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白滝
できる限りアップにして撮影。
森の中から突然水が出現して、
2つに別れ、ナメた流れになってから
空中に投げ出されて霧散する。
おそらく滝つぼなどは無いだろう。


山全体を撮影。
どれほど滝が唐突に出てくるか
分かると思う。
かなり距離があるので、落差は
わからない。



島道鉱泉から降りて来た
道から見た白滝。
けっこう下った場所でもよく見える。



登山道に咲いていたユリ。
こんなのが普通に咲いていた。



ウスバシロチョウ。
このチョウはトロくて、私にでも
簡単に撮影できる。
ハネが半透明で、
とまっている花の黄色が
透けて見える。
2004/6/13  白滝  能生町 (落差はわかりません)
実はこの滝はかなり見るのは難しいと勝手に判断していた。
登山道の途中から見える滝だと思っていたのだ。つまり、登山しなくては見ることができない滝ではないか、と。
行ってみたらびっくりである。登山道どころか、県道を少し入って集落を抜けたあたりからもう見え初めていた。
山あいの岩がむき出しになった部分から白い水が流れ落ちているのが遠くからでもよく分かるのである。
想像以上に巨大で、みつけやすい滝だった。
さて、この滝に日曜日に行こうと思ったのには色々な理由が重なっている。まず、登山をする滝を見に行くのは、日が長い6月か7月に決めている。しかし、この時期は梅雨の時期で、仕事が休みの日には雨が降っていないとも限らない。この日曜日は前日の予報で晴れると分かっていた。
さらに、金曜土曜と私が社員旅行でほっとかれたダンナが日曜に行く滝を物色する時間がたっぷりあった。丸2日バスに揺られていた私が家に戻ると明日行くのは能生町の滝だと決定してしまっていた。なるほど、ならば行かねばなるまい。
そんなこんなで、しかし、早起きするでもなく起きだして、家を出発したのが8時頃。高速道路を利用して、白滝のある権現岳の登山道に到着したのは、10時少し前である。自動車を降りる前からあそこにでかい滝がある。滝があると騒いでいた。
登山口の少し手前の親水公園のようになっている(しかしほったらかされて草ぼうぼう)場所に自動車を止め、滝が間近に見える場所がないか探しながら登山口まで舗装道路を登って行った。
登山しながら滝が見えるというのは事前に知っていたので、とりあえず登山道を登ってみる。が、木々の茂みが濃くて、その向こうに落ちているはずの白滝は全く見えなくなってしまった。
どこまで行ってもこの緑の濃さは変わらないだろうと判断して、5分ほど登ったが引き返した。しかし、あとで知ったのだが、登山道を登った先に天狗の力水という水場があり、そこから白滝がよく見えるらしい。どれほど登ったあとで、どれほど白滝に近づけるかわからないのだが、とりあえず登山道からのビューポイントもありそうである。
我々は引き返したので、親水公園から登山口までの間の舗装道路で滝がよく見える場所を探して撮影することにした。
この道路からだと、ちょうど山々が沢で切り取られていて、滝まで何も遮るものが無いのである。
  親水公園から撮影した白滝。白滝の下流が親水公園の沢であるかは不明。

  こんなカンジで道路の途中から撮影しました。
滝は何段かになって落ちていて、途中で霧散しているように見えた。あまりに遠いので、落差の判断ができないのだが、少なくとも50メートル以上はありそうな滝だ。
登山道からもこの道からも沢を挟んで対岸の山塊の岩肌から落ちているため、おそらく滝そのものに近づくのは無理だろう。近づけたなら、あの霧状になった下段の水の向こうから滝を眺められる裏見の滝になると思うのだが。
この白滝がかかる権現岳やそこから連なる鉾ケ岳の山頂には夏でもとけない雪がある。その一つに手軽に行けるらしいので、自動車を走らせてみた。登山口に行く道路をそのまま進んだ先にあるのだ。
どうも、雪崩が溜まる場所らしく、人工の雪崩留めがあちこちに作られていた。
万年雪と称される雪は、少々薄汚れていたが、その端っこにフキノトウが顔を覗かせていて、そこだけ浅い春だった。
  万年雪から山を見上げてみた。空はすでに夏空。

  自動車は雪崩留めのコンクリートの上にとまっている。誰もいなかった。
さて、この後私たちは次の目標の滝に向かって自動車を進めた。同じ鉾ケ岳にかかる滝たちを探しに行くためである。結局一番の目的の滝はみつけられなかったのだが、そのお話は新潟の滝66で。
交通
最寄のICは、北陸自動車道能生IC。ICを降りた道が県道246号である。この道を右側、西飛山方面に向かって走る。柵口(まぜぐち)温泉に向かって行けばよい。柵口温泉の手前になるが、『権現岳』の登山道入り口と書いた道が右側ある。進行方向から斜め後ろに向かって入り込む坂道なので、注意が必要である。さらに、『鉾ケ岳』ではなく、『権現岳』であることにも注意が必要である。登山道としては『鉾ケ岳』の登山道の入り口のほうが先に出てくるので、そっちに入らないように。
県道を外れて、坂道の途中に登山のイラストマップがある。これを参考にしてもよいが、狭い道の途中にあるので、往来の邪魔になる。
ここからは登山道、万年雪と書いた小さな看板を頼りに進もう。
途中で登山道と万年雪は方向が分かれる。T字に当たったら、よく案内看板の矢印を見よう。万年雪は左、登山道は右である。ここから少し自動車を走らせただけで、もう前方の山の中ほどに白滝が見えるはずである。
我々が自動車をとめた親水公園らしい場所は左にカーブして沢沿いの道になるあたりにあるが、整備されているわけではない。ここから先の道路上が手軽に滝が見られるポイントである。
登山口はさらに自動車で登った先にある。三角屋根の建物の裏に行く感じで右に曲がって少し行くと自動車が数台とめられるスペースがある。登山届けのおいてある小さな電話ボックスもあるので分かると思う。
登山道はけっこう急な登りである。
ちなみに、万年雪は、この三角屋根の建物の前を舗装道路に沿ってずんずん進み、T字に出たら右に行くと着く。


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