2010年5月3日のひすい滝(仮)はこちら
2015年4月26日のひすい滝(仮)はこちら
ひすい滝(仮) 小山の斜面がほとんど上から下まで 滝になっている。 沢というには、角度がありすぎる。 充分すぎる滝である。 大きさ比較写真。 と、言っても岩との大きさ比。 上の写真の岩のひびの下の 岩の小さいほうの岩の手前に ダンナが立っています。 林道の途中でみつけた めずらしい光景。 ミヤマカラスアゲハ(春型)が 水を飲むために林道の水溜りに 集まっていました。 林道の傍らには、 山の花々が可憐に咲いていました。 しかし、名前が分かりませ〜ん。 この季節は白い花が多いようです。 林道からヒスイ峡を望む。 明星山の絶壁がヒスイを守っている。 |
2003/5/25 ひすい滝(仮)正式名称『土倉沢』 糸魚川市 (50メートル以上?) (6月5日、この滝は滝ではなく沢であると判明しました。詳しくはここへ) いつもの週末であれば、だいたい起きてから今日はどこの滝に行くか決める。で、出発は午前10時前後になることが多い。が、今回は珍しく前日の寝る前にどこに行くか考えた。選択肢は2つ。自動車にたっぷり乗ってあまり歩かない滝か、近いけど、たっぷり歩く滝か。 で、チョイスされたのが、前者だった。目的の滝はヨシオ滝である。この滝は糸魚川市から富山県境に向かって(道は途中でなくなっているらしいが)走る林道沿いにある。と、地図には載っている。かなり自動車には乗るが、林道沿いであれば、歩かないですむだろう。 が、思惑通りにいかないのが、我々の滝めぐりの常である。 ところで、糸魚川市といえば、今井の不動滝という立派な滝がある。昨年不動滝を訪ね、ついでに寄ったヒスイ峡のおみやげ屋さんの近くにある望遠鏡からものすごい遠望ではあるが大きな滝を発見している。それがヨシオ滝であるかどうか、確認するのも宿題になっていた。(新潟の滝23『今井不動滝』参照) で、お金もないので、高速道路も使わずにヒスイ峡に3時間かけて到着。そこでまず軽いショックに襲われる。ヒスイ峡からすぐの所で道が軽トラックによってふさがれているのだ。看板がたてかけられていて、5月25日まで道路の補修工事のために通行止めだという。今日までじゃないの。近くに人がいれば理由を話して通してもらうこともできただろうが、だれもいない。いかな軽トラックとはいえ、動かすわけにもいかない。 そこでヒスイ峡の駐車場に自動車を止めて地図を広げ、しばし検討。目算で5キロほどヨシオ滝まで林道が続いている。5キロかぁ。仕方がない、歩くか。 遠目でもいい、歩いて見ることができるのなら、歩いてやろう、と、自動車を降りた。 道路の補修工事は、どうも未舗装の道をコンクリートで固める工事らしかった。もうすっかりコンクリートも固まっていて、本当に何の支障もないではないか。かなりくやしい。 が、歩き始めて15分もたたないうちに声をあげることになった。川の向こう側にあの昨年発見した滝が見えるではないか。近い。それほど歩かなくてもそばまで行ける距離である。 思わず足取りも軽くなる。 中央の白い部分が滝 ヒスイ峡の駐車場から2キロほどで、目前に滝が迫るところまで来た。 ものすごい滝である。巨大な岩をはらんで、ゴウゴウと音を立てて山の斜面を駆け下っている。近くに寄ると山がまるごと滝のように見える。すごい、とにかく、すごい。まるで巨人が自分の箱庭を作ろうと形のいい岩を配置して、山の頂上から好きなだけ水を流しているようなふうにも見える。つまり、見事すぎる造詣なのである。いや、しかし、自然のなせる造詣なのだ。 小滝川をはさんで向こう側に滝が見える。写真だと小さく見えるのが残念。 木に隠れているが、ものすごい勢いで水が落ちている。 滝を通り過ぎた向こう側に橋があり、対岸に林道が続いている。滝に近寄る踏み跡もある。その跡をたどって、滝つぼに行ってみようと思ったが、巨大な岩が阻んで滝そのものにも近寄れなかった。いや、その岩こそが滝つぼなのかもしれない。岩に分けられた小滝にかろうじて近寄れただけである。 岩に分けられておとなしくなった水の一部。小滝になって落ちている。 これがヨシオ滝か?ならば、近くに発電所があるはずである。あった。でも、ヘンだぞ。発電所の名前が違う。しかも、歩く距離が短すぎる。 確認のため、発電所まで行ってみた。『滝上発電所』とある。あからさまに名前が違う。ヨシオ滝の近くの発電所は、長栂発電所だ。 林道はさらに続いていたが、発電所の所でゲートが閉められていた。通年、一般車両の進入を禁止しているらしい。あまりにも距離が短かったので、念のためにゲートを越えて少し歩いてみた。カーブを曲がって、その先に滝が見えなければ帰ろう。カーブの先は山だった。山の緑が濃くて何も見えない。仕方がない。今日のところは、あの巨大滝を見たことで満足しよう。 後でよく調べたら、ヨシオ滝は、ゲートからさらに林道を4,5キロ入ったところにある滝で、私たちが見た滝ではないと判明した。前もって調べていたなら、無理してでも歩いて行ってヨシオ滝を写真に収めて来たものを。まったく惜しい。返す返すも情報の収集は大切であると痛感した。 ところで、我々の見た滝はあまりにも見事な滝だというのに、どの地図にも名前がない。沢の名前でも分かればそれを仮の名前にしたいところだが、その名前さえわからない。そこで、下流にあるヒスイ峡から『ひすい滝』という名前を仮につけさせてもらう。このページをアップした後、糸魚川市に問い合わせてみたいと思う。 この滝は、地図には載っていないが、新潟県では屈指の美滝である。迫力もある。観光地であるひすい峡にも近いので、機会があればぜひ行ってみて欲しい。道路も補修されて、滝のごく近くまで自動車で行ける。
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交通 ヒスイ峡をめざす。 北陸自動車道糸魚川ICを降りて、国道148号線を長野方面に向かって走る。中山橋、山本橋、大正橋を渡る。大正橋を渡ってすぐに右折。ここから先は道が細くなるが、とにかくヒスイ峡をめざそう。道の分岐になるたびにヒスイ峡の道案内が出ている。注意してそれが指し示す方向に行くこと。 とにかく道は狭いので、充分に注意するように。私たちが行った時にバックができない人がすぐ後ろの退避スペースまで行けずにすれ違いが困難になってしまった。バック運転に自信のない人は、周りに迷惑がかかるので、こういう場所には行くべきではない。 ヒスイ峡は、フィッシングパークから右に折れて坂を下る。 ヒスイ峡の駐車場を右手に道は左にカーブしている。そのまま右手に小滝川を見ながら進む。やや進むと下の小さな橋が見える。ここが明星山の登山口。そのまま橋を渡らずにまっすぐ進むと目前に滝が見える。 小滝川を渡る橋の向こうに『滝上発電所』があり、橋のたもとに駐車スペースがある。 ヨシオ滝への林道は、発電所の脇を通りずっと続いているが、発電所のそばにゲートがあって、自動車は入れない。 ヨシオ滝の先に朝日岳への登山道があるようである。 明星山の登山口。右は、橋を渡った先にある小滝。 ちょっと面白い岩が橋の橋脚になっていた。巨岩の上に小さな岩があり、それが巨岩を削ってレールを作っている。 |
ひすい滝(仮) まだ新緑が淡い時期なので、 滝がよりよく見える。 岩の間を縫うように落ちている。 大きさ比較写真。 赤い○の中に釣り人が立っている。 下流から撮影。 遠くからだとさらに大きく見える。 |
2010/5/3 ひすい滝(仮)正式名称『土倉沢』 数年ぶりにひすい滝(仮)を訪ねた。 と、いっても、ダンナは蝶を追って毎年来ている。私だけこの時期は桜を追うので来られないでいただけなのだが。 あいもかわらず、雪解けのひすい滝(仮)は豪快に落ちていた。 これが滝じゃないなんて、どーしても合点がいかない。滝の定義はどうなるのかしらん。 ともあれ、滝のすごさに魅入られた感じである。 この日はよく晴れて、林道沿いの草花も綺麗に咲いていた。 ひすい滝(仮)のごく近くにはカタクリの群生地がある。ものすごい密度で咲いているが、林道からは全く見えないので、知る人のみ見ることができる光景である。 春のこのあたりは、釣り好きも蝶好きも山野草好きも滝好きも魅了する場所である。 |
ひすい滝(仮) 新緑が萌え出ている。 山にはまだ雪が残っていて、 いかにも早春の風景だ。 下流の取水口の付近から。 水流部分のアップ。 遠くからでも見上げるほどの 大瀑布である。 |
2015/4/26 ひすい滝(仮)正式名称『土倉沢』 2010年以来、何度かひすい滝まで行ってみようと糸魚川市まで来ていた。 が、常に雪に阻まれて、ひすい峡までは行けるのだが、そこから先は無理、という状況だった。 今回は行くことができて、5年ぶりにひすい滝(仮)を見ることができた。 積雪は多かったのだが、行けない感じの残り方ではなく、通りやすかった。 融雪時なので、川の水の量は多いと思う。時々雪の上を歩く必要があった。 ひすい滝が近づく。でっかい滝だわね〜。これが滝じゃなくて沢だなんて、だれが思うだろう。 発電所の手前には軽自動車ほどもある大きさの落石。発電所には桜の花。 2010年の時に行ったカタクリの群生地はまだまばらな開花状況だった。 キクザキイチケゲはこのあたりでは青や白があるのだが、中間のピンクっぽいのもあってびっくり。 高浪の池からひすい峡に向かう道の雪はこんな感じ。リトル雪の回廊。 高浪の池はまだ雪の中で、高台の道から見ると明星山とあいまって、絶景になっていた。 たまたま通り合わせたサイクリングの青年がこんなに素晴らしい風景は見たことがない、と言っていた。 |
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