2003/7/26 黒滝
2003/8/24 大滝まで行けず。
黒滝 里滝、という言葉があるなら、 まさにこの黒滝が里滝になるのでは ないだろうか。 山間の民家のすぐ前に 雑草に埋もれるようにして存在している。 秋にはすぐ上にあるもみじが 色づいて、まるで苦心して作った 民家の庭のようになるだろう。 大きさ比較写真。 滝を見下ろす感じで立っています。 滝つぼはなく、早瀬と言っても 文句はいえないくらいの落差。 すいーっと飛ばずに ひらひらと飛ぶトンボが2種類。 上はミヤマカワトンボ、 下はハグロトンボらしい。 滝の近くや山のあちこち、 民家の庭でもヤマユリが盛り。 |
2003/7/26 下田村の滝たち 下田村市 (黒滝 落差3メートル?) 今回はかなり軽い滝めぐりとなった。 実は、朝もはやくから起きだして、上越の山に滝見登山に出掛ける予定だったのだが、雨。ちょっと登山というわけにはいかない天候だったのだ。仕方がないので、午前中は買い物などに費やした。 お昼になったら雲の間からお日様が顔を覗かせるようになった。そうなると、家でじっとしていられないのが我々である。ちょうど買い物ついでについつい買ってしまった、『新・新潟の渓流と釣り』という本に近場の滝が載っている。午後からでもこの滝なら楽勝で見に行くことができるだろう。 そう判断して向かったのが下田村の黒滝である。下田村はけっこう馴染みのある土地で、よく日帰り温泉の『いい湯らてい』を利用させてもらっている。が、山岳地帯ではなくて、里に近い所に滝があったとは、全く知らなかった。 自動車を進めて行っても、本当に滝があるの?といったのどかな里山の風景が広がるばかり。 本のかなり略された地図から、だいたいこのへんかというところで自動車をとめて沢の方に向かうと、けっこういい早瀬の音がした。 ビンゴ。まちがいなく、これが黒滝であろう。道の下のほうに雑草に見え隠れして落差3メートルあるかないかという滝が見える。沢の水がきゅっと縮められてするりと段差を落ちている。 道路から見下ろすと、ちょうど滝の上にもみじの木が覆いかぶさる感じになっている。これは、紅葉したら、いい絵になりそうである。が、悲しいかな夏の今は雑草の陰に見え隠れするだけだ。 道路から見える滝はこんなもの。 どうにか降りられないものかと観察してみたら、滝の下流の沢は、護岸のためにコンクリートで固められていたらしい形跡がある。かなり古いようだが、あのコンクリートまで降りられる場所があれば、その上を歩いて滝に近づけるだろう。 やや下流に下った所に楽に沢に降りられる場所があった。そこからすっかりコケむしたコンクリートの上を歩いて黒滝に向かう。 途中ミヤマカラスアゲハが巨大な藍色の翅をゆらしてテリトリーを主張していたがいっこうにとまらずに写真に撮ることはできなかった。かわりにゆらゆらと飛ぶトンボを撮影。この沢の周辺にはたくさんのトンボがいた。 滝にたどりつくと、道から見える部分の上にも1段低い段差があるのが分かった。落差はもしかしたら3メートルというのもキツイかもしれない。よくも滝の名前をつけたと言われても仕方ないかも。しかし、姿は美しい滝である。紅葉の時期には、下栄えなどを刈りこんで、道から見えるようにしたらいいのに。 滝のそばには、ヤマユリがいくつか咲いていたが、朝からの雨で倒れているものも多かった。 これで終了するには、あまりにもお手軽すぎるので、もう一つ下田村の滝を見てみよう、ということになった。大滝という五十嵐川支流の守門川にかかる滝である。おいおい、こんなところまで下田村なのかい、というくらい山の奥に入ってしまった。道もすれ違い困難な林道である。しかも、途中で小雨だったのが本降りになってしまった。 自動車が入れる最終地点の吉ケ平山荘までとにかく行ってみたが、そこから先は徒歩になる。山道を本降りの雨のなか進むのは少し厳しい。仕方がないので、大滝はあきらめた。途中に黒滝とよく似た美しい小滝を発見して、それで今回は許してやることにした(笑) 吉ケ平山荘から上流を見た。堰堤が崩れていた。 途中にあった小滝。滝つぼが美しい。 『新・新潟の渓流と釣り』によると、五十嵐川水系にはかなりたくさんの滝が存在する。近場の川に知らない滝がたくさんあるなんて、とても嬉しい。 これからは、ちっょとあいた休日にもほいほい出掛けられそうである。 |
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交通 黒滝 ひめさゆり森林公園を目指すとよい。 関越自動車道燕三条ICから国道289号線に出て、そのまま下田村まで進む。清流大橋を渡ると下田村である。そこからしばらく直進して、左折すると国道290号であるという標識が出てくるので、そちらに左折。新五十嵐橋を渡り、鹿熊川沿いにしばらく国道290号を走る。国道290号は鹿熊川を何度も渡る。やがて、右折すると県道9号であるという標識が出てくるので、右折。そして、すぐに左折。この先がひめさゆり森林公園であると看板も出ている。ここからわりあいと広い道が急に狭くなる所がある。その狭くなる場所が黒滝のある場所である。道から見下ろすと段差のない滝が見えるはずだ。そのまま雑草を滑り降りて滝に近づくこともできるが、やや下流に沢を渡る小さな橋があるので、そこから護岸のコンクリートの上を歩いて行けば比較的楽に滝に近づくことができる。雑草のない時期は直接行ったほうが早いかもしれない。 吉ケ平 よしがひら、と読む。こちらは、国道289号線をそのまま進み、『いい湯らてい』の近くまで行く。景勝八木鼻の手前で右折すると吉ケ平、いい湯らていという標識が出てくるので右折。またすぐに越後長野温泉方面に右折する。あとは道なりにひたすらまっすぐ進む。途中から道が極端に狭くなる箇所があり、そこに民有地につき関係者以外立ち入り禁止という看板が出ているが、それは道のことではなく土地のことなので心配せずに進もう。どんなに道が細くても、しっかり県の管理する県道である。ここから先は完全な林道で、すれ違いが困難になる。途中に土砂崩れした場所などもあり、けっこう危険なので注意すること。やがて、終点の吉ケ平山荘が左に見えてくる。ちょっと大きめの山小屋である。キャンプするらしい自動車が数台止まっている。道はさらに橋へ続いているが、その先は登山道になるので、自動車はここまでである。大滝は、橋の手前の道を川沿いに遡るらしい。 |
2003.8.24 大滝に行くつもりで、出発したが、あまりにも大滝に至る道のりを甘く見すぎていために途中撤退しました。 午前10時に吉ケ平山荘に到着。そこから守門川沿いに歩く。途中大池に行く分岐があるが、ここは川沿いの道を行く。大池の分岐までは無理をすれば自動車でこれないこともないが、すれ違いは絶対にできないので、無理はしないほうがいいだろう。 少し行くと砂防ダムが見える場所、もう少し行くと本当に道は足一本分くらいになる。 が、背の高い草などが生えているはずのところも刈り込まれていて、手入れはされている道である。 途中きっと沼なんじゃないか、というぬかるみや、道が沢に変貌している場所などを通るので、防水の靴は必需。 それから2メートル以上はあるススキの原をぬけて、沢を大中小3つほど渡り、片足の幅くらいしかない崖のぬかるんだ道を必死に通り、栃の木平に出る。11時20分。さらに進むと桂のへつりという杭が打ってある場所に出る。11時50分。 ここから沢に出てどうも守門川を渡るようだが、なにせ川の水が早い。ロープが渡されているのだが、それにつかまって行けるとは思えない。しかも、水にぬれていいカッコウもしてこなかった。カメラなどの防水対策もしていない。 このへつりを高まく道があるらしいが途中まで登ったところで消えていた。あとで登山者のHPを見たところかなり過酷なルートらしい。 やはり川を渡るのが順当のようだ。 しかし、今回はやめておこう。準備をしないで進んでいい結果が出るわけがない。 地図で見るともう30分も歩けば大滝に着くんじゃないかと思われたが、あっさりあきらめた。 我々は蝶などの写真を撮影しながらの行程だったので、普通の登山者よりは多少時間がかかっているが、大滝までは少なくとも2時間は必要かと思われる。 また、登山者のHPを読んでみても大滝の記述がないので、登山道から見えない可能性もないではない。 そうなったら登山に頭を切り替えて守門山を登山してみてもいいかもしれない。いや、よくないやい。 とにかく、大滝を見るのには、本格的な登山と渡渉の準備が必要であることが今回の探索で分かった。 ああ、疲れた。 ところで、自動車を吉ケ平山荘にとめたのだが、ここにものすごい数の虻がいた。どうしても乗り降りする際に虻が自動車に入る。人間はたっぷり虫除けを塗りつけておいたので被害はなかったが、自動車の中の虻はうるさくて仕方ない。自動車がなんとか追い出して、自動車を進めたが走っている自動車まで追いかけてきた。とにかく虻の数はとんでもないのて、気をつけたほうがよい。 栃の木平。巨大なたぶん栃の木がある。その向こうに栃の木沢があってジャンプで渡る。 桂のへつり。こちらには桂の木はなかった気がする。河原に下りる。 渡渉場所。ロープがはってある。さらにもう一箇所ロープのない場所があるらしい。 妙な草花がありました。 2004/6/6、大滝まで行ってきました。結論からすると、登山道からは木々の緑のある季節では見ることはできません。レポートはここへ。 |
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