水量が多い時にはこうなるのだ。つまり、今日は予想に反して水量は少ないのだ。
もっとも、どんな滝も実は秋が一番水量が少ない。水量が多くなるのは、新潟では雪解けの時期なのだ。真夏のテレビで見た中手の黒滝よりもいくぶん水量が多い感じなので、これはこれでよいと思わなければ。

    
  
十日町市の指定文化財だという。本当にノーチェックで申し訳ないです。

それにしても。
紅葉した木々が明るく日光に照らされている分、日陰になっている滝が真っ暗。だから黒滝なんていうのか、と勝手に思う。たぶん時間帯を選べば滝自体に日光が当たることもありそうだ。
今日はむしろ晴天があだになった。
ところで、テレビでは地元の人が滝前まで行っていたはずだ。なんか、ロープが設置してあったようなシーンを見た記憶がある。それは、どこだ?
気がつくとYouさんがいない。相変わらず行動が早い。
ロープを設置するなら、あっちかこっちかと話していたと思ったら、もう行っちゃったんだ。
予想したほうに向かって進むと、ほら、ロープがあった。
でも、Youさんの姿はない。姿がなくても、確実にこのロープを使って滝前に行っているにちがいない。
と、いうことで、私もあとを追う。
しかし、テレビではそんなに苦労してロープを下って行った感じはしなかったのに、このロープ、長い。しかも、設置場所がどうも沢っぽいくぼみでぐちゃぐちゃしている。
今日は思いっきりナメた恰好で来ている。ジーンズにコートだ。泥だらけになるのはイヤだなぁ。でも、下っているなぁ、この私。
一つロープを下るとまた一つロープが出てくる。できるだけロープにはつかまりたくなかったが(なにせ泥だらけのロープだ)掴まなければ滑って転ぶ。

    
  帰り道に知りました。区長さんが立ち入り禁止の看板なを出している。看板が落ちていてわからなかったの。
  右写真が延々と下るロープの図。写真じゃ分からないかな〜。


  
  
振り返って展望台を見上げる。真ん中の黄色くなった木の根元あたりが展望台。この高さ下るわけだ。

展望台の直下くらいに来た時に、目の前に沢が出現した。
沢ってか、中手の黒滝の川である。
どひゃ〜、渡渉しなくちゃ滝前に行けない。水量多いじゃん。ナメたトレッキングシューズでは絶対に渡れない。You
さんは滝めぐりのフルスペック装備できっちり長靴なので滝前まで行ってる。あーあ、大失敗だ。
ほどなくダンナも下って来た。ダンナも長靴ではない。
なんとか対岸に出られないかとさぐってみたが、無理だった。
テレビでは渡渉なんてないみたいだったよね、と言ったら、あの極端に水量の少ない時なら、この川も簡単に渡れただろう、と言われた。確かに。
さらに、ここまで下ると、水しぶきが滝前にもうもうと立っていて、日陰の滝に対して水しぶきのもやは日光を浴びている。つまり、真っ白に見えてしまっているのだ。黒滝なのに〜。
川を渡って戻って来たYouさんと合流。
この川、黒滝が幅広の水量を誇る時にはきっと渡れないくらいの水量と流れになっているだろうね、と言う。濡れる覚悟があればね〜。でも、雪解け時だとしたら、冷たいだろうね〜。
滝前に立てなかったが、仕方がない。
また泥だらけのロープに頼りながら展望台に戻る。
で、その時に気がついたのだが、ロープが出現するあたりの木の根元に区長の名で立ち入り禁止という札が落ちていた。すすすすす、すいません。ロープばっかり見ていて、気がつきませんでした。でも、気がついても行ったかもしれないですぅぅぅぅぅ。
戻ってみたら、おお、展望台に来る親子連れがいるぞ。こんな場所に来る人がいるんだ。
ちょうど帰る潮時ということか。
また、遊歩道の紅葉と青空を楽しみながらゆっくり戻った。

お昼にはまだ少々早かったが、途中にあった蕎麦屋清兵衛でおそばの昼食にしよう。朝通った時には開店しているんだかどうだかわからないような民家みたいなお店だったが(失礼)11時を回った時間で数台の駐車スペースはほぼ満車。ようやく我々の2台がとめられたくらいだった。
地元の食材を使った御蕎麦やさんで、天ぷらそばが1350円也。リーズナブル。とてもおいしかったです。なにせ、新そばは昨年食べたくてあちこち行って挫折して、やっと今年食べられたもんで。

  
  
清兵衛さんの天ぷらとおそば。ほとんど地元の食材だそうで、ごまの代わりにくるみを砕いて薬味にしてみてね、と半分に割ったクルミが器に入っていたりする。いや〜、美味でした。

御蕎麦を食べ終えて、また滝に行こうねとYouさんご夫妻と別れ、久々の滝オフを終了した。
秋の日、のんびり遊歩道を歩く滝もいいもんだと思った一日だった。
Youさんご夫妻、ありがとうございました。


交通
中手の黒滝 最寄ICは我々は新潟市からだったので、関越自動車道越後川口IC。東京方面からなら六日町ICがいいだろう。十日町市をめざし、市内から国道251号線に乗って松代町方面へと進む。
あとは、本文中どおり、名ケ山トンネルと薬師トンネルの間のトンネルではない場所から分かれている県道528号に乗って、真田の集落を目指す。確か道路標示上では「鉢」という地名が出ていたと思う。「鉢」は中手より先にある。
また、よい目印になるのが「蕎麦屋清兵衛」ののぼり。清兵衛に行くつもりで進み、その前を通り過ぎればよい。
本文にも書いたが、県道251号線は細くてうねうねと曲がっていて、途中の集落でどっちが県道がわからなくなるくらいの道があったりする。
本文中のカーブミラーの場所からは林道に入りゆっくり5分ほど進むと左手に駐車スペースがある。
また、われわれが行った2018年には大地の芸術祭があった年で、そこここに黄色い「TUMARI TOAR」という標識と、カラフルな市松模様的なものが書かれたスツール椅子みたいなものがおいてあった。この県道はツールド妻有という自転車レースのコースでもあるらしい、とあとで調べて知った。
駐車してから先は整備された遊歩道ではあるが、ぬかるむ時期は足回りはきちんとしたほうがよい。
滝前は、手掛かりになるロープが設置してあるものの、立ち入り禁止です。念のため。
それでも行きたいという方は、水量の少ない時ならば長靴で渡渉できると思う。
 


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