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2004年の訪問時のレポはこちら



白滝
正面から撮影した白滝の全体図。
ただし、あまりに近いために、
上段の落差が小さく見える。


これが最初に見える白滝。
砂防ダムと比べて落差の大きいのが
わかると思う。


行きは直射日光のために、
下半分が陰になってしまった。
でも、青空に白い滝がきれい。


で、帰りにもう一度撮影。


落ち口。
何度か岩盤に当たっている。


その岩盤に当たった部分。


上段の滝壺。
ご覧のとおり、石ころを水流が洗うだけ。


下段。
これを滝の一部とカウントするかは、
好き好きだと思います(笑)


少し登って、横から撮影。
裏見の滝であることがわかる。
中央あたりに虹があるのが
わかりますか?


やや引くとこんな感じ。
斜めに岩盤を滑り落ちて、
ストンと裏見の滝になっている。


さらに引くとこんな感じ。
滝自体が標高の高い場所にあるのがわかる。


周辺はすっかり秋色。


ちょっと頑張れば、
滝の裏に行けるか?
2013/11/23  白滝  旧能生町 (落差はわかりません)
新潟の滝のHPを続けていて、少しづつではあるが滝についての情報が来るようになってきた。
なかなか情報を受けての取材ができないで、本当に申し訳ないのだが、その中でも、特にできるだけ早く行ってみないと、というものがあったので、めずらしく晴れた秋の週末に行ってきた。
というのも、遠望しかできないだろうと思っていた滝のごく近くまで工事用とおぼしき道がついていて、休工中であれば侵入できるだろう、というものだった。
(上越在住の真尋さん、ありがとうございました)

旧能生町の白滝は、県内では数少ない落差の大きい滝ではあるが、それほどメジャーな滝ではない。
というのも、登山道入り口に至る道や登山道からの遠望しかできない滝なのだ。
権現岳に登る登山者か土地の人しかその滝の雄姿を知らないであろう滝である。
我々も2004年に1度だけ訪問したきりだ。(自宅から遠いせいもあるんだけどね)
その時の記憶を頼りに北陸道能生インターを下りて柵口温泉方面に進む。
権現岳登山口に向かう道に入って、あらまあ、イラスト看板が新しくなっているのに気がつく。
そういえば、道案内の杭も新しくなって、よく分かるようになっていた。
集落を通り越し、林道に入ると、以前自動車をとめた親水公園があった。あらあら、ここも整備されてけっこう綺麗な感じになっている。
なになに、そうですか、ここは「湯沢川親水広場」というのが正式名称ですか。
今回の目的は滝前まで行くことなので、ここには駐車せずに自動車を進めた。
ほどなく情報にあった工事用の道に出た。
ってか、登山口に行く道よりもずっと目立って、普通の自動車ならこっちに進んでしまうだろう、という感じだ。
登山したい場合は目立つ道を右に下っていかずに少し先に進んで細い道を右上に向かって進むとすぐなので、注意しましょうね。
土曜日だったので工事をしているかもな、と思ったが、まったくその気配がない。
道は林道から下って、湯沢川を土管の上に鉄板や砂利で補強した感じのもので渡っている。橋ではないので、やっぱり工事用なんだな、と思う。
少し自動車で侵入したが、この先がどうなっているのか、Uターンできるのかどうか不安だったので、広い場所に駐車して徒歩で進むことにした。
結果的には少なくとも白滝のまん前の砂防ダムくらいまでなら自動車で行ったほうが楽だったかも。
なぜなら、坂道がかなり急なのだ。
道は砂利で再び川を渡り(ここでも橋ではない)川を右手に見ながら登って行く。
意外にもコンクリート舗装されていて、年数がかなり経っているようにも感じられた。
長い間続けられている砂防ダム工事なのかもしれない。
あまりの坂にひいひい言いながら登ると、目前に白滝が出現した。
  
自動車をとめた場所から道を見上げる。

  
道と滝の関係。私がひいこら歩いている。
砂防ダムの上に鮮やかに白い水流を落としている。
人工物か手前にあると、とにかく大きさが際立つ。
さらに登って行くと、滝の手前にあった砂防ダムになった。
うわー、本当にすぐ近くだよ。
川を挟んで反対がわが白滝だ。
今まで見えていた滝の下流にも滝と言っていい流れがあり、それを全部合わせると落差は少なくとも50メートルはあると思う。
晩秋の木々の葉が白い滝にアクセントを加えていて、とても綺麗だ。
遠望では滝つぼに至るまでに水が消えてしまって、滝壺らいしものはないだろうと思っていたが、しっかり滝つぼがあった。
ただし、ただ水を受け止める石がある場所で、深さはない。
あそこまで行けるかしらん、と思って砂防ダムのあたりを見てみたが、ちょうどこの日はずっと雨続きだった日なので水量が多かった。飛び石でも湯沢川を渡る場所は見当たらなかった。
もし水量が少なくて対岸に渡れたら、案外滝つぼにたどり着くのは簡単そうに見えたのだが。
  
滝が小さく写ってしまっているが、道から撮影するダンナ。
滝前には滝見台的なスペースが道から左に入って一段上がる感じでついている。
ちょっとだけ視野が高くなるくらいだが、将来ちゃんと道を作って滝見台にでもするつもりなのかしらん。それともただのトラック待機場所かしらん。
白滝が落ちる岩盤の少し下流からは何本が細い沢が落ちていて、滝状になっている。いつもより早い雪が解けて流れ落ちているのかもしれない。
  
小さな沢滝が落ちる。

  
勤労感謝の日にこれくらいの積雪。落ち葉がきれいだ。

さて、道はさらに上まで続いていた。
よく晴れた日なので、角度によっては虹が望めそうな感じだ。道にそって登ってみることにする。
砂防ダムはこの上にさらに2つ見えていて、2つ先の砂防ダムが終点らしかった。
そこまで行けば湯沢川のさらに先が見えて、滝でもないかな〜という淡い期待もある。
しかし、最後と思われた砂防ダムは上に登る場所もなく、先の川も見えない。
両側の岩盤から川に落ちている滝っぽい流れが見えるだけだ。
  
砂防ダムが連なる道。

  
滝から見えた一番奥のダム。ダンナが上に行けないか模索中。

  
さらに上の作っている最中のダム。これが道の今のところの終点。
だが、なんと道はさらに続いていた。
ちょっと細くなるが、きゅっと左に戻る感じで登って行っている。
左に戻る感じなので、白滝がよく見える。さっきよりかなり高度があがっているので、まったく違う表情になっている。
しかも、わぁぁぁぁ、虹だ。
期待していた虹が滝にかかっていた。
水は岩盤から一度空中に放り出される。その時に霧状になるので、虹を生みやすい。
さらに、ここまで来てわかった。
白滝、裏見の滝じゃないの。
水量がそれほど多い滝ではないので、滝の裏から外側を見るというよりは、霧だの雨だのの中に入る感じになってしまうと想像できるが、ちゃんと水流の向こう側に行けそうだ。
なんて魅力的な滝なんだろう。ここまで歩いてよかった。

道はさらに続いている。
湯沢川の上流を見るべく、道が続くかぎり歩くつもりでいたが、次の砂防ダムで道は終わっていた。
しかも、今作っている最中みたいな感じで、近寄るのはちょっとマズいと思われた。
工事車両や人の姿はなかったが、作っている途中の砂防ダムに近づくような無謀なマネはできない。探索はここで終えることにした。
下りは白滝を見ながら下ることになる。ぐるっと角度と高度を変えながら見るので、なかなか楽しい。
登るのはちょっと大変だったが、徒歩で来て正解だと思った。

自動車に戻って、親水広場まで行き、白滝の遠望も撮影してみた。前来た時は、こんなくらいしか見れない滝だと思っていたのよね。
  
親水公園から見た白滝。

  
それを撮影するダンナ。

さて、帰りぎわに県道246号の途中にあった神道山公園に立ち寄って昼食にした。
ちょうど紅葉が終盤で黄色く染まっていてとても綺麗な場所だったのだが、なんと公園はもう閉鎖されていて、売店やトイレもみんな閉じられていた。
おかげでゆっくり昼食することができたのだが、なんか、もったいない感じだった。
せめて葉っぱが落ちるまでトイレくらいは開けておけば、秋も市民憩いの場所になるんじゃないのかなぁ。
  
キャンプ場に向かう道は黄葉まっさかり。

  1088段の石段を登ると山頂に至るらしいが、やめときました〜。
交通
最寄のICは、北陸自動車道能生IC。ICを降りた道が県道246号である。この道を右側、西飛山方面に向かって走る。柵口(まぜぐち)温泉に向かって行けばよい。柵口温泉の手前になるが、『権現岳』の登山道入り口と書いた道が右側ある。進行方向から斜め後ろに向かって入り込む坂道なので、注意が必要である。さらに、『鉾ケ岳』ではなく、『権現岳』であることにも注意が必要である。登山道としては『鉾ケ岳』の登山道の入り口のほうが先に出てくるので、そっちに入らないように。
県道を外れて、坂道の途中に登山のイラストマップがある。これを参考にしてもよいが、狭い道の途中にあるので、往来の邪魔になる。
ここからは登山道、万年雪と書いた小さな看板を頼りに進もう。
途中で登山道と万年雪は方向が分かれる。T字に当たったら、よく案内看板の矢印を見よう。万年雪は左、登山道は右である。ここから少し自動車を走らせただけで、もう前方の山の中ほどに白滝が見えるはずである。
親水公園は左にカーブして沢沿いの道になるあたりにある。ここから少し坂を上ると右に曲がる工事用の道路がある。少し下って土管の上を砂利で整備したもので川を渡り、川沿いにどんどんと標高を上げる道である。
権現岳の登山口はちょっとだけ先の急に右上に上がるとても細い道で、案内が不確かなので間違ってこの工事用の道に入り込む登山者もいるんじゃなかろうか、と思うくらい、こっちの道のほうが目立つ。
本文にも書いたが、とりたててゲートも進入禁止の文字もないが、明らかに工事用の道なので、工事のない時などに自己責任でもって侵入することになる。
侵入できる期間は不明だが、工事完了後には入れなくなる可能性もある。


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